将来の自分にたくさんのヒントをくれた2週間

京都大学からの海外留学 先輩の体験談④

井茂 絢花
法学部 4年生

参加プログラムKingfisher Global Leadership Program
留学先米国
留学期間2023年9月1日~9月16日

将来のキャリアのヒントを探しに

私は、当プログラムを通じて、将来のキャリア構築の手がかりを得ることを主な目標としていました。とりわけ私は、キャリアを通じて多様な社会問題にアプローチしたいと考えており、国際機関から大企業、スタートアップ等々、多種多様な組織を訪問してお話を聞くことのできる当プログラムは、キャリアを通じた社会貢献の方法について視野を広げる良い機会だと考えました。

多様な機関・企業でのユニークな学び

多種多様な企業や機関を訪問する中で、それらの特徴の違いを垣間見れたことは、自分に合った将来設計をするにあたって大変有意義でした。例えば、「居心地の良い職場」を、Google をはじめとする大企業は「働きやすい環境」と捉え、駆け出しのベンチャー企業は「自己の成長を阻害するもの」と捉えていました。このような違いがある一方で、様々な機関や企業の方々がそろって強調していたのは、「人に伝える力」と「人のネットワーク作り」です。とりわけスタートアップの方々や起業家にとって、「人に伝える力」なしでは、いくら立派なアイデアを持っていてもそれを投資家や消費者に理解してもらうことができず、ビジネスは成り立ちません。また、当プログラムでは、人のネットワークを利用してキャリアを築いた方々のお話を聞くことが多くあり、日頃から多様な人々と交流することの大切さを思い知りました。

かけがえのない仲間との出会い

様々な機関や企業の訪問もさることながら、2週間のプログラムを一緒に乗り切った他の9人の参加メンバーとの出会いは、私にとってかけがえのないものです。学年、専門領域、国籍の異なるメンバーと2週間を共にする中で、たくさんの発見がありました。私は普段、考え方の合う友人と、政治や社会の話題について語ることがあるのですが、そのような話題についてバックグラウンドの全く異なるメンバーと意見を交わすと、「当たり前」と思っていた根本のところを自分が理解していないことに気づかされたり、新しい考え方に出会ったりしました。また、医療や技術を用いて社会に貢献することに熱心な理系メンバーとの出会いを通じて、社会の問題にアプローチするために文理を横断した理解を育むことの大切さを再認識しました。異国の地アメリカで2週間、共に支え合いながらも、お互いを刺激し合ったメンバーとは、今後も様々な局面で支え合っていける関係であったらいいなと思っています。

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