


授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :実践的・人文社会科学入門 YP01
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to Pragmatic Humanities and Social Sciences YP01 | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 月2・水5 |
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(教室) | 月:共南21 水:総人1306 | ||||||||||||
(授業の概要・目的) | 哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学は,そのそもそもの定義からして「実践的」な知的営為である.人間の精神や文化,人間集団や社会はすべて「実践」する主体だからである.しかしながら,人文学,および社会科学(すなわち人文社会科学)はこの近代においてその活動を拡大するにしたがって半ば必然的に細分化が進行している上、政策手段をめぐる科学的知見と目的設定に関わる価値や思想の議論が分離しているために、その実践性が激しく喪失されている。本講義では,こうした実情を憂い,人間・環境学研究科,経営管理大学院,そして工学研究科の認識的実践及び実践的認識を旨とする教育研究と実践に共同で日々推進している複数の教員が集まり,政策との関わりを視野に入れた、人文社会科学の基礎概念を包括的・有機的に講義する.本講義ではそうした講義に会わせ,当該講義内容を踏まえた実践的テーマのゼミを同時進行で行うことを通して,認識的実践及び実践的認識に関わる見識および教養の涵養を目指す. 〇統合型複合科目分類 【文・文】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題についても文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学についての横断的基礎的教養を包括的に身につけ,その基礎的教養を活用して政治経済的,社会的文化的諸問題を適切に解釈し,そのために求められる必要な実践の方向性を見いだす基礎的能力を身につけること. | ||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・A班「社会経済システム論」(担当:柴山)の授業計画と内容を記します) ◆講義 (全15回) 月曜2限・共南21 ・総論:「認識」と「実践」 (藤井) ・「民主主義」と「権威主義」(藤井) ・「保守主義」と「リベラリズム」(藤井) ・「緊縮財政」と「積極財政」(藤井) ・「現代貨幣理論(MMT)」(藤井) ・「グローバリズム」と「ナショナリズム」(1)(2)(柴山) ・「アベノミクス」とは何か? (藤井&柴山) ・「政治」と「文学」(1)(2) (浜崎) ・「国民国家」と「近代文学」 (藤井&浜崎) ・「現実主義」と「理想主義」(国際関係)(川端) ・「社会契約説」と「有機体国家論」(川端) ・「政教分離」と「祭政一致」(川端) ・「テクノロジー」と「思想」(藤井&川端) ・試験 Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 A班「社会経済システム論」(担当:柴山) 水曜5限・総人1306 現代はグローバル化の時代であると同時に、国家間の対立や緊張が高まる時代でもある。なぜ経済的な結びつきが深まっているにもかかわらず、戦争の危険が高まってしまうのか。なぜポピュリズムと呼ばれる過激な政治が現れるのか。この授業では、現代のグローバル化した世界で生じている問題を取り上げて、講義による解説と、参加者による報告・討議を行う。これから社会科学を学ぶ学生に、現代世界の直面する課題への関心を広げてもらうのが、この講義の目的となる。 具体的には,グローバル化する現代世界への理解と関心を深めること、およびそれらの問題に関する基礎知識を身につけることが目標とする。 (授業計画) 第1回〜2回 イントロダクション 第3回〜第7回 講義は、以下のトピックを考えている(必要に応じて参考文献のコピーを配布する。) ・グローバル化の歴史と現在 ・自由民主主義の後退 ・ナショナリズムの再燃 ・新興国の成長と「圧縮された近代」 ・「文明の衝突」 第8回〜第14回 参加者各自の関心に基づく報告と討議。各自の報告テーマについては、授業中に相談して決定する。 第15回 フィードバック 講義はゼミ形式で行われるため、積極的な発言が求められる。欠席がちの者は、単位を取得できない。 (注意)A班の少人数演習は総合人間学部科目「基礎演習:社会経済システム論」と同じ教室で行われます。総合人間学部科目としての認定を希望する者は、総合人間学部科目として履修してください(「統合科学・少人数演習付:実践的・人文社会科学入門」と同時に履修することはできません。後から単位の読み替えもできません) |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 例(14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||
(教科書) |
未定
|
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :実践的・人文社会科学入門 YP01
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to Pragmatic Humanities and Social Sciences YP01
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月2・水5 (教室) 月:共南21 水:総人1306 |
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(授業の概要・目的)
哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学は,そのそもそもの定義からして「実践的」な知的営為である.人間の精神や文化,人間集団や社会はすべて「実践」する主体だからである.しかしながら,人文学,および社会科学(すなわち人文社会科学)はこの近代においてその活動を拡大するにしたがって半ば必然的に細分化が進行している上、政策手段をめぐる科学的知見と目的設定に関わる価値や思想の議論が分離しているために、その実践性が激しく喪失されている。本講義では,こうした実情を憂い,人間・環境学研究科,経営管理大学院,そして工学研究科の認識的実践及び実践的認識を旨とする教育研究と実践に共同で日々推進している複数の教員が集まり,政策との関わりを視野に入れた、人文社会科学の基礎概念を包括的・有機的に講義する.本講義ではそうした講義に会わせ,当該講義内容を踏まえた実践的テーマのゼミを同時進行で行うことを通して,認識的実践及び実践的認識に関わる見識および教養の涵養を目指す.
〇統合型複合科目分類 【文・文】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題についても文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学についての横断的基礎的教養を包括的に身につけ,その基礎的教養を活用して政治経済的,社会的文化的諸問題を適切に解釈し,そのために求められる必要な実践の方向性を見いだす基礎的能力を身につけること.
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・A班「社会経済システム論」(担当:柴山)の授業計画と内容を記します) ◆講義 (全15回) 月曜2限・共南21 ・総論:「認識」と「実践」 (藤井) ・「民主主義」と「権威主義」(藤井) ・「保守主義」と「リベラリズム」(藤井) ・「緊縮財政」と「積極財政」(藤井) ・「現代貨幣理論(MMT)」(藤井) ・「グローバリズム」と「ナショナリズム」(1)(2)(柴山) ・「アベノミクス」とは何か? (藤井&柴山) ・「政治」と「文学」(1)(2) (浜崎) ・「国民国家」と「近代文学」 (藤井&浜崎) ・「現実主義」と「理想主義」(国際関係)(川端) ・「社会契約説」と「有機体国家論」(川端) ・「政教分離」と「祭政一致」(川端) ・「テクノロジー」と「思想」(藤井&川端) ・試験 Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 A班「社会経済システム論」(担当:柴山) 水曜5限・総人1306 現代はグローバル化の時代であると同時に、国家間の対立や緊張が高まる時代でもある。なぜ経済的な結びつきが深まっているにもかかわらず、戦争の危険が高まってしまうのか。なぜポピュリズムと呼ばれる過激な政治が現れるのか。この授業では、現代のグローバル化した世界で生じている問題を取り上げて、講義による解説と、参加者による報告・討議を行う。これから社会科学を学ぶ学生に、現代世界の直面する課題への関心を広げてもらうのが、この講義の目的となる。 具体的には,グローバル化する現代世界への理解と関心を深めること、およびそれらの問題に関する基礎知識を身につけることが目標とする。 (授業計画) 第1回〜2回 イントロダクション 第3回〜第7回 講義は、以下のトピックを考えている(必要に応じて参考文献のコピーを配布する。) ・グローバル化の歴史と現在 ・自由民主主義の後退 ・ナショナリズムの再燃 ・新興国の成長と「圧縮された近代」 ・「文明の衝突」 第8回〜第14回 参加者各自の関心に基づく報告と討議。各自の報告テーマについては、授業中に相談して決定する。 第15回 フィードバック 講義はゼミ形式で行われるため、積極的な発言が求められる。欠席がちの者は、単位を取得できない。 (注意)A班の少人数演習は総合人間学部科目「基礎演習:社会経済システム論」と同じ教室で行われます。総合人間学部科目としての認定を希望する者は、総合人間学部科目として履修してください(「統合科学・少人数演習付:実践的・人文社会科学入門」と同時に履修することはできません。後から単位の読み替えもできません) |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
例(14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
未定
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :実践的・人文社会科学入門 YP02
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to Pragmatic Humanities and Social Sciences YP02 | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 月2・月3 |
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(教室) | 2限:共南21 3限:共北3C | ||||||||||||
(授業の概要・目的) | 哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学は,そのそもそもの定義からして「実践的」な知的営為である.人間の精神や文化,人間集団や社会はすべて「実践」する主体だからである.しかしながら,人文学,および社会科学(すなわち人文社会科学)はこの近代においてその活動を拡大するにしたがって半ば必然的に細分化が進行している上、政策手段をめぐる科学的知見と目的設定に関わる価値や思想の議論が分離しているために、その実践性が激しく喪失されている。本講義では,こうした実情を憂い,人間・環境学研究科,経営管理大学院,そして工学研究科の認識的実践及び実践的認識を旨とする教育研究と実践に共同で日々推進している複数の教員が集まり,政策との関わりを視野に入れた、人文社会科学の基礎概念を包括的・有機的に講義する.本講義ではそうした講義に会わせ,当該講義内容を踏まえた実践的テーマのゼミを同時進行で行うことを通して,認識的実践及び実践的認識に関わる見識および教養の涵養を目指す. 〇統合型複合科目分類 【文・文】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題についても文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学についての横断的基礎的教養を包括的に身につけ,その基礎的教養を活用して政治経済的,社会的文化的諸問題を適切に解釈し,そのために求められる必要な実践の方向性を見いだす基礎的能力を身につけること. | ||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・B班「公共政策と人文社会科学」(担当:藤井・川端)の授業計画と内容を記します) ◆講義 (全15回) 月曜2限・共南21 ・総論:「認識」と「実践」 (藤井) ・「民主主義」と「権威主義」(藤井) ・「保守主義」と「リベラリズム」(藤井) ・「緊縮財政」と「積極財政」(藤井) ・「現代貨幣理論(MMT)」(藤井) ・「グローバリズム」と「ナショナリズム」(1)(2)(柴山) ・「アベノミクス」とは何か? (藤井&柴山) ・「政治」と「文学」(1)(2) (浜崎) ・「国民国家」と「近代文学」 (藤井&浜崎) ・「現実主義」と「理想主義」(国際関係)(川端) ・「社会契約説」と「有機体国家論」(川端) ・「政教分離」と「祭政一致」(川端) ・「テクノロジー」と「思想」(藤井&川端) ・試験 Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 B班「公共政策と人文社会科学」(担当:藤井・川端) 月曜3限・共北3C 公共政策は、単なる市民の多数決やリーダーの独断によって決まっているわけではなく、またそうあるべきでもない。政策の背景には強かれ弱かれ、決定を方向づけたり根拠づけたりする「理論」や「実証」など知的な努力の積み重ねが存在する。 この科目の第I部(前半)では、公共政策と社会科学を大きく方向づける「パラダイム」(土台となる考え方や世界観)の対立に注目しながら、政策を考える上で必須の理論と思想を学んだ上で、現実の社会問題にどのように適用し得るかについてディスカッションを行う。 そして第II部(後半)では、具体的な政策課題をめぐって、学術研究論文で示された実証的エビデンスを学ぶとともに、それらのエビデンスに基づきどのような政策が望ましいと考えられるかについてディスカッションを行う。 社会科学の思考法や実証的知見を学び、公共政策のあるべき姿を検討する上で必要となる基本的な素養を身につけることや、具体的な公共政策事例について、自身の考えを具体的整理し、表現するための基礎的な技量を身につけることを目的とする。 (授業計画) 「時事問題」についての教員からの解説講義(合計3回) 教員からの解説を受けた学生プレゼンテーションと議論(合計10回) テーマ例: ウクライナ戦争 トランプ後の世界 103万円の壁問題 台湾有事と尖閣有事 齋藤現象・石丸現象・高市現象・玉木現象 等 |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 例(14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||
(教科書) |
未定
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :実践的・人文社会科学入門 YP02
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to Pragmatic Humanities and Social Sciences YP02
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月2・月3 (教室) 2限:共南21 3限:共北3C |
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(授業の概要・目的)
哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学は,そのそもそもの定義からして「実践的」な知的営為である.人間の精神や文化,人間集団や社会はすべて「実践」する主体だからである.しかしながら,人文学,および社会科学(すなわち人文社会科学)はこの近代においてその活動を拡大するにしたがって半ば必然的に細分化が進行している上、政策手段をめぐる科学的知見と目的設定に関わる価値や思想の議論が分離しているために、その実践性が激しく喪失されている。本講義では,こうした実情を憂い,人間・環境学研究科,経営管理大学院,そして工学研究科の認識的実践及び実践的認識を旨とする教育研究と実践に共同で日々推進している複数の教員が集まり,政策との関わりを視野に入れた、人文社会科学の基礎概念を包括的・有機的に講義する.本講義ではそうした講義に会わせ,当該講義内容を踏まえた実践的テーマのゼミを同時進行で行うことを通して,認識的実践及び実践的認識に関わる見識および教養の涵養を目指す.
〇統合型複合科目分類 【文・文】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題についても文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学についての横断的基礎的教養を包括的に身につけ,その基礎的教養を活用して政治経済的,社会的文化的諸問題を適切に解釈し,そのために求められる必要な実践の方向性を見いだす基礎的能力を身につけること.
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・B班「公共政策と人文社会科学」(担当:藤井・川端)の授業計画と内容を記します) ◆講義 (全15回) 月曜2限・共南21 ・総論:「認識」と「実践」 (藤井) ・「民主主義」と「権威主義」(藤井) ・「保守主義」と「リベラリズム」(藤井) ・「緊縮財政」と「積極財政」(藤井) ・「現代貨幣理論(MMT)」(藤井) ・「グローバリズム」と「ナショナリズム」(1)(2)(柴山) ・「アベノミクス」とは何か? (藤井&柴山) ・「政治」と「文学」(1)(2) (浜崎) ・「国民国家」と「近代文学」 (藤井&浜崎) ・「現実主義」と「理想主義」(国際関係)(川端) ・「社会契約説」と「有機体国家論」(川端) ・「政教分離」と「祭政一致」(川端) ・「テクノロジー」と「思想」(藤井&川端) ・試験 Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 B班「公共政策と人文社会科学」(担当:藤井・川端) 月曜3限・共北3C 公共政策は、単なる市民の多数決やリーダーの独断によって決まっているわけではなく、またそうあるべきでもない。政策の背景には強かれ弱かれ、決定を方向づけたり根拠づけたりする「理論」や「実証」など知的な努力の積み重ねが存在する。 この科目の第I部(前半)では、公共政策と社会科学を大きく方向づける「パラダイム」(土台となる考え方や世界観)の対立に注目しながら、政策を考える上で必須の理論と思想を学んだ上で、現実の社会問題にどのように適用し得るかについてディスカッションを行う。 そして第II部(後半)では、具体的な政策課題をめぐって、学術研究論文で示された実証的エビデンスを学ぶとともに、それらのエビデンスに基づきどのような政策が望ましいと考えられるかについてディスカッションを行う。 社会科学の思考法や実証的知見を学び、公共政策のあるべき姿を検討する上で必要となる基本的な素養を身につけることや、具体的な公共政策事例について、自身の考えを具体的整理し、表現するための基礎的な技量を身につけることを目的とする。 (授業計画) 「時事問題」についての教員からの解説講義(合計3回) 教員からの解説を受けた学生プレゼンテーションと議論(合計10回) テーマ例: ウクライナ戦争 トランプ後の世界 103万円の壁問題 台湾有事と尖閣有事 齋藤現象・石丸現象・高市現象・玉木現象 等 |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
例(14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
未定
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :実践的・人文社会科学入門 YP03
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to Pragmatic Humanities and Social Sciences YP03 | ||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 月2・月4 |
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(教室) | 2限:共南21 4限:共北3B | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学は,そのそもそもの定義からして「実践的」な知的営為である.人間の精神や文化,人間集団や社会はすべて「実践」する主体だからである.しかしながら,人文学,および社会科学(すなわち人文社会科学)はこの近代においてその活動を拡大するにしたがって半ば必然的に細分化が進行している上、政策手段をめぐる科学的知見と目的設定に関わる価値や思想の議論が分離しているために、その実践性が激しく喪失されている。本講義では,こうした実情を憂い,人間・環境学研究科,経営管理大学院,そして工学研究科の認識的実践及び実践的認識を旨とする教育研究と実践に共同で日々推進している複数の教員が集まり,政策との関わりを視野に入れた、人文社会科学の基礎概念を包括的・有機的に講義する.本講義ではそうした講義に会わせ,当該講義内容を踏まえた実践的テーマのゼミを同時進行で行うことを通して,認識的実践及び実践的認識に関わる見識および教養の涵養を目指す. 〇統合型複合科目分類 【文・文】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題についても文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学についての横断的基礎的教養を包括的に身につけ,その基礎的教養を活用して政治経済的,社会的文化的諸問題を適切に解釈し,そのために求められる必要な実践の方向性を見いだす基礎的能力を身につけること. | ||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・C班「文芸批評と人文社会科学」(担当:川端・柴山・浜崎) の授業計画と内容を記します) ◆講義 (全15回) 月曜2限・共南21 ・総論:「認識」と「実践」 (藤井) ・「民主主義」と「権威主義」(藤井) ・「保守主義」と「リベラリズム」(藤井) ・「緊縮財政」と「積極財政」(藤井) ・「現代貨幣理論(MMT)」(藤井) ・「グローバリズム」と「ナショナリズム」(1)(2)(柴山) ・「アベノミクス」とは何か? (藤井&柴山) ・「政治」と「文学」(1)(2) (浜崎) ・「国民国家」と「近代文学」 (藤井&浜崎) ・「現実主義」と「理想主義」(国際関係)(川端) ・「社会契約説」と「有機体国家論」(川端) ・「政教分離」と「祭政一致」(川端) ・「テクノロジー」と「思想」(藤井&川端) ・試験 Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 C班「文芸批評と人文社会科学」(担当:川端・柴山・浜崎) 月曜4限・共北3B グロバール化した現代だからこそ重要なのは、他国と関わる上での「自己像」、要するに、近代日本の「自己像」である。もちろん、その「自己像」は、個人の場合と同じく、過去の歴史的経緯に基づいて反省されなければならない。そして、その「反省」を歴史内在的に担ってきた言葉こそ、文学・批評・思想の言葉であった。 この授業では、近代日本の「自己像」を形成してきたテキストを順次取り上げながら、それを読解し、また参加者の議論によって、その解釈を深めていきたい。 日本とは何か、近代とは何か、そのような大きなテーマを、ある個別具体的な状況のなかで書かれたテキストに沿って考えていくこと、それが本講義の目的である 第1回—イントロダクション—「戦前」とはどのような時代だったのか(講義) 第2回—イントロダクション—「戦後」とはどのような時代だったのか(講義) 第3回から第14回(ゼミ形式=読書会形式で、以下に例示する各種テキストを読んでいく) 夏目漱石「現代日本の開化」 石川啄木「時代閉塞の現状」 西田幾多郎「善の研究」(一部抜粋) 小林秀雄「様々なる意匠」(2回程度) 保田與重郎「文明開化の論理の終焉」/萩原朔太郎「日本への回帰」 坂口安吾「堕落論」 福田恆存「一匹と九十九匹と—一つの反時代的考察」 吉本隆明「転向論」 江藤淳「戦後と私」 三島由紀夫「文化防衛論」 柄谷行人「マクベス論」 第15回 フィードバック |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 例(14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
未定
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :実践的・人文社会科学入門 YP03
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to Pragmatic Humanities and Social Sciences YP03
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月2・月4 (教室) 2限:共南21 4限:共北3B |
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(授業の概要・目的)
哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学は,そのそもそもの定義からして「実践的」な知的営為である.人間の精神や文化,人間集団や社会はすべて「実践」する主体だからである.しかしながら,人文学,および社会科学(すなわち人文社会科学)はこの近代においてその活動を拡大するにしたがって半ば必然的に細分化が進行している上、政策手段をめぐる科学的知見と目的設定に関わる価値や思想の議論が分離しているために、その実践性が激しく喪失されている。本講義では,こうした実情を憂い,人間・環境学研究科,経営管理大学院,そして工学研究科の認識的実践及び実践的認識を旨とする教育研究と実践に共同で日々推進している複数の教員が集まり,政策との関わりを視野に入れた、人文社会科学の基礎概念を包括的・有機的に講義する.本講義ではそうした講義に会わせ,当該講義内容を踏まえた実践的テーマのゼミを同時進行で行うことを通して,認識的実践及び実践的認識に関わる見識および教養の涵養を目指す.
〇統合型複合科目分類 【文・文】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題についても文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
哲学や文学等の「人間の精神や文化を主な研究対象とする学問」たる人文学や,社会学,経済学,政治学,社会心理学等の「社会科学は人間集団や社会のあり方を主な研究対象とする学問」たる社会科学についての横断的基礎的教養を包括的に身につけ,その基礎的教養を活用して政治経済的,社会的文化的諸問題を適切に解釈し,そのために求められる必要な実践の方向性を見いだす基礎的能力を身につけること.
