


授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
倫理学I
|
(英 訳) | Ethics I | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 共西41 | ||||||
(授業の概要・目的) | 道徳とは何か。幸福とは何か。自由とは何か。なぜ他人のことを気にかけなければならないのか。個人と社会の関係はどうあるべきなのか。そもそも正しい生き方とは何か。こういった疑問に対して哲学的に考察を深めてもらうことを意図した、倫理学への入門講義。 できるだけ身近なテーマや時事問題、映像資料等から説き起こして、代表的な倫理理論の概要を解説していく。ギリシャ哲学から現代の倫理学・政治哲学まで視野に入れるが、時代順の思想史の紹介ではなく、テーマごとに哲学者たちがどのように問題を捉え論争を行ったか、に重点を置く。 |
||||||
(到達目標) | 功利主義や義務論、リベラリズムとリバタリアニズムといった倫理学・政治哲学の代表的な理論や思想の概要を習得した上で、「現代において良く生きる」とはどういうことかについて、哲学的に考える視座と習慣を身につける。 | ||||||
(授業計画と内容) | 第1回 倫理学への導入:道徳的ジレンマから考える 代表的な道徳的ジレンマの思考実験から、功利主義と義務論の対立を例に挙げて倫理的に考えることを学ぶ。 第2・3回 功利主義をめぐって ベンサム、ミルに代表される功利主義の主張を、それに対する様々な反論と再反論を見ていきながら理解を深める。 第4・5回 義務論をめぐって カントに代表される義務論の思想を、死刑や自殺・安楽死の是非といった具体的論点に即して理解する。 第6・7回 動物の解放をめぐって 現代功利主義の代表的論者 P. シンガーの「動物解放論」と、それをめぐる論争を詳細に検討する。 第8回 文化相対主義をめぐって そもそも道徳は時代や社会、個々人の価値観によって異なるのか、それとも客観的な基準や基盤はあるのか。具体的事例に即して様々な哲学者からの回答を学ぶ。 第9・10回 自由をめぐって ミルの「自由論」に即して、なぜ、そしてどの範囲で自由は認められるべきなのかについて考察し、現代におけるリベラリズムとリバタリアニズ(自由至上主義)の対立の要点を学ぶ。 第11・12回 個人と社会の関係をめぐって ホッブズやロック、ルソーらの社会契約説の概要を学んだ上で、現代のコミュニタリアニズム(共同体主義)の問題提起について理解を深める。 第13・14回 幸福をめぐって:まとめと補遺 プラトンやアリストテレスら古代ギリシャの思想家から、ここまで扱った近現代の哲学者たちの幸福についての思想を紹介しながら、道徳と幸福、利己と利他は対立するのか両立するのか、という問題について考えを深める。 またケア倫理、フェミニズム倫理や倫理学における「文脈主義」など、現代における新しい倫理学の潮流についても概要を紹介する。 <期末試験> 第15回 フィードバック(試験の解説) ※詳細については第14回の授業日に指示する。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 期末試験を90%、授業内で2,3回提出を求めるミニッツペーパーを10%、という割合で成績評価を行う。なお期末試験は【参照物不可】とする予定だが、詳細については第14回の授業内で指示する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
講義各回で授業概要(プリント)を配布する。
|
||||||
(参考書等) |
『現実をみつめる道徳哲学—安楽死からフェミニズムまで』
(晃洋書房)
ISBN:9784771014398
『これからの「正義」の話をしよう』
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ISBN:9784150503765
『実践・倫理学 ー現代の問題を考えるために』
(勁草書房)
ISBN:9784326154630
『実践の倫理』
(昭和堂)
ISBN:9784812299296
他、適宜授業内で指示する。
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 各自の関心に応じてできる範囲で、授業内で提示する参考文献を読んで理解を深めることを推奨する。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業内および授業後の、講義内容に関わる質問や意見を歓迎する。 人数制限を行う予定である。 |
||||||
倫理学I
(科目名)
Ethics I
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
月5 (教室) 共西41 |
|||||||
(授業の概要・目的)
道徳とは何か。幸福とは何か。自由とは何か。なぜ他人のことを気にかけなければならないのか。個人と社会の関係はどうあるべきなのか。そもそも正しい生き方とは何か。こういった疑問に対して哲学的に考察を深めてもらうことを意図した、倫理学への入門講義。
できるだけ身近なテーマや時事問題、映像資料等から説き起こして、代表的な倫理理論の概要を解説していく。ギリシャ哲学から現代の倫理学・政治哲学まで視野に入れるが、時代順の思想史の紹介ではなく、テーマごとに哲学者たちがどのように問題を捉え論争を行ったか、に重点を置く。 |
|||||||
(到達目標)
功利主義や義務論、リベラリズムとリバタリアニズムといった倫理学・政治哲学の代表的な理論や思想の概要を習得した上で、「現代において良く生きる」とはどういうことかについて、哲学的に考える視座と習慣を身につける。
|
|||||||
(授業計画と内容)
第1回 倫理学への導入:道徳的ジレンマから考える 代表的な道徳的ジレンマの思考実験から、功利主義と義務論の対立を例に挙げて倫理的に考えることを学ぶ。 第2・3回 功利主義をめぐって ベンサム、ミルに代表される功利主義の主張を、それに対する様々な反論と再反論を見ていきながら理解を深める。 第4・5回 義務論をめぐって カントに代表される義務論の思想を、死刑や自殺・安楽死の是非といった具体的論点に即して理解する。 第6・7回 動物の解放をめぐって 現代功利主義の代表的論者 P. シンガーの「動物解放論」と、それをめぐる論争を詳細に検討する。 第8回 文化相対主義をめぐって そもそも道徳は時代や社会、個々人の価値観によって異なるのか、それとも客観的な基準や基盤はあるのか。具体的事例に即して様々な哲学者からの回答を学ぶ。 第9・10回 自由をめぐって ミルの「自由論」に即して、なぜ、そしてどの範囲で自由は認められるべきなのかについて考察し、現代におけるリベラリズムとリバタリアニズ(自由至上主義)の対立の要点を学ぶ。 第11・12回 個人と社会の関係をめぐって ホッブズやロック、ルソーらの社会契約説の概要を学んだ上で、現代のコミュニタリアニズム(共同体主義)の問題提起について理解を深める。 第13・14回 幸福をめぐって:まとめと補遺 プラトンやアリストテレスら古代ギリシャの思想家から、ここまで扱った近現代の哲学者たちの幸福についての思想を紹介しながら、道徳と幸福、利己と利他は対立するのか両立するのか、という問題について考えを深める。 またケア倫理、フェミニズム倫理や倫理学における「文脈主義」など、現代における新しい倫理学の潮流についても概要を紹介する。 <期末試験> 第15回 フィードバック(試験の解説) ※詳細については第14回の授業日に指示する。 |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
期末試験を90%、授業内で2,3回提出を求めるミニッツペーパーを10%、という割合で成績評価を行う。なお期末試験は【参照物不可】とする予定だが、詳細については第14回の授業内で指示する。
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(教科書)
使用しない
講義各回で授業概要(プリント)を配布する。
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(参考書等)
『現実をみつめる道徳哲学—安楽死からフェミニズムまで』
(晃洋書房)
ISBN:9784771014398
『これからの「正義」の話をしよう』
(ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
ISBN:9784150503765
『実践・倫理学 ー現代の問題を考えるために』
(勁草書房)
ISBN:9784326154630
『実践の倫理』
(昭和堂)
ISBN:9784812299296
他、適宜授業内で指示する。
|
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(授業外学習(予習・復習)等)
各自の関心に応じてできる範囲で、授業内で提示する参考文献を読んで理解を深めることを推奨する。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
授業内および授業後の、講義内容に関わる質問や意見を歓迎する。
人数制限を行う予定である。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
科学論I
|
(英 訳) | Philosophy and History of Science I | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 4共31 | ||||||
