


授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
西洋史II
|
(英 訳) | Western History II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 歴史・文明(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 1共32 | ||||||
(授業の概要・目的) | 本講義は、中世ヨーロッパ都市史を特に社会とコミュニティに焦点を当てて論じる。 中世ヨーロッパの都市社会は、多様な地域的コミュニティ(ローカル・コミュニティ)の一つであり、限定された時間と空間を共有する人々の共在がコミュニティ形成維持の重要な要因である。しかし差異化された複雑な住民構成を持ち、相対的に大きな移動性をもつ人々を受入れ、また送り出し、文化的にも経済的にも変動の大きな、動きのある世界でもある。そんな中世都市は、変化に応え、変化を生み出す政治と文化の実験場の感さえ呈する。そこで築かれた歴史的経験に、わたしたちの社会性と共同性の基盤にある価値観や感情は根差している。 また、中世ヨーロッパの都市は長い間歴史学や社会学における近代化論(近代文明がいかに形成されたかをめぐる議論)の要石でもあった。そのため中世都市像が、わたしたちの歴史観や世界観に与えている影響は意外なほど大きい。 講義ではヨーロッパ中世都市論の学説を紹介し、西洋中世史学の入門的知識を習得してもらうとともに、受講生が多様な時代と地域、そして現代の都市とコミュニティについて考える自らの視覚を養う場としてもらいたい。 |
||||||
(到達目標) | (1)中世ヨーロッパの地域的共同体の基本的特徴を理解する。 (2)中世ヨーロッパの地域的共同体に関わる西洋中世史の基本的事項を理解する。 (3)中世ヨーロッパの地域的共同体に関する研究上の論点を理解する。 (4)中世ヨーロッパの地域的共同体に関する参考文献を適切に活用することができる。 (5)(1)〜(4)に基づく自らの考察を自らの言葉で適切に表現することができる。 |
||||||
(授業計画と内容) | 以下のテーマについてそれぞれ1〜4回前後の授業を行う。授業回数はフィードバックを含めて15回とする。 1. イントロダクション 2. 中世都市共同体論の前提と都市社会学 3. 西洋中世都市をめぐる古典学説:ピレンヌ・プラーニッツテーゼ 4.都市コミューンを解釈する 5.古代から中世へ:連続説と断絶説 6.一つではない中世ヨーロッパ(1):南欧都市 7.一つではない中世ヨーロッパ(2):欧州各地の都市 8.中世都市の自由と不自由:ミニステリアーレス論 9. 中心地論の影響:法共同体論から地理学的関係論へ 10. 都市=農村関係、市場、交易 11. 都市コミュニティと都市をつくるコミュニティーズ 12.中世都市のアイデンティティ 13. 中世都市の政治文化 14. 移動、定住、市民権 15.フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 期末試験または期末レポート試験により、到達目標の達成度に基づき評価する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
授業中に参考資料やレジュメを配布する。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業中に紹介する参考文献や史資料を適宜あわせて読むこと。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | オフィス・アワーは金曜4限です。 メールアドレスは以下です。 sato.hitomi.5k@kyoto-u.ac.jp |
||||||
西洋史II
(科目名)
Western History II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 歴史・文明(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 1共32 |
|||||||
(授業の概要・目的)
本講義は、中世ヨーロッパ都市史を特に社会とコミュニティに焦点を当てて論じる。
中世ヨーロッパの都市社会は、多様な地域的コミュニティ(ローカル・コミュニティ)の一つであり、限定された時間と空間を共有する人々の共在がコミュニティ形成維持の重要な要因である。しかし差異化された複雑な住民構成を持ち、相対的に大きな移動性をもつ人々を受入れ、また送り出し、文化的にも経済的にも変動の大きな、動きのある世界でもある。そんな中世都市は、変化に応え、変化を生み出す政治と文化の実験場の感さえ呈する。そこで築かれた歴史的経験に、わたしたちの社会性と共同性の基盤にある価値観や感情は根差している。 また、中世ヨーロッパの都市は長い間歴史学や社会学における近代化論(近代文明がいかに形成されたかをめぐる議論)の要石でもあった。そのため中世都市像が、わたしたちの歴史観や世界観に与えている影響は意外なほど大きい。 講義ではヨーロッパ中世都市論の学説を紹介し、西洋中世史学の入門的知識を習得してもらうとともに、受講生が多様な時代と地域、そして現代の都市とコミュニティについて考える自らの視覚を養う場としてもらいたい。 |
|||||||
(到達目標)
(1)中世ヨーロッパの地域的共同体の基本的特徴を理解する。
(2)中世ヨーロッパの地域的共同体に関わる西洋中世史の基本的事項を理解する。 (3)中世ヨーロッパの地域的共同体に関する研究上の論点を理解する。 (4)中世ヨーロッパの地域的共同体に関する参考文献を適切に活用することができる。 (5)(1)〜(4)に基づく自らの考察を自らの言葉で適切に表現することができる。 |
|||||||
(授業計画と内容)
以下のテーマについてそれぞれ1〜4回前後の授業を行う。授業回数はフィードバックを含めて15回とする。 1. イントロダクション 2. 中世都市共同体論の前提と都市社会学 3. 西洋中世都市をめぐる古典学説:ピレンヌ・プラーニッツテーゼ 4.都市コミューンを解釈する 5.古代から中世へ:連続説と断絶説 6.一つではない中世ヨーロッパ(1):南欧都市 7.一つではない中世ヨーロッパ(2):欧州各地の都市 8.中世都市の自由と不自由:ミニステリアーレス論 9. 中心地論の影響:法共同体論から地理学的関係論へ 10. 都市=農村関係、市場、交易 11. 都市コミュニティと都市をつくるコミュニティーズ 12.中世都市のアイデンティティ 13. 中世都市の政治文化 14. 移動、定住、市民権 15.フィードバック |
|||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
期末試験または期末レポート試験により、到達目標の達成度に基づき評価する。
|
|||||||
(教科書)
使用しない
授業中に参考資料やレジュメを配布する。
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
授業中に紹介する参考文献や史資料を適宜あわせて読むこと。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
オフィス・アワーは金曜4限です。
メールアドレスは以下です。 sato.hitomi.5k@kyoto-u.ac.jp |
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
西洋史II
|