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・C班「文芸批評と人文社会科学」(担当:川端・柴山・浜崎) の授業計画と内容を記します) ◆講義 (全15回) 月曜2限・共南21 ・総論:「認識」と「実践」 (藤井) ・「民主主義」と「権威主義」(藤井) ・「保守主義」と「リベラリズム」(藤井) ・「緊縮財政」と「積極財政」(藤井) ・「現代貨幣理論(MMT)」(藤井) ・「グローバリズム」と「ナショナリズム」(1)(2)(柴山) ・「アベノミクス」とは何か? (藤井&柴山) ・「政治」と「文学」(1)(2) (浜崎) ・「国民国家」と「近代文学」 (藤井&浜崎) ・「現実主義」と「理想主義」(国際関係)(川端) ・「社会契約説」と「有機体国家論」(川端) ・「政教分離」と「祭政一致」(川端) ・「テクノロジー」と「思想」(藤井&川端) ・試験 Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 C班「文芸批評と人文社会科学」(担当:川端・柴山・浜崎) 月曜4限・共北3B グロバール化した現代だからこそ重要なのは、他国と関わる上での「自己像」、要するに、近代日本の「自己像」である。もちろん、その「自己像」は、個人の場合と同じく、過去の歴史的経緯に基づいて反省されなければならない。そして、その「反省」を歴史内在的に担ってきた言葉こそ、文学・批評・思想の言葉であった。 この授業では、近代日本の「自己像」を形成してきたテキストを順次取り上げながら、それを読解し、また参加者の議論によって、その解釈を深めていきたい。 日本とは何か、近代とは何か、そのような大きなテーマを、ある個別具体的な状況のなかで書かれたテキストに沿って考えていくこと、それが本講義の目的である 第1回—イントロダクション—「戦前」とはどのような時代だったのか(講義) 第2回—イントロダクション—「戦後」とはどのような時代だったのか(講義) 第3回から第14回(ゼミ形式=読書会形式で、以下に例示する各種テキストを読んでいく) 夏目漱石「現代日本の開化」 石川啄木「時代閉塞の現状」 西田幾多郎「善の研究」(一部抜粋) 小林秀雄「様々なる意匠」(2回程度) 保田與重郎「文明開化の論理の終焉」/萩原朔太郎「日本への回帰」 坂口安吾「堕落論」 福田恆存「一匹と九十九匹と—一つの反時代的考察」 吉本隆明「転向論」 江藤淳「戦後と私」 三島由紀夫「文化防衛論」 柄谷行人「マクベス論」 第15回 フィードバック |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
例(14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
未定
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :自然災害の科学
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Natural Hazards and Disaster Risk Reduction | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 月4・月5 |
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(教室) | 4限:共西31、5限:共西21、共西22、共西23 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 南海トラフでの巨大地震とスロースリップ、都市直下地震、温暖化とスーパー台風など、自然災害に対する社会の関心が高まってきている。自然災害は自然現象と人間社会の諸要素が相互に関係しあって起こる複合的な現象であり、その防災・減災について考える際には、自然災害の発生メカニズムのみならず、それに対応しようとする社会の仕組みを理解し、自然科学と人文社会科学の双方の知見を統合して理解を進める必要がある。 本講では、これまでの災害事例を引きながら、災害とそれに向き合う個人や社会の対応について考える。災害をもたらす自然現象として、プレート沈み込み帯に特有の現象である地震発生や火山噴火、台風・集中豪雨・強風など極端な気象現象と地球温暖化の影響などを題材に、最近の事例や最新の研究成果に基づき現象発生のメカニズムを初学者にも判るように解説する。さらに、それらの自然災害に対する防災・減災の方策として、災害の経験と教訓を社会で共有して次世代に継承することについて考える。 上記の講義に関連したテーマについて、3つのグループに分かれて、少人数による演習を実施する。 最終回は自然災害に関わる様々な問題に関して、教員・受講者でディスカッションを実施する。 〇統合型複合科目分類 【理・文】 主たる課題について理系分野の要素が強く、副たる課題については文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 日本列島で生じる多様な自然災害の発生メカニズムと、その防災・減災についての自然科学・人文社会科学の基本的な知識を会得する。自然災害に対する自己及び社会の対応について、主体的に考えかつ行動できる基盤を醸成する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、講義の初回授業において少人数演習のグループ分けを行いますので、必ず出席してください) ◆講義 月4・共西31 第1回 導入(全教員担当) 講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。引き続き、各担当教員の分担する内容をダイジェストで紹介する。その後、少人数演習の三つのテーマ「自然災害と人間・社会」「身近な気象と気象災害」「地震と地震防災」に受講生をグループ分けする。 第2回〜第4回 自然災害と社会(担当:山本) 概要:自然災害と社会の関わりについて、人文社会科学の知見を総合して学ぶ。事前の準備期、突発災害への対応期、その後の復旧・復興期にわたる課題をバランスよく学習することを目指す。現在の災害への対応が次に来る災害への備えになるという理解のもと、少子高齢化や国際化などを迎える日本社会のこれからの防災についても考える。 Keywords:レジリエンス、災害ユートピア、創造的復興、防災の国際化 第5回〜第7回 極端な気象現象と気象災害(担当:竹見) 概要:日本列島で頻発する気象災害の要因である台風や集中豪雨など極端な気象現象を概観し、台風や豪雨によってもたらされる災害(洪水災害・高潮災害など)とその対策について学ぶ。また、地球温暖化など極端気象への気候変動影響とその備え、気候変動適応について考える。 Key Word: 台風・集中豪雨・風水害・地球温暖化・気候変動適応 第8回〜10回 自然災害と人間(担当:西) 概要:自然災害と人間の関わりについて人文社会科学の観点から学ぶ。災害に対して法律や制度だけでなく社会ごとの慣習や常識に従って対応する知恵や工夫がある。一見すると災害と直接結びついていなくても結果として災害への備えになっている習慣もある。被災と復興の経験を地域や世代を超えて継承することで将来の災害リスクを低くする営みを学ぶ。 Keywords:心のケア、防災教育、情報災害、多文化共生 第11回〜第13回 地震発生・火山噴火のメカニズムと災害への備え(担当:宮澤) 概要:プレート沈み込み帯に位置する日本列島は地震と火山噴火の多発地帯であり、そこに住む人間にとってこれらに起因する災害は不可避である。まず地震発生・火山噴火のメカニズムについて、プレートテクトニクスなどの基礎知識をもとに理解する。さらに地震による揺れや、津波、火山噴火によってもたらされる災害を理解し、災害軽減のための対策について学ぶ。 Key Word: プレートテクトニクス・地震・火山噴火・津波・ハザードマップ 第14回 総合討論(全教員担当) グループに分かれた少人数演習での取り組みについて報告し、受講生と担当教員の全体で討論する。 第15回 フィードバック ◆少人数演習 A班「自然災害と人間・社会:災害を共有し継承する」(担当:山本、西)月5・共西21 災害への備えでは、被害を軽減する技術を高めたり、被害に迅速に手当てするための制度を充実させたりすることに加え、過去の災害の経験から学び、それを共有することで次の災害への備えとすることが重要である。この授業では、過去に国内外で生じた災害を例として、行政文書、新聞記事、学術論文、被災者の証言、写真、映像などの実際の情報を整理・分析する。この作業を通じて、それぞれの災害についての客観的事実を理解し当事者の主観的な認識を探るとともに、種類が異なるメディアが災害の表現においてそれぞれどのような特徴を持つのかを理解する。これらの作業と議論を踏まえて、災害の経験と教訓を社会で共有して次世代に継承するにはどのような仕組みや工夫が必要かを考える。 第1回 イントロダクション 第2、3回 【映画・小説】物語化することで災害体験を共有・継承する工夫を学ぶ 第4、5回 【証言集】被災者の証言集を読み、災害時の人々の行動と思考を追体験する 第6、7回 【写真】大学付近の景観撮影を行い、被災と復興による景観の変化をたどり記録する方法と意味を学ぶ 第8、9回 【新聞記事】災害時の新聞報道によく見られる表現などに着目して災害報道の特徴を理解する 第10、11回 【地域防災計画】京都市または各自の出身地の地域防災計画をもとに地域ごとの災害への備えの伝え方を学ぶ 第12、13回 【学術論文】いくつかの学術論文を読み比べ、災害時の支援や復興に関する理論と現場のそれぞれの考え方を理解する ※学生の関心に応じて順番を入れ替えることがあります。 B班「身近な気象と気象災害」(担当:竹見、伊藤)月5・共西22 竜巻やゲリラ豪雨、台風や爆弾低気圧など様々な気象情報がメディアを通して流れてくる。ともすればセンセーショナルに取り上げられがちな異常気象を、科学の目を通して冷静に見つめ、異常気象や地球温暖化、これらに伴う気象災害を「正しく恐れる」視点を持つため、身近な気象の変化や気象災害について考える。簡単な計測器で気温や気圧などを測ったり、インターネットから取得した気象データを使って気象の変化を調べたり、自らの作業を通して身近な地域の気象の変化を実感することを目的とする。また、温暖化に関する報告書を英語で読み、温暖化についての科学的知見を学ぶことに挑戦したい。気象情報分析の体験を通して、自分で調べ、確かめて真実に迫る態度を、理系・文系を問わず涵養できればと思う。 以下のテーマから数テーマ選び、1テーマあたり3−4回で進めていく。 ・気象を測る(簡単な計測器を用いたり、電子工作により計測器を作ったりして、京大構内の身近の気象を測る) ・気象データをダウンロードして、自分の出身地など身近な地域の気象の変化を調べる ・身近な地域の気象災害を調べる ・「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の報告書を読む C班「地震と地震防災」(担当:宮澤、山田)月5・共西23 地震とは、日本列島に住む我々にとって身近な自然現象のうちの一つだが、ひとたび大きな地震が発生すると、甚大な災害をもたらす事がある。このような地震災害は、歴史的に繰り返し発生していることはよく知られており、近年もその例外ではない。この少人数演習では、地震が発生するメカニズムに関する基礎的な知識に基づき、将来発生する大地震を対象とした地震防災に関して、議論を通じて学習する。 第1回 イントロダクション 第2〜13回については、次の項目について学習・実習し議論する。履修者の理解の程度を確認しながら、【 】で指示した回数を目安として充てる。 ・地震動を捉える地震計のしくみ【1回】 ・震源決定と地震のメカニズムの推定【2〜3回】 ・地震活動の特徴【1回】 ・身近な花折断層の巡検【1回】 ・京都大学の地震対策【1回】 ・緊急地震速報【1〜2回】 ・地震ハザードマップ【2回】 ・南海トラフ地震臨時情報【2回】 |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず、文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 13回の授業と1回の総合討論での平常点(出席と参加の状況・個別内容の理解力を確かめるためのレポート課題)で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は、初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
『自然災害と防災の事典』
(丸善)
ISBN:978-4-621-08445-8 C 3044
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業にあたっては資料を配布するので,その要点を復習すること.また,それぞれの自然災害項目や、実際に自然災害が発生した場合には,インターネットや関連図書を通じて,各自で調査し、授業内容と関連して考えること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 積極的な授業参加を期待する。 キャンパス内・外での実習を含むので、“学生教育研究災害傷害保険”等の傷害保険へ加入すること。 |
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統合科学・少人数演習付 :自然災害の科学
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Natural Hazards and Disaster Risk Reduction
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | ||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月4・月5 (教室) 4限:共西31、5限:共西21、共西22、共西23 |
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(授業の概要・目的)
南海トラフでの巨大地震とスロースリップ、都市直下地震、温暖化とスーパー台風など、自然災害に対する社会の関心が高まってきている。自然災害は自然現象と人間社会の諸要素が相互に関係しあって起こる複合的な現象であり、その防災・減災について考える際には、自然災害の発生メカニズムのみならず、それに対応しようとする社会の仕組みを理解し、自然科学と人文社会科学の双方の知見を統合して理解を進める必要がある。
本講では、これまでの災害事例を引きながら、災害とそれに向き合う個人や社会の対応について考える。災害をもたらす自然現象として、プレート沈み込み帯に特有の現象である地震発生や火山噴火、台風・集中豪雨・強風など極端な気象現象と地球温暖化の影響などを題材に、最近の事例や最新の研究成果に基づき現象発生のメカニズムを初学者にも判るように解説する。さらに、それらの自然災害に対する防災・減災の方策として、災害の経験と教訓を社会で共有して次世代に継承することについて考える。 上記の講義に関連したテーマについて、3つのグループに分かれて、少人数による演習を実施する。 最終回は自然災害に関わる様々な問題に関して、教員・受講者でディスカッションを実施する。 〇統合型複合科目分類 【理・文】 主たる課題について理系分野の要素が強く、副たる課題については文系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
日本列島で生じる多様な自然災害の発生メカニズムと、その防災・減災についての自然科学・人文社会科学の基本的な知識を会得する。自然災害に対する自己及び社会の対応について、主体的に考えかつ行動できる基盤を醸成する。
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、講義の初回授業において少人数演習のグループ分けを行いますので、必ず出席してください) ◆講義 月4・共西31 第1回 導入(全教員担当) 講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。引き続き、各担当教員の分担する内容をダイジェストで紹介する。その後、少人数演習の三つのテーマ「自然災害と人間・社会」「身近な気象と気象災害」「地震と地震防災」に受講生をグループ分けする。 第2回〜第4回 自然災害と社会(担当:山本) 概要:自然災害と社会の関わりについて、人文社会科学の知見を総合して学ぶ。事前の準備期、突発災害への対応期、その後の復旧・復興期にわたる課題をバランスよく学習することを目指す。現在の災害への対応が次に来る災害への備えになるという理解のもと、少子高齢化や国際化などを迎える日本社会のこれからの防災についても考える。 Keywords:レジリエンス、災害ユートピア、創造的復興、防災の国際化 第5回〜第7回 極端な気象現象と気象災害(担当:竹見) 概要:日本列島で頻発する気象災害の要因である台風や集中豪雨など極端な気象現象を概観し、台風や豪雨によってもたらされる災害(洪水災害・高潮災害など)とその対策について学ぶ。また、地球温暖化など極端気象への気候変動影響とその備え、気候変動適応について考える。 Key Word: 台風・集中豪雨・風水害・地球温暖化・気候変動適応 第8回〜10回 自然災害と人間(担当:西) 概要:自然災害と人間の関わりについて人文社会科学の観点から学ぶ。災害に対して法律や制度だけでなく社会ごとの慣習や常識に従って対応する知恵や工夫がある。一見すると災害と直接結びついていなくても結果として災害への備えになっている習慣もある。被災と復興の経験を地域や世代を超えて継承することで将来の災害リスクを低くする営みを学ぶ。 Keywords:心のケア、防災教育、情報災害、多文化共生 第11回〜第13回 地震発生・火山噴火のメカニズムと災害への備え(担当:宮澤) 概要:プレート沈み込み帯に位置する日本列島は地震と火山噴火の多発地帯であり、そこに住む人間にとってこれらに起因する災害は不可避である。まず地震発生・火山噴火のメカニズムについて、プレートテクトニクスなどの基礎知識をもとに理解する。さらに地震による揺れや、津波、火山噴火によってもたらされる災害を理解し、災害軽減のための対策について学ぶ。 Key Word: プレートテクトニクス・地震・火山噴火・津波・ハザードマップ 第14回 総合討論(全教員担当) グループに分かれた少人数演習での取り組みについて報告し、受講生と担当教員の全体で討論する。 第15回 フィードバック ◆少人数演習 A班「自然災害と人間・社会:災害を共有し継承する」(担当:山本、西)月5・共西21 災害への備えでは、被害を軽減する技術を高めたり、被害に迅速に手当てするための制度を充実させたりすることに加え、過去の災害の経験から学び、それを共有することで次の災害への備えとすることが重要である。この授業では、過去に国内外で生じた災害を例として、行政文書、新聞記事、学術論文、被災者の証言、写真、映像などの実際の情報を整理・分析する。この作業を通じて、それぞれの災害についての客観的事実を理解し当事者の主観的な認識を探るとともに、種類が異なるメディアが災害の表現においてそれぞれどのような特徴を持つのかを理解する。これらの作業と議論を踏まえて、災害の経験と教訓を社会で共有して次世代に継承するにはどのような仕組みや工夫が必要かを考える。 第1回 イントロダクション 第2、3回 【映画・小説】物語化することで災害体験を共有・継承する工夫を学ぶ 第4、5回 【証言集】被災者の証言集を読み、災害時の人々の行動と思考を追体験する 第6、7回 【写真】大学付近の景観撮影を行い、被災と復興による景観の変化をたどり記録する方法と意味を学ぶ 第8、9回 【新聞記事】災害時の新聞報道によく見られる表現などに着目して災害報道の特徴を理解する 第10、11回 【地域防災計画】京都市または各自の出身地の地域防災計画をもとに地域ごとの災害への備えの伝え方を学ぶ 第12、13回 【学術論文】いくつかの学術論文を読み比べ、災害時の支援や復興に関する理論と現場のそれぞれの考え方を理解する ※学生の関心に応じて順番を入れ替えることがあります。 B班「身近な気象と気象災害」(担当:竹見、伊藤)月5・共西22 竜巻やゲリラ豪雨、台風や爆弾低気圧など様々な気象情報がメディアを通して流れてくる。ともすればセンセーショナルに取り上げられがちな異常気象を、科学の目を通して冷静に見つめ、異常気象や地球温暖化、これらに伴う気象災害を「正しく恐れる」視点を持つため、身近な気象の変化や気象災害について考える。簡単な計測器で気温や気圧などを測ったり、インターネットから取得した気象データを使って気象の変化を調べたり、自らの作業を通して身近な地域の気象の変化を実感することを目的とする。また、温暖化に関する報告書を英語で読み、温暖化についての科学的知見を学ぶことに挑戦したい。気象情報分析の体験を通して、自分で調べ、確かめて真実に迫る態度を、理系・文系を問わず涵養できればと思う。 以下のテーマから数テーマ選び、1テーマあたり3−4回で進めていく。 ・気象を測る(簡単な計測器を用いたり、電子工作により計測器を作ったりして、京大構内の身近の気象を測る) ・気象データをダウンロードして、自分の出身地など身近な地域の気象の変化を調べる ・身近な地域の気象災害を調べる ・「気候変動に関する政府間パネル」(IPCC)の報告書を読む C班「地震と地震防災」(担当:宮澤、山田)月5・共西23 地震とは、日本列島に住む我々にとって身近な自然現象のうちの一つだが、ひとたび大きな地震が発生すると、甚大な災害をもたらす事がある。このような地震災害は、歴史的に繰り返し発生していることはよく知られており、近年もその例外ではない。この少人数演習では、地震が発生するメカニズムに関する基礎的な知識に基づき、将来発生する大地震を対象とした地震防災に関して、議論を通じて学習する。 第1回 イントロダクション 第2〜13回については、次の項目について学習・実習し議論する。履修者の理解の程度を確認しながら、【 】で指示した回数を目安として充てる。 ・地震動を捉える地震計のしくみ【1回】 ・震源決定と地震のメカニズムの推定【2〜3回】 ・地震活動の特徴【1回】 ・身近な花折断層の巡検【1回】 ・京都大学の地震対策【1回】 ・緊急地震速報【1〜2回】 ・地震ハザードマップ【2回】 ・南海トラフ地震臨時情報【2回】 |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず、文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
13回の授業と1回の総合討論での平常点(出席と参加の状況・個別内容の理解力を確かめるためのレポート課題)で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は、初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『自然災害と防災の事典』
(丸善)
ISBN:978-4-621-08445-8 C 3044
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業にあたっては資料を配布するので,その要点を復習すること.また,それぞれの自然災害項目や、実際に自然災害が発生した場合には,インターネットや関連図書を通じて,各自で調査し、授業内容と関連して考えること。
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(その他(オフィスアワー等))
積極的な授業参加を期待する。
キャンパス内・外での実習を含むので、“学生教育研究災害傷害保険”等の傷害保険へ加入すること。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU01
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU01 | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 月5・水5 |
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(教室) | 月:共北32 水:4共10 | ||||||||||||
(授業の概要・目的) | 大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。 本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
||||||||||||
(到達目標) | 大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。 | ||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・A班「研究思考による課題解決」(担当:佐々木)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 A班「研究思考による課題解決」(担当:佐々木) 水曜5限・4共10 研究とは,世の中にまだ答えがない課題を解くことである。自然科学研究に用いる思考法は,様々な課題解決に活用できる。そこで本セミナーでは,講義と演習を通して研究思考の訓練を行い,まだ答えがない課題を解いていく練習を行う。 自然科学研究では,問題を分析して課題を抽出し,様々なアイデアを出して,結果が出るまで試行錯誤を繰り返す。そして,自分一人で解決できない時に,他者の協力を引き出すためにコミュニケーションを取り,皆のエフォートを目標に向けてまとめていくリーダーシップを発揮して,「世界初」を目指す。 この「コミュニケーション,問題分析,創造的思考,行動力,リーダーシップ」という5つのスキルは,自然科学研究にとどまらず,どの分野にも適応可能である。今後の学生生活や卒後の社会生活全般において活用できるこれらのスキル・概念を,受講生に修得してもらうことを目的とする。 そこで本セミナーでは,これらの5つのスキルについて,講義と演習を通して学ぶ(実験は行わない)。自分が解消したい課題や身近な困りごとなど,各自が主体的に設定するテーマに対して,各回で学んだスキルを適用して練習してもらう。 5つのテーマについて、情報提供と学生発表に基づくディスカッションを行う予定である。最終回はフィードバックの機会とする。 (テーマ1)コミュニケーション 伝え方(聞き手の意識,分かるとは,分かってもらうための準備) 聞き方(聞き方の意義と種類,尋ね方) (テーマ2)分析法 問題解決の過程(課題発見,情報の収集と吟味,分析,仮説構築) (テーマ3)創造性 創造のプロセス,必要な要素,セレンディピティ (テーマ4)行動力 モチベーションの種類、目標設定、始める準備、やり抜くコツと捉え方 (テーマ5)リーダーシップ 模範的リーダーシップ5つのポイント、リーダーへと成長するためのステップ |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||
(教科書) |
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU01
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU01
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5・水5 (教室) 月:共北32 水:4共10 |
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(授業の概要・目的)
大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。
本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・A班「研究思考による課題解決」(担当:佐々木)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 A班「研究思考による課題解決」(担当:佐々木) 水曜5限・4共10 研究とは,世の中にまだ答えがない課題を解くことである。自然科学研究に用いる思考法は,様々な課題解決に活用できる。そこで本セミナーでは,講義と演習を通して研究思考の訓練を行い,まだ答えがない課題を解いていく練習を行う。 自然科学研究では,問題を分析して課題を抽出し,様々なアイデアを出して,結果が出るまで試行錯誤を繰り返す。そして,自分一人で解決できない時に,他者の協力を引き出すためにコミュニケーションを取り,皆のエフォートを目標に向けてまとめていくリーダーシップを発揮して,「世界初」を目指す。 この「コミュニケーション,問題分析,創造的思考,行動力,リーダーシップ」という5つのスキルは,自然科学研究にとどまらず,どの分野にも適応可能である。今後の学生生活や卒後の社会生活全般において活用できるこれらのスキル・概念を,受講生に修得してもらうことを目的とする。 そこで本セミナーでは,これらの5つのスキルについて,講義と演習を通して学ぶ(実験は行わない)。自分が解消したい課題や身近な困りごとなど,各自が主体的に設定するテーマに対して,各回で学んだスキルを適用して練習してもらう。 5つのテーマについて、情報提供と学生発表に基づくディスカッションを行う予定である。最終回はフィードバックの機会とする。 (テーマ1)コミュニケーション 伝え方(聞き手の意識,分かるとは,分かってもらうための準備) 聞き方(聞き方の意義と種類,尋ね方) (テーマ2)分析法 問題解決の過程(課題発見,情報の収集と吟味,分析,仮説構築) (テーマ3)創造性 創造のプロセス,必要な要素,セレンディピティ (テーマ4)行動力 モチベーションの種類、目標設定、始める準備、やり抜くコツと捉え方 (テーマ5)リーダーシップ 模範的リーダーシップ5つのポイント、リーダーへと成長するためのステップ |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU02
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU02 | ||||||||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 月5・水5 |
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(教室) | 月:共北32 水:4共13 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。 本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・B班「1回生からの研究デザイン道場」(担当:藤田、見學、谷口、猪瀬)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 B班「1回生からの研究デザイン道場」(担当:藤田、見學、谷口、猪瀬) 水曜5限・4共13 高等教育で得られる学びの中でも,「研究テーマをいかに設定するか」は研究者の資質に直結する重要な要素である。通常,このスキルは大学院博士課程レベルで培われるが,本セミナーでは初年度の学生でも,研究テーマの設定を学び,実践する機会を得られるように設計した。これまでは「与えられた課題」の解決方法を学んできた学生に,自らの課題を見つけ,研究の方向性を定める初歩的な経験を積む場を提供する。 「研究プロジェクト」のデザイン法は,高校まではもちろん,大学教育においても,講義を通じて体系的に教わる機会はない。これらは一般に,研究室に所属した後に,実経験を通じ,体得していく形になる。先端研究に取り組むためには,多くの知識,そして研究手法の理解が不可欠である。したがって,先にこれら知識をインプットすべきという姿勢は,カリキュラムとして一定の合理性がある。しかし,実際に研究プロジェクトのデザインに取り組み,研究手法の持ち札の少なさを体感した後でなければ,講義で教わる「先人達の知恵」「経験の蓄積」のありがたさも実感しづらい。これは,現カリキュラムが抱えるジレンマである。 そこで本セミナーでは,身近でわかりやすい課題設定(例えば,「夏休みの自由研究レベル」からスタートする)を,研究の現場で求められるレベルで議論,深掘りし,これら作業を通じ,受講生に「研究の世界」を疑似的に体験してもらう事を目的とする。学部の早い段階で,こうした「研究者の姿勢」を体験する事は,その後の教養,専門教育へのモチベーション向上にも繋がる。 本セミナーは,大きく4つのフェーズで構成され,それぞれのフェーズは「査読(*)」「実験計画立案」「課題設定」「研究デザイン」に対応する。各フェーズで与えられるテーマをこなすことにより,研究者の考え方を追体験。最終的には新しい研究プロジェクトを設計,提案できるようにする。各回ごとのテーマは,受講者それぞれに考えを練ってもらった後に,数人の受講者グループ内で議論。適宜,抽象化や統合を行った後に発表を行い,その思考プロセスや経験を参加者全体で共有する形式を取る。 第1-3回 「査読」フェーズ 第4-6回 「実験計画立案」フェーズ 第7-8回 「課題設定」フェーズ 第9-13回 「研究デザイン」フェーズ 第14回 最終発表会 第15回 フィードバック&研究室見学 |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU02
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU02