(授業の概要・目的) | 本授業では、ある具体的なテーマに関し、科学が何を見いだしてきたか、そして、哲学では同テーマをどのように扱ってきたかを解説し、その比較を通じて科学の特性を理解していきます(担当教員の専門は哲学)。具体的なテーマとしてはとくに「自由意志」を取り上げ、それにまつわるさまざまな科学史・哲学史(とりわけホッブズ以降の約350年ほどの近現代哲学史)を参照していきます。「人間の意志ではなく脳が行為をさせている」といった、近年耳にする機会の多い言説が、どれだけの正当性を持っているのか、さらに、そもそもこの言説は何を「意味して」いるのか、こうした問いを掘り下げることで、科学論の一つの在りかたを提示します。 | ||||||
(到達目標) | 「自由意志」の科学と哲学をめぐる諸研究を知り、その論点を学ぶとともに、科学的研究の特性を、歴史をふまえて理解できるようになる。 | ||||||
(授業計画と内容) | 下記の5つのテーマに沿って、「科学とは何か」「自由とは何か」を考えます(授業の進行具合に応じて、どのテーマに何週をあてるかを変更する場合があります)。 1.ガイダンス:諸学問の特性について(第1週) 2.自由意志の科学と哲学#1(第2週〜第5週) (リベットやメレなどの議論を紹介。) 3.因果関係と自然科学について(第6週〜第9週) 4.自由意志の科学と哲学#2(第10週〜第13週) (インワーゲンやケインなどの議論を紹介。) 5.総括と、担当教員自身の見解について(第14週) 第16週:フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | レポートにて成績を評価します。採点基準はやや厳しめで、講義内容を十分に理解しているかと、自分の考えを論理的に説明しているかを中心的に評価します。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
『時間と自由意志:自由は存在するか』
(筑摩書房)
ISBN:978-4480847454
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業前の予習はとくに必要ではありませんが、授業後の復習は十分に行なってください。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 教室収容人数に応じて、受講者を制限することがあります。授業での積極的な質問・発言を期待します。 | ||||||
科学論I
(科目名)
Philosophy and History of Science I
(英 訳)
|
|
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 4共31 |
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(授業の概要・目的)
本授業では、ある具体的なテーマに関し、科学が何を見いだしてきたか、そして、哲学では同テーマをどのように扱ってきたかを解説し、その比較を通じて科学の特性を理解していきます(担当教員の専門は哲学)。具体的なテーマとしてはとくに「自由意志」を取り上げ、それにまつわるさまざまな科学史・哲学史(とりわけホッブズ以降の約350年ほどの近現代哲学史)を参照していきます。「人間の意志ではなく脳が行為をさせている」といった、近年耳にする機会の多い言説が、どれだけの正当性を持っているのか、さらに、そもそもこの言説は何を「意味して」いるのか、こうした問いを掘り下げることで、科学論の一つの在りかたを提示します。
|
|||||||
(到達目標)
「自由意志」の科学と哲学をめぐる諸研究を知り、その論点を学ぶとともに、科学的研究の特性を、歴史をふまえて理解できるようになる。
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(授業計画と内容)
下記の5つのテーマに沿って、「科学とは何か」「自由とは何か」を考えます(授業の進行具合に応じて、どのテーマに何週をあてるかを変更する場合があります)。 1.ガイダンス:諸学問の特性について(第1週) 2.自由意志の科学と哲学#1(第2週〜第5週) (リベットやメレなどの議論を紹介。) 3.因果関係と自然科学について(第6週〜第9週) 4.自由意志の科学と哲学#2(第10週〜第13週) (インワーゲンやケインなどの議論を紹介。) 5.総括と、担当教員自身の見解について(第14週) 第16週:フィードバック |
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(履修要件)
特になし
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
レポートにて成績を評価します。採点基準はやや厳しめで、講義内容を十分に理解しているかと、自分の考えを論理的に説明しているかを中心的に評価します。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『時間と自由意志:自由は存在するか』
(筑摩書房)
ISBN:978-4480847454
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業前の予習はとくに必要ではありませんが、授業後の復習は十分に行なってください。
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(その他(オフィスアワー等))
教室収容人数に応じて、受講者を制限することがあります。授業での積極的な質問・発言を期待します。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
言学I
|
(英 訳) | The Science of Language Aspect of the Japanese Language I | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 芸術・文学・言語(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 共東21 | ||||||
(授業の概要・目的) | 日本語の音声音韻について基礎的な知識を習得することを目的とする。言語類型論的観点から日本語の特徴をみるため、日本語以外の言語のデータを扱うことがある。 | ||||||
(到達目標) | 日本語の音声音韻の基礎的な事項について、言語類型論をふまえた説明をおこなえること。 | ||||||
(授業計画と内容) | 1 日本語の音声音韻に関する素朴な疑問 2 五十音図と音韻体系 3 モーラと音節 4 アクセント体系 5 アクセントとイントネーション 6 言語の(多)線状性 —掛詞の表記と音声実現からみる— 7 日本語のリズムとフット 8 音声分析ソフトpraatの利用法 9 平曲譜本の墨譜へのアクセントとイントネーションの反映 10 借用語音韻論 11 複合語形成に関する(非)連濁“規則”とアクセント規則 12 言い誤りと言語遊戯の分析 13 発話の緩急とポーズの分析 14 まとめ・確認試験 15 フィードバック 講義の順序と内容の予定は上の通りであるが、受講生の理解度にあわせて順序・内容を入れ換えたり一部を省略することがある。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 講義期間の最終日におこなう基礎的事項の確認試験(80%)と、それまでに適宜出す課題・毎回の授業への積極的参加度(20%)により評価する。 | ||||||
(教科書) |
プリントを配付する
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 講義中に次回までの課題を指示した場合は、指示に従い予習してくること。 それまでの授業で説明した事項の理解を前提に授業をすすめていくので、理解が十分でないと思われる箇所がある場合は、復習をしっかりおこなうこと。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 非常勤講師のためオフィスアワーはないが、質問等は、授業終了後またはEメール(maedah@cc.nara-edu.ac.jp宛;件名に「言学」の文字列を含めること)にて受け付ける。 | ||||||
言学I
(科目名)
The Science of Language Aspect of the Japanese Language I
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 芸術・文学・言語(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
月5 (教室) 共東21 |
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(授業の概要・目的)
日本語の音声音韻について基礎的な知識を習得することを目的とする。言語類型論的観点から日本語の特徴をみるため、日本語以外の言語のデータを扱うことがある。
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|||||||
(到達目標)
日本語の音声音韻の基礎的な事項について、言語類型論をふまえた説明をおこなえること。
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|||||||
(授業計画と内容)
1 日本語の音声音韻に関する素朴な疑問 2 五十音図と音韻体系 3 モーラと音節 4 アクセント体系 5 アクセントとイントネーション 6 言語の(多)線状性 —掛詞の表記と音声実現からみる— 7 日本語のリズムとフット 8 音声分析ソフトpraatの利用法 9 平曲譜本の墨譜へのアクセントとイントネーションの反映 10 借用語音韻論 11 複合語形成に関する(非)連濁“規則”とアクセント規則 12 言い誤りと言語遊戯の分析 13 発話の緩急とポーズの分析 14 まとめ・確認試験 15 フィードバック 講義の順序と内容の予定は上の通りであるが、受講生の理解度にあわせて順序・内容を入れ換えたり一部を省略することがある。 |
