


授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
森里海連環学II :森林学
|
(英 訳) | Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans II :Forest Science | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 森里海連環学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | B群 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 金2 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教室) | 共東11 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 森林について、森林をとりまく社会情勢、林業の現状、森林の生態学的把握、森林の生み出す機能、森林をよりよく利用するための方策など、多方面から森林を解析し、総合的に森林に対する理解を深める。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 森林に関する多面的な学習を通じて、科学的知見に基づき森林のあり方を検討することができるようになる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 我が国は国土面積の2/3を森林が占めており、先進国の中でも際立った存在である。循環型資源である森林資源は、地球規模での環境問題の深刻化を受けて、再びその有効利用が注目され、我が国でも一時は19%まで下落した木材自給率は約半世紀ぶりに40%台を回復した。しかし一方で、依然として管理が放棄された森林は多く残されており、また森林資源の過利用は気象の激化にともなって災害の起点となるおそれもある。本講義では、我が国の自然環境ならびに森林を取り巻く状況を紹介したのち、生態学的な視点から森林の更新維持機構を学習し、物質循環を通じた森林の持続可能性について論じる。さらに、これらの知見をもとに、森林・木材の利用と管理についての検討を加える。 以下の各テーマについてフィードバックを含む全15回で講義を行う(予定)。講義順が前後したり,2回に分けて実施したりすることがある。詳しくは授業中に説明する。 1 日本の森林 石原 2 日本の森林の現状と課題 徳地 3 森林での生物多様性 松岡 4 生物進化と樹木群集 小林 5 森林における生物間相互作用 杉山 6 森林−河川生態系における 生物多様性と生態系機能 佐藤 7 森林生態系の炭素循環 伊勢 8 森林生態系の養分循環 舘野 9 森林の植生更新と動物との 関わり 鈴木 10 花粉症問題と森林 中西 11 造林政策 立花 12 森林資源の利用 長谷川 13 木材の消費・流通システム 坂野上 14 環境社会学では「森林」を どう考えているのか 張 15 フィードバック |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 各回でのレポートおよび平常点評価による採点を基準とする。担当教員によって評価基準が異なることに注意すること。評価基準については授業中に説明する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
授業中に指示する
講義に際して使用するテキストをPandAよりダウンロードしておくこと。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等) |
『森林生態学』
(朝倉書店)
ISBN:978-4-254-47054-3
『森のバランス』
(東海大学出版会)
ISBN:9784486019336
『学んでみると生態学はおもしろい』
(ペレ出版)
ISBN:9784860643430
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(関連URL) | https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/ 京都大学フィールド科学教育研究センターHP | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | フィールドセンターのHPなどを用いて、森林に関する情報を確認しておく。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 森林に関する多面的な講義を予定しているので、文系理系に関わらず受講を歓迎します。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
森里海連環学II :森林学
(科目名)
Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans II :Forest Science
(英 訳)
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(群) 統合 (分野(分類)) 森里海連環学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) B群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限)
金2 (教室) 共東11 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
森林について、森林をとりまく社会情勢、林業の現状、森林の生態学的把握、森林の生み出す機能、森林をよりよく利用するための方策など、多方面から森林を解析し、総合的に森林に対する理解を深める。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標)
森林に関する多面的な学習を通じて、科学的知見に基づき森林のあり方を検討することができるようになる。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容)
我が国は国土面積の2/3を森林が占めており、先進国の中でも際立った存在である。循環型資源である森林資源は、地球規模での環境問題の深刻化を受けて、再びその有効利用が注目され、我が国でも一時は19%まで下落した木材自給率は約半世紀ぶりに40%台を回復した。しかし一方で、依然として管理が放棄された森林は多く残されており、また森林資源の過利用は気象の激化にともなって災害の起点となるおそれもある。本講義では、我が国の自然環境ならびに森林を取り巻く状況を紹介したのち、生態学的な視点から森林の更新維持機構を学習し、物質循環を通じた森林の持続可能性について論じる。さらに、これらの知見をもとに、森林・木材の利用と管理についての検討を加える。 以下の各テーマについてフィードバックを含む全15回で講義を行う(予定)。講義順が前後したり,2回に分けて実施したりすることがある。詳しくは授業中に説明する。 1 日本の森林 石原 2 日本の森林の現状と課題 徳地 3 森林での生物多様性 松岡 4 生物進化と樹木群集 小林 5 森林における生物間相互作用 杉山 6 森林−河川生態系における 生物多様性と生態系機能 佐藤 7 森林生態系の炭素循環 伊勢 8 森林生態系の養分循環 舘野 9 森林の植生更新と動物との 関わり 鈴木 10 花粉症問題と森林 中西 11 造林政策 立花 12 森林資源の利用 長谷川 13 木材の消費・流通システム 坂野上 14 環境社会学では「森林」を どう考えているのか 張 15 フィードバック |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件)
特になし
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
各回でのレポートおよび平常点評価による採点を基準とする。担当教員によって評価基準が異なることに注意すること。評価基準については授業中に説明する。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書)
授業中に指示する
講義に際して使用するテキストをPandAよりダウンロードしておくこと。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等)
『森林生態学』
(朝倉書店)
ISBN:978-4-254-47054-3
『森のバランス』
(東海大学出版会)
ISBN:9784486019336
『学んでみると生態学はおもしろい』
(ペレ出版)
ISBN:9784860643430
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
フィールドセンターのHPなどを用いて、森林に関する情報を確認しておく。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等))
