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西岡 那菜
法学部 2年生

参加プログラム交換留学
留学先シンガポール国立大学
留学期間2020年1月~2020年6月

日本を相対化して考えることができた

私は、シンガポール国立大学(NUS)の人文社会科学部において、主に政治学、国際関係学の勉強をしていました。具体的には、

①映画で見る政治
②北東アジアの国際政治
③政治学への導入
④シンガポールと日本の国際関係

の4つの授業を履修していました。

①については、毎回2つの指定された映画を予習で見たうえで、授業を受ける形式でした。政治史における映画の影響力の大きさを知り、また、映画を見る上で政治学的観点やそれによる影響を鑑みることができるようになったと感じています。

②については、中国、韓国、北朝鮮、日本、台湾、香港など北東アジアの国際情勢について広く学びました。予習が大変で、1週間で論文を2つ読む必要があるなど、英語力の向上にも繋がったと思います。

③については、法学部で政治学入門を履修した上で、シンガポールの観点から政治学を学びたいと思い履修しました。

④については、新型コロナウイルスの影響で帰国せざるを得なかったとき、交渉をしてもオンラインで継続することができず、途中で取消をする結果となりました。しかし、授業の中で、アメリカや韓国、シンガポールの学生と日本人軍人墓地に行くなど、日本を相対化して考えるうえで非常に役に立ったと考えています。

総括として、私はシンガポールという同じアジアではありながらも、大国ではなく、多文化や多宗教を持つ国において国際関係を学び、日本のアジアにおける影響力の大きさと、アジアの安全保障環境の厳しさを学ぶことができました。

NUSはとても便利な立地!

私はUniversity Townという主に留学生が生活する寮に住んでいました。1部屋に4人が割り振られ、キッチンやリビング、洗面所、トイレ、シャワーは共用、各自の部屋も存在し、勉強机やベッド、クローゼットなどが備え付けられていました。

私のフラットメイトはインド系カナダ人、台湾人、ニュージーランド人で、夜にはリビングに集まって、恋バナから政治の話まで、いろいろな話をしました。様々な考え方や文化を知ることができて、非常に楽しかったです。

平日は授業に行き、授業の合間には部屋で勉強をしていました。寮のあるキャンパスは非常に広く、コンビニやレストラン、スーパーからジムやプールまであったので、暇な時間は散歩をしたり、友達とフードコートでタピオカを飲んだりしていました。

休日には友達と、またはひとりで、よく外出しました。買い物から観光地、屋台、歴史的な場所まで、様々なところに行きました。シンガポールは日本の店やブランドが非常に多く、日本食専門店に加え、ダイソーやドン・キホーテまであったので、食に限れば日本と変わらない生活ができていました。

ディスカッションとオンライン留学への切り替えに苦戦

留学中の問題点・困難だった点としては、

①英語力の不足による苦労
②新型コロナウイルスによって途中帰国を迫られたこと

の2点があげられます。

①については、初めの頃に非常に苦労しました。アルバイトで外国人と多く接していたとはいえ、講義中やゼミ中のディスカッションでは、ネイティブの速さについていけないこともしばしばでした。しかし、粘り強くネイティブと交流し、主体的に動くことによって、ある程度の英語力を獲得することができたと思います。

②については、私が帰国を決意した時期が周りより早く、オンラインで留学を継続する前例がなかったため、大学側に直接交渉する必要がありました。これまでの準備や自分の思いを伝えることで、1つの授業を除いてオンラインでの継続を快諾して頂くことができました。

これから留学する人へのメッセージ

私はこの留学で、

①異文化を知り、交流すること
②英会話力を習得すること
③自立すること

を目標にしていました。

①については、留学先の大学が留学生の受け入れに積極的で、多国籍な学生と様々な議論を行うことができたため、大きく達成できたのではないかと思います。日本人の友達がいない状況で、毎日台湾や香港、スイス、インド、カナダなどの友達と交流していました。日本を相対化することもできたと考えています。

②について、留学初期は英語で大いに苦労しました。現地はシンガポールの訛りが強かったこともあって、自分の意図が通じず、相手の話の趣旨も理解できないことが多くありました。英語が通じない中でもめげずに友達を作り、遊びやご飯に誘うことで、英語を話す機会を増やし、最終的にはあまり英語で困ることはないくらいまで上達しました。

③について、私はこの留学が初めての海外生活、初めての一人暮らしでした。ビザの取得や大学へのアプライ、現地の生活、オンラインでの留学継続の交渉など、大いに自立することができたのではないかと考えています。

日本でこれまで生活してきた人、英語がネイティブでない人にとって、留学は厳しい期間になると思います。しかし、私も感じているように、苦労の先には大きな成長があります。人生の中で非常に貴重な経験となると思います。応援しています。

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