|||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
講義期間の最終日におこなう基礎的事項の確認試験(80%)と、それまでに適宜出す課題・毎回の授業への積極的参加度(20%)により評価する。
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|||||||
(教科書)
プリントを配付する
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|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
講義中に次回までの課題を指示した場合は、指示に従い予習してくること。
それまでの授業で説明した事項の理解を前提に授業をすすめていくので、理解が十分でないと思われる箇所がある場合は、復習をしっかりおこなうこと。 |
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(その他(オフィスアワー等))
非常勤講師のためオフィスアワーはないが、質問等は、授業終了後またはEメール(maedah@cc.nara-edu.ac.jp宛;件名に「言学」の文字列を含めること)にて受け付ける。
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ドイツ文学
|
(英 訳) | German literature | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 芸術・文学・言語(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 共南01 | ||||||
(授業の概要・目的) | 前近代の文学に動物が登場するとき、それは基本的に①人間のメタファーとして何らかの寓意を表現するか、②象徴的な意味合いを帯びたモチーフとして働くかのいずれかであり、現実の動物そのものに関心が向くことは稀だった。しかし近代に入り、特に19世紀以降は、リアルな動物が描かれることが増えていく。この動きは、自然科学が発達するとともに、家畜としての動物や狩猟の対象になる動物の苦痛が問題化され、いわゆる「動物の権利」が唱えられ、動物愛護運動や菜食主義運動が盛んになっていく過程と連動していた。そこでは、「他者」としての動物の視点から人間の存在を相対化し、批判的に捉える人間中心主義批判の文学が数多く生み出された。この授業では、以上のような流れの中で具体的にどのような動物がドイツ文学に描かれてきたかを見ていく。 | ||||||
(到達目標) | 1.ドイツ文学史について基本的な知識を得る 2.ドイツ文学に描かれる「動物」の特徴と、その文化的文脈を把握できるようになる |
||||||
(授業計画と内容) | 第1回 イントロダクション①——聖書や古代寓話の中の動物 第2回 物語詩『レインケ狐』——中世と近代の境界線 第3回 ゲーテ『ライネケ狐』——寓話の近代化 第4回 グリム童話に描かれた動物たち——民俗学的イメージと個人の創作 第5回 ホフマン『とある教養ある若者の消息』——人間と猿の境界線① 第6回 シュピーリ『ハイジ』——家畜とペットの境界線 第7回 エッシェンバッハ『クランバンブリ』——リアリズム文学に描かれた「犬」 第8回 リルケ『マルテの手記』——モダニズム文学に描かれた「犬」 第9回 ボンゼルス『みつばちマーヤの冒険』——寓話と自然科学 第10回 カフカ『田舎医者』——超現実的な「馬」 第11回 カフカ『あるアカデミーへの報告』——人間と猿の境界線② 第12回 リルケ『ドゥイノ悲歌』——「他者」としての動物① 第13回 ザルテン『バンビ』——「他者」としての動物② 第14回 ケストナー『動物会議』——社会批判と動物 第15回 フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業中の小課題にもとづく平常点(50%)および期末レポート(50%)で評価する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業で扱う/扱った作品を可能なかぎり実際に手に取って読んでみてほしい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | kawashima.takashi.7v@kyoto-u.ac.jp | ||||||
ドイツ文学
(科目名)
German literature
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 芸術・文学・言語(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
月5 (教室) 共南01 |
|||||||
(授業の概要・目的)
前近代の文学に動物が登場するとき、それは基本的に①人間のメタファーとして何らかの寓意を表現するか、②象徴的な意味合いを帯びたモチーフとして働くかのいずれかであり、現実の動物そのものに関心が向くことは稀だった。しかし近代に入り、特に19世紀以降は、リアルな動物が描かれることが増えていく。この動きは、自然科学が発達するとともに、家畜としての動物や狩猟の対象になる動物の苦痛が問題化され、いわゆる「動物の権利」が唱えられ、動物愛護運動や菜食主義運動が盛んになっていく過程と連動していた。そこでは、「他者」としての動物の視点から人間の存在を相対化し、批判的に捉える人間中心主義批判の文学が数多く生み出された。この授業では、以上のような流れの中で具体的にどのような動物がドイツ文学に描かれてきたかを見ていく。
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|||||||
(到達目標)
1.ドイツ文学史について基本的な知識を得る
2.ドイツ文学に描かれる「動物」の特徴と、その文化的文脈を把握できるようになる |
|||||||
(授業計画と内容)
第1回 イントロダクション①——聖書や古代寓話の中の動物 第2回 物語詩『レインケ狐』——中世と近代の境界線 第3回 ゲーテ『ライネケ狐』——寓話の近代化 第4回 グリム童話に描かれた動物たち——民俗学的イメージと個人の創作 第5回 ホフマン『とある教養ある若者の消息』——人間と猿の境界線① 第6回 シュピーリ『ハイジ』——家畜とペットの境界線 第7回 エッシェンバッハ『クランバンブリ』——リアリズム文学に描かれた「犬」 第8回 リルケ『マルテの手記』——モダニズム文学に描かれた「犬」 第9回 ボンゼルス『みつばちマーヤの冒険』——寓話と自然科学 第10回 カフカ『田舎医者』——超現実的な「馬」 第11回 カフカ『あるアカデミーへの報告』——人間と猿の境界線② 第12回 リルケ『ドゥイノ悲歌』——「他者」としての動物① 第13回 ザルテン『バンビ』——「他者」としての動物② 第14回 ケストナー『動物会議』——社会批判と動物 第15回 フィードバック |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業中の小課題にもとづく平常点(50%)および期末レポート(50%)で評価する。
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(教科書)
使用しない
|
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業で扱う/扱った作品を可能なかぎり実際に手に取って読んでみてほしい。
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|||||||
(その他(オフィスアワー等))
kawashima.takashi.7v@kyoto-u.ac.jp
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
社会学I
|
(英 訳) | Sociology I | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 教育・心理・社会(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 共北27 | ||||||
(授業の概要・目的) | 社会学には誰もが学ぶべき一般理論と呼べる王道は存在しない。したがって、社会学のものの見方を体得したいなら、学習者自身の興味関心と対話しつつ、多種多様な理論の間を逍遥していく必要があるだろう。 本講義では、社会学史を概観しながら、社会現象を理解し、解釈し、説明しようと試みてきた理論や学説について講義する。また、それらがどのような社会的背景のもとで考え出され、現代社会とそこに生きる個人をどのように捉えようとしてきたのかを解説する。 「社会学Ⅰ」では社会学の成立前後から確立期を経て古典的な総合に至る20世紀中葉までの道をたどる。 |
||||||
(到達目標) | 1)社会学の概念や思想、理論や学説について把握し、それらが生み出された社会的背景と併せて、説明することができる。 2)社会学の概念や思想、理論や学説を用いて、種々の社会現象について記述・解釈・説明・批判をすることができる。 |
||||||