(英 訳) | Western History II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 歴史・文明(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 1共31 | ||||||
(授業の概要・目的) | 国家とは何か。これは、哲学や政治学だけではなく、歴史学においても非常に重要な問題をなしている。本講義では、この問題に関して、東ヨーロッパのポーランドの歴史から考える。その際、中心となる問いは、中近世以来、君主政であったポーランドが、王のいない共和国として独立を果たしたのは、なぜ・いかにしてであったのかというものである。この問いに関連する史料の解説を行いながら、文脈に即した歴史学的思考を受講者は学ぶ。 また、そのように歴史をつぶさにみていけば、ポーランドの独立は、最初から定められた既定路線があって実現したわけではなく、その過程ではいくつもの路線が政治闘争に敗れたことがわかる。そうした消滅した可能性も含めて歴史を再構成した際には、今日のウクライナやガザで起きている問題との共通性もみえてくるであろう。 |
||||||
(到達目標) | 西洋近現代史の基礎知識を学ぶことを通じて、文脈に即した歴史学的思考ができるようになると同時に、「国家とは何か」という問題に関して、自分なりの見解がもてるようになる。 | ||||||
(授業計画と内容) | 授業回数はフィードバックを含めて全15回とする。 1.イントロダクション 2.「王のいる」共和国 3.フランス革命とポーランド分割 4.蜂起と大亡命 5.有機的労働(実業) 6.ナショナリズムと社会主義 7.1905年革命 8.ユダヤ人問題 9. 第一次世界大戦とポーランド問題 10.摂政評議会のポーランド立憲王国構想 11.「共和国」の革命 12.普通選挙制導入の意味 13.人民の夢 14.国際人道支援 15.フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業内の課題(30点)、期末筆記試験(70点)で評価する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
授業中に資料を配布する
|
||||||
(参考書等) |
『王のいない共和国の誕生』
(群像社, 2023)
ISBN:9784910100333
この他、授業中に紹介する。
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 予習・復習は、授業で配布した資料を利用するとよい。授業中に紹介する文献や、図書館で関連する文献を自分でみつけ、読んでみることで、理解をさらに深めることができる。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
西洋史II
(科目名)
Western History II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 歴史・文明(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 1共31 |
|||||||
(授業の概要・目的)
国家とは何か。これは、哲学や政治学だけではなく、歴史学においても非常に重要な問題をなしている。本講義では、この問題に関して、東ヨーロッパのポーランドの歴史から考える。その際、中心となる問いは、中近世以来、君主政であったポーランドが、王のいない共和国として独立を果たしたのは、なぜ・いかにしてであったのかというものである。この問いに関連する史料の解説を行いながら、文脈に即した歴史学的思考を受講者は学ぶ。
また、そのように歴史をつぶさにみていけば、ポーランドの独立は、最初から定められた既定路線があって実現したわけではなく、その過程ではいくつもの路線が政治闘争に敗れたことがわかる。そうした消滅した可能性も含めて歴史を再構成した際には、今日のウクライナやガザで起きている問題との共通性もみえてくるであろう。 |
|||||||
(到達目標)
西洋近現代史の基礎知識を学ぶことを通じて、文脈に即した歴史学的思考ができるようになると同時に、「国家とは何か」という問題に関して、自分なりの見解がもてるようになる。
|
|||||||
(授業計画と内容)
授業回数はフィードバックを含めて全15回とする。 1.イントロダクション 2.「王のいる」共和国 3.フランス革命とポーランド分割 4.蜂起と大亡命 5.有機的労働(実業) 6.ナショナリズムと社会主義 7.1905年革命 8.ユダヤ人問題 9. 第一次世界大戦とポーランド問題 10.摂政評議会のポーランド立憲王国構想 11.「共和国」の革命 12.普通選挙制導入の意味 13.人民の夢 14.国際人道支援 15.フィードバック |
|||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業内の課題(30点)、期末筆記試験(70点)で評価する。
|
|||||||
(教科書)
使用しない
授業中に資料を配布する
|
|||||||
(参考書等)
『王のいない共和国の誕生』
(群像社, 2023)
ISBN:9784910100333
この他、授業中に紹介する。
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
予習・復習は、授業で配布した資料を利用するとよい。授業中に紹介する文献や、図書館で関連する文献を自分でみつけ、読んでみることで、理解をさらに深めることができる。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
日本史II
|
(英 訳) | Japanese History II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 歴史・文明(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 共北28 | ||||||
(授業の概要・目的) | 日本中世前期の諸問題 1、日本の歴史、とくに中世史に関する基礎的知識・教養の習得をめざします。 2、それらを題材に、歴史について考えるための基礎能力の獲得もめざします。 |
||||||
(到達目標) | 日本の歴史、とくに中世史に関する基礎的知識・教養を習得するとともに、歴史について考えるための一定の視座を獲得する。 | ||||||
(授業計画と内容) | 講義形式で、おおむね以下のような流れで進めます。 第1回 摂関政治とその背景 第2回 院政の時代 第3回 水の都・平安京 第4回 中世都市・京都の展開 第5回 中世のキヨメとケガレ 第6回 中世の怨霊 第7回 中世寺院の成立 第8回 鎌倉幕府の成立 第9回 承久の乱の衝撃 第10回 執権政治と得宗専制(1) 第11回 執権政治と得宗専制(2) 第12回 モンゴル襲来とその影響 第13回 悪党論 第14回 鎌倉幕府の滅亡 ≪期末試験≫ 第15回 フィードバック |
||||||
(履修要件) |
日本の高等学校で日本史を履修していたことを前提に授業を進めます。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点(50%)および期末試験(50%)とを総合して成績評価します。4回以上授業を欠席した場合には、成績評価の対象とはしません。詳細は、初回授業等で説明します。 | ||||||
(教科書) |