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | |||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5・水5 (教室) 月:共北32 水:4共13 |
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(授業の概要・目的)
大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。
本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・B班「1回生からの研究デザイン道場」(担当:藤田、見學、谷口、猪瀬)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 B班「1回生からの研究デザイン道場」(担当:藤田、見學、谷口、猪瀬) 水曜5限・4共13 高等教育で得られる学びの中でも,「研究テーマをいかに設定するか」は研究者の資質に直結する重要な要素である。通常,このスキルは大学院博士課程レベルで培われるが,本セミナーでは初年度の学生でも,研究テーマの設定を学び,実践する機会を得られるように設計した。これまでは「与えられた課題」の解決方法を学んできた学生に,自らの課題を見つけ,研究の方向性を定める初歩的な経験を積む場を提供する。 「研究プロジェクト」のデザイン法は,高校まではもちろん,大学教育においても,講義を通じて体系的に教わる機会はない。これらは一般に,研究室に所属した後に,実経験を通じ,体得していく形になる。先端研究に取り組むためには,多くの知識,そして研究手法の理解が不可欠である。したがって,先にこれら知識をインプットすべきという姿勢は,カリキュラムとして一定の合理性がある。しかし,実際に研究プロジェクトのデザインに取り組み,研究手法の持ち札の少なさを体感した後でなければ,講義で教わる「先人達の知恵」「経験の蓄積」のありがたさも実感しづらい。これは,現カリキュラムが抱えるジレンマである。 そこで本セミナーでは,身近でわかりやすい課題設定(例えば,「夏休みの自由研究レベル」からスタートする)を,研究の現場で求められるレベルで議論,深掘りし,これら作業を通じ,受講生に「研究の世界」を疑似的に体験してもらう事を目的とする。学部の早い段階で,こうした「研究者の姿勢」を体験する事は,その後の教養,専門教育へのモチベーション向上にも繋がる。 本セミナーは,大きく4つのフェーズで構成され,それぞれのフェーズは「査読(*)」「実験計画立案」「課題設定」「研究デザイン」に対応する。各フェーズで与えられるテーマをこなすことにより,研究者の考え方を追体験。最終的には新しい研究プロジェクトを設計,提案できるようにする。各回ごとのテーマは,受講者それぞれに考えを練ってもらった後に,数人の受講者グループ内で議論。適宜,抽象化や統合を行った後に発表を行い,その思考プロセスや経験を参加者全体で共有する形式を取る。 第1-3回 「査読」フェーズ 第4-6回 「実験計画立案」フェーズ 第7-8回 「課題設定」フェーズ 第9-13回 「研究デザイン」フェーズ 第14回 最終発表会 第15回 フィードバック&研究室見学 |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU03
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU03 | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 月5・金5 |
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(教室) | 月:共北32 金:1共23 | ||||||||||||
(授業の概要・目的) | 大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。 本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。 | ||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・C班「知識の修得と活用—そのメカニズムを検証してみよう—」(担当:奥村)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 C班「知識の修得と活用—そのメカニズムを検証してみよう—」(担当:奥村) 金曜5限・1共23 大学における学問や企業生活を含む社会生活等においては,過去の事例を頭に置き,必要な知識の飽くなき探究,無数の選択における的確な判断,そしてそれを実行する能力が求められる。 私は材料科学の専門家として,学問とは過去の事例や知識の単なる集積にとどまらず,それらの活用による新たな知の創作・発見であると考えている。これは,おそらく全ての学問分野について言えることであろう。学生諸君は大学入学までは答えのある問題に解答することが求められたが,大学において本質的な意味での学問を身につけるためには,俯瞰的に事象を観察し,同時に目標を設定しロジカルに戦略・戦術を考えていくことが重要であり,そのトレーニングを行う事が不可欠である。その過程において知識の修得・活用のメカニズムを理解しておくことは,効率よいトレーニングを行うためにも重要である。 本セミナーでは,上記の目的に立ち,多くの大学及び社会で戦略・戦術的思考を醸成するために活用されている「囲碁」を用い,知識の修得と活用のメカニズムを検証しつつ,俯瞰視と総合的判断能力を培う。授業を進める中では,単なるゲームの知識獲得ではなく,知識の獲得と活用には適切な判断と責任が伴うこと,さらには俯瞰視に基づく論理的思考(ロジカルシンキング)が身につくように工夫する。 授業回数はフィードバックを含め全15回とし,以下のテーマについてそれぞれ1〜2回の講義をおこなう。 1)基本的知識の獲得(2回) 2)基本的知識と過去の事例の重要性に関して(1回) 3)俯瞰視の重要性について(1回) 4)判断と責任に関して(2回) 5)布石を打つとは(2回) 6)定石の考え方と基本的な使い方(2回) 7)過去の事例に関して(1回) 8)俯瞰的判断の基本とその意味(1回) 9)俯瞰視に基づく論理的思考と知の創作,発見(2回) について囲碁の実習を交えて講述し,知識の修得と活用には的確な判断と責任が伴うこと,さらに俯瞰視に基づく総合的判断能力や論理的思考(ロジカルシンキング)が不可欠であることなどを学ぶ。 |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||
(教科書) |
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU03
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU03
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5・金5 (教室) 月:共北32 金:1共23 |
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(授業の概要・目的)
大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。
本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・C班「知識の修得と活用—そのメカニズムを検証してみよう—」(担当:奥村)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 C班「知識の修得と活用—そのメカニズムを検証してみよう—」(担当:奥村) 金曜5限・1共23 大学における学問や企業生活を含む社会生活等においては,過去の事例を頭に置き,必要な知識の飽くなき探究,無数の選択における的確な判断,そしてそれを実行する能力が求められる。 私は材料科学の専門家として,学問とは過去の事例や知識の単なる集積にとどまらず,それらの活用による新たな知の創作・発見であると考えている。これは,おそらく全ての学問分野について言えることであろう。学生諸君は大学入学までは答えのある問題に解答することが求められたが,大学において本質的な意味での学問を身につけるためには,俯瞰的に事象を観察し,同時に目標を設定しロジカルに戦略・戦術を考えていくことが重要であり,そのトレーニングを行う事が不可欠である。その過程において知識の修得・活用のメカニズムを理解しておくことは,効率よいトレーニングを行うためにも重要である。 本セミナーでは,上記の目的に立ち,多くの大学及び社会で戦略・戦術的思考を醸成するために活用されている「囲碁」を用い,知識の修得と活用のメカニズムを検証しつつ,俯瞰視と総合的判断能力を培う。授業を進める中では,単なるゲームの知識獲得ではなく,知識の獲得と活用には適切な判断と責任が伴うこと,さらには俯瞰視に基づく論理的思考(ロジカルシンキング)が身につくように工夫する。 授業回数はフィードバックを含め全15回とし,以下のテーマについてそれぞれ1〜2回の講義をおこなう。 1)基本的知識の獲得(2回) 2)基本的知識と過去の事例の重要性に関して(1回) 3)俯瞰視の重要性について(1回) 4)判断と責任に関して(2回) 5)布石を打つとは(2回) 6)定石の考え方と基本的な使い方(2回) 7)過去の事例に関して(1回) 8)俯瞰的判断の基本とその意味(1回) 9)俯瞰視に基づく論理的思考と知の創作,発見(2回) について囲碁の実習を交えて講述し,知識の修得と活用には的確な判断と責任が伴うこと,さらに俯瞰視に基づく総合的判断能力や論理的思考(ロジカルシンキング)が不可欠であることなどを学ぶ。 |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU04
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU04 | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||
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(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 月5・水5 |
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(教室) | 月:共北32 水:共西04 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。 本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | 大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。 | ||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・D班「文系・理系について考える」(担当:宇佐美・沼田)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 D班「文系・理系について考える」(担当:宇佐美・沼田) 水曜5限・4共14 人文社会科学・自然科学とは何かを改めて考えるとともに,大学受験までの進路選択としての文系・理系との関係を見直す。そして,将来文系と理系の枠にとらわれずに活躍できる素養を養う。 [授業計画と内容] 第1回 履修者が,自己紹介とともに文系あるいは理系に進んだ理由や経緯を話し,進路選択のり方について議論する。 第2回 担当教員が,文系あるいは理系に進んだ理由や経緯を話し,進路選択の在り方について議論する。 第3回 人文社会科学のうちで特に哲学の歴史的な成り立ちについて担当教員が紹介し,質疑応答を行う。 第4回 自然科学のうちで特に生物学の歴史的な成り立ちについて担当教員が紹介し,質疑応答を行う。 第5〜10回 担当教員が用意した課題について議論を行う。文理融合的な分野で活躍するゲストを招くこともある。 第11〜13回 これまでの履修内容を参考に,それぞれの履修者の考える文系および理系の学問について発表し,質疑応答を行う。 第14回 全体を振り返り,文系と理系について総合的な討論を行う。 第15回 フィードバック |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。 | ||||||||||||||||||
(教科書) |
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書,授業資料の要点を予習・復習する。 | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。 | ||||||||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :大学で学ぶ YU04
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Introduction to University Study YU04
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5・水5 (教室) 月:共北32 水:共西04 |
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(授業の概要・目的)
大学での学びは,高校までの学びの中心であった与えられた知識を獲得するだけではない。大学での学びは,自ら問題を発見し,研究を行い,問題を解決することが重要である。ここでは,テキストやマスメディア,インターネット,生成AIなどの情報をうのみにするのではなく,批判的に思考する必要がある。
本統合型複合科目では,講義において,大学での学びの特徴や重要なスキル,それを支える批判的思考について学ぶ。そして,受講者は下記に紹介する4つの少人数演習のいずれかに参加することによって,講義に関連するテーマを,討論や実習などを通してより深める。さらに,4つの少人数演習の担当者が講義においても,各1回の話題提供を行うことによって,全ての受講生が4つの演習のエッセンスを理解できるようする。 具体的には,講義では,第一に,大学での学びの特徴(1回)を理解し,そのために必要なスキルとしてリテラシー(2回)と,批判的思考を身につけることの重要性(4回)や知識習得と論理的な考え方(7回)を説明し,基本的なスキルを身につける。第二に,質問や発表の仕方(3回),研究の立案や実施の仕方(5回),インターネットや生成AIの活用の仕方(6回),学術書や論文の読み方(8回),レポートの書き方(10回)について,身につける。第三に,大学の学びにおいては重要な古典を学ぶこと,辞典を批判的に活用すること(9回),生物分類とことばを考えることについて学び(11回),文理を融合した思考法を身につける。 そして,上記の講義に関連したテーマについて,4つの少人数演習に分かれて,毎週並行して少人数演習に参加して,講義の内容をさらに深める。 12回,13回には,4つの異なる少人数演習の学生からなるグループに分かれて,合同演習を行う。講義に関連するテーマを自分たちで設定して,講義と演習で学んだことを踏まえて,議論を発展させる。最終回にはその成果を発表し,全体討論を実施して,まとめを行う。 なお,初回のオリエンテーションは,4月9日(水曜5限)に,全員が1つの教室に集まって行うので出席すること。出席できない学生は,録画を公開するので,視聴しておくこと。詳細はKULASIS「全学共通科目」のお知らせを確認すること。 〇統合型複合科目分類 【文・理】 主たる課題について文系分野の要素が強く、副たる課題については理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
大学で学ぶための土台として,大学の学びの特徴と学問と研究活動の全体像を理解し,大学での学びにおいて重要な批判的な思考を身につけ,読解,質問,研究,ライティング,発表など基本的スキルを着実に身につけることを目指す。
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、このシラバスでは共通の講義部分と、少人数演習・D班「文系・理系について考える」(担当:宇佐美・沼田)の授業計画と内容を記します) ◆講義 月曜5限・共北32 第1回 イントロダクション:高校までの学びとの違いとは(楠見) 第2回 大学で学ぶとは:アカデミックリテラシーを身につけるには(楠見) 第3回 質問と発表のやり方について(佐々木) 第4回 批判的思考とは(楠見) 第5回 思考モードをシフトする:受動的課題解決から自発的課題発見へ (藤田) 第6回 ネット情報を読み解くには:デジタル・メディアリテラシー(楠見) 第7回 知識の修得と活用—そのメカニズム(仮) (奥村) 第8回 批判的に学術論文を読むには(楠見) 第9回 古典学を学ぶとは(仮) (宇佐美) 第10回 生物の分類から,言葉を考える(仮) (沼田) 第11回 批判的にレポートを書くには(楠見) 第12回 合同演習1(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第13回 合同演習2(4つの演習の学生からなるグループが最終発表に向けて活動)(楠見他) 第14回 4つの少人数演習の学生からなるグループが最終発表と討論,まとめ(楠見) 第15回 フィードバック(楠見) Key Word: 批判的思考,アカデミックリテラシー,リサーチリテラシー ◆少人数演習 D班「文系・理系について考える」(担当:宇佐美・沼田) 水曜5限・4共14 人文社会科学・自然科学とは何かを改めて考えるとともに,大学受験までの進路選択としての文系・理系との関係を見直す。そして,将来文系と理系の枠にとらわれずに活躍できる素養を養う。 [授業計画と内容] 第1回 履修者が,自己紹介とともに文系あるいは理系に進んだ理由や経緯を話し,進路選択のり方について議論する。 第2回 担当教員が,文系あるいは理系に進んだ理由や経緯を話し,進路選択の在り方について議論する。 第3回 人文社会科学のうちで特に哲学の歴史的な成り立ちについて担当教員が紹介し,質疑応答を行う。 第4回 自然科学のうちで特に生物学の歴史的な成り立ちについて担当教員が紹介し,質疑応答を行う。 第5〜10回 担当教員が用意した課題について議論を行う。文理融合的な分野で活躍するゲストを招くこともある。 第11〜13回 これまでの履修内容を参考に,それぞれの履修者の考える文系および理系の学問について発表し,質疑応答を行う。 第14回 全体を振り返り,文系と理系について総合的な討論を行う。 第15回 フィードバック |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要とせず,文系・理系を問わず全学部生向けに授業を行う。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
14回の授業での平常点(出席と参加の状況など)と最終発表で評価を行う。各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する。フィードバック授業は評価の対象外である。
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(教科書)
『大学生のためのクリティカルシンキング:学びの基礎から教える実践へ』
(北大路書房)
(ISBN 4762830887 978-4762830884)
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書,授業資料の要点を予習・復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業で学んだことを,大学での学び全体に活かして実践して,振り返ることを期待する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学・少人数演習付 :数学で見る生命現象
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(英 訳) | Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Life and Biological Phenomena through Mathematics | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 4 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 2 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義+演習 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 木4・木5 |
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(教室) | 4限:共西31、5限:共西11、共西21、共西22、共西23 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 受精卵に始まる個体発生や形態形成,遺伝子発現の制御機構,脳神経系における学習や知能,そして細胞や個体、あるいはその集団の移動機構・変形・流動などを題材に,生命現象の理解に数学的アイディアや方法がどのように活用されているかの一端を知り,複数の学問が様々な形で互いに影響しあって発展している研究の最前線への展望を得ること,また高校以前は学ぶ機会がなかった数理モデリングやデータ解析などの数理的方法や関連する英語文献の講読,さらに科学的内容をどうすればわかりやすく効果的に表現できるかを学ぶ科学ライティングの演習により,今後の学びに必要となるであろうアカデミックスキルの基礎を身につける機会を提供することを目的とする. 具体的には,講義では,初回のイントロダクションに続き,発生生物学(生き物の形づくり),脳神経科学(Amari-Hopfield model,人工知能),遺伝子制御ネットワーク,生命流体力学の4つのテーマについて3週ずつの講義が行われ,最終回には受講者による課題の発表を行う.演習については,データ解析,数理モデリング.英語文献講読,科学コミュニケーションの4グループに分かれた演習を7週ずつ,同じ内容で2回繰り返して実施し,受講者は前半7週と後半7週に異なるテーマで2つの演習を受講できるようにする. 〇統合複合型科目分類【理・理】 主たる課題について理系分野の要素が強く、副たる課題についても理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標) | さまざまな生命現象に触れ,その理解に数理的な考え方が有効になる面があることを理解し,異なる学問分野の相互作用による学術の発展の1つの側面を体験することで,今後の本学での学習の指針を得る.また,特に演習を通じて,大学での学びに必要なアカデミックスキルのいくつかを体得する. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | (この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、講義の初回授業において少人数演習のグループ分けを行いますので、必ず出席してください) ◆講義 木4・共西31 第1回 導入(担当:全担当教員) 講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。引き続き、各担当教員の分担する内容をダイジェストで紹介する。その後、少人数演習の4つのグループ「データ解析・英語文献講読・科学コミュニケーション・数理モデリング」に受講生を分ける。 第2回〜第4回 発生生物学(生き物の形づくり)(担当:高橋淑子) 概要;卵から始まる形づくりを概観する。細胞が社会をつくり、さまざまな性質をもつ組織や器官が形づくられるとき、その背後にある「ルール」を理解することの意義を学ぶ。 キーワード:個体発生、形づくり、細胞の社会、細胞ダイナミクス 授業内容:細胞は、からだの営みを支える最小単位として、ひとときも休むことなく働いている。個体発生の過程では、もとはたった1つの細胞だった受精卵が分裂を繰り返し、多種多様な形と性質もつ組織を作り出す。胚(ヒトでは胎児)の中で繰り広げられるこれらの「細胞ドラマ」を理解することは、私たち自身を深く知ることにつながる。本講義では、細胞ドラマを支えるルールを知る上で数理的な手法が使われていることを学習する。 第5回〜第7回 脳神経科学(Amari-Hopfield model,人工知能)(担当:青柳富誌生・寺前順之介) 概要;生物の情報処理の仕組みに着想を得たニューラルネットワークの基礎を学ぶ。 キーワード:脳神経、深層学習、連想記憶、機械学習、情報と力学系 授業内容: 脳は進化の過程で獲得された、情報処理に特化した器官である。本講義では、脳の情報処理の基本構造である神経ネットワークの性質と、それを数理モデルとして表現する方法を学ぶ。具体的には、ノーベル賞受賞の対象となったAmariとHopfieldによる連想記憶モデルを起点に、深層学習などの重要概念を扱う。また、これらを学ぶ中で、(物理学の力学のような)一見無関係に思える知識が重要となる事例を示し、幅広い視野を持つことの意義を理解する。 第8回〜第10回 遺伝子制御ネットワーク(担当:望月敦史) 概要;染色体上に多数存在する遺伝子は、互いに活性化や不活性化の制御を行っている。この制御関係から生まれる遺伝子活性の時間変化が、細胞の振る舞いや性質を作り出している。本講義では、遺伝子制御ネットワークのダイナミクスを高次元力学系として捉える見方を学び、細胞の振る舞いや性質が生まれる過程を、数学を通して理解する。特に制御ネットワークの構造だけから鍵遺伝子を決定する理論により、細胞の運命を制御する新しい方法を紹介する。 キーワード:力学系、構造理論、グラフ理論、Feedback Vertex Set、細胞分化、ダイレクトリプログラミング 授業内容: ・生命システムをネットワークとして捉える。 ・遺伝子制御システムのダイナミクスを理解する。 ・遺伝子ネットワークの構造からダイナミクスを制御する鍵因子を決定する。 第11回〜第13回 生命流体力学(担当:石本健太) 概要;生命現象の特徴の一つはその流動性にある。その形は成長に伴って変化し、移動するために体の一部を変形させる。細胞間や組織間にはイオンやタンパク質の物質流動があり、呼吸や血流という形でも生物は流体流動を積極的に用いている。鳥の飛翔や魚の遊泳は流体流動を巧みに利用した例であるし、細胞集団が見せる流動的な振る舞いも組織の形成や修復の鍵となっている。細胞スケールから個体スケールまでの様々な階層に現れる流動現象の実例の紹介し、それらを理解するための数学的な手法について解説する。 キーワード:流れ、渦、微分方程式、集団運動、階層性 授業内容: 第11回:生命の流れとベクトル解析。細胞や組織の変形場と流動場。ベクトル場の勾配・回転・発散、細胞や組織の配向場とベクトル場のトポロジー、などについて解説する。 第12回:生命の流れと微分方程式。保存則と流れ、ナビエ・ストークス方程式とレイノルズ数、管の中の流れと血流、渦の定理、流体中の生き物の運動(飛翔・遊泳)、などについて解説する。 第13回:生命の流れと階層性。自己推進粒子、並進運動と回転運動、集団運動とアクティブマター、細胞集団とアクティブ流体、などについて解説する。 第14回 総合討論(担当:講義担当の全教員) これまでの講義課題について受講者の発表と討論を行う. 第15回 フィードバック ◆少人数演習 A班 データ解析(担当:德田有矢)木5・共西11 Pythonを用いて生物学データを解析する.平均や分散,相関等の基本的な統計量の計算やデータの可視化方法を習得した上で,母集団と標本の違いや統計的仮説検定,機械学習の基礎を学ぶ.教師あり学習の例としてサポートベクトルマシンを,教師なし学習の例として主成分分析を取り上げる. <予定> ※受講者の背景や理解の程度,演習の進捗状況などに応じて内容を若干変更する可能性がある. 第一回:導入と環境構築 ・データ解析とは ・PythonとJupyter Notebookの基本 第二回:1変量データ解析と時系列データ ・平均,分散,標準偏差 ・ヒストグラム,箱ひげ図 ・時系列データ 第三回:多変量データ解析 ・共分散,相関 ・散布図,ヒートマップ 第四回:母集団と標本 ・母集団と標本の違い ・標本統計量 第五回:統計的仮説検定 ・検定統計量 ・t検定 第六回:機械学習の基礎・教師あり学習 ・二値分類 ・サポートベクトルマシン 第七回:機械学習の基礎・教師なし学習 ・次元削減,特徴量抽出 ・主成分分析 B班 英語文献講読(担当:石川雅人)木5・共西21 英語文献(論文)を読むことは、最先端の研究を知るために重要である。それだけでなく、教科書に載っているような科学的発見の原典となる文献に当たることで、内容をより深く理解したり、科学的示唆が得られることもある。本演習では、英語文献を読み、内容をまとめてプレゼンテーションの形で発表し、内容について議論を行う。ただし、文献の内容について詳細に理解することは必ずしも目指さず、英語文献を読み、発表する流れを体験することを目標とする。読む英語文献としては、生命現象に対する数理モデリングに関する文献二編、生命科学におけるAI(人工知能)の応用に関する文献一編を指定する。具体的には、以下の論文である。 【数理モデリング】 数理モデリングに関しては、以下の二編のうち、どちらかを選んで読み、発表する。 Elowitz, Michael B., and Stanislas Leibler. "A synthetic oscillatory network of transcriptional regulators." Nature 403.6767 (2000): 335-338. 大腸菌で振動する遺伝子回路(repressilator)を作成したことを報告している。 Gardner, Timothy S., Charles R. Cantor, and James J. Collins. "Construction of a genetic toggle switch in Escherichia coli." Nature 403.6767 (2000): 339-342. 大腸菌でスイッチ的な動作をする遺伝子回路(toggle switch)を作成したことを報告している。 【AI】 Jumper, John, et al. “Highly accurate protein structure prediction with AlphaFold.” Nature 596.7873 (2021): 583-589. 本論文は2024年のノーベル化学賞を受賞したJohn Jumper, Demis Hassabisらのチームによる論文である。アミノ酸配列からタンパク質三次元構造を予測するAIであるAlphaFoldについて報告している。 <演習項目・内容> 第一回:チュートリアル(英語文献の探し方、読み方、プレゼン方法) 第二回:数理モデリング文献①(内容理解) 第三回:数理モデリング文献②(発表・議論) 第四回:数理モデリング文献③(発表・議論) 第五回:AI文献①(内容理解) 第六回:AI文献②(発表・議論) 第七回:AI文献③(発表・議論) C班 科学コミュニケーション(担当:白井哲哉・寺川まゆ)木5・共西22 <到達目標> ・科学コミュニケーションとは何かについて学ぶ ・研究を専門外の人に伝え対話する必要性および、その技術について学ぶ ・研究を専門外の人に伝え議論し相互理解と共感できる素養を身につける <演習項目・内容> 第一回:科学コミュニケーション概論①【白井】 ・URAとは ・科学コミュニケーション・研究広報とは 第二回:科学コミュニケーション概論②【白井】 ・倫理的・法的・社会的課題(ELSI)とクリティカルシンキングとは 第三回:対話・クリティカルシンキング演習①【白井】 第四回:対話・クリティカルシンキング演習②【白井】 第五回:プレゼンテーション概論【白井】 ・専門外の人に研究を伝える技術 第六回:プレゼンテーション演習①【寺川】 ・プレゼン作成に向けた講義 ・プレゼン作成演習 第七回:プレゼンテーション演習②【寺川】 ・プレゼン発表演習 ・プレゼン振り返り D班 数理モデリング(担当:祐川翼・國府寛司)木5・共西23 簡単な定数係数線形微分方程式の意味とその解法を踏まえ,人口増加モデルとしてのロジスティック方程式や捕食者・被捕食者モデルや感染症モデルなどを題材として取り上げ,そのモデリングの基本的考え方を学ぶと共に,Python を用いた数値シミュレーションを通して,数理モデルの解と生命現象の対応をさまざまな角度から理解する演習を行う. より具体的には以下のような内容を扱う: ・微分方程式とは,簡単な微分方程式,Pythonのインストールと簡単な使い方 ・現象の数理モデルとしての微分方程式の例,数値シミュレーション ・ロジスティック方程式,ロトカ・ヴォルテラ方程式 ・感染症の数理モデル ・遺伝子制御ネットワーク ・結合振動子モデル |
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(履修要件) |
高校の数学IIIまでの数学の内容は前提とするが,それ以外の特別な予備知識は必要とせず,全学部生向けに授業を行う.