(授業計画と内容) | 第1回 社会学理論への導入 第2回 近代以前の社会思想 第3回 功利主義と個人主義 第4回 実証主義と集合主義 第5回 E. デュルケム 第6回 理念主義と意味理解 第7回 M. ヴェーバー(1) 第8回 M. ヴェーバー(2) 第9回 K. マルクス(1) 第10回 K. マルクス(2) 第11回 G. ジンメル(1) 第12回 G. ジンメル(2) 第13回 T. パーソンズ(1) 第14回 T. パーソンズ(2) 第15回 フィードバック |
||||||
(履修要件) |
同じ授業担当者の「社会学Ⅱ」(後期)の内容は本科目の続きとなっているので、連続履修をすると両科目の理解が深まる。(連続履修は必須ではない)
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業への参加状況、小テスト、小レポートなどの平常点(100点)により評価する。 詳細は初回の授業で説明する。 |
||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
『Social Theory: Twenty Introductory Lectures』
(Cambridge University Press, 2009)
ISBN:978-0521690881
『An Invitation to Social Theory』
(Polity, 2018)
ISBN:978-1509506392
『命題コレクション社会学』
(筑摩書房, 2011)
ISBN:978-4480094247
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業前後に参考書や授業中に紹介する文献を読んでおくと理解が深まる。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 講義内容などについての質問は授業前後に教室で受け付ける。 | ||||||
社会学I
(科目名)
Sociology I
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 教育・心理・社会(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
月5 (教室) 共北27 |
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(授業の概要・目的)
社会学には誰もが学ぶべき一般理論と呼べる王道は存在しない。したがって、社会学のものの見方を体得したいなら、学習者自身の興味関心と対話しつつ、多種多様な理論の間を逍遥していく必要があるだろう。
本講義では、社会学史を概観しながら、社会現象を理解し、解釈し、説明しようと試みてきた理論や学説について講義する。また、それらがどのような社会的背景のもとで考え出され、現代社会とそこに生きる個人をどのように捉えようとしてきたのかを解説する。 「社会学Ⅰ」では社会学の成立前後から確立期を経て古典的な総合に至る20世紀中葉までの道をたどる。 |
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(到達目標)
1)社会学の概念や思想、理論や学説について把握し、それらが生み出された社会的背景と併せて、説明することができる。
2)社会学の概念や思想、理論や学説を用いて、種々の社会現象について記述・解釈・説明・批判をすることができる。 |
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(授業計画と内容)
第1回 社会学理論への導入 第2回 近代以前の社会思想 第3回 功利主義と個人主義 第4回 実証主義と集合主義 第5回 E. デュルケム 第6回 理念主義と意味理解 第7回 M. ヴェーバー(1) 第8回 M. ヴェーバー(2) 第9回 K. マルクス(1) 第10回 K. マルクス(2) 第11回 G. ジンメル(1) 第12回 G. ジンメル(2) 第13回 T. パーソンズ(1) 第14回 T. パーソンズ(2) 第15回 フィードバック |
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(履修要件)
同じ授業担当者の「社会学Ⅱ」(後期)の内容は本科目の続きとなっているので、連続履修をすると両科目の理解が深まる。(連続履修は必須ではない)
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業への参加状況、小テスト、小レポートなどの平常点(100点)により評価する。
詳細は初回の授業で説明する。 |
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『Social Theory: Twenty Introductory Lectures』
(Cambridge University Press, 2009)
ISBN:978-0521690881
『An Invitation to Social Theory』
(Polity, 2018)
ISBN:978-1509506392
『命題コレクション社会学』
(筑摩書房, 2011)
ISBN:978-4480094247
|
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業前後に参考書や授業中に紹介する文献を読んでおくと理解が深まる。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
講義内容などについての質問は授業前後に教室で受け付ける。
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
教育学I
|
(英 訳) | Pedagogy I | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 教育・心理・社会(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 共北26 | ||||||
(授業の概要・目的) | 現代社会を生きるわれわれは、必ず何らかの「教育」に関わってきているため、教育に関する現象・問題に対して関心を抱く向きは多い。しかし、こうした初発の関心はしばしば自身の教育経験のみを拠りどころとしており、問題の本質を捉えそこなっている場合も少なくない。 歴史的観点から教育現象を考察することは、われわれが日常的に抱いている「教育」の概念を相対化し、教育現象の本質を的確に把握するうえで、大きな意義を有している。それぞれの時代・社会における「教育」のあり方が、いかなる社会的諸条件(物理的条件、社会秩序の構成原理、価値意識、等々)のもとで成立しているのかを知ることは、教育という営為を広い視野をもってとらえることを可能にし、ひいては現代社会における教育現象を洞察するうえでも、より深いレベルでの思索を可能なものとする。 本講義では、以上の問題意識に基づき、近代日本教育史の具体的事例の解説を通して、近代教育システムの特質とは何かを追究する。それを通して、教育を神聖視する見方を相対化し、広い視野から「教育」概念を捉えなおすことを目指す。 |
||||||
(到達目標) | 近代日本における教育の歴史を、政治・経済・文化的状況との関係性において把握し、幅広い視点から理解する。 教育に関わる諸問題を、歴史的・社会的視点から考察する能力を養う。 |
||||||
(授業計画と内容) | 本講義では、明治期から1945(昭和20)年までの時期を対象として、以下の計画に基づき授業を進めていく。ただし、受講生の理解の状況によっては、変更を加えることがあり得る。 第1回:イントロダクション 授業の狙い、方針等について、オリエンテーションを行う。 第2〜3回:近代学校システムと民衆社会との軋轢 明治期の日本社会において、「上からの」近代学校システム導入にどのような意図があったのか、それは民衆社会のありようといかなる齟齬を来しつつ、次第に定着していったのか。このセクションでは、近世社会における教育機関との比較を行いつつ、主として初等教育に焦点を当てて、これらの点について解説する。 第4〜5回:「学歴社会」の勃興 近代学校システムの普及・定着とともに形成されてきたのが、「学歴社会」である。なぜ学歴が重視されることとなったのか、また学歴の重要性は人々にとってどのように認識されるようになっていったのか。このセクションでは、主として高等教育に焦点を当てて、これらの問題について解説する。 第6〜7回:男女別学体制 戦前の日本における中等教育・高等教育は、ほぼ例外なく男女別学体制によって行なわれていた。そこにはいかなる社会的期待が反映されていたのか、またその体制がどのように社会全体のジェンダー秩序と関連していたのか。このセクションでは、主として中等教育に焦点を当てて、これらの問題について解説する。 第8回:「教員」という存在 近代的な学校制度の成立・普及に伴って、職業としての「教員」という存在が誕生した。教員には何が求められたのか、どのような人々が教員になったのか、教員に対する社会的視線はどう変化したのか、などの点について解説する。 第9〜11回:「家庭」の誕生と子育て・教育意識の変化 学校教育の定着とともに、「家庭教育」という概念が新たに登場する。現在の我々が思い描く「家庭教育」のありようとは、単なる「親から子への教育的働きかけ」という意味以上の含意があり、そこにはやはり近代社会特有の条件が関係している。こうした問題について、家族のあり方の変容との関連に注目しつつ、解説する。特に、人口動態上の変化(多産多死社会から少産少死社会へ)や、子育てに対する意識(誰が育てるのか)の変化に目配りしていきたい。 第12〜13回:「進路問題」の誕生 戦後高度成長期に本格化する教育の大衆化と進学競争激化へ連続する現象として、1920〜30年代に社会問題化した進学や就職と教育に関わる問題について照準する。こうした「進路問題」がこの時期に浮上したことの背景について、広い視点から解説をする。また、戦時体制下における教育改革についても解説する。 第14回:授業全体のまとめとふり返り 「近代社会」とはいかなる特質をもった社会であるのか。最終回では、現在の我々が拠り所とする社会の構成原理と、社会の構成原理の転換が「教育」という営みの意味をいかに変容させたのかについて、これまでの授業内容をふまえて解説する。 第15回:フィードバック フィードバックの方法は別途連絡する。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 学期末レポート(50%)と平常点(50%)を総合して成績評価を行う。成績評点は、素点(100点満点)とする。 レポートは到達目標の達成度に基づき評価する。 平常点は毎回の授業後に提出を求めるコメントシートの内容に基づき評価する。 なお、期末レポートおよびコメントシートの提出、授業の出席は、必要条件であっても十分条件ではない。 |