森林に関する多面的な講義を予定しているので、文系理系に関わらず受講を歓迎します。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
森里海連環学I :森・里・海と人のつながり
|
(英 訳) | Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans I :Symbiotic Relationship between Human and Nature | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 森里海連環学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | B群 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 金4 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教室) | 共東32 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | わが国は海に囲まれた森の国である。わが国の自然環境は、森林生態系、沿岸海洋生態系およびその間に位置し人間活動の影響を強く受ける里域生態系により構成されており、これらは河川などを介して相互に不可分に連環している。従来、生態系は個々のユニットごとに研究されてきたが、圧倒的な人間活動のインパクトは、個々の生態系の枠組みを超えて生態系間の循環に大きな影響を与えており、人類の持続的な生存のためには、複合的な自然生態系と人類との共存システムの解明が不可欠である。本科目は、森林から海につながる生態系と人間活動の影響に関する講義を通して、地球環境を「連環」という観点で捉え、森と里と海の連環機構の理解と適正な管理のための「森里海連環学」という新しい学問領域を学ぶ科目である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | ・個々の生態系が連環し相互作用する実態とメカニズムを学習し、人間活動による連環の分断の現状とその影響を理解する。 ・自然環境と生態系を自然資本と捉え、人類の持続的な発展に資する利用・管理方策を考える力を養う。 ・実社会における環境保全活動の実例を学ぶ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 1)ガイダンス「森里海連環学とは」徳地 2)流域の人間活動が河口・沿岸域の生態系に与える影響 山下(本学名誉教授) 3)河川と沿岸域の生態系のつながり 山下(本学名誉教授) 4)沿岸域から深海までのつながり 甲斐 5)沿岸域生態系とその利用 益田 6)沿岸域生態系と生物多様性 下村 7)沿岸生態系とモニタリング調査 中野 8)海洋生物の行動 三田村 9)森林生態系の物質循環 舘野 10) 森林と環境問題 伊勢 11)未来社会での森林資源利用 長谷川 12)森林資源の利用と川・湖・海の役割 坂野上 13)里域生態系 張 14) 森・里・海と人のつながり 田中 15)フィードバック(フィードバックの方法は別途連絡) 講義の順番は変更されることがあります。 フィールド科学教育研究センターの教員および名誉教授によりリレー講義を行う。“生態系の連環”は新しい学問であり、受講生との論議等を通して新しい価値観の創造を目指す。講師1名が専門分野を中心にその周辺領域の課題について講義を行う予定であり、自然科学系の講義として森林、里域、沿岸海域の連環、同時に森林や海洋の保全やその意識などの社会科学系の講義を含んで構成される。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
全回生向け。スタート時点では特定の知識は必要ではないが、授業中必要になる知識については、自学自習を求める。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 毎講義後に理解度を評価するための小テストを行います。小テストの成績により最終的な成績を判定します。 期末試験は実施しません。 詳細は初回の授業で説明します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
講義に際して使用するテキストは、KULASISより事前にダウンロードしておくこと。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等) |
『森里海連環学』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-689-7-C3045
『森と海をむすぶ川』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-575-3
『「大学の森」が見た森と里の再生学』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-8140-0504-8
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(関連URL) | https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/ フィールド科学教育研究センターHP | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 参考文献を事前に勉強することを推奨します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | ・環境問題は自然科学にとどまらず、経済、法律、社会と密接に関係します。理系・文系両方の学生の受講を歓迎します。 ・夏休み期間中に、本科目をフィールドで体験的に学習する森里海連環学実習が開講されます。 ・教室の定員を超える場合には履修(人数)制限を行います。無作為抽選により結果をKULASISで発表します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
森里海連環学I :森・里・海と人のつながり
(科目名)
Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans I :Symbiotic Relationship between Human and Nature
(英 訳)
|
|
|||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(群) 統合 (分野(分類)) 森里海連環学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) B群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限)
金4 (教室) 共東32 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
わが国は海に囲まれた森の国である。わが国の自然環境は、森林生態系、沿岸海洋生態系およびその間に位置し人間活動の影響を強く受ける里域生態系により構成されており、これらは河川などを介して相互に不可分に連環している。従来、生態系は個々のユニットごとに研究されてきたが、圧倒的な人間活動のインパクトは、個々の生態系の枠組みを超えて生態系間の循環に大きな影響を与えており、人類の持続的な生存のためには、複合的な自然生態系と人類との共存システムの解明が不可欠である。本科目は、森林から海につながる生態系と人間活動の影響に関する講義を通して、地球環境を「連環」という観点で捉え、森と里と海の連環機構の理解と適正な管理のための「森里海連環学」という新しい学問領域を学ぶ科目である。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標)
・個々の生態系が連環し相互作用する実態とメカニズムを学習し、人間活動による連環の分断の現状とその影響を理解する。
・自然環境と生態系を自然資本と捉え、人類の持続的な発展に資する利用・管理方策を考える力を養う。 ・実社会における環境保全活動の実例を学ぶ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容)
1)ガイダンス「森里海連環学とは」徳地 2)流域の人間活動が河口・沿岸域の生態系に与える影響 山下(本学名誉教授) 3)河川と沿岸域の生態系のつながり 山下(本学名誉教授) 4)沿岸域から深海までのつながり 甲斐 5)沿岸域生態系とその利用 益田 6)沿岸域生態系と生物多様性 下村 7)沿岸生態系とモニタリング調査 中野 8)海洋生物の行動 三田村 9)森林生態系の物質循環 舘野 10) 森林と環境問題 伊勢 11)未来社会での森林資源利用 長谷川 12)森林資源の利用と川・湖・海の役割 坂野上 13)里域生態系 張 14) 森・里・海と人のつながり 田中 15)フィードバック(フィードバックの方法は別途連絡) 講義の順番は変更されることがあります。 フィールド科学教育研究センターの教員および名誉教授によりリレー講義を行う。“生態系の連環”は新しい学問であり、受講生との論議等を通して新しい価値観の創造を目指す。講師1名が専門分野を中心にその周辺領域の課題について講義を行う予定であり、自然科学系の講義として森林、里域、沿岸海域の連環、同時に森林や海洋の保全やその意識などの社会科学系の講義を含んで構成される。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件)