授業中にプリントを配布します。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | シラバスに記載の通り、授業の進行を進行するので、各回の授業内容を想定し、予習しておくことが望ましい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 | ||||||
日本史II
(科目名)
Japanese History II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 歴史・文明(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 共北28 |
|||||||
(授業の概要・目的)
日本中世前期の諸問題
1、日本の歴史、とくに中世史に関する基礎的知識・教養の習得をめざします。 2、それらを題材に、歴史について考えるための基礎能力の獲得もめざします。 |
|||||||
(到達目標)
日本の歴史、とくに中世史に関する基礎的知識・教養を習得するとともに、歴史について考えるための一定の視座を獲得する。
|
|||||||
(授業計画と内容)
講義形式で、おおむね以下のような流れで進めます。 第1回 摂関政治とその背景 第2回 院政の時代 第3回 水の都・平安京 第4回 中世都市・京都の展開 第5回 中世のキヨメとケガレ 第6回 中世の怨霊 第7回 中世寺院の成立 第8回 鎌倉幕府の成立 第9回 承久の乱の衝撃 第10回 執権政治と得宗専制(1) 第11回 執権政治と得宗専制(2) 第12回 モンゴル襲来とその影響 第13回 悪党論 第14回 鎌倉幕府の滅亡 ≪期末試験≫ 第15回 フィードバック |
|||||||
(履修要件)
日本の高等学校で日本史を履修していたことを前提に授業を進めます。
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点(50%)および期末試験(50%)とを総合して成績評価します。4回以上授業を欠席した場合には、成績評価の対象とはしません。詳細は、初回授業等で説明します。
|
|||||||
(教科書)
授業中にプリントを配布します。
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
シラバスに記載の通り、授業の進行を進行するので、各回の授業内容を想定し、予習しておくことが望ましい。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
日本近代文学II
|
(英 訳) | Japanese Modern Literature II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 芸術・文学・言語(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 4共31 | ||||||
(授業の概要・目的) | この講義では、夏目漱石の代表作『こころ』を取り上げ、作品世界をていねいに読解し、作品の素材、語句の注釈、用いられた技巧、作品内容、構造、主題を明らかにする。 『心』の巧緻な語りと構造を分析する。その際、作品の背景や素材に注意しながら、冒頭から末尾まで丁寧に読むことを通して作品を解釈する。 受講生は教室にパソコンを持参し、Zoomの画面共有を通じて資料や教員の授業ノート(板書に代わるもの)を見るとともに、教科書を読む。教員の授業ノートは、授業後にPandAの授業資料に置くので、受講生は復習に利用する。 |
||||||
(到達目標) | 作品世界をていねいに読解することで、成立過程、語句注釈、用いられた技巧、構造、主題などを理解し、作品の構造や主題を自分の言葉で語ることができるようになる。これが目標である。 |
||||||
(授業計画と内容) | 1,ガイダンス。夏目漱石の経歴と文学。『こころ』15頁までの読解 2,『こころ』41頁までの読解 3,『こころ』67頁までの読解 4,『こころ』93頁までの読解 5,『こころ』119頁までの読解 6,『こころ』145頁までの読解 7,『こころ』171頁までの読解 8,『こころ』197頁までの読解 9,『こころ』223頁までの読解 10,『こころ』249頁までの読解 11,『こころ』275頁までの読解 12,『こころ』301頁までの読解 13,『こころ』327頁までの読解 14,補足説明 ≪まとめのテスト≫ 15,フィードバック なお、読解の重要さによって進度が前後することがある。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | まとめのテスト(持込不可)100%で授業内容の理解度を問う。 |
||||||
(教科書) |
『こころ』
(岩波文庫)
ISBN:978-4-10-101013-7
PandAにより資料を配布する。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 作品を事前に読んでおくことは当然。 主体的に取り組み、授業中の問いかけに積極的に応じること。 作品を読んで考えたことや意見、質問を積極的に示して欲しい。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 教室の規模のため、受講者数を制限する。 | ||||||
日本近代文学II
(科目名)
Japanese Modern Literature II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 芸術・文学・言語(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 4共31 |
|||||||
(授業の概要・目的)
この講義では、夏目漱石の代表作『こころ』を取り上げ、作品世界をていねいに読解し、作品の素材、語句の注釈、用いられた技巧、作品内容、構造、主題を明らかにする。
『心』の巧緻な語りと構造を分析する。その際、作品の背景や素材に注意しながら、冒頭から末尾まで丁寧に読むことを通して作品を解釈する。 受講生は教室にパソコンを持参し、Zoomの画面共有を通じて資料や教員の授業ノート(板書に代わるもの)を見るとともに、教科書を読む。教員の授業ノートは、授業後にPandAの授業資料に置くので、受講生は復習に利用する。 |
|||||||
(到達目標)
作品世界をていねいに読解することで、成立過程、語句注釈、用いられた技巧、構造、主題などを理解し、作品の構造や主題を自分の言葉で語ることができるようになる。これが目標である。
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|||||||
(授業計画と内容)
1,ガイダンス。夏目漱石の経歴と文学。『こころ』15頁までの読解 2,『こころ』41頁までの読解 3,『こころ』67頁までの読解 4,『こころ』93頁までの読解 5,『こころ』119頁までの読解 6,『こころ』145頁までの読解 7,『こころ』171頁までの読解 8,『こころ』197頁までの読解 9,『こころ』223頁までの読解 10,『こころ』249頁までの読解 11,『こころ』275頁までの読解 12,『こころ』301頁までの読解 13,『こころ』327頁までの読解 14,補足説明 ≪まとめのテスト≫ 15,フィードバック なお、読解の重要さによって進度が前後することがある。 |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
まとめのテスト(持込不可)100%で授業内容の理解度を問う。