||||||
(教科書) |
使用しない
資料としてレジュメを配布する。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 人間あるいは社会の営みを広い視点からとらえることができるように、教育のみならずさまざまな社会・文化現象についての興味・関心をもってほしい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 意見や質問を書いて提出してもらう機会を毎回設けるので、授業に対し主体的に取り組むことを期待する。 | ||||||
教育学I
(科目名)
Pedagogy I
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 教育・心理・社会(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 共北26 |
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(授業の概要・目的)
現代社会を生きるわれわれは、必ず何らかの「教育」に関わってきているため、教育に関する現象・問題に対して関心を抱く向きは多い。しかし、こうした初発の関心はしばしば自身の教育経験のみを拠りどころとしており、問題の本質を捉えそこなっている場合も少なくない。
歴史的観点から教育現象を考察することは、われわれが日常的に抱いている「教育」の概念を相対化し、教育現象の本質を的確に把握するうえで、大きな意義を有している。それぞれの時代・社会における「教育」のあり方が、いかなる社会的諸条件(物理的条件、社会秩序の構成原理、価値意識、等々)のもとで成立しているのかを知ることは、教育という営為を広い視野をもってとらえることを可能にし、ひいては現代社会における教育現象を洞察するうえでも、より深いレベルでの思索を可能なものとする。 本講義では、以上の問題意識に基づき、近代日本教育史の具体的事例の解説を通して、近代教育システムの特質とは何かを追究する。それを通して、教育を神聖視する見方を相対化し、広い視野から「教育」概念を捉えなおすことを目指す。 |
|||||||
(到達目標)
近代日本における教育の歴史を、政治・経済・文化的状況との関係性において把握し、幅広い視点から理解する。
教育に関わる諸問題を、歴史的・社会的視点から考察する能力を養う。 |
|||||||
(授業計画と内容)
本講義では、明治期から1945(昭和20)年までの時期を対象として、以下の計画に基づき授業を進めていく。ただし、受講生の理解の状況によっては、変更を加えることがあり得る。 第1回:イントロダクション 授業の狙い、方針等について、オリエンテーションを行う。 第2〜3回:近代学校システムと民衆社会との軋轢 明治期の日本社会において、「上からの」近代学校システム導入にどのような意図があったのか、それは民衆社会のありようといかなる齟齬を来しつつ、次第に定着していったのか。このセクションでは、近世社会における教育機関との比較を行いつつ、主として初等教育に焦点を当てて、これらの点について解説する。 第4〜5回:「学歴社会」の勃興 近代学校システムの普及・定着とともに形成されてきたのが、「学歴社会」である。なぜ学歴が重視されることとなったのか、また学歴の重要性は人々にとってどのように認識されるようになっていったのか。このセクションでは、主として高等教育に焦点を当てて、これらの問題について解説する。 第6〜7回:男女別学体制 戦前の日本における中等教育・高等教育は、ほぼ例外なく男女別学体制によって行なわれていた。そこにはいかなる社会的期待が反映されていたのか、またその体制がどのように社会全体のジェンダー秩序と関連していたのか。このセクションでは、主として中等教育に焦点を当てて、これらの問題について解説する。 第8回:「教員」という存在 近代的な学校制度の成立・普及に伴って、職業としての「教員」という存在が誕生した。教員には何が求められたのか、どのような人々が教員になったのか、教員に対する社会的視線はどう変化したのか、などの点について解説する。 第9〜11回:「家庭」の誕生と子育て・教育意識の変化 学校教育の定着とともに、「家庭教育」という概念が新たに登場する。現在の我々が思い描く「家庭教育」のありようとは、単なる「親から子への教育的働きかけ」という意味以上の含意があり、そこにはやはり近代社会特有の条件が関係している。こうした問題について、家族のあり方の変容との関連に注目しつつ、解説する。特に、人口動態上の変化(多産多死社会から少産少死社会へ)や、子育てに対する意識(誰が育てるのか)の変化に目配りしていきたい。 第12〜13回:「進路問題」の誕生 戦後高度成長期に本格化する教育の大衆化と進学競争激化へ連続する現象として、1920〜30年代に社会問題化した進学や就職と教育に関わる問題について照準する。こうした「進路問題」がこの時期に浮上したことの背景について、広い視点から解説をする。また、戦時体制下における教育改革についても解説する。 第14回:授業全体のまとめとふり返り 「近代社会」とはいかなる特質をもった社会であるのか。最終回では、現在の我々が拠り所とする社会の構成原理と、社会の構成原理の転換が「教育」という営みの意味をいかに変容させたのかについて、これまでの授業内容をふまえて解説する。 第15回:フィードバック フィードバックの方法は別途連絡する。 |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
学期末レポート(50%)と平常点(50%)を総合して成績評価を行う。成績評点は、素点(100点満点)とする。
レポートは到達目標の達成度に基づき評価する。 平常点は毎回の授業後に提出を求めるコメントシートの内容に基づき評価する。 なお、期末レポートおよびコメントシートの提出、授業の出席は、必要条件であっても十分条件ではない。 |
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(教科書)
使用しない
資料としてレジュメを配布する。
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
人間あるいは社会の営みを広い視点からとらえることができるように、教育のみならずさまざまな社会・文化現象についての興味・関心をもってほしい。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
意見や質問を書いて提出してもらう機会を毎回設けるので、授業に対し主体的に取り組むことを期待する。
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
日本国憲法
|
(英 訳) | The Japanese Constitutional Law | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 法・政治・経済(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 共北37 | ||||||
(授業の概要・目的) | 複雑化し、多様化した現代日本社会の諸問題に取り組んでいく際には、法・経済・倫理など、多角的な視点から考察することが重要である。なかでも、多様な人々が共生していくための基盤である憲法は、そうした諸問題に取り組んでいく際の不可欠の視点である。 本授業では、多様な人々が共生していくために、憲法がいかなる権利を基本的人権として保障しているか、また、様々な政治・社会問題がそれらの権利とどのように関わっているかを中心に、憲法に関する基本的な知識と視点を講義する。 |
||||||
(到達目標) | 本授業では、憲法の基礎的な知識と視点の修得を目指す。特に、現代の様々な政治・社会問題と憲法が保障する権利との関わりについて認識し、自ら考察できるための基礎的能力の修得を目標とする。 | ||||||
(授業計画と内容) | 授業にあたっては、裁判所の判決を編集した教科書を使用する。なお、受講生の理解状況や時事的な問題状況等に応じて、取り扱う内容や順序、配分回数等を変更することがある。(授業回数はフィードバックを含め全15回とする。) 1.オリエンテーション 憲法を学習する意義、授業の進め方【1週】 2.法学の基礎知識 法とは何か、法領域の種別、裁判制度【1-2週】 3.憲法学の基礎知識 憲法とは何か、日本国憲法の基本原理【1-2週】 日本国憲法の権利保障の仕組み【1-2週】 4.日本国憲法が保障する基本的権利 自由権【4-6週】 社会権【2-3週】 法の下の平等【1-2週】 5.試 験 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 定期試験の結果により、評価する。ただし、私語等、周囲に迷惑を掛ける受講生に対しては、試験結果からの減点や試験の受験を認めない等の措置を講ずることがあるので、注意すること。 | ||||||