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 13回の授業と1回の総合討論での平常点(出席と参加の状況・個別内容の理解力を確かめるためのレポート課題)で評価を行う.各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する.フィードバック授業は評価の対象外である. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業において配布した資料や指示した参考資料を基に毎回の要点を復習すると共に,提示した課題に取り組む過程で,インターネットや関連図書を通じて受講者各自で調査し,授業内容と関連して考えて,理解を深めるように努めること. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | オフィスアワーは特に設けないが,質問は随時,受け付ける.積極的な授業参加を期待する. | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
統合科学・少人数演習付 :数学で見る生命現象
(科目名)
Integrated Liberal Arts and Science with Small Group Seminars :Life and Biological Phenomena through Mathematics
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 4 単位 (週コマ数) 2 コマ (授業形態) 講義+演習 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木4・木5 (教室) 4限:共西31、5限:共西11、共西21、共西22、共西23 |
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(授業の概要・目的)
受精卵に始まる個体発生や形態形成,遺伝子発現の制御機構,脳神経系における学習や知能,そして細胞や個体、あるいはその集団の移動機構・変形・流動などを題材に,生命現象の理解に数学的アイディアや方法がどのように活用されているかの一端を知り,複数の学問が様々な形で互いに影響しあって発展している研究の最前線への展望を得ること,また高校以前は学ぶ機会がなかった数理モデリングやデータ解析などの数理的方法や関連する英語文献の講読,さらに科学的内容をどうすればわかりやすく効果的に表現できるかを学ぶ科学ライティングの演習により,今後の学びに必要となるであろうアカデミックスキルの基礎を身につける機会を提供することを目的とする.
具体的には,講義では,初回のイントロダクションに続き,発生生物学(生き物の形づくり),脳神経科学(Amari-Hopfield model,人工知能),遺伝子制御ネットワーク,生命流体力学の4つのテーマについて3週ずつの講義が行われ,最終回には受講者による課題の発表を行う.演習については,データ解析,数理モデリング.英語文献講読,科学コミュニケーションの4グループに分かれた演習を7週ずつ,同じ内容で2回繰り返して実施し,受講者は前半7週と後半7週に異なるテーマで2つの演習を受講できるようにする. 〇統合複合型科目分類【理・理】 主たる課題について理系分野の要素が強く、副たる課題についても理系分野の要素が強いと考えられるもの |
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(到達目標)
さまざまな生命現象に触れ,その理解に数理的な考え方が有効になる面があることを理解し,異なる学問分野の相互作用による学術の発展の1つの側面を体験することで,今後の本学での学習の指針を得る.また,特に演習を通じて,大学での学びに必要なアカデミックスキルのいくつかを体得する.
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(授業計画と内容)
(この授業では、講義と少人数演習を併せて学びます。講義のみ、少人数演習のみの出席では授業の到達目標に達しません。なお、講義の初回授業において少人数演習のグループ分けを行いますので、必ず出席してください) ◆講義 木4・共西31 第1回 導入(担当:全担当教員) 講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。引き続き、各担当教員の分担する内容をダイジェストで紹介する。その後、少人数演習の4つのグループ「データ解析・英語文献講読・科学コミュニケーション・数理モデリング」に受講生を分ける。 第2回〜第4回 発生生物学(生き物の形づくり)(担当:高橋淑子) 概要;卵から始まる形づくりを概観する。細胞が社会をつくり、さまざまな性質をもつ組織や器官が形づくられるとき、その背後にある「ルール」を理解することの意義を学ぶ。 キーワード:個体発生、形づくり、細胞の社会、細胞ダイナミクス 授業内容:細胞は、からだの営みを支える最小単位として、ひとときも休むことなく働いている。個体発生の過程では、もとはたった1つの細胞だった受精卵が分裂を繰り返し、多種多様な形と性質もつ組織を作り出す。胚(ヒトでは胎児)の中で繰り広げられるこれらの「細胞ドラマ」を理解することは、私たち自身を深く知ることにつながる。本講義では、細胞ドラマを支えるルールを知る上で数理的な手法が使われていることを学習する。 第5回〜第7回 脳神経科学(Amari-Hopfield model,人工知能)(担当:青柳富誌生・寺前順之介) 概要;生物の情報処理の仕組みに着想を得たニューラルネットワークの基礎を学ぶ。 キーワード:脳神経、深層学習、連想記憶、機械学習、情報と力学系 授業内容: 脳は進化の過程で獲得された、情報処理に特化した器官である。本講義では、脳の情報処理の基本構造である神経ネットワークの性質と、それを数理モデルとして表現する方法を学ぶ。具体的には、ノーベル賞受賞の対象となったAmariとHopfieldによる連想記憶モデルを起点に、深層学習などの重要概念を扱う。また、これらを学ぶ中で、(物理学の力学のような)一見無関係に思える知識が重要となる事例を示し、幅広い視野を持つことの意義を理解する。 第8回〜第10回 遺伝子制御ネットワーク(担当:望月敦史) 概要;染色体上に多数存在する遺伝子は、互いに活性化や不活性化の制御を行っている。この制御関係から生まれる遺伝子活性の時間変化が、細胞の振る舞いや性質を作り出している。本講義では、遺伝子制御ネットワークのダイナミクスを高次元力学系として捉える見方を学び、細胞の振る舞いや性質が生まれる過程を、数学を通して理解する。特に制御ネットワークの構造だけから鍵遺伝子を決定する理論により、細胞の運命を制御する新しい方法を紹介する。 キーワード:力学系、構造理論、グラフ理論、Feedback Vertex Set、細胞分化、ダイレクトリプログラミング 授業内容: ・生命システムをネットワークとして捉える。 ・遺伝子制御システムのダイナミクスを理解する。 ・遺伝子ネットワークの構造からダイナミクスを制御する鍵因子を決定する。 第11回〜第13回 生命流体力学(担当:石本健太) 概要;生命現象の特徴の一つはその流動性にある。その形は成長に伴って変化し、移動するために体の一部を変形させる。細胞間や組織間にはイオンやタンパク質の物質流動があり、呼吸や血流という形でも生物は流体流動を積極的に用いている。鳥の飛翔や魚の遊泳は流体流動を巧みに利用した例であるし、細胞集団が見せる流動的な振る舞いも組織の形成や修復の鍵となっている。細胞スケールから個体スケールまでの様々な階層に現れる流動現象の実例の紹介し、それらを理解するための数学的な手法について解説する。 キーワード:流れ、渦、微分方程式、集団運動、階層性 授業内容: 第11回:生命の流れとベクトル解析。細胞や組織の変形場と流動場。ベクトル場の勾配・回転・発散、細胞や組織の配向場とベクトル場のトポロジー、などについて解説する。 第12回:生命の流れと微分方程式。保存則と流れ、ナビエ・ストークス方程式とレイノルズ数、管の中の流れと血流、渦の定理、流体中の生き物の運動(飛翔・遊泳)、などについて解説する。 第13回:生命の流れと階層性。自己推進粒子、並進運動と回転運動、集団運動とアクティブマター、細胞集団とアクティブ流体、などについて解説する。 第14回 総合討論(担当:講義担当の全教員) これまでの講義課題について受講者の発表と討論を行う. 第15回 フィードバック ◆少人数演習 A班 データ解析(担当:德田有矢)木5・共西11 Pythonを用いて生物学データを解析する.平均や分散,相関等の基本的な統計量の計算やデータの可視化方法を習得した上で,母集団と標本の違いや統計的仮説検定,機械学習の基礎を学ぶ.教師あり学習の例としてサポートベクトルマシンを,教師なし学習の例として主成分分析を取り上げる. <予定> ※受講者の背景や理解の程度,演習の進捗状況などに応じて内容を若干変更する可能性がある. 第一回:導入と環境構築 ・データ解析とは ・PythonとJupyter Notebookの基本 第二回:1変量データ解析と時系列データ ・平均,分散,標準偏差 ・ヒストグラム,箱ひげ図 ・時系列データ 第三回:多変量データ解析 ・共分散,相関 ・散布図,ヒートマップ 第四回:母集団と標本 ・母集団と標本の違い ・標本統計量 第五回:統計的仮説検定 ・検定統計量 ・t検定 第六回:機械学習の基礎・教師あり学習 ・二値分類 ・サポートベクトルマシン 第七回:機械学習の基礎・教師なし学習 ・次元削減,特徴量抽出 ・主成分分析 B班 英語文献講読(担当:石川雅人)木5・共西21 英語文献(論文)を読むことは、最先端の研究を知るために重要である。それだけでなく、教科書に載っているような科学的発見の原典となる文献に当たることで、内容をより深く理解したり、科学的示唆が得られることもある。本演習では、英語文献を読み、内容をまとめてプレゼンテーションの形で発表し、内容について議論を行う。ただし、文献の内容について詳細に理解することは必ずしも目指さず、英語文献を読み、発表する流れを体験することを目標とする。読む英語文献としては、生命現象に対する数理モデリングに関する文献二編、生命科学におけるAI(人工知能)の応用に関する文献一編を指定する。具体的には、以下の論文である。 【数理モデリング】 数理モデリングに関しては、以下の二編のうち、どちらかを選んで読み、発表する。 Elowitz, Michael B., and Stanislas Leibler. "A synthetic oscillatory network of transcriptional regulators." Nature 403.6767 (2000): 335-338. 大腸菌で振動する遺伝子回路(repressilator)を作成したことを報告している。 Gardner, Timothy S., Charles R. Cantor, and James J. Collins. "Construction of a genetic toggle switch in Escherichia coli." Nature 403.6767 (2000): 339-342. 大腸菌でスイッチ的な動作をする遺伝子回路(toggle switch)を作成したことを報告している。 【AI】 Jumper, John, et al. “Highly accurate protein structure prediction with AlphaFold.” Nature 596.7873 (2021): 583-589. 本論文は2024年のノーベル化学賞を受賞したJohn Jumper, Demis Hassabisらのチームによる論文である。アミノ酸配列からタンパク質三次元構造を予測するAIであるAlphaFoldについて報告している。 <演習項目・内容> 第一回:チュートリアル(英語文献の探し方、読み方、プレゼン方法) 第二回:数理モデリング文献①(内容理解) 第三回:数理モデリング文献②(発表・議論) 第四回:数理モデリング文献③(発表・議論) 第五回:AI文献①(内容理解) 第六回:AI文献②(発表・議論) 第七回:AI文献③(発表・議論) C班 科学コミュニケーション(担当:白井哲哉・寺川まゆ)木5・共西22 <到達目標> ・科学コミュニケーションとは何かについて学ぶ ・研究を専門外の人に伝え対話する必要性および、その技術について学ぶ ・研究を専門外の人に伝え議論し相互理解と共感できる素養を身につける <演習項目・内容> 第一回:科学コミュニケーション概論①【白井】 ・URAとは ・科学コミュニケーション・研究広報とは 第二回:科学コミュニケーション概論②【白井】 ・倫理的・法的・社会的課題(ELSI)とクリティカルシンキングとは 第三回:対話・クリティカルシンキング演習①【白井】 第四回:対話・クリティカルシンキング演習②【白井】 第五回:プレゼンテーション概論【白井】 ・専門外の人に研究を伝える技術 第六回:プレゼンテーション演習①【寺川】 ・プレゼン作成に向けた講義 ・プレゼン作成演習 第七回:プレゼンテーション演習②【寺川】 ・プレゼン発表演習 ・プレゼン振り返り D班 数理モデリング(担当:祐川翼・國府寛司)木5・共西23 簡単な定数係数線形微分方程式の意味とその解法を踏まえ,人口増加モデルとしてのロジスティック方程式や捕食者・被捕食者モデルや感染症モデルなどを題材として取り上げ,そのモデリングの基本的考え方を学ぶと共に,Python を用いた数値シミュレーションを通して,数理モデルの解と生命現象の対応をさまざまな角度から理解する演習を行う. より具体的には以下のような内容を扱う: ・微分方程式とは,簡単な微分方程式,Pythonのインストールと簡単な使い方 ・現象の数理モデルとしての微分方程式の例,数値シミュレーション ・ロジスティック方程式,ロトカ・ヴォルテラ方程式 ・感染症の数理モデル ・遺伝子制御ネットワーク ・結合振動子モデル |
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(履修要件)
高校の数学IIIまでの数学の内容は前提とするが,それ以外の特別な予備知識は必要とせず,全学部生向けに授業を行う.
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
13回の授業と1回の総合討論での平常点(出席と参加の状況・個別内容の理解力を確かめるためのレポート課題)で評価を行う.各評価項目の割合の詳細は,初回の授業で説明する.フィードバック授業は評価の対象外である.
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業において配布した資料や指示した参考資料を基に毎回の要点を復習すると共に,提示した課題に取り組む過程で,インターネットや関連図書を通じて受講者各自で調査し,授業内容と関連して考えて,理解を深めるように努めること.
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(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーは特に設けないが,質問は随時,受け付ける.積極的な授業参加を期待する.