全回生向け。スタート時点では特定の知識は必要ではないが、授業中必要になる知識については、自学自習を求める。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
毎講義後に理解度を評価するための小テストを行います。小テストの成績により最終的な成績を判定します。
期末試験は実施しません。 詳細は初回の授業で説明します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書)
講義に際して使用するテキストは、KULASISより事前にダウンロードしておくこと。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等)
『森里海連環学』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-689-7-C3045
『森と海をむすぶ川』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-575-3
『「大学の森」が見た森と里の再生学』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-8140-0504-8
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
参考文献を事前に勉強することを推奨します。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等))
・環境問題は自然科学にとどまらず、経済、法律、社会と密接に関係します。理系・文系両方の学生の受講を歓迎します。
・夏休み期間中に、本科目をフィールドで体験的に学習する森里海連環学実習が開講されます。 ・教室の定員を超える場合には履修(人数)制限を行います。無作為抽選により結果をKULASISで発表します。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
森里海連環学実習I :芦生研究林−由良川−丹後海のつながりを探る
|
(英 訳) | Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans I :Field Study on Connectivity of Ashiu Research Forest, Yura River and Tango Bay | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 森里海連環学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | B群 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(時間数) | 60 時間 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 実習 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期集中 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 集中 未定(別途通知) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教室) | 未定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 我が国は海に囲まれた森の国である。森林に降った雨は里域で田畑をうるおし、人間活動に伴う様々な負荷を受けたのちに、河川に流入して沿岸域へ流れ込む。そのため、陸上生態系のあらゆる変化が河川を通して集積され、最終的には沿岸海洋域の生態系に影響を与える。本実習では、由良川を実習フィールドとして、芦生研究林内の源流域から河口までの環境と生態を調査し、森や市街などの陸域の構造や人間による利用が、河川の水質、動植物の組成や生態にどのように影響しているかを調べる。森林域では森林構造を観察し、里域では流域の利用実態を調べ、河川〜河口域では環境観測と水質(栄養塩)分析、魚類、水生昆虫、エビ・カニ類、プランクトン・付着藻類などの生物採集を行う。採集した動植物の種類を同定し、魚類の消化管内容物を分析する。これらの調査結果を総合して、森林域から河川を通して河口域へ至る生態系の変化を解析し、森−里−海の連環について考察する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | ・森林観察、環境観測、魚類採集、底生動物採集、プランクトン・付着藻類採集などのフィールド調査手法を習得する。 ・各種水質項目の分析、採集した動物の観察と同定、胃内容物の観察と食性分析など、フィールド採集された標本を分析する手法を習得する。 ・フィールドデータの解析手法を学習する。 ・多様な環境データ及び生物データを用いて、生態系間の連環のメカニズムを解析する手法を学ぶ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 8月上旬(8月6日から10日を予定)に5日間の日程で実施する。上記の担当教員に加えて、中川光博士(国立研究開発法人土木研究所・専門研究員)も指導にあたる予定である。 1日目:朝JR園部駅集合、公用車で芦生研究林へ移動、芦生研究林にて森林構造の観察、由良川源流域・上流にて調査(魚類、水生昆虫、付着藻類、水質など)。舞鶴水産実験所へ移動し宿泊。 2日目:由良川中・下流・河口調査(魚類、水生昆虫、プランクトン、水質など)。 3日目:水生昆虫・ベントス・魚類の分類、胃内容物分析、水質分析。 4日目:データ解析。 5日目:データ解析、成果発表会、午後JR西舞鶴駅前で解散。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 実習への取り組みの様子とレポートで評価する。配点については実習開始時の講義において説明する。 成績報告が他の前期科目より遅れる場合があるので注意。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
授業中に指示する
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等) |
『森里海連環学』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-689-7 C3045
『森川海のつながりと河口・沿岸域の生物生産』
(恒星社厚生閣)
ISBN:978-4-7699-1075-6
『森と海をむすぶ川』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-575-3
『里海フィールド科学 - 京都の海に学ぶ人と自然の絆』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-8140-0445-4
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(関連URL) | https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | PandAに資料を掲示するので、実習時の注意事項も含め十分に予習しておく。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | ・5月下旬から6月初旬に全学共通掲示板に資料を掲示して募集を行う。 ・1日目集合時のJR園部駅までと5日目の西舞鶴駅からの公共交通機関の交通費(JR特急利用で合計約4200円)が必要。駅⇔調査地,調査地点間の移動は公用車を使用。宿泊費と昼食・夕食代(宿泊費1泊900円,昼食と夕食各500円,4泊)の実費が必要。 ・必ず学生教育研究災害傷害保険(学研災)及び学研災付帯賠償責任保険(学研賠)に加入していること。 ・本実習はフィールド科学教育研究センターの教育拠点公開実習としても実施されるため、他大学からの受講生も参加する。 ・6月6日(金)18時半から開催する説明会(オンライン)で詳しい実施方法を説明するので、実習参加希望者は必ず出席すること。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
森里海連環学実習I :芦生研究林−由良川−丹後海のつながりを探る
(科目名)
Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans I :Field Study on Connectivity of Ashiu Research Forest, Yura River and Tango Bay
(英 訳)
|
|
||||||||||||||||||||||||
(群) 統合 (分野(分類)) 森里海連環学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||||||||||||||