|
|||||||
(教科書)
『こころ』
(岩波文庫)
ISBN:978-4-10-101013-7
PandAにより資料を配布する。
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
作品を事前に読んでおくことは当然。
主体的に取り組み、授業中の問いかけに積極的に応じること。 作品を読んで考えたことや意見、質問を積極的に示して欲しい。 |
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
教室の規模のため、受講者数を制限する。
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
言語科学II
|
(英 訳) | Introduction to Linguistic Science II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 芸術・文学・言語(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 共東22 | ||||||
(授業の概要・目的) | 言語を様々な側面(音、文字、語彙、文法、意味、言語政策、言語景観、通訳・翻訳など)から考察する。 | ||||||
(到達目標) | たとえ知らない言語であっても、言語の体系と法則を理解し、探求する力を養う。言語の多様な側面を理解し、その先に見える人間や社会を考察する力を養う。 | ||||||
(授業計画と内容) | 毎回、言語学の諸分野について講義を行う。 1. 言語学入門 2. 音 3. 文字 4. 語彙 5. 人名 6. 語形成 7. 形態論 8. 統語論 9. ことばの地域差・性差 10. 言語の”大小” 11. 言語景観 12. 言語習得 13. 通訳・翻訳 14. 法廷通訳 15. フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 各回のレスポンスカード(60%)・期末レポート(40%)で成績評価を行う。 |
||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業中に紹介する文献に目を通し理解を深めること。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | まずはメールで問い合わせてください。 | ||||||
言語科学II
(科目名)
Introduction to Linguistic Science II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 芸術・文学・言語(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 共東22 |
|||||||
(授業の概要・目的)
言語を様々な側面(音、文字、語彙、文法、意味、言語政策、言語景観、通訳・翻訳など)から考察する。
|
|||||||
(到達目標)
たとえ知らない言語であっても、言語の体系と法則を理解し、探求する力を養う。言語の多様な側面を理解し、その先に見える人間や社会を考察する力を養う。
|
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(授業計画と内容)
毎回、言語学の諸分野について講義を行う。 1. 言語学入門 2. 音 3. 文字 4. 語彙 5. 人名 6. 語形成 7. 形態論 8. 統語論 9. ことばの地域差・性差 10. 言語の”大小” 11. 言語景観 12. 言語習得 13. 通訳・翻訳 14. 法廷通訳 15. フィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
各回のレスポンスカード(60%)・期末レポート(40%)で成績評価を行う。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業中に紹介する文献に目を通し理解を深めること。
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(その他(オフィスアワー等))
まずはメールで問い合わせてください。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
創造行為論講読演習
|
(英 訳) | Readings in the Theory of Creative Arts | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 芸術・文学・言語(各論) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 共北3A | ||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 美学・芸術学を研究するうえで必要となる外国語の読解能力を身につける。 | ||||||
(到達目標) | 外国語文献を正確に翻訳し、論旨を理解できるようになること。 | ||||||
(授業計画と内容) | 現代の芸術について考えるうえで重要な英語文献を輪読する。講読文献の選定に当たっては、古典的な美学理論書、過去から現在にいたる芸術潮流に大きな影響を与えた批評言説、最新の雑誌記事などの中から、受講者の興味・関心や語学能力を考慮しつつ適切なものを取り上げる。 第1回:ガイダンスおよび文献の選定 第2回ー第14回:テキストの訳読、解説、議論 第15回:フィードバック(詳細は別途連絡) |
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(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点(出席と参加の状況〔50%〕および発表内容〔50%〕)によって評価する。 | ||||||
(教科書) |
プリントを配布予定
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 講読文献をあらかじめ読んでくること。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
創造行為論講読演習
(科目名)
Readings in the Theory of Creative Arts
(英 訳)
|
|
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(群) 人社 (分野(分類)) 芸術・文学・言語(各論) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 共北3A |
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総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
美学・芸術学を研究するうえで必要となる外国語の読解能力を身につける。
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(到達目標)
外国語文献を正確に翻訳し、論旨を理解できるようになること。
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(授業計画と内容)