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :自然災害の科学
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Natural Hazards and Disaster Risk Reduction | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 月4 |
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(教室) | 1共04 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 自然災害は自然現象と人間社会の諸要素が相互に関係しあって起こる複合的な現象であり、その防災・減災について考えるには、自然災害の発生メカニズムおよびそれに対応しようとする社会の仕組みを理解し、自然科学と人文・社会科学の双方の知見を理解して総合的に考えることが欠かせない。 地震発生・火山噴火のメカニズムや集中豪雨・突風などを引き起こす気象現象のメカニズムおよびそれらと人間社会の関係に関する最新の研究成果を初学者にも判るように解説し、自然災害に対する防災・減災の方策を講義するとともに、防止・軽減策について教員・受講者でディスカッションを実施する。 |
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(到達目標) | 日本列島で生じる多様な自然災害の発生メカニズムと、その防災・減災についての自然科学・社会科学の双方の基本的な対策を学び、各自の日常生活において、自然災害に対して主体的に考え、行動する素養を養うことができるようになる。 |
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(授業計画と内容) | 第1回 導入(全員) 全担当教員出席のもと、近年の自然災害の発生状況を概観し、この講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。引き続き、各担当教員の分担する部分のダイジェストを紹介する。 第1回後半〜第4回 気象現象のメカニズムと災害への備え(田中 賢治) 概要:日本列島で頻発する気象災害の主要素である、集中豪雨や突風などの気象現象のメカニズムを概観するとともに、近年発生した2018年西日本豪雨や2019年台風19号等によってもたらされた災害(洪水災害・高潮災害・地すべり災害・斜面災害など)とその対策について学ぶ。また、地球温暖化が進む中で、気象災害の変化とそれに対応するための適応研究の最先端に触れる。 Key Word: 台風災害、竜巻災害、洪水災害、高潮災害、土砂災害 授業内容: ◆気象現象のメカニズムに関する基礎知識 ◆気象現象による災害(台風、集中豪雨、洪水災害、高潮災害、土砂災害など) ◆気象災害への対策、被害軽減策、ハザードマップ ◆温暖化と気象災害 ◆気象災害との複合災害 第5回〜第8回 自然災害と社会(西芳実) 概要:自然災害と社会の関わりについて、人文・社会科学の知見を総合して学ぶ。事前の準備期、突発災害への対応期、その後の復旧・復興期にわたる課題をバランスよく学習することを目指す。現在の災害への対応が次に来る災害への備えになるという理解のもと、少子高齢化や国際化などを迎える日本社会のこれからの防災についても考える。 Keywords:レジリエンス(強靭性)、災害ユートピア、防災教育、創造的復興 授業内容: ◆自然災害と社会:災害リスク、災害マネジメント・サイクル、レジリエンスと防災など ◆自然災害と制度:国の防災、地域の防災、災害ユートピア、生活の再建など ◆自然災害と記録・継承:災害遺構、心のケア、災害と情報、防災教育など ◆自然災害と支援・復興:創造的復興、災害ボランティア、防災の国際化など 第9回〜第12回 地震発生・火山噴火・地形変化のメカニズムと災害への備え(西村 卓也) 概要:プレート沈み込み帯に位置する日本列島では、地震活動や火山噴火、地形変化は自然の営みそのものであり、その活動を阻止することはできない。まず、地震発生・火山噴火・地形変化のメカニズムについて、プレートテクトニクスなどの基礎知識をもとに理解する。さらに、どのような地震災害、火山災害、地盤災害(斜面崩壊、液状化など)が発生するかを実際の例にもとづいて理解し、災害対策について学ぶ。 Key Word: プレートテクトニクス、地震、火山、地形変化、津波 授業内容: ◆地震発生・火山噴火・地形変化のメカニズムに関する基礎知識 ◆海溝型巨大地震と内陸直下型の地震 ◆地震による災害(斜面崩壊、液状化等の地盤災害も含む)、津波 ◆火山による災害 第13、14回 総合討論(全員) ・総合討論:危機対応の対策——担当教員全員出席のもと、受講生をいくつかのグループに分け課題につき討論する。 課題例1:台風などの接近を予測し、事前に交通機関等を止めることの是非。 (空振りの場合を強く想定) 課題例2:避難指示が出ても避難所に行けない人、行く必要がないと考える人たち をどうするか?津波避難のための有効な方策はなにか? 課題例3:京都で大地震!多くの外国人旅行者をどうする? 課題例4:気候変動の影響で風水害の災害外力が大きくなっていく中で、 どのような適応策が有効か? 課題例5:自助・共助・公助・外助を有効にするために日頃からどのような ことができるか? 課題例6:令和6年能登半島地震災害および豪雨災害からの復興において、 あなたに出来ることは何か? 第15回 フィードバック ※コーディネーター:田中 賢治 |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 12回の授業と2回の総合討論での平常点(出席と参加の状況・個別内容の理解力を確かめるためのレポート課題)で評価を行う。 出席点:4点(1〜12回)、6点(13、14回) レポート:3教員からのレポートの評価点を40点満点で加算する。 各自が積極的に授業(講義・討論)に参加することが重要である。 |
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(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
『自然災害と防災の事典』
(丸善)
ISBN:978-4-621-08445-8 C 3044
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業にあたっては資料を配布するので、その要点を復習すること。また、それぞれの自然災害項目や、実際に自然災害が発生した場合には、インターネットや関連図書を通じて、各自で調査し、授業内容と関連して考えること。 | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 特別な予備知識は必要としない。 | ||||||||||||||||||
統合科学 :自然災害の科学
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Natural Hazards and Disaster Risk Reduction
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月4 (教室) 1共04 |
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(授業の概要・目的)
自然災害は自然現象と人間社会の諸要素が相互に関係しあって起こる複合的な現象であり、その防災・減災について考えるには、自然災害の発生メカニズムおよびそれに対応しようとする社会の仕組みを理解し、自然科学と人文・社会科学の双方の知見を理解して総合的に考えることが欠かせない。
地震発生・火山噴火のメカニズムや集中豪雨・突風などを引き起こす気象現象のメカニズムおよびそれらと人間社会の関係に関する最新の研究成果を初学者にも判るように解説し、自然災害に対する防災・減災の方策を講義するとともに、防止・軽減策について教員・受講者でディスカッションを実施する。 |
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(到達目標)
日本列島で生じる多様な自然災害の発生メカニズムと、その防災・減災についての自然科学・社会科学の双方の基本的な対策を学び、各自の日常生活において、自然災害に対して主体的に考え、行動する素養を養うことができるようになる。
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(授業計画と内容)
第1回 導入(全員) 全担当教員出席のもと、近年の自然災害の発生状況を概観し、この講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。引き続き、各担当教員の分担する部分のダイジェストを紹介する。 第1回後半〜第4回 気象現象のメカニズムと災害への備え(田中 賢治) 概要:日本列島で頻発する気象災害の主要素である、集中豪雨や突風などの気象現象のメカニズムを概観するとともに、近年発生した2018年西日本豪雨や2019年台風19号等によってもたらされた災害(洪水災害・高潮災害・地すべり災害・斜面災害など)とその対策について学ぶ。また、地球温暖化が進む中で、気象災害の変化とそれに対応するための適応研究の最先端に触れる。 Key Word: 台風災害、竜巻災害、洪水災害、高潮災害、土砂災害 授業内容: ◆気象現象のメカニズムに関する基礎知識 ◆気象現象による災害(台風、集中豪雨、洪水災害、高潮災害、土砂災害など) ◆気象災害への対策、被害軽減策、ハザードマップ ◆温暖化と気象災害 ◆気象災害との複合災害 第5回〜第8回 自然災害と社会(西芳実) 概要:自然災害と社会の関わりについて、人文・社会科学の知見を総合して学ぶ。事前の準備期、突発災害への対応期、その後の復旧・復興期にわたる課題をバランスよく学習することを目指す。現在の災害への対応が次に来る災害への備えになるという理解のもと、少子高齢化や国際化などを迎える日本社会のこれからの防災についても考える。 Keywords:レジリエンス(強靭性)、災害ユートピア、防災教育、創造的復興 授業内容: ◆自然災害と社会:災害リスク、災害マネジメント・サイクル、レジリエンスと防災など ◆自然災害と制度:国の防災、地域の防災、災害ユートピア、生活の再建など ◆自然災害と記録・継承:災害遺構、心のケア、災害と情報、防災教育など ◆自然災害と支援・復興:創造的復興、災害ボランティア、防災の国際化など 第9回〜第12回 地震発生・火山噴火・地形変化のメカニズムと災害への備え(西村 卓也) 概要:プレート沈み込み帯に位置する日本列島では、地震活動や火山噴火、地形変化は自然の営みそのものであり、その活動を阻止することはできない。まず、地震発生・火山噴火・地形変化のメカニズムについて、プレートテクトニクスなどの基礎知識をもとに理解する。さらに、どのような地震災害、火山災害、地盤災害(斜面崩壊、液状化など)が発生するかを実際の例にもとづいて理解し、災害対策について学ぶ。 Key Word: プレートテクトニクス、地震、火山、地形変化、津波 授業内容: ◆地震発生・火山噴火・地形変化のメカニズムに関する基礎知識 ◆海溝型巨大地震と内陸直下型の地震 ◆地震による災害(斜面崩壊、液状化等の地盤災害も含む)、津波 ◆火山による災害 第13、14回 総合討論(全員) ・総合討論:危機対応の対策——担当教員全員出席のもと、受講生をいくつかのグループに分け課題につき討論する。 課題例1:台風などの接近を予測し、事前に交通機関等を止めることの是非。 (空振りの場合を強く想定) 課題例2:避難指示が出ても避難所に行けない人、行く必要がないと考える人たち をどうするか?津波避難のための有効な方策はなにか? 課題例3:京都で大地震!多くの外国人旅行者をどうする? 課題例4:気候変動の影響で風水害の災害外力が大きくなっていく中で、 どのような適応策が有効か? 課題例5:自助・共助・公助・外助を有効にするために日頃からどのような ことができるか? 課題例6:令和6年能登半島地震災害および豪雨災害からの復興において、 あなたに出来ることは何か? 第15回 フィードバック ※コーディネーター:田中 賢治 |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
12回の授業と2回の総合討論での平常点(出席と参加の状況・個別内容の理解力を確かめるためのレポート課題)で評価を行う。
出席点:4点(1〜12回)、6点(13、14回) レポート:3教員からのレポートの評価点を40点満点で加算する。 各自が積極的に授業(講義・討論)に参加することが重要である。 |
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『自然災害と防災の事典』
(丸善)
ISBN:978-4-621-08445-8 C 3044
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業にあたっては資料を配布するので、その要点を復習すること。また、それぞれの自然災害項目や、実際に自然災害が発生した場合には、インターネットや関連図書を通じて、各自で調査し、授業内容と関連して考えること。
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(その他(オフィスアワー等))
特別な予備知識は必要としない。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :生命と社会(生命科学の進歩と人の生活)
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Implications of the Progress in Life Science on Human Life) | ||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 月5 |
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(教室) | 教育院棟演習室21 | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 科学・技術の進歩は、人の生活を大きく変えてきました。特に、20世紀後半からの生命科学の著しい進展の成果として、劇的な技術革新がもたらされました。それらは、私たちの身のまわりに多く存在して生活そのものに大きな影響を与えていますが、そのことを意識する機会はあまりありません。そこで、本授業では生命科学の進歩と人の生活との関連に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説します。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とします。 | ||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点などを含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。 | ||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題について総合ディスカッションをおこなう。また、各講義の終わりあるいはトピックスの切れ目に、グループディスカッション等をおこなう。 1回目 松本 ガイダンス テーマ1:本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。 2~5回目 松本 (生命科学の視点からみた生物) テーマ2:技術の側面からみた生命科学 (第6回〜第9回) 生命と社会のつながりについて、バイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から解説する。 6回目 加藤 (遺伝子診断) 7回目 加藤 (食品添加物) 8回目 日下部 (高額医療) 9回目 日下部 (遺伝子組換え作物) テーマ3:社会との関わりからみた生命科学 (第10回〜第12回) 生命と社会のつながりについて、先端医療技術の進歩と生命倫理のかかわりという観点から解説する。 10回目 日下部 (性差) 11回目 三成 (ゲノム情報利用をめぐる倫理的課題) 12回目 三成 (ヒト胚へのゲノム編集技術適用) 13回目 全教員 (総合ディスカッション1) 14回目 全教員 (総合ディスカッション2) 15回目 フィードバック |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 出席と参加の状況(70%)、課題についての発表(30%)を総合して評価します。出席は教室の出席登録端末にて管理。授業開始時刻より15分以降入室の場合は遅刻、30分以上以降入室は欠席扱いとします。 | ||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
使用しない
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(参考書等) | |||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業内容について、何かしら自分の意見を言えるように、関連する話題の本やニュース等を見て考えておくこと。 | ||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | メールでの質問可。面談はメールで予約を取ること。 | ||||||||||||||||||||||||
統合科学 :生命と社会(生命科学の進歩と人の生活)
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Implications of the Progress in Life Science on Human Life)
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 教育院棟演習室21 |
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(授業の概要・目的)
科学・技術の進歩は、人の生活を大きく変えてきました。特に、20世紀後半からの生命科学の著しい進展の成果として、劇的な技術革新がもたらされました。それらは、私たちの身のまわりに多く存在して生活そのものに大きな影響を与えていますが、そのことを意識する機会はあまりありません。そこで、本授業では生命科学の進歩と人の生活との関連に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説します。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とします。
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(到達目標)
現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点などを含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。
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(授業計画と内容)
3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題について総合ディスカッションをおこなう。また、各講義の終わりあるいはトピックスの切れ目に、グループディスカッション等をおこなう。 1回目 松本 ガイダンス テーマ1:本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。 2~5回目 松本 (生命科学の視点からみた生物) テーマ2:技術の側面からみた生命科学 (第6回〜第9回) 生命と社会のつながりについて、バイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から解説する。 6回目 加藤 (遺伝子診断) 7回目 加藤 (食品添加物) 8回目 日下部 (高額医療) 9回目 日下部 (遺伝子組換え作物) テーマ3:社会との関わりからみた生命科学 (第10回〜第12回) 生命と社会のつながりについて、先端医療技術の進歩と生命倫理のかかわりという観点から解説する。 10回目 日下部 (性差) 11回目 三成 (ゲノム情報利用をめぐる倫理的課題) 12回目 三成 (ヒト胚へのゲノム編集技術適用) 13回目 全教員 (総合ディスカッション1) 14回目 全教員 (総合ディスカッション2) 15回目 フィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
出席と参加の状況(70%)、課題についての発表(30%)を総合して評価します。出席は教室の出席登録端末にて管理。授業開始時刻より15分以降入室の場合は遅刻、30分以上以降入室は欠席扱いとします。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業内容について、何かしら自分の意見を言えるように、関連する話題の本やニュース等を見て考えておくこと。
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(その他(オフィスアワー等))
メールでの質問可。面談はメールで予約を取ること。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :持続可能な地球社会をめざして(エネルギー・環境・社会の視点から)
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Sustainable Society on the Earth (From the Perspectives of Energy, Environment and Society) | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 月5 |
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(教室) | 1共04 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | エネルギーと環境の問題が地球規模で取り上げられるようになって既に半世紀が過ぎた.石油危機により注目され始めたエネルギー資源の問題と,地球規模の気候変動の一因となる二酸化炭素排出の問題が現在における主役であろう.そして,最近では再生可能エネルギーがその問題の緩和・解決をもたらす方策として注目されている.これも,発展途上国から見ると,将来の地域開発・経済発展との両立が重要であり,資本主義経済などの社会の在り方にも議論は及ぶこととなる.それに加えて,科学技術の発展に関する知識がその検討に不可欠であることも言うまでもない. エネルギー・環境の問題は,そもそもそのような多種多様な背景のもとで検討されるべきものであるが,初学者にとっては,そのすべてを把握したうえで検討を始めることは非常に困難である.そこで,そのような多様な分野にわたる知識の下での検討過程を体験することも,今後の学習・研究の方向性を定める上で大切なことと考えられる. 本授業では,エネルギー・環境の問題について自然科学,人文学,社会科学の3つの異なる視点から同時に考えることを,3人の異なる分野の教員による講義・演習を通して体験してもらう.各教員による講義に際しても,原則として別の教員も質疑に加わることとしている.この点も,本授業の大きな特徴である. そして,この授業を通して,社会における複数の研究領域に関わる問題に対して複数の異なる視点から接近する基本的な「考え方」を身につける.この経験によりもたらされる,様々な視点から同時に眺めたときに得られる奥行きと広がりのある光景は,今後の諸君自身の専門分野での学習の際にも,大いに役に立つと期待できる. |
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(到達目標) | エネルギー・環境・社会の問題に関する基礎知識を身につけるとともに,その問題解決には,エネルギー・環境に関わる多様な専門分野の相互関連の理解が重要であること,また,その問題の検討には,自然科学,人文学,社会科学の異なる3つの視点からの検討が必要なことを,講義や議論を通して習得する.また,一つの問題を複数の異なった視点で眺める習慣を体得する. |
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(授業計画と内容) | 下記のエネルギー・環境に関わるテーマについて,技術と社会の両面から学び,その後,適切な課題を選択,自らが調査・分析・検討・意見交換を行う能力を養う. 授業中に適宜,質疑や意見交換の時間を設ける. 第1回目:本講義に関するガイダンス テーマ 1 エネルギーと森林,地球生態系 (3回: 主担当 河本) 概要:我々が利用しているエネルギーの起源を考え,森林およびその他の生態系が地球環境を維持する上で果たしている役割について理解を深める.これらの情報を基に,将来実現することが求められている持続可能な社会を如何に形成していくかについて考える. KEY WORD: 地球環境,持続可能なエネルギー利用,森林,バイオマス テーマ 2 エネルギーと環境 (3回: 主担当 亀田) 概要:エネルギーの消費活動は環境への負荷を伴う.ここでは,化石燃料の使用によって生じる環境問題(例えば地球温暖化,PM2.5による越境大気汚染など)について,自然科学的な観点のみならず,過去の歴史や諸外国の現状も踏まえながら論じる.それらの理解をもとに,如何にして環境負荷の緩和策を導き出すかを考える. KEY WORD: 地球温暖化,大気汚染,エアロゾル,廃棄物 テーマ 3 エネルギー・環境問題と社会 (3回: 主担当 何) 概要: エネルギー消費に伴う環境問題を経済学の観点から、問題が発生するメカニズムを明らかにするとともに、環境問題を解決するための具体的な政策のあり方を考察する.これらを踏まえて、経済成長と環境を両立させる持続可能な発展と今後の環境政策のあり方を、さまざまな経済学の視点から考究していく. KEY WORD: 外部不経済、経済成長、カーボンプライシング、SDGs テーマ 4 課題学習 (3回: 全教員参加) 概要:最後にグループに分かれて,エネルギー・環境.社会の問題について興味ある問題を選定し,3つ以上の異なる視点から,その問題について検討すべき課題を抽出,各課題についてグループ内で初歩的な検討を行う.最終的に,抽出した課題の論点を分かりやすい言葉でまとめるとともに,自然科学,人文学,社会科学の3つの異なる視点から眺めたときに浮かび上がってくる問題点について,他者にも理解できるように分かりやすく説明する. まとめ (1回: 全教員参加) 講義と課題学習を振り返って,エネルギー・環境問題に代表される,社会における複合領域問題に対処するときの考え方を整理する. 授業回数はフィードバックを含め全15回とする. |
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(履修要件) |
エネルギーと環境に関わる問題について,そして,多様な分野の研究者から成り立っている総合大学の特徴を生かした,自然科学,人文学,社会科学の異なる3つの視点からの検討手法について,関心のある人を歓迎する.
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業への参加の状況(30%),発表および討論への取り組み(35%),講義で取り上げられる課題への取り組み,最終レポートなど(35%)を総合して評価する. ただし,以下のいずれかに該当する場合は単位を認定しない. (1)授業への参加度が著しく低い場合 (2)最終レポートが未提出の場合 詳細は講義で説明します. |
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(教科書) |
使用しない
必要に応じて,資料配布.
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業内容を復習し,発表前には準備の時間をとること. | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | エネルギー,環境の問題に関心を持っていること. 多様な視点に基づいた考え方のあることを理解し,ディスカッションの際には自分の意見を他者に理解してもらうように努めること. |
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統合科学 :持続可能な地球社会をめざして(エネルギー・環境・社会の視点から)
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Sustainable Society on the Earth (From the Perspectives of Energy, Environment and Society)
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 1共04 |
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(授業の概要・目的)
エネルギーと環境の問題が地球規模で取り上げられるようになって既に半世紀が過ぎた.石油危機により注目され始めたエネルギー資源の問題と,地球規模の気候変動の一因となる二酸化炭素排出の問題が現在における主役であろう.そして,最近では再生可能エネルギーがその問題の緩和・解決をもたらす方策として注目されている.これも,発展途上国から見ると,将来の地域開発・経済発展との両立が重要であり,資本主義経済などの社会の在り方にも議論は及ぶこととなる.それに加えて,科学技術の発展に関する知識がその検討に不可欠であることも言うまでもない.
エネルギー・環境の問題は,そもそもそのような多種多様な背景のもとで検討されるべきものであるが,初学者にとっては,そのすべてを把握したうえで検討を始めることは非常に困難である.そこで,そのような多様な分野にわたる知識の下での検討過程を体験することも,今後の学習・研究の方向性を定める上で大切なことと考えられる. 本授業では,エネルギー・環境の問題について自然科学,人文学,社会科学の3つの異なる視点から同時に考えることを,3人の異なる分野の教員による講義・演習を通して体験してもらう.各教員による講義に際しても,原則として別の教員も質疑に加わることとしている.この点も,本授業の大きな特徴である. そして,この授業を通して,社会における複数の研究領域に関わる問題に対して複数の異なる視点から接近する基本的な「考え方」を身につける.この経験によりもたらされる,様々な視点から同時に眺めたときに得られる奥行きと広がりのある光景は,今後の諸君自身の専門分野での学習の際にも,大いに役に立つと期待できる. |
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(到達目標)
エネルギー・環境・社会の問題に関する基礎知識を身につけるとともに,その問題解決には,エネルギー・環境に関わる多様な専門分野の相互関連の理解が重要であること,また,その問題の検討には,自然科学,人文学,社会科学の異なる3つの視点からの検討が必要なことを,講義や議論を通して習得する.また,一つの問題を複数の異なった視点で眺める習慣を体得する.
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(授業計画と内容)
下記のエネルギー・環境に関わるテーマについて,技術と社会の両面から学び,その後,適切な課題を選択,自らが調査・分析・検討・意見交換を行う能力を養う. 授業中に適宜,質疑や意見交換の時間を設ける. 第1回目:本講義に関するガイダンス テーマ 1 エネルギーと森林,地球生態系 (3回: 主担当 河本) 概要:我々が利用しているエネルギーの起源を考え,森林およびその他の生態系が地球環境を維持する上で果たしている役割について理解を深める.これらの情報を基に,将来実現することが求められている持続可能な社会を如何に形成していくかについて考える. KEY WORD: 地球環境,持続可能なエネルギー利用,森林,バイオマス テーマ 2 エネルギーと環境 (3回: 主担当 亀田) 概要:エネルギーの消費活動は環境への負荷を伴う.ここでは,化石燃料の使用によって生じる環境問題(例えば地球温暖化,PM2.5による越境大気汚染など)について,自然科学的な観点のみならず,過去の歴史や諸外国の現状も踏まえながら論じる.それらの理解をもとに,如何にして環境負荷の緩和策を導き出すかを考える. KEY WORD: 地球温暖化,大気汚染,エアロゾル,廃棄物 テーマ 3 エネルギー・環境問題と社会 (3回: 主担当 何) 概要: エネルギー消費に伴う環境問題を経済学の観点から、問題が発生するメカニズムを明らかにするとともに、環境問題を解決するための具体的な政策のあり方を考察する.これらを踏まえて、経済成長と環境を両立させる持続可能な発展と今後の環境政策のあり方を、さまざまな経済学の視点から考究していく. KEY WORD: 外部不経済、経済成長、カーボンプライシング、SDGs テーマ 4 課題学習 (3回: 全教員参加) 概要:最後にグループに分かれて,エネルギー・環境.社会の問題について興味ある問題を選定し,3つ以上の異なる視点から,その問題について検討すべき課題を抽出,各課題についてグループ内で初歩的な検討を行う.最終的に,抽出した課題の論点を分かりやすい言葉でまとめるとともに,自然科学,人文学,社会科学の3つの異なる視点から眺めたときに浮かび上がってくる問題点について,他者にも理解できるように分かりやすく説明する. まとめ (1回: 全教員参加) 講義と課題学習を振り返って,エネルギー・環境問題に代表される,社会における複合領域問題に対処するときの考え方を整理する. 授業回数はフィードバックを含め全15回とする. |
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(履修要件)
エネルギーと環境に関わる問題について,そして,多様な分野の研究者から成り立っている総合大学の特徴を生かした,自然科学,人文学,社会科学の異なる3つの視点からの検討手法について,関心のある人を歓迎する.
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業への参加の状況(30%),発表および討論への取り組み(35%),講義で取り上げられる課題への取り組み,最終レポートなど(35%)を総合して評価する.
ただし,以下のいずれかに該当する場合は単位を認定しない. (1)授業への参加度が著しく低い場合 (2)最終レポートが未提出の場合 詳細は講義で説明します. |
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(教科書)
使用しない
必要に応じて,資料配布.
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業内容を復習し,発表前には準備の時間をとること.
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(その他(オフィスアワー等))
エネルギー,環境の問題に関心を持っていること.
多様な視点に基づいた考え方のあることを理解し,ディスカッションの際には自分の意見を他者に理解してもらうように努めること. |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
Interdisciplinary Sciences-E2 :Foods and Microbes
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences-E2 :Foods and Microbes | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 英語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 月5 |
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(教室) | 共北11 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | This course takes an interdisciplinary systems approach to broaden your understanding of the microbiome. One key direction of study is the interaction between food and gut microbiome, in particular how enzymes, bacteria and yeasts break-down, interact, and respond to the food we eat. How foods are processed in preparation for consumption, including fermentation, sterilization, and modification are also key factors in food safety, public health, and culinary culture. To achieve a holistic view of the complex role of microbes in human food systems, the course unfolds in three multidisciplinary modules focusing on biology, culture and food science, and informatics. Each module includes preparatory coursework, case studies, and group activities aiming to foster knowledge exchange and communication between participants. The teaching team consists of staff from three faculties and is aimed at wide audience of local and international students. This course aims to equip participants with lateral, integrative and forward thinking skills that cultivate interest in contributing to and leading future changes in complex food science from the biological scale to the global scale. Course content includes multilateral reports, media, and academic literature illuminating the food microbiome from three perspectives: Working Group I: The foundations of modern biology including using artificial intelligence (AI) technology, Working Group II: Food science and culture, and Working Group III: Statistics. This course encourages students to develop self-learning skills and English expression skills, through assigned self-directed group discussions and presentations. |
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(到達目標) | The expectations and goals for students taking this course are: 1. Be able to define and explain the biological importance of foods from various countries, especially complex microorganisms, and food system issues from multiple perspectives. 2. Learn food, biology, economics, and related critical thinking skills. 3. Develop effective communication skills and be able to participate in discussions on class topics. |
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(授業計画と内容) | 1. Introduction (1 week) - Outline of the course and explanation of objectives - Introduction to basic concepts and content expectations - Self-introduction of participants - Group composition: Considering the balance of nationality, background, and gender, we plan to work in eight groups (planned) throughout the semester. - For each theme, multiple groups will be assigned to specific working group report sections, allowing for cross-group discussion. 2.- 5. Theme 1 (4 weeks) “Human system and microbes” - Week 1: Skills and concepts training by Koyanagi and assignment of sub-topics - Week 2: Group work (research, analysis, collaboration with other groups, presentation preparation) - Weeks 3 and 4: Group presentations and discussions (3 groups/sessions x 25 minutes) Feedback will be provided at the end of the presentation session (15 minutes). Homework: Personal report. 6.- 9. Theme 2 (4 weeks) “Contemporary scientific perspectives on traditional diets” - Week 1: Skills and concept training Feuer and assignment of sub-topics - Week 2: Group work (research, analysis, collaboration with other groups, presentation preparation) - Weeks 3 and 4: Group presentations and discussions (3 groups/sessions x 25 minutes) Feedback will be provided at the end of the presentation session (15 minutes) Homework: Edutainment social media post 10.- 13. Theme 3 (4 weeks) “Data analysis methods for microbes and human genome” - Week 1: Skills and concepts training by Vandenbon and assignment of sub-topics - Week 2: Group work (research, analysis, collaboration with other groups, presentation preparation) - Weeks 3 and 4: Group presentations and discussions (3 groups/sessions x 25 minutes) Feedback will be provided at the end of the presentation session (15 minutes) Homework: Data visualization 14. Closing session (1 week) - General discussion: remarks and comments by all - Final remarks 15. Feedback |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | Assessment for the class will base on the following three criteria: 1. Class attendance/active participation in group work. 2. Group presentations and personal report. 3. Individual homeworks (interim and final). Details on each criterion will be announced during the first class. |
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(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
Microbial Biotechnology. 2023 Jul;16(7):1412-1422. doi: 10.1111/1751-7915.14263
Microbial Biotechnology 2024 Feb;17(2):e14428. doi: 10.1111/1751-7915.14428.
