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難波 華子
理学部 3年生

参加プログラム交換留学
留学先ミュンヘン大学
留学期間2020年3月~2020年9月

コロナ禍でオンライン授業のみに

当初は、大学に通い授業を受ける中で先生や学生との交流を深めつつ、自分の専門科目をドイツ語で学ぶことを目的としていましたが、コロナウイルスの影響で、すべてオンライン授業となり、先生や学生との交流がほぼ無くなってしまいました。ドイツの大学院に進学することを大きな目標にしていたこともあり、計画を変更し、当初予定していたほどの授業は取らず、ドイツ語での基本的な数学の授業についていくことを留学中の目標にしました。

実際に受けた授業は2つで、それぞれ授業と演習とチューターの時間があり、週に3回オンラインでのミーティングがありました。スライドとホワイトボードを使った授業が行われ、多くの生徒が基本的なことも複雑なこともどんどん質問していく様子が印象的でした。チューターの時間では、大学生のチューターと課題を行って解説してもらい、質問にも答えてもらえるので、わからなかったことがわかるようになりました。演習の時間は、事前に出された課題を前もって提出し、後から先生が解説をするというものでした。このように、どちらの授業も、1週間のうちに何度も再学習することができ、理解の助けとなりました。

すべてドイツ語での授業で、知らない数学用語も多くあり、また履修登録が遅れたため、初回の授業に参加できなかったこともあって、ついていくのが大変でしたが、何とか期末試験では及第点を取ることができました。

ドイツの自然を満喫

WG (Wohnung Gemeinschaft) という、部屋は個室でキッチンなどは共同で使用する寮で生活しました。コロナウイルスの影響で、入寮当初はパーティーなどの集まりが禁止されていたので、誰とも知り合うことはなく孤独でしたが、5月から規制も少しずつ緩み、少人数でダイニングで過ごしたり、森や川へ散歩に行ったりして交流することができました。同じ階に住んでいる学生らは、数学や物理や情報の学生で、ドイツ人だけでなく様々な国から来た学生だったので、話しやすく、良かったです。

ミュンヘンは都会ですが、都会といえども緑が多く散歩でリフレッシュできました。ドイツの森や丘、湖、川などの自然に触れていると、自然とインスピレーションが得られたり、感性が育っていくのを感じたりしました。ドイツの自然には計り知れない力があると思いました。また、美術館が多くあり、同じ留学生の芸術系の子と毎週のようにいろいろな美術館を訪れ、いろいろな画風に出会い、感性が豊かになりました。

異国の地でコロナ禍を生きる

留学中に困難だったことは、コロナウイルスの災禍で生きることです。日に日に変わる情勢をニュースや領事館のメールで読みつつ対応しました。帰国を促すメールも大学や領事館から頂きましたが、今帰国しても空港での感染が怖いし、何より歴史の転換点をドイツで一部始終見ることができることの方が重要だと思い、ドイツに残りました。ドイツのコロナウイルス対策の実情を肌で感じ、慣れない異国の地でありながら、ドイツ人と共にコロナウイルスを乗り越えることができたのは良い経験でしたし、日本ではなしえなかったことも多くできたので、結果として良かったと思います。

また、オンライン授業だったので、授業の友達が全くできず孤独でした。しかし、寮の学生など現地で出会えた友達も多く、幸せな留学生活を送ることができました。

これから留学する人へのメッセージ

当初の目標をコロナ禍の影響で変更することになり、ドイツ語で数学を学ぶこと以外に、ドイツの地で自然や芸術鑑賞などを通して感性を磨くという精神的成長も目指しました。その結果、ドイツ語での数学の授業理解も進み、大学卒業後のドイツでの進学が現実的に思い描けるようになりました。

みなさんにお伝えしたいことは、「何かが分かり次第、できるだけ早く行動する」ということです。私は多くのことについて行動が遅く、いろいろな問題を抱えていました。

一つ目は留学書類準備です。私の場合、留学したいと強く希望し始めたのが、大学1年生の終わり頃だったのですが、学内応募の締切が4月だったので、学年末の忙しい時期に先生に無理を言って推薦状を書いていただき、さらに留学を思い至ってから両親にもたくさん迷惑をかけました。それでも留学を許してくれた両親には感謝してもしきれません。

二つ目はドイツでの国民保険加入です。ポストに気づかず加入が遅れ、加入しないと大学での履修登録ができないことから、履修登録も遅れ、最初の1週間の授業を聞くことができず、また取ろうと思っていた科目がコロナウイルスの影響で開講されていないことを知り、泣きっ面に蜂でした。さらに、帰国前に国民保険の脱退をしようと電話すると、書類提出が必要で、結局帰国までに間に合わないことがわかり、もっと早くに手を打つべきでした。

それでも留学では得るものが多く、コロナ禍ではありましたが、学びや発見も多く、有意義に過ごすことができました。

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