現代の芸術について考えるうえで重要な英語文献を輪読する。講読文献の選定に当たっては、古典的な美学理論書、過去から現在にいたる芸術潮流に大きな影響を与えた批評言説、最新の雑誌記事などの中から、受講者の興味・関心や語学能力を考慮しつつ適切なものを取り上げる。 第1回:ガイダンスおよび文献の選定 第2回ー第14回:テキストの訳読、解説、議論 第15回:フィードバック(詳細は別途連絡) |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点(出席と参加の状況〔50%〕および発表内容〔50%〕)によって評価する。
|
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(教科書)
プリントを配布予定
|
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
講読文献をあらかじめ読んでくること。
|
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(その他(オフィスアワー等))
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
教育学II
|
(英 訳) | Pedagogy II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 教育・心理・社会(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 教育院棟講義室31 | ||||||
(授業の概要・目的) | 本講義では、広義の教育者・教師の存在を《媒介者》という概念でとらえ、教育社会史的アプローチから教師・教職のあり方を考えることを目的としている。媒介者とは、教育の完全化、ないし「完全教育」をはかろうとする意志とともに歴史上のステージにその姿をあらわし、活動を開始する存在である。ここで言う完全教育への意志とは、ある国家や社会においてノーマルとされる就学形態や学習形態を、一定の国・社会領域内のすべての子どもたちにあまねく行き渡らせようとする意志のことである 。 義務制、無償制などを最大公約数とする公教育の普及ペースは、国や地域によってまちまちであるが、その普及過程の終盤で大きな関門にさしかかることは共通していた。そこで待ち受けていたのは、たとえば極貧家庭の子ども、被差別集団出身の子ども、重度の身心の障害や疾病のある子ども、非定住の子ども、保護を十分受けず経済的搾取の対象となっている子ども、移民や難民、外国につながる子ども、軍事占領下や植民地支配の下にある子どもなどなどの存在であった。教育意志は普及過程の最終局面で、これら子どもたちの置かれた特殊な条件に応じた、かなり個別化した対応を余儀なくされた。がんらいはノーマリティの押しつけとして画一性を旨としてきた公教育普及に、ここで突然、普遍から個別/特殊へのベクトルの反転という、一見真逆の動きが観察された。媒介者とは第一義的に、こうした「むずかしい子どもたち」と主流の学校教育とをつなぐ多様なエージェントたちのことを指す。本講義ではこうした難題に取り組んだ内外の媒介者の姿を、種々の資料を使いながら浮き彫りにする。 |
||||||
(到達目標) | 教育学の中でも教育史、教育社会史の基礎知識の習得。特に教育が機能システムとして宗教、政治などから分化して自立化する過程で、教育者の存在が近代的教師として専門職化していった過程の理解を目指す。またそうした近代的教師の中から、本講義で媒介者と呼ぶ複雑な存在が生まれていった社会的・歴史的条件の理解を目指す。 | ||||||
(授業計画と内容) | 1.オリエンテーション 2.教師・教職を歴史化する—〈媒介者〉という視点 3〜4.夜間中学が/を生んだ多彩なエージェントの群像 5.ハンセン病療養内の高校教育 6.「土地取上反対運動」における教師の役割 7.植民地における学校教育とその周辺:フィリピンの英語短編小説にみる子ども・教員・異文化 8.松永健哉の原点における〈社会問題の教育化〉 9.中間まとめ・媒介者と教師の違い 10.ともに学び、ともに生きる:1970年代アイルランドにおける多宗派学校運動 11.黒人のニーズを国政に届けた黒人女子教育者メアリー‣マクロード‣ベシューン 12.媒介者という概念を通じて炭鉱閉山期の筑豊を振り返る:「筑豊の子供を守る会」 13〜14.教育的か、政治的・思想的か:「公立朝鮮人学校」の「不正常」な教育 15.フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | レポート試験による。PandA上でのコメントシート提出による平常点も加味する。 | ||||||
(教科書) |
『〈媒介者〉の教育社会史:模索する教師とマイノリティ』
(昭和堂)
ISBN:978-4-8122-2407-6
(2025年9月刊行予定)
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | テキストを事前に購入し、指示されたページに事前に目を通しておくこと。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 特になし。 | ||||||
教育学II
(科目名)
Pedagogy II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 教育・心理・社会(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 教育院棟講義室31 |
|||||||
(授業の概要・目的)
本講義では、広義の教育者・教師の存在を《媒介者》という概念でとらえ、教育社会史的アプローチから教師・教職のあり方を考えることを目的としている。媒介者とは、教育の完全化、ないし「完全教育」をはかろうとする意志とともに歴史上のステージにその姿をあらわし、活動を開始する存在である。ここで言う完全教育への意志とは、ある国家や社会においてノーマルとされる就学形態や学習形態を、一定の国・社会領域内のすべての子どもたちにあまねく行き渡らせようとする意志のことである 。
義務制、無償制などを最大公約数とする公教育の普及ペースは、国や地域によってまちまちであるが、その普及過程の終盤で大きな関門にさしかかることは共通していた。そこで待ち受けていたのは、たとえば極貧家庭の子ども、被差別集団出身の子ども、重度の身心の障害や疾病のある子ども、非定住の子ども、保護を十分受けず経済的搾取の対象となっている子ども、移民や難民、外国につながる子ども、軍事占領下や植民地支配の下にある子どもなどなどの存在であった。教育意志は普及過程の最終局面で、これら子どもたちの置かれた特殊な条件に応じた、かなり個別化した対応を余儀なくされた。がんらいはノーマリティの押しつけとして画一性を旨としてきた公教育普及に、ここで突然、普遍から個別/特殊へのベクトルの反転という、一見真逆の動きが観察された。媒介者とは第一義的に、こうした「むずかしい子どもたち」と主流の学校教育とをつなぐ多様なエージェントたちのことを指す。本講義ではこうした難題に取り組んだ内外の媒介者の姿を、種々の資料を使いながら浮き彫りにする。 |
|||||||
(到達目標)
教育学の中でも教育史、教育社会史の基礎知識の習得。特に教育が機能システムとして宗教、政治などから分化して自立化する過程で、教育者の存在が近代的教師として専門職化していった過程の理解を目指す。またそうした近代的教師の中から、本講義で媒介者と呼ぶ複雑な存在が生まれていった社会的・歴史的条件の理解を目指す。
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(授業計画と内容)