FAO and original manuscripts
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(関連URL) |
https://openknowledge.fao.org/items/5622146b-4e2b-413e-b092-aa8551a619fb
Microbiome: The missing link? Science and innovation for health, climate and sustainable food systems
https://www.microbiomesupport.eu/ Within the European-funded Coordination and Support Action Microbiome Suppor, the Workshop ‘Education in Food Systems Microbiome Related Sciencest |
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(授業外学習(予習・復習)等) | We expect students to read the recommended resources for each session, in order to be able to actively participate in discussion. In order to prepare for each presentation, students will need to meet with their group in between sessions, outside the class time. | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | - The expected number of students is 45 to 54 (= 5 to 6 x 9 groups). Priority will be given to iUP Japanese and international students enrolled in the program, and other students will be registered in the available slots. - Regarding office hours, use PandA to send an e-mail to request an appointment. |
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Interdisciplinary Sciences-E2 :Foods and Microbes
(科目名)
Interdisciplinary Sciences-E2 :Foods and Microbes
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 英語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 共北11 |
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(授業の概要・目的)
This course takes an interdisciplinary systems approach to broaden your understanding of the microbiome. One key direction of study is the interaction between food and gut microbiome, in particular how enzymes, bacteria and yeasts break-down, interact, and respond to the food we eat. How foods are processed in preparation for consumption, including fermentation, sterilization, and modification are also key factors in food safety, public health, and culinary culture. To achieve a holistic view of the complex role of microbes in human food systems, the course unfolds in three multidisciplinary modules focusing on biology, culture and food science, and informatics. Each module includes preparatory coursework, case studies, and group activities aiming to foster knowledge exchange and communication between participants. The teaching team consists of staff from three faculties and is aimed at wide audience of local and international students. This course aims to equip participants with lateral, integrative and forward thinking skills that cultivate interest in contributing to and leading future changes in complex food science from the biological scale to the global scale.
Course content includes multilateral reports, media, and academic literature illuminating the food microbiome from three perspectives: Working Group I: The foundations of modern biology including using artificial intelligence (AI) technology, Working Group II: Food science and culture, and Working Group III: Statistics. This course encourages students to develop self-learning skills and English expression skills, through assigned self-directed group discussions and presentations. |
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(到達目標)
The expectations and goals for students taking this course are:
1. Be able to define and explain the biological importance of foods from various countries, especially complex microorganisms, and food system issues from multiple perspectives. 2. Learn food, biology, economics, and related critical thinking skills. 3. Develop effective communication skills and be able to participate in discussions on class topics. |
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(授業計画と内容)
1. Introduction (1 week) - Outline of the course and explanation of objectives - Introduction to basic concepts and content expectations - Self-introduction of participants - Group composition: Considering the balance of nationality, background, and gender, we plan to work in eight groups (planned) throughout the semester. - For each theme, multiple groups will be assigned to specific working group report sections, allowing for cross-group discussion. 2.- 5. Theme 1 (4 weeks) “Human system and microbes” - Week 1: Skills and concepts training by Koyanagi and assignment of sub-topics - Week 2: Group work (research, analysis, collaboration with other groups, presentation preparation) - Weeks 3 and 4: Group presentations and discussions (3 groups/sessions x 25 minutes) Feedback will be provided at the end of the presentation session (15 minutes). Homework: Personal report. 6.- 9. Theme 2 (4 weeks) “Contemporary scientific perspectives on traditional diets” - Week 1: Skills and concept training Feuer and assignment of sub-topics - Week 2: Group work (research, analysis, collaboration with other groups, presentation preparation) - Weeks 3 and 4: Group presentations and discussions (3 groups/sessions x 25 minutes) Feedback will be provided at the end of the presentation session (15 minutes) Homework: Edutainment social media post 10.- 13. Theme 3 (4 weeks) “Data analysis methods for microbes and human genome” - Week 1: Skills and concepts training by Vandenbon and assignment of sub-topics - Week 2: Group work (research, analysis, collaboration with other groups, presentation preparation) - Weeks 3 and 4: Group presentations and discussions (3 groups/sessions x 25 minutes) Feedback will be provided at the end of the presentation session (15 minutes) Homework: Data visualization 14. Closing session (1 week) - General discussion: remarks and comments by all - Final remarks 15. Feedback |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
Assessment for the class will base on the following three criteria:
1. Class attendance/active participation in group work. 2. Group presentations and personal report. 3. Individual homeworks (interim and final). Details on each criterion will be announced during the first class. |
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
Microbial Biotechnology. 2023 Jul;16(7):1412-1422. doi: 10.1111/1751-7915.14263
Microbial Biotechnology 2024 Feb;17(2):e14428. doi: 10.1111/1751-7915.14428.
FAO and original manuscripts
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(授業外学習(予習・復習)等)
We expect students to read the recommended resources for each session, in order to be able to actively participate in discussion. In order to prepare for each presentation, students will need to meet with their group in between sessions, outside the class time.
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(その他(オフィスアワー等))
- The expected number of students is 45 to 54 (= 5 to 6 x 9 groups). Priority will be given to iUP Japanese and international students enrolled in the program, and other students will be registered in the available slots.
- Regarding office hours, use PandA to send an e-mail to request an appointment. |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :生命と社会(自然と人との関わり)
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Life and Human Society (Interactions between Nature and Humans) | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 火5 |
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(教室) | 教育院棟演習室21 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 人間社会が直面する問題を適切に理解するうえで必要な、生物学に関連する基礎的な概念と考え方について講義・討論する。授業では、人間社会におけるさまざまな問題のうち、公害問題、地球環境問題、持続的な生態系資源利用・管理に関連する問題を取り上げ、こうした問題のより正確な科学的知識と認識にもとづいた問題の解決方法の考案にむけて、生物学・生物多様性科学・生態学に関する知識・基本概念・考え方がいかに必要で、いかに重要であるかを理解することを目的とする。 | ||||||||||||||||||
(到達目標) | 人間社会が直面する問題を適切に理解するうえで必要な、生物学および生物多様性科学・生態学に関する基礎的な知識・基本概念・考え方を習得することを目指す。さらに、これらの知識・基本概念・考え方を応用して、人間社会におけるさまざまな問題をより正確に認識・理解する科学的認識法を身につけると共に、適切な問題の解決方法を合理的・現実的に考案するための思考方法を体得することを目指す。 | ||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 以下のような課題について、1課題あたり3〜4週をかけて講義と討論をおこなう。 これら3つのテーマに取り組む前に、3つのテーマに共通する生物学の基本的な概念について2回ほど講義をおこなう。 テーマ1. 生物多様性と生態系サービス(第3回〜第6回) 概要: 本テーマは、地球の各所で進行している野生生物の絶滅と生物多様性の減少、それらがもたらす生態系の不可逆的変化、生態系サービスの劣化などの問題について焦点をあて、問題の把握と解決に必要な知識・概念の習得を目指す。「多様な生物はどのような利益を我々にもたらすのか?」「多様な生物を保護するにはどのようなコストが発生するのか?」という中心的な問題の理解に必要な生物多様性学・生態学を中心とする講義を2回、経済学・政策学などについての講義を1回行い、社会問題化している諸問題から、1、2の具体的なものをとりあげて、1回の授業時間を使って討論をおこなう。 Keywords: 生態系、生物多様性、生態系サービス、保全生物学、野生生物の保護、絶滅危惧種、生物多様性保護条約、熱帯雨林、侵入生物、遺伝子資源 テーマ2. 農業生態系における持続的生産(第7回〜第9回) 概要: 本テーマは、地球規模の食糧枯渇問題について焦点を当て、食料をはじめとする農業生産物の長期的な安定供給を維持するうえで必要な「持続的農業生産」「自然資源の持続的利用」についての理解を深めることを目的とする。前テーマ同様、第7回(生物学・生態学関連)と第8回(法学)で関連する諸問題の理解にとって必要な知識・概念を身につけるための講義をおこない、第9回で討論する。 Keywords: 農林水産業、乱獲、飢餓、生態系のバランス、食糧問題、コモンズの悲劇、人口爆発、物質循環、アグリビジネス、気候変動(温暖化)、グローバル経済、持続可能性、将来世代 テーマ3. 公害と生物濃縮(第10回〜第12回) 概要: 本テーマは、有害物質の環境への拡散に起因する公害問題に焦点をあて、そのような問題の予防・解決の方策を考える上で不可欠な前提条件となる、生態系における物質循環のしくみの理解を深めることを目的とする。特に、環境汚染が予想以上に深刻化する背景となった、食物連鎖網を通じて進行する生物濃縮のしくみについての理解を深める。前2つのテーマと同様に、2回の講義と1回の討論を行う。 Keywords: 環境毒性学、鉱毒、残留毒性、生態系、水俣病、イタイイタイ病、環境汚染、放射性物質、外部性、政府の役割、環境政策 第1回には、この科目全体の概要と授業の進め方、評価法などについてのガイダンスも行う。 第13回では、現在、テーマ1・2・3の複数にわたる問題のなかから、特に、現在社会問題化して世間の意見を二分・三分するような問題、あるいは、すべてのテーマに共通する問題や社会的な課題についてとりあげ、講師陣監修のもと、ディベート形式の討論を行う。また、この回までに、3テーマの討論を総括するレポートの提出を各受講生に課す。 第14回では、前回までに提出させたレポートの内容を受講生にフィードバックする形式で、講師が総括的な講義を行う。 第15回 フィードバック |
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(履修要件) |
履修要件:特になし。文系の学生にも配慮した講義をおこなう。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 出席と参加の状況、討論への取り組み、レポートの内容、試験(定期試験を課す)の結果などを総合して成績を評価する(詳細は初回授業で説明する)。 | ||||||||||||||||||
(教科書) |
授業内容に応じて、プリントを配付する。
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(参考書等) |
適宜、授業中やKULASISの授業サポートで指示する。
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(授業外学習(予習・復習)等) | 特に討論にむけて、関連講義の復習を要する。 | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||||||||||||||
統合科学 :生命と社会(自然と人との関わり)
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Life and Human Society (Interactions between Nature and Humans)
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
火5 (教室) 教育院棟演習室21 |
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(授業の概要・目的)
人間社会が直面する問題を適切に理解するうえで必要な、生物学に関連する基礎的な概念と考え方について講義・討論する。授業では、人間社会におけるさまざまな問題のうち、公害問題、地球環境問題、持続的な生態系資源利用・管理に関連する問題を取り上げ、こうした問題のより正確な科学的知識と認識にもとづいた問題の解決方法の考案にむけて、生物学・生物多様性科学・生態学に関する知識・基本概念・考え方がいかに必要で、いかに重要であるかを理解することを目的とする。
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(到達目標)
人間社会が直面する問題を適切に理解するうえで必要な、生物学および生物多様性科学・生態学に関する基礎的な知識・基本概念・考え方を習得することを目指す。さらに、これらの知識・基本概念・考え方を応用して、人間社会におけるさまざまな問題をより正確に認識・理解する科学的認識法を身につけると共に、適切な問題の解決方法を合理的・現実的に考案するための思考方法を体得することを目指す。
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(授業計画と内容)
以下のような課題について、1課題あたり3〜4週をかけて講義と討論をおこなう。 これら3つのテーマに取り組む前に、3つのテーマに共通する生物学の基本的な概念について2回ほど講義をおこなう。 テーマ1. 生物多様性と生態系サービス(第3回〜第6回) 概要: 本テーマは、地球の各所で進行している野生生物の絶滅と生物多様性の減少、それらがもたらす生態系の不可逆的変化、生態系サービスの劣化などの問題について焦点をあて、問題の把握と解決に必要な知識・概念の習得を目指す。「多様な生物はどのような利益を我々にもたらすのか?」「多様な生物を保護するにはどのようなコストが発生するのか?」という中心的な問題の理解に必要な生物多様性学・生態学を中心とする講義を2回、経済学・政策学などについての講義を1回行い、社会問題化している諸問題から、1、2の具体的なものをとりあげて、1回の授業時間を使って討論をおこなう。 Keywords: 生態系、生物多様性、生態系サービス、保全生物学、野生生物の保護、絶滅危惧種、生物多様性保護条約、熱帯雨林、侵入生物、遺伝子資源 テーマ2. 農業生態系における持続的生産(第7回〜第9回) 概要: 本テーマは、地球規模の食糧枯渇問題について焦点を当て、食料をはじめとする農業生産物の長期的な安定供給を維持するうえで必要な「持続的農業生産」「自然資源の持続的利用」についての理解を深めることを目的とする。前テーマ同様、第7回(生物学・生態学関連)と第8回(法学)で関連する諸問題の理解にとって必要な知識・概念を身につけるための講義をおこない、第9回で討論する。 Keywords: 農林水産業、乱獲、飢餓、生態系のバランス、食糧問題、コモンズの悲劇、人口爆発、物質循環、アグリビジネス、気候変動(温暖化)、グローバル経済、持続可能性、将来世代 テーマ3. 公害と生物濃縮(第10回〜第12回) 概要: 本テーマは、有害物質の環境への拡散に起因する公害問題に焦点をあて、そのような問題の予防・解決の方策を考える上で不可欠な前提条件となる、生態系における物質循環のしくみの理解を深めることを目的とする。特に、環境汚染が予想以上に深刻化する背景となった、食物連鎖網を通じて進行する生物濃縮のしくみについての理解を深める。前2つのテーマと同様に、2回の講義と1回の討論を行う。 Keywords: 環境毒性学、鉱毒、残留毒性、生態系、水俣病、イタイイタイ病、環境汚染、放射性物質、外部性、政府の役割、環境政策 第1回には、この科目全体の概要と授業の進め方、評価法などについてのガイダンスも行う。 第13回では、現在、テーマ1・2・3の複数にわたる問題のなかから、特に、現在社会問題化して世間の意見を二分・三分するような問題、あるいは、すべてのテーマに共通する問題や社会的な課題についてとりあげ、講師陣監修のもと、ディベート形式の討論を行う。また、この回までに、3テーマの討論を総括するレポートの提出を各受講生に課す。 第14回では、前回までに提出させたレポートの内容を受講生にフィードバックする形式で、講師が総括的な講義を行う。 第15回 フィードバック |
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(履修要件)
履修要件:特になし。文系の学生にも配慮した講義をおこなう。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
出席と参加の状況、討論への取り組み、レポートの内容、試験(定期試験を課す)の結果などを総合して成績を評価する(詳細は初回授業で説明する)。
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(教科書)
授業内容に応じて、プリントを配付する。
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(参考書等)
適宜、授業中やKULASISの授業サポートで指示する。
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(授業外学習(予習・復習)等)
特に討論にむけて、関連講義の復習を要する。
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :生命と社会(生命科学・環境学の進歩と人の生活)
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Implications of the Progress in Life Science on Human Life) | ||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 火5 |
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(教室) | 共北12 | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 科学・技術の進歩は、人の生活を大きく変えてきました。特に、20世紀後半からの生命科学の著しい進展の成果として、劇的な技術革新がもたらされました。それらは、私たちの身のまわりに多く存在して生活そのものに大きな影響を与えていますが、そのことを意識する機会はあまりありません。そこで、本授業では生命科学の進歩と人の生活との関連に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説します。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とします。 | ||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点なども含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。 | ||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 本講義はフィードバックも含め授業回数を15回で行う。 3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題についてグループでの発表と総合ディスカッションをおこなう。また、各トピックスごとにディスカッションをおこなうか、レポートを課す。 ガイダンス (第1回)(細川) 授業の概要と日程について説明し、簡単なイントロダクションをおこなう。 テーマ1:生命科学の視点からみた生物 (第2回〜第5回)(細川) 本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。遺伝学の基礎、生化学の基礎について概説し、これらの知識を用いて生命科学の問題について議論を行う。 テーマ2:技術の側面からみた生命科学 生命と社会のつながりについて、おもにバイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から解説する。 (第6回〜第7回)(酒井) 細菌やウイルスなど、微生物の生存戦略や感染症発症メカニズムについて概説し、その社会的側面についても議論する。 社会生活における放射線の影響(第8回〜第9回)(井倉) 生命活動における放射線の影響について議論する。 テーマ3:生命とそれを取り巻く環境 (第10回〜第13回)(竹前) 人間の活動は絶えず環境に影響を与え続けており、近年では両者の関係性に対する関心が高まっている。 授業では、環境や環境問題、そしてその解決策について、気候変動や生物多様性などの具体例を用いながら、おもに環境論・環境政策論の観点から概説する。そして生命と環境のつながり及びそのあり方について議論する。 == テーマ4:グループ発表と総合ディスカッション (第14回)(細川) 授業中に与えられた課題について、グループごとに発表をおこなう。発表内容を含めて、本授業全体のディスカッションをおこなう。 |
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(履修要件) |
履修要件:特になし。生物・生命科学の知識は必要ありません。文系の方も歓迎します。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点、討論での発表およびレポートの内容などを総合して評価する。 詳細は講義で説明する。 |
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(教科書) |
使用しない
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(参考書等) | |||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業内容を復習し、発表前には準備の時間をとること。 | ||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||||||||||||||||||||
統合科学 :生命と社会(生命科学・環境学の進歩と人の生活)
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Implications of the Progress in Life Science on Human Life)
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
火5 (教室) 共北12 |
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(授業の概要・目的)
科学・技術の進歩は、人の生活を大きく変えてきました。特に、20世紀後半からの生命科学の著しい進展の成果として、劇的な技術革新がもたらされました。それらは、私たちの身のまわりに多く存在して生活そのものに大きな影響を与えていますが、そのことを意識する機会はあまりありません。そこで、本授業では生命科学の進歩と人の生活との関連に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説します。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とします。
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(到達目標)
現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点なども含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。
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(授業計画と内容)
本講義はフィードバックも含め授業回数を15回で行う。 3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題についてグループでの発表と総合ディスカッションをおこなう。また、各トピックスごとにディスカッションをおこなうか、レポートを課す。 ガイダンス (第1回)(細川) 授業の概要と日程について説明し、簡単なイントロダクションをおこなう。 テーマ1:生命科学の視点からみた生物 (第2回〜第5回)(細川) 本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。遺伝学の基礎、生化学の基礎について概説し、これらの知識を用いて生命科学の問題について議論を行う。 テーマ2:技術の側面からみた生命科学 生命と社会のつながりについて、おもにバイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から解説する。 (第6回〜第7回)(酒井) 細菌やウイルスなど、微生物の生存戦略や感染症発症メカニズムについて概説し、その社会的側面についても議論する。 社会生活における放射線の影響(第8回〜第9回)(井倉) 生命活動における放射線の影響について議論する。 テーマ3:生命とそれを取り巻く環境 (第10回〜第13回)(竹前) 人間の活動は絶えず環境に影響を与え続けており、近年では両者の関係性に対する関心が高まっている。 授業では、環境や環境問題、そしてその解決策について、気候変動や生物多様性などの具体例を用いながら、おもに環境論・環境政策論の観点から概説する。そして生命と環境のつながり及びそのあり方について議論する。 == テーマ4:グループ発表と総合ディスカッション (第14回)(細川) 授業中に与えられた課題について、グループごとに発表をおこなう。発表内容を含めて、本授業全体のディスカッションをおこなう。 |
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(履修要件)
履修要件:特になし。生物・生命科学の知識は必要ありません。文系の方も歓迎します。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点、討論での発表およびレポートの内容などを総合して評価する。
詳細は講義で説明する。 |
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業内容を復習し、発表前には準備の時間をとること。
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :自然災害の科学
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Natural Hazards and Disaster Risk Reduction | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 火5 |
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(教室) | 共北3B | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 近年の激甚災害を受けて、南海トラフ巨大地震、都市直下地震、地球温暖化とスーパー台風など、自然災害に対する社会の関心が高まってきている。自然災害は、自然現象と人間社会とが互いに関係しあって生じるものであり、この関係を理解することで防災・減災について考えることが可能となる。日本列島で頻繁に生じる自然現象(地震・火山噴火・集中豪雨・台風や突風など)と、これらによって誘発される様々な自然災害の発生メカニズムを理解し、その防災・減災について多様な視点から検討を加え、解決策を考える授業を実施する。プレート沈み込み帯における地震・火山噴火の特徴や、集中豪雨や突風などを引き起こす気象現象のメカニズムについて、最新の研究成果を初学者にもわかりやすく解説し、それらの自然現象が引き起こす複合的災害について講義するとともに、災害を予測・軽減する方策について教員・受講者でディスカッションを実施する。 | ||||||||||||||||||
