水中考古学者への道~海外で水中調査を学ぶ~

山口 大地 文学部3年

山口 大地
文学部3年

参加プログラムおもろチャレンジ
渡航先スペイン、イタリア
留学期間2018年8月5日~28日(23日間)

Sanisera Archaeology Institute という学術機関が主催する水中考古学のフィールドスクールに参加しました。前半は、スペインのCiutadellaという街を拠点にメノルカ島北部の遺跡サニセラで水中調査を実施し、水中調査の方法論を学びました。後半はナポリに移動し、バイア湾に沈む古代ローマの商業用港‟Porutus Lulius”を調査しました。

日本との違いを肌で実感

参加者はほとんど英語を母語とする人たちで、欧米以外の地域からの参加は私ただ一人でした。スクールの前半は朝6時起床で、6時半にバス停に集合し、街から45分離れたサニセラ遺跡に移動、午前中に水中調査、午後はスクールに戻り座学の授業。15時頃に終了という流れでした。

スペインにはシエスタ(昼休憩)の文化があるため、スクール終わりの15時くらいにはスーパーマーケットがまだ閉まっていたり、日曜日はほとんどの店が閉まっているなど、買い物には少し苦労しました。年中無休24時間営業の店が普通に存在する日本との違いを肌で感じました。

スクールの後半はナポリに移動して、バイア海底遺跡の調査を行いました。午前中は水中調査を行い、午後は関連の博物館や遺跡を見学するという充実した毎日でした。私は参加者で唯一水中カメラを持っていたため、記録係に任命され、遺物や遺跡の写真を撮って記録していました。

ナポリはかなり不気味な街で、治安が悪そうでしたので基本的に一人では夜出歩かずトラブルに巻き込まれないよう注意して行動しました。

人との出会いが自分の世界を広げる

今回の渡航を通して、自分が違う国の人に囲まれてもなんとかやっていけるのだという自信がつきました。英語には少し苦手意識がありましたが、アメリカ人の友達にも支えられ、かなり向上したと思います。また、スクールで出会った友達とは生まれた場所や育った環境が違っても、同じ歴史を好きになり、研究をしたいという気持ちを持っている人がいるのだと気付きました。同じ夢を持つもの同士で、心が通じ合う友達を見つけたことがこのスクールでの一番の収穫だと思います。人との出会いが自分の世界を広げてくれるのだと感じました。

海外で3週間生活し水中考古学を学び、やはり海外で勉強をして、研究者になりたいという気持ちが一層強まりました。今回学んだ水中考古学の方法論を自分の研究に取り入れ、卒業論文やそれ以降の研究に活かしていきたいと思います。

体験談一覧に戻る