(教科書) |
『基本判例 憲法25講』
(成文堂)
(最新の版を購入して下さい。)
|
||||||
(参考書等) |
『古典で読む憲法』
(有斐閣)
『憲法用語の源泉をよむ』
(三省堂)
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 特に、復習を大切にして下さい。復習では、教科書・参考書やノートを参照しながら、授業内容を整理して理解するとともに、授業で取り上げた判例を今一度読み直して、自ら検討するように努めて下さい。また、日頃から新聞やニュース番組等を通して、憲法に関する諸問題について知見を広げるように心掛けて下さい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
日本国憲法
(科目名)
The Japanese Constitutional Law
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 法・政治・経済(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 共北37 |
|||||||
(授業の概要・目的)
複雑化し、多様化した現代日本社会の諸問題に取り組んでいく際には、法・経済・倫理など、多角的な視点から考察することが重要である。なかでも、多様な人々が共生していくための基盤である憲法は、そうした諸問題に取り組んでいく際の不可欠の視点である。
本授業では、多様な人々が共生していくために、憲法がいかなる権利を基本的人権として保障しているか、また、様々な政治・社会問題がそれらの権利とどのように関わっているかを中心に、憲法に関する基本的な知識と視点を講義する。 |
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(到達目標)
本授業では、憲法の基礎的な知識と視点の修得を目指す。特に、現代の様々な政治・社会問題と憲法が保障する権利との関わりについて認識し、自ら考察できるための基礎的能力の修得を目標とする。
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(授業計画と内容)
授業にあたっては、裁判所の判決を編集した教科書を使用する。なお、受講生の理解状況や時事的な問題状況等に応じて、取り扱う内容や順序、配分回数等を変更することがある。(授業回数はフィードバックを含め全15回とする。) 1.オリエンテーション 憲法を学習する意義、授業の進め方【1週】 2.法学の基礎知識 法とは何か、法領域の種別、裁判制度【1-2週】 3.憲法学の基礎知識 憲法とは何か、日本国憲法の基本原理【1-2週】 日本国憲法の権利保障の仕組み【1-2週】 4.日本国憲法が保障する基本的権利 自由権【4-6週】 社会権【2-3週】 法の下の平等【1-2週】 5.試 験 |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
定期試験の結果により、評価する。ただし、私語等、周囲に迷惑を掛ける受講生に対しては、試験結果からの減点や試験の受験を認めない等の措置を講ずることがあるので、注意すること。
|
|||||||
(教科書)
『基本判例 憲法25講』
(成文堂)
(最新の版を購入して下さい。)
|
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(参考書等)
『古典で読む憲法』
(有斐閣)
『憲法用語の源泉をよむ』
(三省堂)
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(授業外学習(予習・復習)等)
特に、復習を大切にして下さい。復習では、教科書・参考書やノートを参照しながら、授業内容を整理して理解するとともに、授業で取り上げた判例を今一度読み直して、自ら検討するように努めて下さい。また、日頃から新聞やニュース番組等を通して、憲法に関する諸問題について知見を広げるように心掛けて下さい。
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|||||||
(その他(オフィスアワー等))
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
経済学I
|
(英 訳) | Economics I | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 法・政治・経済(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
||||||
(教室) | 4共11 | ||||||
(授業の概要・目的) | GDPとは何か。なぜインフレや失業が発生するのか。政府の経済政策は、何を目的として行われるのか。一国の経済全体の動向を知る上で有用となる経済学の考え方を、歴史的・時事的な事例をもとに解説する。 | ||||||
(到達目標) | GDP、失業、金利、物価などの基本的な経済指標の見方と、マクロ経済学の初歩的な考え方を理解することで、経済の大きな動きを把握する力を養う。 | ||||||
(授業計画と内容) | (1)経済指標の見方【3回】 GDP、物価、失業率、金利などの経済指標の確認。各国のデータを用いて説明する。 (2)GDPの決定メカニズム【3回】 有効需要の原理、消費・投資の基礎理論、乗数効果などを説明する。 (3)金融・財政政策の効果と戦後経済史【4回】 金利と国民所得の同時決定(IS—LM分析)と、その限界について解説する。 (4)現代経済の諸問題【4回】 最近の経済ニュースで取り上げられる諸問題(量的緩和政策やマイナス金利政策、世界的インフレ)について、背景知識を解説する。 授業回数はフィードバックを含め全15回とする。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 定期試験による評価 | ||||||
(教科書) |
使用しない
|
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(参考書等) |
『入門マクロ経済学[第6版]』
(日本評論社)
『読むマクロ経済学』
(新世社)
参考書は講義中に適宜、指示する。
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 経済指標について、受講者が各自で調べてもらう場合がある。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
経済学I
(科目名)
Economics I
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 法・政治・経済(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 4共11 |
|||||||
(授業の概要・目的)
GDPとは何か。なぜインフレや失業が発生するのか。政府の経済政策は、何を目的として行われるのか。一国の経済全体の動向を知る上で有用となる経済学の考え方を、歴史的・時事的な事例をもとに解説する。
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(到達目標)
GDP、失業、金利、物価などの基本的な経済指標の見方と、マクロ経済学の初歩的な考え方を理解することで、経済の大きな動きを把握する力を養う。
|
|||||||
(授業計画と内容)
(1)経済指標の見方【3回】 GDP、物価、失業率、金利などの経済指標の確認。各国のデータを用いて説明する。 (2)GDPの決定メカニズム【3回】 有効需要の原理、消費・投資の基礎理論、乗数効果などを説明する。 (3)金融・財政政策の効果と戦後経済史【4回】 金利と国民所得の同時決定(IS—LM分析)と、その限界について解説する。 (4)現代経済の諸問題【4回】 最近の経済ニュースで取り上げられる諸問題(量的緩和政策やマイナス金利政策、世界的インフレ)について、背景知識を解説する。 授業回数はフィードバックを含め全15回とする。 |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
定期試験による評価
|
|||||||
(教科書)
使用しない
|
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(参考書等)
『入門マクロ経済学[第6版]』
(日本評論社)
『読むマクロ経済学』
(新世社)
参考書は講義中に適宜、指示する。
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(授業外学習(予習・復習)等)
経済指標について、受講者が各自で調べてもらう場合がある。
|
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(その他(オフィスアワー等))
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
偏見・差別・人権
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(英 訳) | Prejudice, Discrimination, and Human Rights | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 教育・心理・社会(各論) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | A群 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 月5 |
