


授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :X線観測衛星による高エネルギー天文学実習
|
(英 訳) | ILAS Seminar :Analysis of X-ray Satellite Data for High Energy Astrophysics | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
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(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 10(10)人 | ||||||
(配当学年) | 1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
||||||
(教室) | 理学研究科5号館341号室 | ||||||
(キーワード) | 天文学 / 高エネルギー宇宙物理 / 人工衛星 / 観測研究 / X線 | ||||||
(授業の概要・目的) | 宇宙にはX線で輝く天体が無数に存在しています。例えばブラックホール周辺の降着円盤、暗黒物質に束縛された銀河団ガス、超新星爆発を起こした星の残骸などは、X線天体の代表例です。それらの正体は様々な物理機構によって数万度から数億度まで加熱された超高温プラズマです。こうしたプラズマからのX線放射を検出することは、宇宙の到るところで起きている激しい高エネルギー活動の現場を捉えることに他なりません。X線天文学は、こうした宇宙の極限環境でしか実現し得ない高エネルギー現象の物理を観測を通じて明らかにしてきました。 本ILASセミナーでは、当研究室を含む日本の研究機関が開発し2005年に打ち上げたX線観測衛星すざく、および1999年にNASAが打ち上げたChandra衛星の公開データを用いて、任意の天体のデータ解析実習を行います。手元にPCがあれば誰でも行える簡単な解析手法からX線天体の様々な物理量を測定し、それが現代の天文学においてどのような意味を持つかを説明します。その過程で天体物理学の基本や衛星データ解析の方法論を楽しみながら学びます。 |
||||||
(到達目標) | ・観測研究の基本、X線観測衛星で取得したデータから天体の科学的な情報を引き出すまでの手順を実際に手を動かしながら習得する。 ・その過程で天体物理学や人工衛星、そこに搭載された検出器の特性を理解する。 |
||||||
(授業計画と内容) | ・授業回数はフィードバックを含め全15回とします。 ・初回に本セミナーの目標・進め方を説明します。 ・その後の数回で観測衛星・X線天体について調べ、ゼミ発表を行います。 ・その後、各自で研究したい天体を決めて、データ解析実習に移ります。どの天体をターゲットにするかは授業の中で説明します。 ・それぞれの天体の観測からどのような知見が得られたかを発表する回を設けます。 下記は昨年度の例です。 第1回 高エネルギー天文学実習ガイダンス 第2回 X線天文学の基礎セミナー(超新星の爆発機構) 第3回 X線天文学の基礎セミナー 第4回 X線天文学の基礎セミナー 第5回 オンラインを利用したすざく衛星データの天体解析方法 第6回 天体解析実習(続き) 第7回 X線スペクトルからの物理量の測定 第8回 超新星残骸の重元素測定 第9回 各自の天体解析結果から超新星の素性を突き止める 第10回 仮想マシンを利用したChandra衛星データの天体解析方法 第11回 天体解析実習(続き) 第12回 X線天体画像からの物理量の測定 第13回 超新星残骸の重元素分布の調査 第14回 総括 |
||||||
(履修要件) |
宇宙や天文に興味があることが受講の条件です。X線の物理過程に踏み込むので理学部向きです。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 出席状況とゼミ・実習での積極的姿勢をもとに評価する。詳細は授業中に説明する。 | ||||||
(教科書) |
未定
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 実習では次回までの課題が出ることがあります。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 特別な予備知識は必要としません。実習にはPCを使用します。何台かはこちらで用意しますが、自分でノートPCを持ち込める人、大歓迎です。Mac, Windowsどちらでも可。場合によっては二人一組での実習になります。 特にオフィスアワーは設けていませんが、実習で詰まった場合はいつでも対応します。 |
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ILASセミナー :X線観測衛星による高エネルギー天文学実習
(科目名)
ILAS Seminar :Analysis of X-ray Satellite Data for High Energy Astrophysics
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 10(10)人 (配当学年) 1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 理学研究科5号館341号室 |
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(キーワード) 天文学 / 高エネルギー宇宙物理 / 人工衛星 / 観測研究 / X線 | |||||||
(授業の概要・目的)
宇宙にはX線で輝く天体が無数に存在しています。例えばブラックホール周辺の降着円盤、暗黒物質に束縛された銀河団ガス、超新星爆発を起こした星の残骸などは、X線天体の代表例です。それらの正体は様々な物理機構によって数万度から数億度まで加熱された超高温プラズマです。こうしたプラズマからのX線放射を検出することは、宇宙の到るところで起きている激しい高エネルギー活動の現場を捉えることに他なりません。X線天文学は、こうした宇宙の極限環境でしか実現し得ない高エネルギー現象の物理を観測を通じて明らかにしてきました。