1.オリエンテーション 2.教師・教職を歴史化する—〈媒介者〉という視点 3〜4.夜間中学が/を生んだ多彩なエージェントの群像 5.ハンセン病療養内の高校教育 6.「土地取上反対運動」における教師の役割 7.植民地における学校教育とその周辺:フィリピンの英語短編小説にみる子ども・教員・異文化 8.松永健哉の原点における〈社会問題の教育化〉 9.中間まとめ・媒介者と教師の違い 10.ともに学び、ともに生きる:1970年代アイルランドにおける多宗派学校運動 11.黒人のニーズを国政に届けた黒人女子教育者メアリー‣マクロード‣ベシューン 12.媒介者という概念を通じて炭鉱閉山期の筑豊を振り返る:「筑豊の子供を守る会」 13〜14.教育的か、政治的・思想的か:「公立朝鮮人学校」の「不正常」な教育 15.フィードバック |
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(履修要件)
特になし
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
レポート試験による。PandA上でのコメントシート提出による平常点も加味する。
|
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(教科書)
『〈媒介者〉の教育社会史:模索する教師とマイノリティ』
(昭和堂)
ISBN:978-4-8122-2407-6
(2025年9月刊行予定)
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
テキストを事前に購入し、指示されたページに事前に目を通しておくこと。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
特になし。
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
朝鮮・韓国学入門
|
(英 訳) | Introduction to Korean Studies | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 地域・文化(各論) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 共南01 | ||||||
(授業の概要・目的) | 朝鮮半島の文化や歴史への関心を深めるために、担当教員がそれぞれの専門分野においてトピックとなるテーマを選んで講義をおこなう。朝鮮・韓国に関する教養的な知識だけでなく、その文化・歴史に対する見方を考え直すきっかけとなるようにしたい。 | ||||||
(到達目標) | 具体的な研究テーマ・トピックを通して、朝鮮・韓国の文化・歴史に対する基礎知識を身につけると共に、諸問題についての理解を深める。 | ||||||
(授業計画と内容) | 2人の担当教員が、テーマごとにそれぞれ2〜3回の授業を行なう。 1 ガイダンス(吉井) 2〜4 朝鮮半島の地理・気候・歴史(吉井) 5〜8 近現代における朝鮮と日本(吉井) 9〜10 植民地支配と文化財問題(吉井) 11〜13 古代・中世における朝鮮と日本(吉井) 14 現代における朝鮮半島の諸問題(吉井) 15 定期試験 16 フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点(出席と参加の状況および毎回課する小レポート、約60%)、および定期試験(筆記、約40%)で評価する。定期試験(筆記)では自筆ノート、配布資料のみ持込を認める。詳細は講義中に説明する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 本講義は、2〜3回ごとにテーマが変わる。テーマごとに関心をもった点について、各自さらに理解を深めていただきたい。また本講義は、受講者が東アジアを中心とする言語学・歴史学・考古学についての最低限の知識・関心をもっていることを前提として進めていくことに留意すること。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 講義の進め方など全般的な注意点について説明するため、受講希望者は第1回目のガイダンスに必ず出席すること。 | ||||||
朝鮮・韓国学入門
(科目名)
Introduction to Korean Studies
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 地域・文化(各論) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 共南01 |
|||||||
(授業の概要・目的)
朝鮮半島の文化や歴史への関心を深めるために、担当教員がそれぞれの専門分野においてトピックとなるテーマを選んで講義をおこなう。朝鮮・韓国に関する教養的な知識だけでなく、その文化・歴史に対する見方を考え直すきっかけとなるようにしたい。
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(到達目標)
具体的な研究テーマ・トピックを通して、朝鮮・韓国の文化・歴史に対する基礎知識を身につけると共に、諸問題についての理解を深める。
|
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(授業計画と内容)
2人の担当教員が、テーマごとにそれぞれ2〜3回の授業を行なう。 1 ガイダンス(吉井) 2〜4 朝鮮半島の地理・気候・歴史(吉井) 5〜8 近現代における朝鮮と日本(吉井) 9〜10 植民地支配と文化財問題(吉井) 11〜13 古代・中世における朝鮮と日本(吉井) 14 現代における朝鮮半島の諸問題(吉井) 15 定期試験 16 フィードバック |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点(出席と参加の状況および毎回課する小レポート、約60%)、および定期試験(筆記、約40%)で評価する。定期試験(筆記)では自筆ノート、配布資料のみ持込を認める。詳細は講義中に説明する。
|
|||||||
(教科書)
使用しない
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
本講義は、2〜3回ごとにテーマが変わる。テーマごとに関心をもった点について、各自さらに理解を深めていただきたい。また本講義は、受講者が東アジアを中心とする言語学・歴史学・考古学についての最低限の知識・関心をもっていることを前提として進めていくことに留意すること。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
講義の進め方など全般的な注意点について説明するため、受講希望者は第1回目のガイダンスに必ず出席すること。
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|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
法学
|
(英 訳) | Jurisprudence | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 法・政治・経済(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