(到達目標) | 日本列島で生じる多様な自然災害の発生メカニズムと、その防災・減災について、自然科学・社会科学の双方の基本的な知識を修得する。日常生活において、自然災害に対して科学的に考え、行動できるようになる。地域の防災のためにどのような備えが必要か、さらに日本列島における災害軽減のために何ができるか、主体的に考えることができるようになる。 | ||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 第1回 導入(担当・清水) 過去の自然災害の発生状況を統計にもとづいて概観し、この講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。 第1回〜第4回 地震・火山噴火と地盤災害(担当・清水) 概要:プレート沈み込み帯に位置する日本列島では、地震や火山噴火は自然の営みそのものであり、その活動を阻止することはできない。本講義では日本列島における地震活動や火山噴火の特徴について、プレートテクトニクスの基礎知識をもとに理解する。また、どのような地震被害、火山災害および地盤災害が起き得るかを過去の実例にもとづいて学び、災害対策について考える。 Keyword: 地震・津波・火山・土砂災害・プレートテクトニクス 授業内容: ◆地球科学の基礎知識:プレートテクトニクス、日本列島の地質 ◆内陸直下型地震:1995年阪神淡路大震災、活断層 ◆海溝型巨大地震:2011年東北地方太平洋沖地震、津波 ◆火山活動と災害:火山噴火、溶岩流、降灰、火砕流、水蒸気爆発 ◆地盤災害の要因:土石流、斜面崩壊、地滑り、河川の氾濫 ◆自然災害の発生予測と減災:南海トラフ巨大地震、原発立地問題 第5回〜第8回 気象現象のメカニズムと災害への備え(担当・吉田) 概要:日本列島で頻発する気象災害の主要素である、集中豪雨や突風などの気象現象のメカニズムを概観するとともに、台風や豪雨によってもたらされる災害(洪水災害・高潮災害・地すべり災害・斜面災害など)とその対策について学ぶ。また、地球温暖化が進む中で、気象災害の変化とそれに対応するための適応研究の最先端に触れる。 Keyword: 台風災害・竜巻災害・洪水災害・高潮災害・土砂災害 授業内容: ◆気象現象のメカニズムに関する基礎知識 ◆気象現象による災害(洪水災害、土石流災害、高潮災害、斜面災害など) ◆気象災害への対策、被害軽減策 ◆温暖化と気象災害 ◆気象災害との複合災害 第9回〜第12回 自然災害と人間の関わり(担当・LAHOURNAT) 概要:自然災害と人間の関わりについて、心理学・教育学・社会学・文化人類学・法学といった社会科学の観点から学ぶ。災害マネジメントサイクルに従って、事前の準備期、突発災害に対する対応期、その後の復旧・復興期にわたる課題をバランスよく学習することをめざす。 Keywords: 災害心理・防災教育・リスク認知・復興支援・災害文化・災害関連法 授業内容: ◆自然災害と人間:災害リスク認知、防災教育、防災/減災、災害時の集合行動、心のケアなど ◆自然災害と社会:被災者支援、被災地復興、災害情報、危機管理、防災計画など ◆自然災害と世界:防災・復興をめぐる国際協力、災害文化、被災地復興、貧困と防災など 第13回、14回 総合討論(担当教員全員) 担当教員全員出席のもと、受講生全員で自然災害やその対策について意見を交換したあと、受講生をグループ分けし、それぞれが選択した検討課題について討論を実施する。討論の進め方として、まず「問題の因果関係:ツリー構造」を整理し、それを基に解決策を議論することとする。 第15回 フィードバック _______________ 総合討論においては、受講生からの自由な課題提案を歓迎する。以下に課題例をあげる。 課題例1:京都市周辺の活断層で直下型地震が生じる危険性は? 日常的にどのような備えが必要か? 課題例2:最近10年間に日本列島でどのような地盤災害があったか 災害が繰り返される可能性は?安全確保の方法は? 課題例3:歴史時代や有史以前に大噴火を起こした火山について、 今後同様な噴火があったときに想定される被害は?とり得る対策は? 課題例4:南海トラフで巨大地震が発生した場合の避難場所は?防災訓練は? 被災者支援のためにボランティアとして何ができるか? 課題例5:2011年東北沖地震の津波被害からどこまで復興したか 今後の同様な災害が起きたとき、創造的な復興としてどのようなことが考えられるか? 課題例6:突発的集中豪雨による災害を避けるために有効な方策は? 居住地の特性は?避難場所は? 課題例7:広域大規模気象災害を未然に防ぐために有効な対策は?情報伝達方法は? 課題例8:広域大規模災害の想定および対策はどのようにすれば合意できるか? 課題例9:地球温暖化の影響が考えられる世界各地の異変は?国際協力の方法は? 課題例10:自助・共助・公助・外助を有効にするために日頃からどのようなことができるか? |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 12回の講義の平常点(授業への参加状況 30%・レポート課題 30%)と2回の総合討論での平常点(議論への参加状況 20%・グループ発表の内容やプリゼンテーション 20%)で評価する。各自が積極的に授業に参加することが重要である。総合討論では、グループ発表における各自の関与度も評価の対象になる。 |
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(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
『現代の災害と防災ーその実態と変化を見据えてー』
(本の泉社,2016年)
ISBN:978-4-7807-1276-6
『災害と防災ーこれまでと今ー』
(本の泉社,2018年)
ISBN:978-4-7807-1912-3
『京都の災害をめぐる』
(小さ子社,2019年)
ISBN:9784909782038
『南海トラフ地震の真実』
(東京新聞,2023年)
ISBN:9784808310882
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業では毎回資料を配布するので、その要点を復習すること.また、それぞれの自然災害項目について、関連書籍を通じて各自で調査すること。実際に自然災害が発生した場合には、報道資料やインターネットで情報を集め、授業内容と関連して考えること。 | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 講義資料配布や、レポート提出やメール連絡に京都大学の授業支援システム PandA を使用することがある。授業の進め方については第1回めの授業で説明する。開講時に、受講人数制限等により履修がまだ確定しない場合も、第1回めの授業から出席するように。 |
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統合科学 :自然災害の科学
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Natural Hazards and Disaster Risk Reduction
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
火5 (教室) 共北3B |
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(授業の概要・目的)
近年の激甚災害を受けて、南海トラフ巨大地震、都市直下地震、地球温暖化とスーパー台風など、自然災害に対する社会の関心が高まってきている。自然災害は、自然現象と人間社会とが互いに関係しあって生じるものであり、この関係を理解することで防災・減災について考えることが可能となる。日本列島で頻繁に生じる自然現象(地震・火山噴火・集中豪雨・台風や突風など)と、これらによって誘発される様々な自然災害の発生メカニズムを理解し、その防災・減災について多様な視点から検討を加え、解決策を考える授業を実施する。プレート沈み込み帯における地震・火山噴火の特徴や、集中豪雨や突風などを引き起こす気象現象のメカニズムについて、最新の研究成果を初学者にもわかりやすく解説し、それらの自然現象が引き起こす複合的災害について講義するとともに、災害を予測・軽減する方策について教員・受講者でディスカッションを実施する。
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(到達目標)
日本列島で生じる多様な自然災害の発生メカニズムと、その防災・減災について、自然科学・社会科学の双方の基本的な知識を修得する。日常生活において、自然災害に対して科学的に考え、行動できるようになる。地域の防災のためにどのような備えが必要か、さらに日本列島における災害軽減のために何ができるか、主体的に考えることができるようになる。
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(授業計画と内容)
第1回 導入(担当・清水) 過去の自然災害の発生状況を統計にもとづいて概観し、この講義の目的、到達目標、成績評価の方法等を説明する。 第1回〜第4回 地震・火山噴火と地盤災害(担当・清水) 概要:プレート沈み込み帯に位置する日本列島では、地震や火山噴火は自然の営みそのものであり、その活動を阻止することはできない。本講義では日本列島における地震活動や火山噴火の特徴について、プレートテクトニクスの基礎知識をもとに理解する。また、どのような地震被害、火山災害および地盤災害が起き得るかを過去の実例にもとづいて学び、災害対策について考える。 Keyword: 地震・津波・火山・土砂災害・プレートテクトニクス 授業内容: ◆地球科学の基礎知識:プレートテクトニクス、日本列島の地質 ◆内陸直下型地震:1995年阪神淡路大震災、活断層 ◆海溝型巨大地震:2011年東北地方太平洋沖地震、津波 ◆火山活動と災害:火山噴火、溶岩流、降灰、火砕流、水蒸気爆発 ◆地盤災害の要因:土石流、斜面崩壊、地滑り、河川の氾濫 ◆自然災害の発生予測と減災:南海トラフ巨大地震、原発立地問題 第5回〜第8回 気象現象のメカニズムと災害への備え(担当・吉田) 概要:日本列島で頻発する気象災害の主要素である、集中豪雨や突風などの気象現象のメカニズムを概観するとともに、台風や豪雨によってもたらされる災害(洪水災害・高潮災害・地すべり災害・斜面災害など)とその対策について学ぶ。また、地球温暖化が進む中で、気象災害の変化とそれに対応するための適応研究の最先端に触れる。 Keyword: 台風災害・竜巻災害・洪水災害・高潮災害・土砂災害 授業内容: ◆気象現象のメカニズムに関する基礎知識 ◆気象現象による災害(洪水災害、土石流災害、高潮災害、斜面災害など) ◆気象災害への対策、被害軽減策 ◆温暖化と気象災害 ◆気象災害との複合災害 第9回〜第12回 自然災害と人間の関わり(担当・LAHOURNAT) 概要:自然災害と人間の関わりについて、心理学・教育学・社会学・文化人類学・法学といった社会科学の観点から学ぶ。災害マネジメントサイクルに従って、事前の準備期、突発災害に対する対応期、その後の復旧・復興期にわたる課題をバランスよく学習することをめざす。 Keywords: 災害心理・防災教育・リスク認知・復興支援・災害文化・災害関連法 授業内容: ◆自然災害と人間:災害リスク認知、防災教育、防災/減災、災害時の集合行動、心のケアなど ◆自然災害と社会:被災者支援、被災地復興、災害情報、危機管理、防災計画など ◆自然災害と世界:防災・復興をめぐる国際協力、災害文化、被災地復興、貧困と防災など 第13回、14回 総合討論(担当教員全員) 担当教員全員出席のもと、受講生全員で自然災害やその対策について意見を交換したあと、受講生をグループ分けし、それぞれが選択した検討課題について討論を実施する。討論の進め方として、まず「問題の因果関係:ツリー構造」を整理し、それを基に解決策を議論することとする。 第15回 フィードバック _______________ 総合討論においては、受講生からの自由な課題提案を歓迎する。以下に課題例をあげる。 課題例1:京都市周辺の活断層で直下型地震が生じる危険性は? 日常的にどのような備えが必要か? 課題例2:最近10年間に日本列島でどのような地盤災害があったか 災害が繰り返される可能性は?安全確保の方法は? 課題例3:歴史時代や有史以前に大噴火を起こした火山について、 今後同様な噴火があったときに想定される被害は?とり得る対策は? 課題例4:南海トラフで巨大地震が発生した場合の避難場所は?防災訓練は? 被災者支援のためにボランティアとして何ができるか? 課題例5:2011年東北沖地震の津波被害からどこまで復興したか 今後の同様な災害が起きたとき、創造的な復興としてどのようなことが考えられるか? 課題例6:突発的集中豪雨による災害を避けるために有効な方策は? 居住地の特性は?避難場所は? 課題例7:広域大規模気象災害を未然に防ぐために有効な対策は?情報伝達方法は? 課題例8:広域大規模災害の想定および対策はどのようにすれば合意できるか? 課題例9:地球温暖化の影響が考えられる世界各地の異変は?国際協力の方法は? 課題例10:自助・共助・公助・外助を有効にするために日頃からどのようなことができるか? |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
12回の講義の平常点(授業への参加状況 30%・レポート課題 30%)と2回の総合討論での平常点(議論への参加状況 20%・グループ発表の内容やプリゼンテーション 20%)で評価する。各自が積極的に授業に参加することが重要である。総合討論では、グループ発表における各自の関与度も評価の対象になる。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『現代の災害と防災ーその実態と変化を見据えてー』
(本の泉社,2016年)
ISBN:978-4-7807-1276-6
『災害と防災ーこれまでと今ー』
(本の泉社,2018年)
ISBN:978-4-7807-1912-3
『京都の災害をめぐる』
(小さ子社,2019年)
ISBN:9784909782038
『南海トラフ地震の真実』
(東京新聞,2023年)
ISBN:9784808310882
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業では毎回資料を配布するので、その要点を復習すること.また、それぞれの自然災害項目について、関連書籍を通じて各自で調査すること。実際に自然災害が発生した場合には、報道資料やインターネットで情報を集め、授業内容と関連して考えること。
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(その他(オフィスアワー等))
講義資料配布や、レポート提出やメール連絡に京都大学の授業支援システム PandA を使用することがある。授業の進め方については第1回めの授業で説明する。開講時に、受講人数制限等により履修がまだ確定しない場合も、第1回めの授業から出席するように。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :生命と社会(持続的社会・健康社会に向けた技術と倫理の協働)
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Collaboration of Technology, Ethics for Sustainable and Healthy Society) | ||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 水4 |
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(教室) | 共北12 | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 20世紀後半からの生命科学の進展は著しく、その成果をもとに劇的な技術革新がなされてきた。その多くの応用例が私たちの身のまわりに存在しているが、そのことを意識する機会は少ない。そこで、授業では生命科学の進歩と人の生活に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説する。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とする。 | ||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点なども含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。 | ||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題について総合ディスカッションをおこなう。また、各講義の終わりあるいはトピックスの切れ目に、グループディスカッション等をおこなう。 ●ガイダンス (第1回: 小川) ●テーマ1:生命科学の視点からみた生物 (第2回〜第3回: 小川) 本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。 ●テーマ2:技術の側面からみた生命科学 (第4回〜第8回: 小川、土居、白石) 生命と社会のつながりについて、バイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から、以下のテーマにつき解説、議論する。 ・生命・食料・環境を支える生物機能応用(小川) 人は生物の機能を食品生産、化成品生産、環境保全など様々な産業に利用してきた。私たちの暮らしに役立つ生物機能利用に焦点をあて、その有効性と安全性について理解を深める。 ・食料システムの課題と未来(白石) 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて持続可能な食料システムへの転換が重要となる。微生物バイオテクノロジーがもつ可能性やその課題について理解を深める。 ・創薬科学と健康医療(土居) 科学技術の進歩により、さまざまな医薬品が開発され人類の健康・福祉に貢献している。これら医薬品開発における創薬科学研究の果たす役割を理解し、その有効性・安全性について理解を深める。 ●テーマ3:社会との関わりからみた生命科学 (第9回〜第12回:佐藤) 医療技術の発展は、人間の健康の回復・増進に大きく貢献したが、新たな悩ましい問題も起こしている。我々は医療技術とどう付き合ったらよいのか、倫理的・法的・社会的観点から、解説、議論する。 ・薬とどう付き合うか−薬害を例に考える ・医療技術がもたらした光と陰−終末期の延命治療をどうするか ・幹細胞の臨床応用は、何をどこまでやってよいのか ●総合ディスカッション (第13回〜第14回:小川) ●フィードバック (第15回:小川) |
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(履修要件) |
履修要件:特になし。文系の学生にも配慮した講義をおこなう。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点、討論での発表およびレポートの内容などを総合して評価する。詳細は授業中に説明する(授業への参加の状況:50%、討論での発表:25%、レポート:25%)。 | ||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
使用しない
|
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(参考書等) | |||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業内容を復習し、発表前には準備の時間をとること。 | ||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||||||||||||||||||||
統合科学 :生命と社会(持続的社会・健康社会に向けた技術と倫理の協働)
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Life and Society (Collaboration of Technology, Ethics for Sustainable and Healthy Society)
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水4 (教室) 共北12 |
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(授業の概要・目的)
20世紀後半からの生命科学の進展は著しく、その成果をもとに劇的な技術革新がなされてきた。その多くの応用例が私たちの身のまわりに存在しているが、そのことを意識する機会は少ない。そこで、授業では生命科学の進歩と人の生活に着目し、具体的なテーマをいくつか挙げて解説する。さらに、それらの先端技術が現代社会にもたらす新たなリスクやその解決法などについて議論をおこなうことで、私たちの生活と生命科学の関わりについて多面的にとらえられるようになることを目的とする。
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(到達目標)
現代社会において、生命科学が私たちの生活にどのように関わっているのかを、技術の側面のみならず倫理的・法的観点なども含めて多面的に理解する。また、ディスカッションを通じて、答えを求めることの難しい問題について総合的に考察する能力を養う。
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(授業計画と内容)
3つのテーマについて講義し、最後に全てのテーマをとおして考えられる問題について総合ディスカッションをおこなう。また、各講義の終わりあるいはトピックスの切れ目に、グループディスカッション等をおこなう。 ●ガイダンス (第1回: 小川) ●テーマ1:生命科学の視点からみた生物 (第2回〜第3回: 小川) 本テーマは、生命科学の基礎となる、遺伝子やタンパク質などの物質を基盤にした生命観への理解を深めることを目的とする。 ●テーマ2:技術の側面からみた生命科学 (第4回〜第8回: 小川、土居、白石) 生命と社会のつながりについて、バイオサイエンス・バイオテクノロジーの観点から、以下のテーマにつき解説、議論する。 ・生命・食料・環境を支える生物機能応用(小川) 人は生物の機能を食品生産、化成品生産、環境保全など様々な産業に利用してきた。私たちの暮らしに役立つ生物機能利用に焦点をあて、その有効性と安全性について理解を深める。 ・食料システムの課題と未来(白石) 持続可能な開発目標(SDGs)の達成に向けて持続可能な食料システムへの転換が重要となる。微生物バイオテクノロジーがもつ可能性やその課題について理解を深める。 ・創薬科学と健康医療(土居) 科学技術の進歩により、さまざまな医薬品が開発され人類の健康・福祉に貢献している。これら医薬品開発における創薬科学研究の果たす役割を理解し、その有効性・安全性について理解を深める。 ●テーマ3:社会との関わりからみた生命科学 (第9回〜第12回:佐藤) 医療技術の発展は、人間の健康の回復・増進に大きく貢献したが、新たな悩ましい問題も起こしている。我々は医療技術とどう付き合ったらよいのか、倫理的・法的・社会的観点から、解説、議論する。 ・薬とどう付き合うか−薬害を例に考える ・医療技術がもたらした光と陰−終末期の延命治療をどうするか ・幹細胞の臨床応用は、何をどこまでやってよいのか ●総合ディスカッション (第13回〜第14回:小川) ●フィードバック (第15回:小川) |
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(履修要件)
履修要件:特になし。文系の学生にも配慮した講義をおこなう。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点、討論での発表およびレポートの内容などを総合して評価する。詳細は授業中に説明する(授業への参加の状況:50%、討論での発表:25%、レポート:25%)。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業内容を復習し、発表前には準備の時間をとること。
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :エネルギーを取り巻く環境
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Current Energy and Environmental Issues | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 水4 |
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(教室) | 教育院棟演習室21 | ||||||||||||
(授業の概要・目的) | エネルギーは人類の生存・発展に必要不可欠なものであり、現在の社会はエネルギーの大量消費に依存している。人口の増加のみならず、その一人一人のGDPの増加も確実視されている中で、これまでのようなエネルギー供給と消費形態を続けていくことは、可能な事であろうか。この問いに対し、受講者が自身の考えを持てるような、自然科学的な基本知識を与える(大垣)とともに、これに関連して引き起こされる諸問題を、社会科学的な視点から示す(藤見)。更にこれらの示された問題に対し、どのように対処していくべきかを受講者間で議論する事で理解を深める。 本授業の目的は、受講者が最終的に、エネルギーに関する諸問題に対して、正確な理解に基づく自然科学的・社会科学的対処法を思考できるようにすることにある。 |
||||||||||||
(到達目標) | エネルギーに関する基本知識と我が国及び世界の現状を理解すると共に、独力で最新データの入手が可能な能力を身に付ける。また、再生可能エネルギーと原子力エネルギーに関する基本的な知識と問題点を独自の観点で考える能力を身に付ける。 | ||||||||||||
(授業計画と内容) | テーマ1:エネルギーの供給と消費(第1-5回) 概要:高等学校で物理を履修していない受講者にも理解できるように、これまで人類が利用してきたエネルギー源(エネルギー供給)や、エネルギーの利用(エネルギー消費)について、説明を行い、カーボンニュートラルやカーボンネガティブといった概念を紹介する(第1-2回)。また、我が国及び世界のエネルギー供給・消費の現状について説明を行う。更にエネルギー供給・消費に伴う、地球温暖化といった環境問題についての説明を行う(第3回)。これらの基礎知識を基に、授業中に示された問題についてグループディスカッション(第4回)を行い、その結果を発表する(第5回)。 テーマ2:再生可能エネルギーへの期待(第6-10回) 概要:テーマ1を起点に、エネルギー供給に関して現在取り組まれている各種の技術的取り組みに関し、特に再生可能エネルギーについて基本的な仕組み、可能性と問題点を自然科学的な立場で説明を行う(第6-7回)。一方、再生可能エネルギーの導入について、社会的視点から問題提起を行う(第8回)。これらの基礎知識を基に、授業中に示された問題についてグループディスカッション(第9回)を行い、その結果を発表する(第10回)。 テーマ3:原子力エネルギーを考えよう(第11-15回) 概要:テーマ2で考えた再生可能エネルギーに対し、我が国では原子力に依存する政策を福島事故以前では取ってきている。この原子力エネルギーについて基本的な仕組みと問題点を自然科学的な立場から説明を行う(第11回)。一方、原子力エネルギーに関連する社会的問題について問題提起を行う(第12回)。これらの基礎知識を基に、授業中に示された問題についてグループディスカッション(第13-14回)を行い、その結果を発表する(第15回)。 |
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(履修要件) |
特になし。特別な予備知識は必要としない。
また文系の学生にも配慮した講義をおこなう。 |
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点評価(出席と参加の状況50%、授業内での発表50%)。 | ||||||||||||
(教科書) |
講義資料をKULASISにアップロードしますので、各自でDLして講義に備える事。KULASISが使用できない場合には印刷物を配布します。
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(参考書等) | |||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 講義資料をKULASISにアップロードしますので、各自で事前にDLして予習をしておく事。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 本科目では数名のグループを形成し、グループ学習及び発表を行います。 | ||||||||||||
統合科学 :エネルギーを取り巻く環境
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Current Energy and Environmental Issues
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | ||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水4 (教室) 教育院棟演習室21 |
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(授業の概要・目的)
エネルギーは人類の生存・発展に必要不可欠なものであり、現在の社会はエネルギーの大量消費に依存している。人口の増加のみならず、その一人一人のGDPの増加も確実視されている中で、これまでのようなエネルギー供給と消費形態を続けていくことは、可能な事であろうか。この問いに対し、受講者が自身の考えを持てるような、自然科学的な基本知識を与える(大垣)とともに、これに関連して引き起こされる諸問題を、社会科学的な視点から示す(藤見)。更にこれらの示された問題に対し、どのように対処していくべきかを受講者間で議論する事で理解を深める。
本授業の目的は、受講者が最終的に、エネルギーに関する諸問題に対して、正確な理解に基づく自然科学的・社会科学的対処法を思考できるようにすることにある。 |
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(到達目標)
エネルギーに関する基本知識と我が国及び世界の現状を理解すると共に、独力で最新データの入手が可能な能力を身に付ける。また、再生可能エネルギーと原子力エネルギーに関する基本的な知識と問題点を独自の観点で考える能力を身に付ける。
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(授業計画と内容)
テーマ1:エネルギーの供給と消費(第1-5回) 概要:高等学校で物理を履修していない受講者にも理解できるように、これまで人類が利用してきたエネルギー源(エネルギー供給)や、エネルギーの利用(エネルギー消費)について、説明を行い、カーボンニュートラルやカーボンネガティブといった概念を紹介する(第1-2回)。また、我が国及び世界のエネルギー供給・消費の現状について説明を行う。更にエネルギー供給・消費に伴う、地球温暖化といった環境問題についての説明を行う(第3回)。これらの基礎知識を基に、授業中に示された問題についてグループディスカッション(第4回)を行い、その結果を発表する(第5回)。 テーマ2:再生可能エネルギーへの期待(第6-10回) 概要:テーマ1を起点に、エネルギー供給に関して現在取り組まれている各種の技術的取り組みに関し、特に再生可能エネルギーについて基本的な仕組み、可能性と問題点を自然科学的な立場で説明を行う(第6-7回)。一方、再生可能エネルギーの導入について、社会的視点から問題提起を行う(第8回)。これらの基礎知識を基に、授業中に示された問題についてグループディスカッション(第9回)を行い、その結果を発表する(第10回)。 テーマ3:原子力エネルギーを考えよう(第11-15回) 概要:テーマ2で考えた再生可能エネルギーに対し、我が国では原子力に依存する政策を福島事故以前では取ってきている。この原子力エネルギーについて基本的な仕組みと問題点を自然科学的な立場から説明を行う(第11回)。一方、原子力エネルギーに関連する社会的問題について問題提起を行う(第12回)。これらの基礎知識を基に、授業中に示された問題についてグループディスカッション(第13-14回)を行い、その結果を発表する(第15回)。 |
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(履修要件)
特になし。特別な予備知識は必要としない。
また文系の学生にも配慮した講義をおこなう。 |
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点評価(出席と参加の状況50%、授業内での発表50%)。
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(教科書)
講義資料をKULASISにアップロードしますので、各自でDLして講義に備える事。KULASISが使用できない場合には印刷物を配布します。
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
講義資料をKULASISにアップロードしますので、各自で事前にDLして予習をしておく事。
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(その他(オフィスアワー等))
本科目では数名のグループを形成し、グループ学習及び発表を行います。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統合科学 :地球環境と人類とのバランス
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences :Cool balance of mankind and Nature | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 共北12 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 人類は自らの生存のために食糧を安定的に生産する必要がある。その主たる方法は農業による作物生産であるが、この営みに対し、微生物などが引き起こす作物病害、自然災害、農業資源の劣化、社会構造上の問題、経済的格差の問題など、様々な障壁が立ちはだかる。一方で人類が水や土地を食糧生産の為に浪費すれば自然環境破壊に直結し、それは我々自身にもダイレクトに跳ね返ってくる。人類は、その生存を保証するために食糧を安定的に生産しながら、同時に地球環境の保全も考える必要がある。このバランスの維持のためには、専門の枠を超えた多次元的、横断的なアプローチが必須であること、そして、その根底には分子生物学、微生物学、作物学、農業生態学、環境保全学、農業経営・経済学、国際政治学など様々な学問の統合的理解・活用があることを学ぶ。 | ||||||||||||||||||
(到達目標) | 食料生産・地球環境・社会体制が密接に連動していることを理解し、地球環境と人類との関係改善について具体的な解決方針を設計する。 | ||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 第1回 導入 (吉田、真常、松下) 講義の目的ならびに進め方を説明し、食料生産・地球環境・社会体制の連関を概説する。 第2回 遺伝学と作物育種(吉田) 基礎研究である遺伝学の知見がどのように作物育種に応用されているかを紹介する。第3回から第5回の理解に必要な遺伝学と育種学の基本を解説する。 第3回 作物の病気 ヒト、植物と病原微生物の攻防(吉田) 気候変動とグローバル化によって新たな病害が発生している。病気による作物への被害を軽減するために取り組まれている最先端の植物研究と病害抵抗性育種における遺伝資源の重要性を紹介する。 第4回、第5回 雑種と食料生産、ゲノム編集と育種(吉田) ヒトによって多様な雑種が作られてきた。雑種がどのように食料生産の向上に寄与しているのかについて解説する。また、ゲノム編集をはじめとする最先端の育種研究について紹介する。 第6回 土壌と農業(真常) 土壌が農業生産や地球環境において果たしている機能について紹介し、世界と日本に分布する多様な土壌を概観する。 第7回 土壌と地球環境問題(1)(真常) 土壌が関わる地球環境問題を概観したあと、特に、地球温暖化(気候変動)に対する土壌の関わりを解説する。 第8回 土壌と地球環境問題(2)(真常) 土壌が関わる地球環境問題として、養分(窒素・リン)の負荷、砂漠化について解説する。 第9回 日本・途上国の農村における資源循環(真常) 地球環境と人類のバランスに向けて、土壌からみた資源循環のあり方について、具体的な研究事例(日本、ベトナム、マラウイ)を紹介しつつ議論する。 第10回 EBPMのひろがりと農業環境政策(松下) 国内外のさまざまな行政主体において,エビデンス(合理的な根拠)を前提とした政策立案の必要性に関する認識の深化と実践的な取組が活発化している.わが国の行政機関ではEBPM(Evidence Based Policy Making)が「証拠に基づく政策立案」と翻訳されており,多方面の統計情報を基礎とした実証手続きが研究機関等において開発・実証されている. 本講義では,農業・環境分野における社会科学的な接近としての因果推論の理論的・実証的な展開について,エビデンスレベルに応じた因果推論の基礎理論と分析手続きを中心に解説する. 第11回 EBPM:農業構造政策評価への接近(松下) 農地流動化を事例とした政策評価研究の紹介 第12回 EBPM:農業環境政策評価への接近(松下) 農業分野における環境保全を事例とした政策評価研究の紹介 第13回 農業環境分野における政策評価の課題(松下) 環境保全と経済活動のバランスについて:経済主体としての人間行動(意思決定)と政府・制度の役割についての総合討論(全3回の議論を前提とした問題整理と質疑応答) 第14回 講義全体を通じての総合討論(吉田、真常、松下) 第15回 フィードバック(吉田、真常、松下) |