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(教室) | 教育院棟講義室32 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 人間社会における偏見と差別に関わる諸問題を人権の観点から学問的に解明し、教授することは、大学として果たすべき重要な基本課題であるとの認識に立ち、本学学生に人権問題に関する概論を教授するため、全学共通科目「偏見・差別・人権」を開講する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 講義を通じて社会における偏見と差別についての認識を深めると同時に、人権問題を自ら考える機会とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 以下の5つのテーマを取り上げ、それぞれのテーマに関する講義を行う。 ①豊福誠二 現代社会における人権の問題(第1回、第2回) 本講座では、まず、弁護士である講師が「人権とは何であるか」について概説をする。その上で、近時みられる「ヘイト・スピーチ」の現状を紹介し、なぜこのような現象が発生するのか、どのような被害があるのか、法的規制はどうあるべきかについて考える。 ②榎井縁 外国人に関する問題(第3回〜第5回) 日本における外国人とは日本国籍を持たないことを意味し、憲法が規定する国民に相当しない=国の構成要員ではない人びとのことを指していると考えられる。2019年4月に改定された入管法は外 国人受け入れへ大きく転換したといわれるが「外国人材の受け入れ」であり移民とは異なることが為政者によって強調された。本講義においては日本における外国人の扱いに関する歴史的変遷を確認するとともに、外国人をめぐる制度(構造的差別)から生まれる諸課題について、日本の「多文化共生」を批判的に捉えることにより明らかにしていきたい。 ③奥本武裕 被差別部落に関する問題(第6回〜第8回) 部落差別は、同一の文化を有する人びとのなかで、些細な差異を拡大(あるいは差異を捏造)することで形成された、世界史的にみても稀な差別だといわれる。こうした差別の成立過程、自由・平等などの理念を基調とする現代社会になお残存している理由、問題解決の道筋について、歴史や現状のなかに分け入ることで探っていきたい。 ④加藤寿宏 障害(disability)に関する問題(第9回〜第11回) 地域の学校に在籍する児童・生徒のうち発達障害(自閉症スペクトラム障害、限局性学習障害、注意欠如・多動性障害)の可能性のある者は、8.8%(文部科学省2022)といわれている。しかし、発達障害と定型発達との境界は明確ではなく、スペクトラム(連続帯)であることから、診断がつかない者も含めると、その割合はかなり多く、発達障害はもっとも身近な障害であると言える。また、発達障害者の中には、優れた能力がある者も多く、大学や職場で出会う機会も多い。しかし、発達障害は目に見えない障害であるため、偏見・差別が生まれやすい。本講義では視聴覚教材等も活用し発達障害についての理解を深める。 ⑤牧野雅子 ジェンダーに関する問題(第12回〜第14回) 男/女に二分する思考やそれに基づく異性愛は、「当たり前」なことだとみなされて、日常生活から法、制度に至るまでわたしたちの社会に根付き、しばしば差別を正当化している。しかし、こうした性差に関する既成概念は、歴史的、社会的に形成されたものであり、決して「自然」なものではない。本講座では、ジェンダーに基づく暴力を中心に、近年の性差別問題を取り上げて、ジェンダーに関する差別や偏見について考える。 《期末試験》 フィードバック 授業回数はフィードバックを含め全15回とする。 ※コーディネーター: 杉山雅人 国際高等教育院特定教授 |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 毎回の小レポートと定期試験で成績評価を行う(小レポート40点、定期試験60点)。 なお、授業に8回以上出席して、それらの出席した授業のそれぞれについて合計8つ以上の小レポートを提出すること(授業に出席して、かつ、その授業で課された小レポートを提出する。このことが、8回以上行われていること)を定期試験の受験資格とする。 状況によって定期試験をレポート試験に代えることがある。 |
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(教科書) |
使用しない
毎回の授業資料を当日朝までにPandAに掲載する。
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 講義内容の復習を行うこと。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
偏見・差別・人権
(科目名)
Prejudice, Discrimination, and Human Rights
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 教育・心理・社会(各論) (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 教育院棟講義室32 |
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(授業の概要・目的)
人間社会における偏見と差別に関わる諸問題を人権の観点から学問的に解明し、教授することは、大学として果たすべき重要な基本課題であるとの認識に立ち、本学学生に人権問題に関する概論を教授するため、全学共通科目「偏見・差別・人権」を開講する。
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(到達目標)
講義を通じて社会における偏見と差別についての認識を深めると同時に、人権問題を自ら考える機会とする。
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(授業計画と内容)
以下の5つのテーマを取り上げ、それぞれのテーマに関する講義を行う。 ①豊福誠二 現代社会における人権の問題(第1回、第2回) 本講座では、まず、弁護士である講師が「人権とは何であるか」について概説をする。その上で、近時みられる「ヘイト・スピーチ」の現状を紹介し、なぜこのような現象が発生するのか、どのような被害があるのか、法的規制はどうあるべきかについて考える。 ②榎井縁 外国人に関する問題(第3回〜第5回) 日本における外国人とは日本国籍を持たないことを意味し、憲法が規定する国民に相当しない=国の構成要員ではない人びとのことを指していると考えられる。2019年4月に改定された入管法は外 国人受け入れへ大きく転換したといわれるが「外国人材の受け入れ」であり移民とは異なることが為政者によって強調された。本講義においては日本における外国人の扱いに関する歴史的変遷を確認するとともに、外国人をめぐる制度(構造的差別)から生まれる諸課題について、日本の「多文化共生」を批判的に捉えることにより明らかにしていきたい。 ③奥本武裕 被差別部落に関する問題(第6回〜第8回) 部落差別は、同一の文化を有する人びとのなかで、些細な差異を拡大(あるいは差異を捏造)することで形成された、世界史的にみても稀な差別だといわれる。こうした差別の成立過程、自由・平等などの理念を基調とする現代社会になお残存している理由、問題解決の道筋について、歴史や現状のなかに分け入ることで探っていきたい。 ④加藤寿宏 障害(disability)に関する問題(第9回〜第11回) 地域の学校に在籍する児童・生徒のうち発達障害(自閉症スペクトラム障害、限局性学習障害、注意欠如・多動性障害)の可能性のある者は、8.8%(文部科学省2022)といわれている。しかし、発達障害と定型発達との境界は明確ではなく、スペクトラム(連続帯)であることから、診断がつかない者も含めると、その割合はかなり多く、発達障害はもっとも身近な障害であると言える。また、発達障害者の中には、優れた能力がある者も多く、大学や職場で出会う機会も多い。しかし、発達障害は目に見えない障害であるため、偏見・差別が生まれやすい。本講義では視聴覚教材等も活用し発達障害についての理解を深める。 ⑤牧野雅子 ジェンダーに関する問題(第12回〜第14回) 男/女に二分する思考やそれに基づく異性愛は、「当たり前」なことだとみなされて、日常生活から法、制度に至るまでわたしたちの社会に根付き、しばしば差別を正当化している。しかし、こうした性差に関する既成概念は、歴史的、社会的に形成されたものであり、決して「自然」なものではない。本講座では、ジェンダーに基づく暴力を中心に、近年の性差別問題を取り上げて、ジェンダーに関する差別や偏見について考える。 《期末試験》 フィードバック 授業回数はフィードバックを含め全15回とする。 ※コーディネーター: 杉山雅人 国際高等教育院特定教授 |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
毎回の小レポートと定期試験で成績評価を行う(小レポート40点、定期試験60点)。
なお、授業に8回以上出席して、それらの出席した授業のそれぞれについて合計8つ以上の小レポートを提出すること(授業に出席して、かつ、その授業で課された小レポートを提出する。このことが、8回以上行われていること)を定期試験の受験資格とする。 状況によって定期試験をレポート試験に代えることがある。 |
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(教科書)
使用しない
毎回の授業資料を当日朝までにPandAに掲載する。
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