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(教室) | 共北31 | ||||||
(授業の概要・目的) | 私たちの生活は、法に支えられて成り立っている。法の全体像を深く正しく理解するためには、法体系のモデルを学習することが重要である。本科目では、近代から今日までに発展してきた多様な法体系のモデルについて、平易に概説する。 本科目では、履修者数が極めて多数とならない限り、質疑・討論の時間をやや長めに確保する。履修者数が極めて多数に上る場合には、質疑・討論の時間を設けない。 |
||||||
(到達目標) | 多様な法体系のモデルを習得し、関連する諸論点について自ら考察を深めることにより、法の全体像に対する正確かつ複眼的な視座を得ることが、本科目の目的である。 |
||||||
(授業計画と内容) | 次の主題について授業を行う。 1. 序論:法体系のモデル【1回】 2. 強制モデル【2〜3回】 3. 命令モデル【2〜3回】 4. ルール・モデル【3〜4回】 5. 原理モデル【2〜3回】 6. 道徳モデル【1〜2回】 授業回数は、フィードバックを含めて全15回とする。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | ○履修者数が極めて多数とはならない場合 質疑・討論における各履修者の発言を、質・量の両面から厳密に評価して記録し、授業参加点を算出する。出席による加点はないが、欠席・遅刻・早退は減点対象となる。 授業参加点(50%)と授業期間中に実施する2回の小テスト(25%×2)の点数とを合計して、最終成績を確定する。 ○履修者数が極めて多数に上る場合 授業期間中に実施する中間試験(50%)と期末試験(50%)の点数を合計して、最終成績を確定する。 |
||||||
(教科書) |
『法哲学』
(有斐閣)
|
||||||
(参考書等) |
『法哲学講義』
(筑摩書房)
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||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | ○履修者数が極めて多数とはならない場合 履修者は、十分な予習に基づく積極的な発言を期待される。 ○履修者数が極めて多数に上る場合 履修者は、十分な予習を行うことを期待される。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 質疑・討論の時間が設けられる場合には、教室で自由に発言する楽しさを味わってほしい。 本科目は、同一曜日の2つの時限におおよそ同一の授業内容で開講されるが、授業内容の詳細が異なりうる。そのため、履修者は、履修登録したのとは別の時限に出席・受験しても採点されない。 第1回授業で、出席者数を勘案して授業方法を確定し、その詳細な説明を行うので、履修希望者は必ず出席すること。 |
||||||
法学
(科目名)
Jurisprudence
(英 訳)
|
|
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(群) 人社 (分野(分類)) 法・政治・経済(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 共北31 |
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(授業の概要・目的)
私たちの生活は、法に支えられて成り立っている。法の全体像を深く正しく理解するためには、法体系のモデルを学習することが重要である。本科目では、近代から今日までに発展してきた多様な法体系のモデルについて、平易に概説する。
本科目では、履修者数が極めて多数とならない限り、質疑・討論の時間をやや長めに確保する。履修者数が極めて多数に上る場合には、質疑・討論の時間を設けない。 |
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(到達目標)
多様な法体系のモデルを習得し、関連する諸論点について自ら考察を深めることにより、法の全体像に対する正確かつ複眼的な視座を得ることが、本科目の目的である。
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|||||||
(授業計画と内容)
次の主題について授業を行う。 1. 序論:法体系のモデル【1回】 2. 強制モデル【2〜3回】 3. 命令モデル【2〜3回】 4. ルール・モデル【3〜4回】 5. 原理モデル【2〜3回】 6. 道徳モデル【1〜2回】 授業回数は、フィードバックを含めて全15回とする。 |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
○履修者数が極めて多数とはならない場合
質疑・討論における各履修者の発言を、質・量の両面から厳密に評価して記録し、授業参加点を算出する。出席による加点はないが、欠席・遅刻・早退は減点対象となる。 授業参加点(50%)と授業期間中に実施する2回の小テスト(25%×2)の点数とを合計して、最終成績を確定する。 ○履修者数が極めて多数に上る場合 授業期間中に実施する中間試験(50%)と期末試験(50%)の点数を合計して、最終成績を確定する。 |
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(教科書)
『法哲学』
(有斐閣)
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(参考書等)
『法哲学講義』
(筑摩書房)
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(授業外学習(予習・復習)等)
○履修者数が極めて多数とはならない場合
履修者は、十分な予習に基づく積極的な発言を期待される。 ○履修者数が極めて多数に上る場合 履修者は、十分な予習を行うことを期待される。 |
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(その他(オフィスアワー等))
質疑・討論の時間が設けられる場合には、教室で自由に発言する楽しさを味わってほしい。
本科目は、同一曜日の2つの時限におおよそ同一の授業内容で開講されるが、授業内容の詳細が異なりうる。そのため、履修者は、履修登録したのとは別の時限に出席・受験しても採点されない。 第1回授業で、出席者数を勘案して授業方法を確定し、その詳細な説明を行うので、履修希望者は必ず出席すること。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
Environmental Histories of South Asia-E2
(科目名)
Environmental Histories of South Asia-E2
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 地域・文化(各論) (使用言語) 英語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 4共22 |
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(授業の概要・目的)