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(履修要件) |
履修要件:特になし。文系の学生にも配慮した講義をおこなう。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 食料・環境・社会の各視点からの「地球環境と人類との関係」に関して、担当教員が取りあげた課題について各回レポートの提出を求める。提出されたレポートについては到達目標の達成度に基づき評価する。担当教員3人の合計点で成績が決定される。 | ||||||||||||||||||
(教科書) |
講義プリントを配布する。
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 予習:講義で紹介する参考文献等を予め読んでくる。 | ||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 適宜、質問できるように3人の教員のオフィスアワー等を設定する。 | ||||||||||||||||||
統合科学 :地球環境と人類とのバランス
(科目名)
Interdisciplinary Sciences :Cool balance of mankind and Nature
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 共北12 |
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(授業の概要・目的)
人類は自らの生存のために食糧を安定的に生産する必要がある。その主たる方法は農業による作物生産であるが、この営みに対し、微生物などが引き起こす作物病害、自然災害、農業資源の劣化、社会構造上の問題、経済的格差の問題など、様々な障壁が立ちはだかる。一方で人類が水や土地を食糧生産の為に浪費すれば自然環境破壊に直結し、それは我々自身にもダイレクトに跳ね返ってくる。人類は、その生存を保証するために食糧を安定的に生産しながら、同時に地球環境の保全も考える必要がある。このバランスの維持のためには、専門の枠を超えた多次元的、横断的なアプローチが必須であること、そして、その根底には分子生物学、微生物学、作物学、農業生態学、環境保全学、農業経営・経済学、国際政治学など様々な学問の統合的理解・活用があることを学ぶ。
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(到達目標)
食料生産・地球環境・社会体制が密接に連動していることを理解し、地球環境と人類との関係改善について具体的な解決方針を設計する。
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(授業計画と内容)
第1回 導入 (吉田、真常、松下) 講義の目的ならびに進め方を説明し、食料生産・地球環境・社会体制の連関を概説する。 第2回 遺伝学と作物育種(吉田) 基礎研究である遺伝学の知見がどのように作物育種に応用されているかを紹介する。第3回から第5回の理解に必要な遺伝学と育種学の基本を解説する。 第3回 作物の病気 ヒト、植物と病原微生物の攻防(吉田) 気候変動とグローバル化によって新たな病害が発生している。病気による作物への被害を軽減するために取り組まれている最先端の植物研究と病害抵抗性育種における遺伝資源の重要性を紹介する。 第4回、第5回 雑種と食料生産、ゲノム編集と育種(吉田) ヒトによって多様な雑種が作られてきた。雑種がどのように食料生産の向上に寄与しているのかについて解説する。また、ゲノム編集をはじめとする最先端の育種研究について紹介する。 第6回 土壌と農業(真常) 土壌が農業生産や地球環境において果たしている機能について紹介し、世界と日本に分布する多様な土壌を概観する。 第7回 土壌と地球環境問題(1)(真常) 土壌が関わる地球環境問題を概観したあと、特に、地球温暖化(気候変動)に対する土壌の関わりを解説する。 第8回 土壌と地球環境問題(2)(真常) 土壌が関わる地球環境問題として、養分(窒素・リン)の負荷、砂漠化について解説する。 第9回 日本・途上国の農村における資源循環(真常) 地球環境と人類のバランスに向けて、土壌からみた資源循環のあり方について、具体的な研究事例(日本、ベトナム、マラウイ)を紹介しつつ議論する。 第10回 EBPMのひろがりと農業環境政策(松下) 国内外のさまざまな行政主体において,エビデンス(合理的な根拠)を前提とした政策立案の必要性に関する認識の深化と実践的な取組が活発化している.わが国の行政機関ではEBPM(Evidence Based Policy Making)が「証拠に基づく政策立案」と翻訳されており,多方面の統計情報を基礎とした実証手続きが研究機関等において開発・実証されている. 本講義では,農業・環境分野における社会科学的な接近としての因果推論の理論的・実証的な展開について,エビデンスレベルに応じた因果推論の基礎理論と分析手続きを中心に解説する. 第11回 EBPM:農業構造政策評価への接近(松下) 農地流動化を事例とした政策評価研究の紹介 第12回 EBPM:農業環境政策評価への接近(松下) 農業分野における環境保全を事例とした政策評価研究の紹介 第13回 農業環境分野における政策評価の課題(松下) 環境保全と経済活動のバランスについて:経済主体としての人間行動(意思決定)と政府・制度の役割についての総合討論(全3回の議論を前提とした問題整理と質疑応答) 第14回 講義全体を通じての総合討論(吉田、真常、松下) 第15回 フィードバック(吉田、真常、松下) |
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(履修要件)
履修要件:特になし。文系の学生にも配慮した講義をおこなう。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
食料・環境・社会の各視点からの「地球環境と人類との関係」に関して、担当教員が取りあげた課題について各回レポートの提出を求める。提出されたレポートについては到達目標の達成度に基づき評価する。担当教員3人の合計点で成績が決定される。
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(教科書)
講義プリントを配布する。
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
予習:講義で紹介する参考文献等を予め読んでくる。
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(その他(オフィスアワー等))
適宜、質問できるように3人の教員のオフィスアワー等を設定する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
Interdisciplinary Sciences-E2 :Global Changes
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(英 訳) | Interdisciplinary Sciences-E2 :Global Changes | ||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 統合 | ||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 統合科学 | ||||||||||||||||||
(使用言語) | 英語 | ||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||||||||||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||
(曜時限) | 木5 |
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(教室) | 共東12 | ||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | The main purpose of this course is to address the phenomenon of climate change from a variety of angles, using the IPCC 6th Assessment Reports (Summary for Policymakers) as a base for learning, reflection, and discussion. Along the semester, we will be using the three IPCC Working Group reports: WG I: The physical science basis, WG II: Impacts, adaptation, and vulnerability, and WG III: Mitigation of climate change. This course encourages students to develop self-learning skills and English expression skills, through assigned self-directed group discussions and presentations. |
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(到達目標) | To gain knowledge regarding the current understanding of the scientific basis of the global warming issue, and some of the perspectives for adaptation and mitigation. | ||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 1. Detailed orientation (1 week) “Preparation to understand the class” ・Short self-introduction from each lecturer ・Identification of each part of the class as independent and expertise area ・Description of the class outline and objectives ・Schedule, assignments, evaluation, textbooks/references, … 2. General introduction (1 week) “Fundamental perspectives on global changes based on the IPCC reports” ・General Q&A session about global changes ・Group composition we expect six groups (about 5 students/group) working through each theme and re-shuffling to ensure a good balance of nationality, background, and gender within each group ・Self-introduction of all students 3.~6. Theme 1 (4 weeks) “The physical science basis of global warming” ・Week 1: short lecture by Zwingmann, and the commencement of group work ・Week 2: group work (preparation of presentation) ・Week 3 & 4: group presentations and discussions (25 min x 3 groups x 2 weeks) ★Feedback will be given at the end of the presentation sessions (15 min) 7.~10. Theme 2 (4 weeks) “Impacts, adaptation and vulnerability” ・Week 1: short lecture by Lahournat, and the commencement of group work ・Week 2: group work (preparation of presentation) ・Week 3 & 4: group presentations and discussions (25 min x 3 groups x 2 weeks) ★Feedback will be given at the end of the presentation sessions (15 min) 11.~14. Theme 3 (4 weeks) “Mitigation of climate change” ・Week 1: short lecture by Kantoush, and the commencement of group work ・Week 2: group work (preparation of presentation) ・Week 3 & 4: group presentations and discussions (25 min x 3 groups x 2 weeks) ★Feedback will be given at the end of the presentation sessions (15 min) 15. Feedback (1 week) “Closing session” ・General discussion: remarks and comments by all ・Final remarks |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | Assessment for the class will base on the following four criteria: 1. Class attendance/active participation in the group work (40%), 2. Group presentations for the three Themes (40%), and 3. Individual report for one of the three Themes (20%). Details on each criterion will be announced during the first week of class. |
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(教科書) |
使用しない
No textbook. Use the pdf files of the IPCC WG reports, which will be available on PandA.
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(参考書等) |
IPCC, 2021: Summary for Policymakers. In: Climate Change 2021: The Physical Science Basis. Contribution of Working Group I to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change. [Masson-Delmotte, V., P. Zhai, A. Pirani, S.L. Connors, C. Pean, S. Berger, N. Caud, Y. Chen, L. Goldfarb, M.I. Gomis, M. Huang, K. Leitzell, E. Lonnoy, J.B.R. Matthews, T.K. Maycock, T. Waterfield, O. Yelekci, R. Yu, and B. Zhou (eds.)]. Cambridge University Press, Cambridge, United Kingdom and New York, NY, USA, pp. 3−32, doi:10.1017/9781009157896.001.
IPCC, 2022: Summary for Policymakers. In: Climate Change 2022: Impacts, Adaptation, and Vulnerability. Contribution of Working Group II to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change. [H.-O. Poertner, D.C. Roberts, M. Tignor, E.S. Poloczanska, K. Mintenbeck, A. Alegria, M. Craig, S. Langsdorf, S. Loeschke, V. Moeller, A. Okem, B. Rama (eds.)]. Cambridge University Press. In Press. pp. 1-35. https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg2/
IPCC, 2022: Summary for Policymakers. In: Climate Change 2022: Mitigation of Climate Change. Contribution of Working Group III to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change. [P.R. Shukla, J. Skea, R. Slade, A. Al Khourdajie, R. van Diemen, D. McCollum, M. Pathak, S. Some, P. Vyas, R. Fradera, M. Belkacemi, A. Hasija, G. Lisboa, S. Luz, J. Malley, (eds.)]. Cambridge University Press, Cambridge, UK and New York, NY, USA. pp. 1-52. doi: 10.1017/9781009157926.001.
Also, some reference books as
Koonin, S. E., 2021: Unsettled: What Climate Science Tells Us, What It Doesn’t, and Why It Matters. BenBella Books, Inc., Dallas, 306pp.
クーニン スティーブン・E(著)三木 俊哉(訳), 2022: 気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか? 日経BP, 372pp.
Vince, G., 2022: Nomad Century: How to Survive the Climate Upheaval. Allen Lane, 288pp.
ヴィンス, ガイア(著)小坂恵理(訳), 2023: 気候崩壊後の人類大移動. 河出書房新社, 320pp.
Schultz, D. M., 2009: Eloquent Science. A practical guide to becoming a better writer, speaker, and atmospheric scientist. American Meteorological Society, pp. 412.
木下是雄, 1981: 理科系の作文技術. 中公新書 624, pp. 244.
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(授業外学習(予習・復習)等) | Students are expected to read the recommended resources for each WG report, to be able to actively participate during discussion. To prepare for each presentation, students may need to meet with their group in between sessions, outside the class time. |
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(その他(オフィスアワー等)) | ■ The expected number of students is about 30, distributed across 6 groups of about 5 students each. Priority will be given to the ILAS International Education Program students (compulsory credits) and the Kyoto iUP students enrolled in the programs, with any remaining slots open to other students. ■ Students are expected to bring their own computer device (laptop, tablet, etc.). ■ Regarding office hours, use PandA to send an e-mail to request an appointment. |
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Interdisciplinary Sciences-E2 :Global Changes
(科目名)
Interdisciplinary Sciences-E2 :Global Changes
(英 訳)
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(群) 統合 (分野(分類)) 統合科学 (使用言語) 英語 | |||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木5 (教室) 共東12 |
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(授業の概要・目的)
The main purpose of this course is to address the phenomenon of climate change from a variety of angles, using the IPCC 6th Assessment Reports (Summary for Policymakers) as a base for learning, reflection, and discussion.
Along the semester, we will be using the three IPCC Working Group reports: WG I: The physical science basis, WG II: Impacts, adaptation, and vulnerability, and WG III: Mitigation of climate change. This course encourages students to develop self-learning skills and English expression skills, through assigned self-directed group discussions and presentations. |
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(到達目標)
To gain knowledge regarding the current understanding of the scientific basis of the global warming issue, and some of the perspectives for adaptation and mitigation.
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(授業計画と内容)
1. Detailed orientation (1 week) “Preparation to understand the class” ・Short self-introduction from each lecturer ・Identification of each part of the class as independent and expertise area ・Description of the class outline and objectives ・Schedule, assignments, evaluation, textbooks/references, … 2. General introduction (1 week) “Fundamental perspectives on global changes based on the IPCC reports” ・General Q&A session about global changes ・Group composition we expect six groups (about 5 students/group) working through each theme and re-shuffling to ensure a good balance of nationality, background, and gender within each group ・Self-introduction of all students 3.~6. Theme 1 (4 weeks) “The physical science basis of global warming” ・Week 1: short lecture by Zwingmann, and the commencement of group work ・Week 2: group work (preparation of presentation) ・Week 3 & 4: group presentations and discussions (25 min x 3 groups x 2 weeks) ★Feedback will be given at the end of the presentation sessions (15 min) 7.~10. Theme 2 (4 weeks) “Impacts, adaptation and vulnerability” ・Week 1: short lecture by Lahournat, and the commencement of group work ・Week 2: group work (preparation of presentation) ・Week 3 & 4: group presentations and discussions (25 min x 3 groups x 2 weeks) ★Feedback will be given at the end of the presentation sessions (15 min) 11.~14. Theme 3 (4 weeks) “Mitigation of climate change” ・Week 1: short lecture by Kantoush, and the commencement of group work ・Week 2: group work (preparation of presentation) ・Week 3 & 4: group presentations and discussions (25 min x 3 groups x 2 weeks) ★Feedback will be given at the end of the presentation sessions (15 min) 15. Feedback (1 week) “Closing session” ・General discussion: remarks and comments by all ・Final remarks |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
Assessment for the class will base on the following four criteria:
1. Class attendance/active participation in the group work (40%), 2. Group presentations for the three Themes (40%), and 3. Individual report for one of the three Themes (20%). Details on each criterion will be announced during the first week of class. |
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(教科書)
使用しない
No textbook. Use the pdf files of the IPCC WG reports, which will be available on PandA.
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(参考書等)
IPCC, 2021: Summary for Policymakers. In: Climate Change 2021: The Physical Science Basis. Contribution of Working Group I to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change. [Masson-Delmotte, V., P. Zhai, A. Pirani, S.L. Connors, C. Pean, S. Berger, N. Caud, Y. Chen, L. Goldfarb, M.I. Gomis, M. Huang, K. Leitzell, E. Lonnoy, J.B.R. Matthews, T.K. Maycock, T. Waterfield, O. Yelekci, R. Yu, and B. Zhou (eds.)]. Cambridge University Press, Cambridge, United Kingdom and New York, NY, USA, pp. 3−32, doi:10.1017/9781009157896.001.
IPCC, 2022: Summary for Policymakers. In: Climate Change 2022: Impacts, Adaptation, and Vulnerability. Contribution of Working Group II to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change. [H.-O. Poertner, D.C. Roberts, M. Tignor, E.S. Poloczanska, K. Mintenbeck, A. Alegria, M. Craig, S. Langsdorf, S. Loeschke, V. Moeller, A. Okem, B. Rama (eds.)]. Cambridge University Press. In Press. pp. 1-35. https://www.ipcc.ch/report/ar6/wg2/
IPCC, 2022: Summary for Policymakers. In: Climate Change 2022: Mitigation of Climate Change. Contribution of Working Group III to the Sixth Assessment Report of the Intergovernmental Panel on Climate Change. [P.R. Shukla, J. Skea, R. Slade, A. Al Khourdajie, R. van Diemen, D. McCollum, M. Pathak, S. Some, P. Vyas, R. Fradera, M. Belkacemi, A. Hasija, G. Lisboa, S. Luz, J. Malley, (eds.)]. Cambridge University Press, Cambridge, UK and New York, NY, USA. pp. 1-52. doi: 10.1017/9781009157926.001.
Also, some reference books as
Koonin, S. E., 2021: Unsettled: What Climate Science Tells Us, What It Doesn’t, and Why It Matters. BenBella Books, Inc., Dallas, 306pp.
クーニン スティーブン・E(著)三木 俊哉(訳), 2022: 気候変動の真実 科学は何を語り、何を語っていないか? 日経BP, 372pp.
Vince, G., 2022: Nomad Century: How to Survive the Climate Upheaval. Allen Lane, 288pp.
ヴィンス, ガイア(著)小坂恵理(訳), 2023: 気候崩壊後の人類大移動. 河出書房新社, 320pp.
Schultz, D. M., 2009: Eloquent Science. A practical guide to becoming a better writer, speaker, and atmospheric scientist. American Meteorological Society, pp. 412.
木下是雄, 1981: 理科系の作文技術. 中公新書 624, pp. 244.
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(授業外学習(予習・復習)等)
Students are expected to read the recommended resources for each WG report, to be able to actively participate during discussion.
To prepare for each presentation, students may need to meet with their group in between sessions, outside the class time. |
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(その他(オフィスアワー等))
■ The expected number of students is about 30, distributed across 6 groups of about 5 students each. Priority will be given to the ILAS International Education Program students (compulsory credits) and the Kyoto iUP students enrolled in the programs, with any remaining slots open to other students.
■ Students are expected to bring their own computer device (laptop, tablet, etc.). ■ Regarding office hours, use PandA to send an e-mail to request an appointment. |
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