(旧群) B群 (単位数) 2 単位 (時間数) 60 時間 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 実習 | |||||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期集中 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||||||||||||||||||||
(曜時限)
集中 未定(別途通知) (教室) 未定 |
|||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
我が国は海に囲まれた森の国である。森林に降った雨は里域で田畑をうるおし、人間活動に伴う様々な負荷を受けたのちに、河川に流入して沿岸域へ流れ込む。そのため、陸上生態系のあらゆる変化が河川を通して集積され、最終的には沿岸海洋域の生態系に影響を与える。本実習では、由良川を実習フィールドとして、芦生研究林内の源流域から河口までの環境と生態を調査し、森や市街などの陸域の構造や人間による利用が、河川の水質、動植物の組成や生態にどのように影響しているかを調べる。森林域では森林構造を観察し、里域では流域の利用実態を調べ、河川〜河口域では環境観測と水質(栄養塩)分析、魚類、水生昆虫、エビ・カニ類、プランクトン・付着藻類などの生物採集を行う。採集した動植物の種類を同定し、魚類の消化管内容物を分析する。これらの調査結果を総合して、森林域から河川を通して河口域へ至る生態系の変化を解析し、森−里−海の連環について考察する。
|
|||||||||||||||||||||||||
(到達目標)
・森林観察、環境観測、魚類採集、底生動物採集、プランクトン・付着藻類採集などのフィールド調査手法を習得する。
・各種水質項目の分析、採集した動物の観察と同定、胃内容物の観察と食性分析など、フィールド採集された標本を分析する手法を習得する。 ・フィールドデータの解析手法を学習する。 ・多様な環境データ及び生物データを用いて、生態系間の連環のメカニズムを解析する手法を学ぶ。 |
|||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容)
8月上旬(8月6日から10日を予定)に5日間の日程で実施する。上記の担当教員に加えて、中川光博士(国立研究開発法人土木研究所・専門研究員)も指導にあたる予定である。 1日目:朝JR園部駅集合、公用車で芦生研究林へ移動、芦生研究林にて森林構造の観察、由良川源流域・上流にて調査(魚類、水生昆虫、付着藻類、水質など)。舞鶴水産実験所へ移動し宿泊。 2日目:由良川中・下流・河口調査(魚類、水生昆虫、プランクトン、水質など)。 3日目:水生昆虫・ベントス・魚類の分類、胃内容物分析、水質分析。 4日目:データ解析。 5日目:データ解析、成果発表会、午後JR西舞鶴駅前で解散。 |
|||||||||||||||||||||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
実習への取り組みの様子とレポートで評価する。配点については実習開始時の講義において説明する。
成績報告が他の前期科目より遅れる場合があるので注意。 |
|||||||||||||||||||||||||
(教科書)
授業中に指示する
|
|||||||||||||||||||||||||
(参考書等)
『森里海連環学』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-689-7 C3045
『森川海のつながりと河口・沿岸域の生物生産』
(恒星社厚生閣)
ISBN:978-4-7699-1075-6
『森と海をむすぶ川』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-87698-575-3
『里海フィールド科学 - 京都の海に学ぶ人と自然の絆』
(京都大学学術出版会)
ISBN:978-4-8140-0445-4
|
|||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
PandAに資料を掲示するので、実習時の注意事項も含め十分に予習しておく。
|
|||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等))
・5月下旬から6月初旬に全学共通掲示板に資料を掲示して募集を行う。
・1日目集合時のJR園部駅までと5日目の西舞鶴駅からの公共交通機関の交通費(JR特急利用で合計約4200円)が必要。駅⇔調査地,調査地点間の移動は公用車を使用。宿泊費と昼食・夕食代(宿泊費1泊900円,昼食と夕食各500円,4泊)の実費が必要。 ・必ず学生教育研究災害傷害保険(学研災)及び学研災付帯賠償責任保険(学研賠)に加入していること。 ・本実習はフィールド科学教育研究センターの教育拠点公開実習としても実施されるため、他大学からの受講生も参加する。 ・6月6日(金)18時半から開催する説明会(オンライン)で詳しい実施方法を説明するので、実習参加希望者は必ず出席すること。 |
|||||||||||||||||||||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
森里海連環学実習II :北海道東部の森と里と海のつながり
|
(英 訳) | Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans II :CoHHO in the East part of Hokkaido | ||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||||||||||||||||||||
(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 森里海連環学 | ||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||
(旧群) | B群 | ||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||
(時間数) | 60 時間 | ||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 実習 | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期集中 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 集中 未定(別途通知) |
||||||||||||||||||||||||
(教室) | 未定 | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 自然景観が気象・地象・海象・生物・人為の相互作用によって形成されていることを実体験することを目的に、北海道東部にある別寒辺牛川上流の自然度が高い森林域、牧草地として土地利用されている支流の上流部、別寒辺牛川中流に広がる湿原のなか、そして下流の厚岸湖・厚岸湾の生物調査、水質調査などを通して、森−川−里−海のつながりについて学習します。森と川と海が生物を通してつながっていること、さらに人間がそのつながりにどのように関わっているかを実習中に得られたデータや知見をもとに理解を深めることを目的としています。 京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林標茶区、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所を拠点に実施します。 |
||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 北海道東部の森林に生育する樹木の同定、毎木調査の基本、昆虫相調査について学びます。 土壌断面の作成と土壌形成過程の観察方法を学び、植物と土壌の関係を理解できるようになります。 水質分析の基礎と簡易測定法を習得します。 河川及び沿岸域に生息する水生生物の採集方法を学び、消化管内容物から動物の餌を同定することにより、森と川・海との繋がりを理解することができる能力を養います。 海洋観測の基礎を学ぶことで、直接見ることのできない水の中の現象を考察する力をつけることができます。 |