本ILASセミナーでは、当研究室を含む日本の研究機関が開発し2005年に打ち上げたX線観測衛星すざく、および1999年にNASAが打ち上げたChandra衛星の公開データを用いて、任意の天体のデータ解析実習を行います。手元にPCがあれば誰でも行える簡単な解析手法からX線天体の様々な物理量を測定し、それが現代の天文学においてどのような意味を持つかを説明します。その過程で天体物理学の基本や衛星データ解析の方法論を楽しみながら学びます。 |
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(到達目標)
・観測研究の基本、X線観測衛星で取得したデータから天体の科学的な情報を引き出すまでの手順を実際に手を動かしながら習得する。
・その過程で天体物理学や人工衛星、そこに搭載された検出器の特性を理解する。 |
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(授業計画と内容)
・授業回数はフィードバックを含め全15回とします。 ・初回に本セミナーの目標・進め方を説明します。 ・その後の数回で観測衛星・X線天体について調べ、ゼミ発表を行います。 ・その後、各自で研究したい天体を決めて、データ解析実習に移ります。どの天体をターゲットにするかは授業の中で説明します。 ・それぞれの天体の観測からどのような知見が得られたかを発表する回を設けます。 下記は昨年度の例です。 第1回 高エネルギー天文学実習ガイダンス 第2回 X線天文学の基礎セミナー(超新星の爆発機構) 第3回 X線天文学の基礎セミナー 第4回 X線天文学の基礎セミナー 第5回 オンラインを利用したすざく衛星データの天体解析方法 第6回 天体解析実習(続き) 第7回 X線スペクトルからの物理量の測定 第8回 超新星残骸の重元素測定 第9回 各自の天体解析結果から超新星の素性を突き止める 第10回 仮想マシンを利用したChandra衛星データの天体解析方法 第11回 天体解析実習(続き) 第12回 X線天体画像からの物理量の測定 第13回 超新星残骸の重元素分布の調査 第14回 総括 |
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(履修要件)
宇宙や天文に興味があることが受講の条件です。X線の物理過程に踏み込むので理学部向きです。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
出席状況とゼミ・実習での積極的姿勢をもとに評価する。詳細は授業中に説明する。
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(教科書)
未定
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
実習では次回までの課題が出ることがあります。
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(その他(オフィスアワー等))
特別な予備知識は必要としません。実習にはPCを使用します。何台かはこちらで用意しますが、自分でノートPCを持ち込める人、大歓迎です。Mac, Windowsどちらでも可。場合によっては二人一組での実習になります。
特にオフィスアワーは設けていませんが、実習で詰まった場合はいつでも対応します。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :来るべき民主主義と平和のかたち
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(英 訳) | ILAS Seminar :The shapes of democracy and peace to come | ||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 少人数 | ||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||||||||||||||
(受講定員(1回生定員)) | 15(15)人 | ||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 1共22 | ||||||||||||||||||||||||
(キーワード) | 戦争 / 平和 / 民主主義 / 構造的暴力 | ||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | テーマ:構造的暴力 −戦争がなければ平和なのか− 20世紀は戦争による死者が歴史上最も多かった100年間であった。21世紀に入って、国家間の全面的な紛争は減少したかに見えるが、民族や宗教の対立あるいは政治経済的利害に基づく地域的な紛争は依然として後を絶たない。 平和という言葉は戦争に対置してしばしば用いられるが、戦争がない状態が平和だと果たして言えるだろうか。物理的な暴力にさらされていなくても、幸福を追求することができない人や社会は世界に存在する。政治的抑圧、経済的搾取、文化的排除など、社会の仕組みのもとで人々の暮らしが脅かされることを、構造的暴力と呼ぶ。構造的暴力はシステムとして働くので、暴力をふるう主体は見えにくいが、私たちの身の回りに確かに存在している。さらに厄介なことには、グローバル化が進行した現代の社会では国境をこえて構造的暴力が作用するし、構造的暴力の被害者が、別の構造的暴力を支えていることさえ考えられる。 本セミナーではこれらの問題について受講者とともに考える。具体的な事実に基づいて「来るべき民主主義と平和のかたち」を受講者が自分で考える思考能力を養うことを目的とする。 |