This is designed as an introductory course that will familiarise students with several of the critical debates that have shaped environmental history writings on South Asia. The emphasis will be on rehearsing not only the distinct conceptual and theoretical claims but, significantly as well, survey the rich and complex socio-ecological worlds that have been revealed such writing on South Asia.
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(到達目標)
This course will help students understand the unique histories of ecological change in South Asia. In particular, the drastic ecological changes that occurred in the nineteenth century: deforestation, systematic elimnation of wild life and the introduction of modern river control. Environmental history will help students understand that environments are not the frozen backdrop to human drama but are very much part of the making of human history.
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(授業計画と内容)
Each class will comprise a 90 minute session; involving a lecture of 60 minutes and followed by a 30 minute interactive discussion in which student participation will also be elicited through either group or individual presentations. Four themes will be covered: a) The Colonial Watershed Thesis b) Continuity and Change c) Forest Protection, Hunting and Colonial Hydrology d) Conservation, environmental change and the Colonial State Total 14 classes and 1 feedback session. |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
Evaluations will be based on two writing assignments/tutorials. Each tutorial/assignment is 50 % of the grade and the two tutorials/assignments combined will comprise 100% of the grade.
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『The Unquiet Woods: ecological change and peasant resistance in the Himalaya』
(Permanent Black: Ranikhet 2010 [1989])
ISBN:978-0520222359
『This Fissured Land: an ecological history of India』
(Oxford University Press: New Delhi 1992)
ISBN:978-0520082960
『Fencing the Forest: conservation and ecological change in India's Central provinces 1860-1914』
(Oxford University press: New Delhi 1996)
ISBN:978-0195649840
『Green Imperialism; colonial expansion, tropical island Edens and the origins of E nvironmentalism 1600-1860』
(Cambridge University Press: Cambridge, UK 1995)
ISBN:978-0521565134
『Pastoral Politics: shepherds, bureaucrats, and conservation in the Western Himalaya』
(Oxford University Press: New Delhi 1998)
ISBN:978-0195643084
『Modern Forests: Statemaking and environmental change in colonial Eastern India』
(Oxford University Press: New Delhi 1999)
ISBN:978-0804745567
『Modernizing Nature: Forestry and Imperial Eco-Development 1800-1950』
(Orient Longman: Hyderabad 2006)
ISBN:978-0199277964
『Drowned and Dammed: colonial capitalism and flood control in Eastern India』
(Oxford University Press: New Delhi 2006)
ISBN:978-0195682175
『Animal Kingdoms: Hunting, the Environment, and Power in the Indian Princely States』
(Harvard University Press: Cambridge, Mass. 2013)
ISBN:978-0674072800
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(授業外学習(予習・復習)等)
Students will be expected to have read at least five pages of pre-assigned reading, at the very minimum, before attending each class.
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(その他(オフィスアワー等))
Students can meet me during office hours with prior appointment
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