||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 9/14-9/20に宿泊形式の集中実習を予定しています。 京都大学フィールド科学教育研究センターの北海道研究林標茶区の森林における植生・昆虫相及び土壌・水質調査実習、別寒辺牛川での生物・水質調査、厚岸湖・厚岸湾での生物調査をそれぞれ2日間程度ずつで行います。 厚岸湖・湾での実習は、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所の船舶と施設を使って実施します。 実習中に、それぞれ30分程度下記の講義を行い、実習方法とデータ解析について学んだうえで、実習に取り組みます。講義は、京都大学フィールド科学教育研究センターと北海道大学北方生物圏フィールド科学研究センターの教員がそれぞれ担当します。 1.「森里海連環学の課題」(北海道大学教員) 2.「根釧地方の自然環境と産業」(北海道大学教員) 3.「生物の分類と同定」(小林) 4.「流域の土壌・植生と物質循環」(北海道大学教員) 5.「河川生物の調査法」(中山) 6.「水質分析法」(北海道大学教員) 7.「厚岸湖・厚岸湾の調査方法」(北海道大学教員) 8.「海洋環境と植物プランクトン」(北海道大学教員) 9. グループ発表「別寒辺牛川流域の森里海連環学−森・川・海・人間活動の視点から」(小林・杉山・中山・北海道大学教員) * 事前説明会、履修登録等(杉山) 実習生は、森、川、里、海の4つの班に分かれ、班単位で実習に取り組みます。樹木識別、毎木調査、昆虫相調査、土壌調査、水生生物調査などの野外調査を実習します。また、水質調査の基礎として、溶存成分の比色分析実習などを行います。 レポートは、班ごとで毎木、昆虫、土壌、河川水生生物、厚岸湖水生生物調査について作成するとともに、実習生個人で、植生、昆虫、土壌、動物、水質などの中から4つ選択して作成します。また、各班それぞれの観点から別寒辺牛川流域全体の森川里海の連環について発表し、最終レポートを提出して実習を終了します。 ※なお、5月下旬に事前説明会を実施し、6月に全学共通科目学生窓口を通じて受講申し込み受付を行います。事前説明会の日程、参加方法については全学共通教育掲示板に掲示しますのでご確認ください。履修したいが説明会に出席できないという場合は杉山(sugiyama.yoriko.3f@kyoto-u.ac.jp)までご連絡ください。 |
||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 各担当教員の課題レポート(45点)、実習への取組状況(25点)、最終発表およびレポート(30点)で総合的に評価します。 | ||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
実習地到着後のガイダンスでテキストを配布します。
|
||||||||||||||||||||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
動植物の同定に関する図鑑等は、研究林、臨海実験所が保有するものを貸し出します。また、その他の参考書等については、実習中に行う講義の中で、適宜紹介します。
|
||||||||||||||||||||||||
(関連URL) |
https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/hokkaido/2023/10/06/
過去実習の様子
https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/hokkaido/ 京都大学 北海道研究林 https://www.fsc.hokudai.ac.jp/akkeshi/ 北海道大学 厚岸臨海実験所 |
||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 森や川の生き物が、その周辺の環境とどのような繋がりを持って生きているかを、普段から観察し考えておくと、この科目の中で受ける講義や実習の意味がよく理解できるようになるでしょう。 個別のレポートを個人で積み上げるだけでは、最終レポートは完成できません。他の受講生と討論することで様々な考えや発想を知り、実習で得られたデータをもとにまとめ上げることで、森川里海の連環の様子を描くことができます。実習期間を通して、みんなと議論することで、データを解釈し、意見をまとめる力も養ってくださればと思います。 |
||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | (1)日程、費用、持ち物、集合場所、解散場所等の詳細については事前説明会のときに連絡します。定員は10名で先着順で受け付けます。 (2)本実習は北海道大学の実習科目「森・里・海連環学:北大・京大合同演習」と合同で行い、両大学とも10名が履修する予定です。また、その他の大学の学生も公開実習として受講可能です。 (3)学部の理系・文系は問いません。高校で生物を履修していることが望ましいですが、必須ではありません。 (4)北海道大学など他大学生も受講しますので、実習期間中に他大学生との交流を深めてくださればと思います。 (5)学生教育研究災害保険、附帯賠償責任保険には必ず加入しておいて下さい。また、旅行保険に加入することをお奨めします。なお、保険加入にあたっては、家族等とよく相談してください。 (6)費用は食費等実費のほか、施設利用料などとして14,000円を現地で集めるため現金で持参してください。なお、実習地までの交通費は各自で負担してください。 (7)実習の日程上、前期の成績報告に間に合わないため、後期に前期成績として発表されることがあるので、注意してください。 (8)実習期間中、とくに野外での活動の際には、教員・ティーチングアシスタント・技術職員等からの指示、注意等をよく守って行動するようにしてください。 |
||||||||||||||||||||||||
森里海連環学実習II :北海道東部の森と里と海のつながり
(科目名)
Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans II :CoHHO in the East part of Hokkaido
(英 訳)
|
|
|||||||||||||||
(群) 統合 (分野(分類)) 森里海連環学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(旧群) B群 (単位数) 2 単位 (時間数) 60 時間 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 実習 | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期集中 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
||||||||||||||||
(曜時限)
集中 未定(別途通知) (教室) 未定 |
||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
自然景観が気象・地象・海象・生物・人為の相互作用によって形成されていることを実体験することを目的に、北海道東部にある別寒辺牛川上流の自然度が高い森林域、牧草地として土地利用されている支流の上流部、別寒辺牛川中流に広がる湿原のなか、そして下流の厚岸湖・厚岸湾の生物調査、水質調査などを通して、森−川−里−海のつながりについて学習します。森と川と海が生物を通してつながっていること、さらに人間がそのつながりにどのように関わっているかを実習中に得られたデータや知見をもとに理解を深めることを目的としています。
京都大学フィールド科学教育研究センター北海道研究林標茶区、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所を拠点に実施します。 |
||||||||||||||||
(到達目標)
北海道東部の森林に生育する樹木の同定、毎木調査の基本、昆虫相調査について学びます。
土壌断面の作成と土壌形成過程の観察方法を学び、植物と土壌の関係を理解できるようになります。 水質分析の基礎と簡易測定法を習得します。 河川及び沿岸域に生息する水生生物の採集方法を学び、消化管内容物から動物の餌を同定することにより、森と川・海との繋がりを理解することができる能力を養います。 海洋観測の基礎を学ぶことで、直接見ることのできない水の中の現象を考察する力をつけることができます。 |
||||||||||||||||
(授業計画と内容)
9/14-9/20に宿泊形式の集中実習を予定しています。 京都大学フィールド科学教育研究センターの北海道研究林標茶区の森林における植生・昆虫相及び土壌・水質調査実習、別寒辺牛川での生物・水質調査、厚岸湖・厚岸湾での生物調査をそれぞれ2日間程度ずつで行います。 厚岸湖・湾での実習は、北海道大学北方生物圏フィールド科学センター厚岸臨海実験所の船舶と施設を使って実施します。 実習中に、それぞれ30分程度下記の講義を行い、実習方法とデータ解析について学んだうえで、実習に取り組みます。講義は、京都大学フィールド科学教育研究センターと北海道大学北方生物圏フィールド科学研究センターの教員がそれぞれ担当します。 1.「森里海連環学の課題」(北海道大学教員) 2.「根釧地方の自然環境と産業」(北海道大学教員) 3.「生物の分類と同定」(小林) 4.「流域の土壌・植生と物質循環」(北海道大学教員) 5.「河川生物の調査法」(中山) 6.「水質分析法」(北海道大学教員) 7.「厚岸湖・厚岸湾の調査方法」(北海道大学教員) 8.「海洋環境と植物プランクトン」(北海道大学教員) 9. グループ発表「別寒辺牛川流域の森里海連環学−森・川・海・人間活動の視点から」(小林・杉山・中山・北海道大学教員) * 事前説明会、履修登録等(杉山) 実習生は、森、川、里、海の4つの班に分かれ、班単位で実習に取り組みます。樹木識別、毎木調査、昆虫相調査、土壌調査、水生生物調査などの野外調査を実習します。また、水質調査の基礎として、溶存成分の比色分析実習などを行います。 レポートは、班ごとで毎木、昆虫、土壌、河川水生生物、厚岸湖水生生物調査について作成するとともに、実習生個人で、植生、昆虫、土壌、動物、水質などの中から4つ選択して作成します。また、各班それぞれの観点から別寒辺牛川流域全体の森川里海の連環について発表し、最終レポートを提出して実習を終了します。 ※なお、5月下旬に事前説明会を実施し、6月に全学共通科目学生窓口を通じて受講申し込み受付を行います。事前説明会の日程、参加方法については全学共通教育掲示板に掲示しますのでご確認ください。履修したいが説明会に出席できないという場合は杉山(sugiyama.yoriko.3f@kyoto-u.ac.jp)までご連絡ください。 |