講義内容の復習を行うこと。
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
外国文献研究(全・英)-E1 :社会言語学入門
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(英 訳) | Readings in Humanities and Social Sciences (All Faculties, English)-E1 :An Introduction to Sociolinguistics | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 外国文献研究 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | C群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 演習 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(配当学年) | 2回生以上 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
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(教室) | 1共32 | ||||||
(授業の概要・目的) | この授業では、会話やコミュニケーションをテーマとした社会言語学の専門書をテキストとし、学術的な英語文献を読み進める。重要性の高い構文や文法事項の再確認を行うと共に、著者の主張を適正に解釈する読解力と応用力を身につけ、専門学部での英語講読の基礎作りを行うことが目的である。 | ||||||
(到達目標) | ・専門的内容を含む英語文献を読解し、正確に理解すると共に、自身でその内容を掘り下げ議論を展開することができる。 ・英語テクストの読解において重要となる語彙や学術的表現、議論の構成について理解を深める。 |
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(授業計画と内容) | この授業では、社会言語学の第一人者である Deborah Tannen による You Just Don't Understand を読み進める。本書のテーマは男女間のコミュニケーションである。身近な事例を豊富に用い、会話スタイルの男女の相違に関する著者の主張が展開されている。授業では、前半(第2回〜7回)にChapter 1、後半(第9〜14回)に Chapter 2を扱う予定。 第1回:ガイダンス(授業内容、成績評価についての説明) 第2回:Introduction to Chapter 1 第3回:Intimacy and independence 第4回:Asymmetries 第5回:The mixed metamessages of help / Framing 第6回:The modern face of chivalry / The protective frame 第7回:It begins at the beginning 第8回:中間テスト 第9回:Introduction to Chapter 2 / Rapport-talk and report-talk 第10回:Private speaking: The wordy woman and the mute man 第11回:Best Friends 第12回:"Talk to me!" 第13回:What to do with doubts 第14回:Public speaking: The talkative man and the silent woman 第15回:期末テスト 第16回:フィードバック |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 毎回の授業冒頭で実施する小テストと、中間テスト・期末テストの合計点を100点満点に換算し、最終的な成績評価とする。 評価および授業の進め方に関する詳細は、初回授業のガイダンスで説明する。 |
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(教科書) |
『You Just Don't Understand: Women and Men in Conversation』
(英宝社)
ISBN:978-4-269-14053-0
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | ・小テストの範囲について、十分な予習をして臨むこと。 ・テキストの内容と共に、既出の構文や文法について十分に復習すること。 |
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(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
外国文献研究(全・英)-E1 :社会言語学入門
(科目名)
Readings in Humanities and Social Sciences (All Faculties, English)-E1 :An Introduction to Sociolinguistics
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 外国文献研究 (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) C群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 演習 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (配当学年) 2回生以上 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 1共32 |
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(授業の概要・目的)
この授業では、会話やコミュニケーションをテーマとした社会言語学の専門書をテキストとし、学術的な英語文献を読み進める。重要性の高い構文や文法事項の再確認を行うと共に、著者の主張を適正に解釈する読解力と応用力を身につけ、専門学部での英語講読の基礎作りを行うことが目的である。
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(到達目標)
・専門的内容を含む英語文献を読解し、正確に理解すると共に、自身でその内容を掘り下げ議論を展開することができる。
・英語テクストの読解において重要となる語彙や学術的表現、議論の構成について理解を深める。 |
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(授業計画と内容)
この授業では、社会言語学の第一人者である Deborah Tannen による You Just Don't Understand を読み進める。本書のテーマは男女間のコミュニケーションである。身近な事例を豊富に用い、会話スタイルの男女の相違に関する著者の主張が展開されている。授業では、前半(第2回〜7回)にChapter 1、後半(第9〜14回)に Chapter 2を扱う予定。 第1回:ガイダンス(授業内容、成績評価についての説明) 第2回:Introduction to Chapter 1 第3回:Intimacy and independence 第4回:Asymmetries 第5回:The mixed metamessages of help / Framing 第6回:The modern face of chivalry / The protective frame 第7回:It begins at the beginning 第8回:中間テスト 第9回:Introduction to Chapter 2 / Rapport-talk and report-talk 第10回:Private speaking: The wordy woman and the mute man 第11回:Best Friends 第12回:"Talk to me!" 第13回:What to do with doubts 第14回:Public speaking: The talkative man and the silent woman 第15回:期末テスト 第16回:フィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
毎回の授業冒頭で実施する小テストと、中間テスト・期末テストの合計点を100点満点に換算し、最終的な成績評価とする。
評価および授業の進め方に関する詳細は、初回授業のガイダンスで説明する。 |
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(教科書)
『You Just Don't Understand: Women and Men in Conversation』
(英宝社)
ISBN:978-4-269-14053-0
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
・小テストの範囲について、十分な予習をして臨むこと。
・テキストの内容と共に、既出の構文や文法について十分に復習すること。 |
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(その他(オフィスアワー等))
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