イタリア語
「すべての道はローマに通ず」(Tutte le strade conducono a Roma)と、かつて言われましたが、永遠の都ローマをはじめ、ファッションで世界をリードするミラノや、ルネサンスの花の都フィレンツェ、マルコ・ポーロを生んだ水の都ヴェネツィアなど、輝かしい都市文化の伝統を持つイタリアは、今日もなお全世界の人々を魅了してやまない国のひとつです。
そのような古代ローマ以来の長い文化的背景を有するイタリア語は、ラテン語を母胎とするロマンス諸語のひとつであり、地中海沿岸地域やラテン・アメリカ諸国で使用されているポルトガル語、スペイン語、カタロニア語、フランス語、レト・ロマンス語、ルーマニア語などとは姉妹言語に当たります。
イタリア語Ⅰは通年で開講される入門コースで、発音から始まり、イタリア語の基本的事項の習得を目ざします。まず文法を集中的に学習するクラスと、最初から簡単な会話を並行して学ぶクラスの2種がありますが、ある程度本腰を入れてイタリア語をやってみようという人には、時間割の許す限り前者のクラスをお奨めします。13世紀以来ほとんどその姿を変えていないイタリア語の場合、会話に上達するためにも文法上の知識がきわめて重要だからです。
また、後者のクラスを選んだ場合には、2回生になってイタリア語Ⅱに進む際に履修できるクラスに制限が生じますので、全学共通科目履修の手引きの「外国語の履修について」の該当頁をよく読んでください。