||||||||||||||||
(履修要件)
特になし
|
||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
各担当教員の課題レポート(45点)、実習への取組状況(25点)、最終発表およびレポート(30点)で総合的に評価します。
|
||||||||||||||||
(教科書)
実習地到着後のガイダンスでテキストを配布します。
|
||||||||||||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
動植物の同定に関する図鑑等は、研究林、臨海実験所が保有するものを貸し出します。また、その他の参考書等については、実習中に行う講義の中で、適宜紹介します。
|
||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
森や川の生き物が、その周辺の環境とどのような繋がりを持って生きているかを、普段から観察し考えておくと、この科目の中で受ける講義や実習の意味がよく理解できるようになるでしょう。
個別のレポートを個人で積み上げるだけでは、最終レポートは完成できません。他の受講生と討論することで様々な考えや発想を知り、実習で得られたデータをもとにまとめ上げることで、森川里海の連環の様子を描くことができます。実習期間を通して、みんなと議論することで、データを解釈し、意見をまとめる力も養ってくださればと思います。 |
||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等))
(1)日程、費用、持ち物、集合場所、解散場所等の詳細については事前説明会のときに連絡します。定員は10名で先着順で受け付けます。
(2)本実習は北海道大学の実習科目「森・里・海連環学:北大・京大合同演習」と合同で行い、両大学とも10名が履修する予定です。また、その他の大学の学生も公開実習として受講可能です。 (3)学部の理系・文系は問いません。高校で生物を履修していることが望ましいですが、必須ではありません。 (4)北海道大学など他大学生も受講しますので、実習期間中に他大学生との交流を深めてくださればと思います。 (5)学生教育研究災害保険、附帯賠償責任保険には必ず加入しておいて下さい。また、旅行保険に加入することをお奨めします。なお、保険加入にあたっては、家族等とよく相談してください。 (6)費用は食費等実費のほか、施設利用料などとして14,000円を現地で集めるため現金で持参してください。なお、実習地までの交通費は各自で負担してください。 (7)実習の日程上、前期の成績報告に間に合わないため、後期に前期成績として発表されることがあるので、注意してください。 (8)実習期間中、とくに野外での活動の際には、教員・ティーチングアシスタント・技術職員等からの指示、注意等をよく守って行動するようにしてください。 |
||||||||||||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
森里海連環学実習III :暖地性積雪地域における冬の自然環境と人の暮らし
|
(英 訳) | Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans III :Natural Environment and Human Society in Winter Season of Warmtemperate Snowfall Region | ||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||||||||||||||||||||
(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 森里海連環学 | ||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||
(旧群) | B群 | ||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 1 単位 | ||||||||||||||||||||||||
(時間数) | 30 時間 | ||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 実習 | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期集中 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 集中 未定(別途通知) |
||||||||||||||||||||||||
(教室) | 未定 | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 芦生研究林の位置する京都府北東部は暖地性の積雪地域であり、積雪深は50cmを超える。積雪を含め冬期の気候は、近畿地方有数の原生的な森林である芦生研究林の生物相や生態系を規定する重要な要因である。また、茅葺きの家など、芦生研究林の位置する南丹市美山町に暮らす人々の暮らしや文化にも大きな影響を与えてきた。 こうした気候、自然、人間の関係性を学べるフィールドは限られてきている。しかし、気候変動にともなう積雪パターンや気温の変化は、これまで適応・対応・進化・発展してきた生物や人間社会に変化をもたらしつつある。さらにシカの食害や人口減少に伴う農山村の衰退にも関係している。 本授業では、冬の芦生研究林や美山町でのフィールドワーク・聞き取りを通じ、この地域の冬の自然環境を体感し、植物や動物の活動や人間の暮らしや産業がどのように制限されるか、またその制限に対する生物の対応や、積雪の観光利用など人間社会の適応について理解を深める。さらに地球温暖化・人口減少・シカの食害などの課題を学び、それらの解決にむけて新たな森と人とのつながりについて議論する。 |
||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 冬の森林において、気候、植物・動物などの活動を定性的・定量的に評価する方法を学ぶ。 生物の活動がどのように制限されるか、またその制限に対する生物の対応について理解を深める。 人々の暮らし・文化がどのように制約され、また対応してきたのかを理解する。 こうした冬の自然環境・生物・人間社会の関係性が変化していっていること、そこでの課題について理解する。さらに課題解決にむけて、森里海連環学に基づき、自然と人間社会の新たなつながりを考える力を身につける。 |
||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 2026年2月17-19日(火‐木)に、芦生研究林において合宿方式で行う。 それに先立ち、1月から2月上旬に事前説明会、事前講義を京大農学部にて行う。 予定(天候・雪の状況等によって変更の可能性あり) 第1日:芦生研究林への移動とオリエンテーション 14:00:オリエンテーション。京都丹波高原国定公園ビジターセンターにて地域の課題を学ぶ。地域の農山村において聞き取りを行う。宿舎周辺の雪観察。夜、講義・議論。 第2日: 午前:芦生研究林における冬の自然環境と森林観察 午後:栃の実を用いた地域活性化を栃へしを地域団体と一緒に実施して学ぶ。 夜:議論 第3日: 森林観察。 ビジターセンターにて、議論。 |
||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
募集定員は13名。
|
||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 1.実習中の発言 30点 2.調査方法の習得状況 30点 3.レポート 40点 |
||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
教科書は使用しないが、芦生研究林や調査法に関連する資料を配付する。
|
||||||||||||||||||||||||
(参考書等) |
『「大学の森」が見た森と里の再生学 京都芦生・美山での挑戦』
(京都大学学術出版会, 2024)
|
||||||||||||||||||||||||
(関連URL) | https://fserc.kyoto-u.ac.jp/wp/ashiu/2023/03/15/3296/ 過去の実習の報告 | ||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 事前にビデオ、資料などを示す。集中講義の最後に全体を通してのレポートを課す。 |
||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 詳細は12月初旬に発表の募集要項を参照。日程調整等の連絡は基本的にメールで行います。1月下旬に説明会を開催するので、必ず参加すること。そのうえで履修登録を行う。定員を超える応募があった場合は申し込み順とする。4回生の履修については、卒業に必要な単位としては成績判定が各学部の締め切りに間に合わない可能性があるので要注意。 特別な予備知識は必要としないが、冬期の積雪地域での実習になるので防寒具の準備は必須である(詳細は説明会にて)。また、野外での講義・実習がメインになるので各自学生教育研究災害傷害保険等の傷害保険に必ず加入のこと。食費(実費(自炊)4000円程度)・宿泊費(550円 )・交通費(バス代往復 2160円)は各自負担。 |
||||||||||||||||||||||||
森里海連環学実習III :暖地性積雪地域における冬の自然環境と人の暮らし
(科目名)
Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans III :Natural Environment and Human Society in Winter Season of Warmtemperate Snowfall Region
(英 訳)
|
|
|||||||||||||||
(群) 統合 (分野(分類)) 森里海連環学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(旧群) B群 (単位数) 1 単位 (時間数) 30 時間 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 実習 | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期集中 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
||||||||||||||||
(曜時限)
集中 未定(別途通知) (教室) 未定 |
||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
芦生研究林の位置する京都府北東部は暖地性の積雪地域であり、積雪深は50cmを超える。積雪を含め冬期の気候は、近畿地方有数の原生的な森林である芦生研究林の生物相や生態系を規定する重要な要因である。また、茅葺きの家など、芦生研究林の位置する南丹市美山町に暮らす人々の暮らしや文化にも大きな影響を与えてきた。
こうした気候、自然、人間の関係性を学べるフィールドは限られてきている。しかし、気候変動にともなう積雪パターンや気温の変化は、これまで適応・対応・進化・発展してきた生物や人間社会に変化をもたらしつつある。さらにシカの食害や人口減少に伴う農山村の衰退にも関係している。 本授業では、冬の芦生研究林や美山町でのフィールドワーク・聞き取りを通じ、この地域の冬の自然環境を体感し、植物や動物の活動や人間の暮らしや産業がどのように制限されるか、またその制限に対する生物の対応や、積雪の観光利用など人間社会の適応について理解を深める。さらに地球温暖化・人口減少・シカの食害などの課題を学び、それらの解決にむけて新たな森と人とのつながりについて議論する。 |
||||||||||||||||
(到達目標)
冬の森林において、気候、植物・動物などの活動を定性的・定量的に評価する方法を学ぶ。 生物の活動がどのように制限されるか、またその制限に対する生物の対応について理解を深める。
人々の暮らし・文化がどのように制約され、また対応してきたのかを理解する。 こうした冬の自然環境・生物・人間社会の関係性が変化していっていること、そこでの課題について理解する。さらに課題解決にむけて、森里海連環学に基づき、自然と人間社会の新たなつながりを考える力を身につける。 |
||||||||||||||||
(授業計画と内容)
2026年2月17-19日(火‐木)に、芦生研究林において合宿方式で行う。 それに先立ち、1月から2月上旬に事前説明会、事前講義を京大農学部にて行う。 予定(天候・雪の状況等によって変更の可能性あり) 第1日:芦生研究林への移動とオリエンテーション 14:00:オリエンテーション。京都丹波高原国定公園ビジターセンターにて地域の課題を学ぶ。地域の農山村において聞き取りを行う。宿舎周辺の雪観察。夜、講義・議論。 第2日: 午前:芦生研究林における冬の自然環境と森林観察 午後:栃の実を用いた地域活性化を栃へしを地域団体と一緒に実施して学ぶ。 夜:議論 第3日: 森林観察。 ビジターセンターにて、議論。 |
||||||||||||||||
(履修要件)
募集定員は13名。
|
||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
1.実習中の発言 30点
2.調査方法の習得状況 30点 3.レポート 40点 |
||||||||||||||||
(教科書)
教科書は使用しないが、芦生研究林や調査法に関連する資料を配付する。
|
||||||||||||||||
(参考書等)
『「大学の森」が見た森と里の再生学 京都芦生・美山での挑戦』
(京都大学学術出版会, 2024)
|
||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
事前にビデオ、資料などを示す。集中講義の最後に全体を通してのレポートを課す。
|
||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等))
詳細は12月初旬に発表の募集要項を参照。日程調整等の連絡は基本的にメールで行います。1月下旬に説明会を開催するので、必ず参加すること。そのうえで履修登録を行う。定員を超える応募があった場合は申し込み順とする。4回生の履修については、卒業に必要な単位としては成績判定が各学部の締め切りに間に合わない可能性があるので要注意。
特別な予備知識は必要としないが、冬期の積雪地域での実習になるので防寒具の準備は必須である(詳細は説明会にて)。また、野外での講義・実習がメインになるので各自学生教育研究災害傷害保険等の傷害保険に必ず加入のこと。食費(実費(自炊)4000円程度)・宿泊費(550円 )・交通費(バス代往復 2160円)は各自負担。 |
||||||||||||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
森里海連環学実習IV :沿岸域生態系に与える陸・川・人の影響
|
(英 訳) | Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans IV :Effects on coastal ecosystem from land, river and human activity | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 森里海連環学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | B群 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(時間数) | 60 時間 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 実習 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期集中 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 集中 未定(別途通知) |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教室) | 未定 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 沿岸域とは海岸線を挟んで海と陸とがせめぎ合っている場所であり、そこに住む海の生物が形作る生態系には、陸域やそこに住む人間、また山から注ぎ込む川の影響が顕著である。本授業の拠点となる瀬戸臨海実験所は紀伊半島南西部に位置し、黒潮の影響から海洋生物の多様性が非常に高い。特に実験所北側に広がる田辺湾は、様々な底質環境が見られると共に、大小いくつかの川が注ぎ、田辺市・白浜町という小都市が面している。 本授業では、特に無脊椎動物に着目して、河川の上流、中流、河口域(干潟)、外洋に面した岩礁域での調査・プランクトンネット採集・ドレッジ採集等、田辺湾の様々な環境から様々な手法による採集を試み、そこに生息する生物の多様性について理解を深め、それらが形成する沿岸域生態系に与える陸と川と人の影響について、瀬戸臨海実験所を拠点とした実習を通して学ぶ。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 陸・川・人がその生態系に与える影響について正確で幅広い知識を獲得するとともに、学んだ内容を自身の専攻に関連づけて理解する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 3月下旬に、和歌山県白浜町の瀬戸臨海実験所に宿泊しながら、5泊6日の日程で行う。 期間中、河川の上流、中流、河口域(干潟)、外洋に面した岩礁域での調査、実習船を使ったドレッジによるベントス採集、プランクトン採集など、田辺湾沿岸域の様々な海洋環境から生物の採集を試みるとともに、水質等の無機的環境の測定を行う。 採集された生物の同定結果や環境測定結果を基に、調査各地点間や他海域との比較等を通して、田辺湾沿岸域生態系に見られる陸域環境や人間生活の影響を抽出していく。 1日目 ガイダンス 2日目 河川の上流、中流での実習 3日目 河口域(干潟)での実習 4日目 外洋に面した岩礁域での実習 5日目 実習船を使った実習 6日目 取りまとめと発表会 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
理系・文系は問わない。高等学校での生物の履修も必須とはしない。川、河口、海という環境や実際の生物に対する関心を持つ学生を望む。
実際にフィールドに出ての採集や作業があるので、何かしらのハンディキャップによる不安がある場合は、ガイダンス時に相談する事。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 実習の受講姿勢(20点)と、実習期間中課せられるレポートの内容(80点)を総合して評価する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
実習中に、適宜プリントを配布する。
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(関連URL) |
https://www.seto.kyoto-u.ac.jp/smbl/
瀬戸臨海実験所ホームページ
https://www.seto.kyoto-u.ac.jp/setoblo/ 公式ブログ:瀬戸臨海実験所 https://www.seto.kyoto-u.ac.jp/setoblo/category/marine_course/coastal_ecosystems/ この実習の様子 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 普段より水の生き物やその生態系に関心を持ち、その環境や人の生活がそれらに与える影響を考えるようにすると、この実習の意図を理解したり、得られた結果を解釈したりすることが容易になる。 個別の結果を並べるだけでは全体の把握は出来ないので、得られた結果について横断的に解釈すると共に、異なる考えや発想を持つ他の実習生と積極的に議論を進めて欲しい。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 11月中旬にガイダンスを行うが、受講希望者数が定員(10名予定)を超える場合、ここで抽選による選抜を行うので、受講希望者は必ず出席すること。ガイダンスの日程等は、11月初旬に提示する。 学生教育研究災害傷害保険には、必ず加入すること。 旅費・滞在費は自己負担。高速バス利用の場合は大阪から白浜までが3300円(京都発の高速バスはありません)。電車利用の場合には新大阪から白浜までを特急利用で6000円前後。滞在費はベッドのシーツ代と3食の食費代で、約11000円。 なお例年、実習の開催期間が採点報告日より後になり、成績報告が他の後期科目より遅れてしまっている。そのため、卒業に必要な単位としては成績が間に合わない可能性があることに要注意。 |
||||||||||||||||||||||||||||||||||||
森里海連環学実習IV :沿岸域生態系に与える陸・川・人の影響
(科目名)
Field Study on Connectivity of Hills, Humans and Oceans IV :Effects on coastal ecosystem from land, river and human activity
(英 訳)
|
|
|||||||||||||||||||||
(群) 統合 (分野(分類)) 森里海連環学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||||||||
(旧群) B群 (単位数) 2 単位 (時間数) 60 時間 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 実習 | ||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期集中 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
||||||||||||||||||||||
(曜時限)
集中 未定(別途通知) (教室) 未定 |
||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
沿岸域とは海岸線を挟んで海と陸とがせめぎ合っている場所であり、そこに住む海の生物が形作る生態系には、陸域やそこに住む人間、また山から注ぎ込む川の影響が顕著である。本授業の拠点となる瀬戸臨海実験所は紀伊半島南西部に位置し、黒潮の影響から海洋生物の多様性が非常に高い。特に実験所北側に広がる田辺湾は、様々な底質環境が見られると共に、大小いくつかの川が注ぎ、田辺市・白浜町という小都市が面している。
本授業では、特に無脊椎動物に着目して、河川の上流、中流、河口域(干潟)、外洋に面した岩礁域での調査・プランクトンネット採集・ドレッジ採集等、田辺湾の様々な環境から様々な手法による採集を試み、そこに生息する生物の多様性について理解を深め、それらが形成する沿岸域生態系に与える陸と川と人の影響について、瀬戸臨海実験所を拠点とした実習を通して学ぶ。 |
||||||||||||||||||||||
(到達目標)
陸・川・人がその生態系に与える影響について正確で幅広い知識を獲得するとともに、学んだ内容を自身の専攻に関連づけて理解する。
|
||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容)
3月下旬に、和歌山県白浜町の瀬戸臨海実験所に宿泊しながら、5泊6日の日程で行う。 期間中、河川の上流、中流、河口域(干潟)、外洋に面した岩礁域での調査、実習船を使ったドレッジによるベントス採集、プランクトン採集など、田辺湾沿岸域の様々な海洋環境から生物の採集を試みるとともに、水質等の無機的環境の測定を行う。 採集された生物の同定結果や環境測定結果を基に、調査各地点間や他海域との比較等を通して、田辺湾沿岸域生態系に見られる陸域環境や人間生活の影響を抽出していく。 1日目 ガイダンス 2日目 河川の上流、中流での実習 3日目 河口域(干潟)での実習 4日目 外洋に面した岩礁域での実習 5日目 実習船を使った実習 6日目 取りまとめと発表会 |
||||||||||||||||||||||
(履修要件)
理系・文系は問わない。高等学校での生物の履修も必須とはしない。川、河口、海という環境や実際の生物に対する関心を持つ学生を望む。
実際にフィールドに出ての採集や作業があるので、何かしらのハンディキャップによる不安がある場合は、ガイダンス時に相談する事。 |
||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
実習の受講姿勢(20点)と、実習期間中課せられるレポートの内容(80点)を総合して評価する。
|
||||||||||||||||||||||
(教科書)
実習中に、適宜プリントを配布する。
|
||||||||||||||||||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
普段より水の生き物やその生態系に関心を持ち、その環境や人の生活がそれらに与える影響を考えるようにすると、この実習の意図を理解したり、得られた結果を解釈したりすることが容易になる。
個別の結果を並べるだけでは全体の把握は出来ないので、得られた結果について横断的に解釈すると共に、異なる考えや発想を持つ他の実習生と積極的に議論を進めて欲しい。 |
||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等))
11月中旬にガイダンスを行うが、受講希望者数が定員(10名予定)を超える場合、ここで抽選による選抜を行うので、受講希望者は必ず出席すること。ガイダンスの日程等は、11月初旬に提示する。
学生教育研究災害傷害保険には、必ず加入すること。 旅費・滞在費は自己負担。高速バス利用の場合は大阪から白浜までが3300円(京都発の高速バスはありません)。電車利用の場合には新大阪から白浜までを特急利用で6000円前後。滞在費はベッドのシーツ代と3食の食費代で、約11000円。 なお例年、実習の開催期間が採点報告日より後になり、成績報告が他の後期科目より遅れてしまっている。そのため、卒業に必要な単位としては成績が間に合わない可能性があることに要注意。 |
||||||||||||||||||||||