||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 構造的暴力という視点から平和の意味を捉えなおし、これからの社会が向き合わなければならない諸問題の解決のために、複眼的でグローカルな視点に基づいて考える習慣を身につけることを目標とする。授業では解決策を提示して解説をするのではなく、あくまで受講者が自力で考えることを促す。 | ||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 第1回 イントロダクション 授業で取り上げる問題について概説し、参考文献の紹介、授業の進め方について説明を行う。 第2回以降第10回までは、講師による講義と、グループ別に報告を準備するための時間を設ける。講師による講義は、「構造的暴力」の問題にかかわって各回別の講師が担当し、毎回の講義の終了後に質疑をおこない、参加者が授業の終わりにコメントシートを提出する(下記の日程は仮日程、講師の担当日は変わる可能性がある)。 第11回以降は、グループ別のプレゼン/討論の時間とする。 グループ別の発表のテーマは、なんらかの形で「戦争/平和」という主題に関係していることが求められるが、講師による講義内容にかかわりなく、自由に設定することが可能である。 第 2回 講義と質疑 第 3回 講義と質疑 第 4回 グループ分け・グループ別プレゼン準備 第 5回 講義と質疑 第 6回 講義と質疑 第 7回 グループ別プレゼン準備 第 8回 講義と質疑 第 9回 講義と質疑 第10回 グループ別プレゼン準備 第11回 グループ別プレゼン/討論 第12回 グループ別プレゼン/討論 第13回 グループ別プレゼン/討論 第14回 グループ別プレゼン/討論 第15回 フィードバック |
||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点(授業での議論参加)…6割 学期末レポート…4割 詳細は初回授業で説明する。 |
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(教科書) |
使用しない
|
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(参考書等) |
授業のテーマについてさらに学びたい受講者には担当教員が随時指示する。
|
||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 国内外の出来事について報道されるニュースに常に接しておく。授業の内容に関連して関心をもった出来事があれば、次の授業においてそれを質問・紹介する。 | ||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 社会に対するアンテナを日常的に張り巡らして様々なことに好奇心を発揮する態度と、与えられた知識を鵜呑みにするのではなく、常に批判的に問い返す姿勢を受講者には求めたい。 | ||||||||||||||||||||||||
ILASセミナー :来るべき民主主義と平和のかたち
(科目名)
ILAS Seminar :The shapes of democracy and peace to come
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | ||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 15(15)人 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 1共22 |
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(キーワード) 戦争 / 平和 / 民主主義 / 構造的暴力 | ||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
テーマ:構造的暴力 −戦争がなければ平和なのか−
20世紀は戦争による死者が歴史上最も多かった100年間であった。21世紀に入って、国家間の全面的な紛争は減少したかに見えるが、民族や宗教の対立あるいは政治経済的利害に基づく地域的な紛争は依然として後を絶たない。 平和という言葉は戦争に対置してしばしば用いられるが、戦争がない状態が平和だと果たして言えるだろうか。物理的な暴力にさらされていなくても、幸福を追求することができない人や社会は世界に存在する。政治的抑圧、経済的搾取、文化的排除など、社会の仕組みのもとで人々の暮らしが脅かされることを、構造的暴力と呼ぶ。構造的暴力はシステムとして働くので、暴力をふるう主体は見えにくいが、私たちの身の回りに確かに存在している。さらに厄介なことには、グローバル化が進行した現代の社会では国境をこえて構造的暴力が作用するし、構造的暴力の被害者が、別の構造的暴力を支えていることさえ考えられる。 本セミナーではこれらの問題について受講者とともに考える。具体的な事実に基づいて「来るべき民主主義と平和のかたち」を受講者が自分で考える思考能力を養うことを目的とする。 |
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(到達目標)
構造的暴力という視点から平和の意味を捉えなおし、これからの社会が向き合わなければならない諸問題の解決のために、複眼的でグローカルな視点に基づいて考える習慣を身につけることを目標とする。授業では解決策を提示して解説をするのではなく、あくまで受講者が自力で考えることを促す。
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(授業計画と内容)
第1回 イントロダクション 授業で取り上げる問題について概説し、参考文献の紹介、授業の進め方について説明を行う。 第2回以降第10回までは、講師による講義と、グループ別に報告を準備するための時間を設ける。講師による講義は、「構造的暴力」の問題にかかわって各回別の講師が担当し、毎回の講義の終了後に質疑をおこない、参加者が授業の終わりにコメントシートを提出する(下記の日程は仮日程、講師の担当日は変わる可能性がある)。 第11回以降は、グループ別のプレゼン/討論の時間とする。 グループ別の発表のテーマは、なんらかの形で「戦争/平和」という主題に関係していることが求められるが、講師による講義内容にかかわりなく、自由に設定することが可能である。 第 2回 講義と質疑 第 3回 講義と質疑 第 4回 グループ分け・グループ別プレゼン準備 第 5回 講義と質疑 第 6回 講義と質疑 第 7回 グループ別プレゼン準備 第 8回 講義と質疑 第 9回 講義と質疑 第10回 グループ別プレゼン準備 第11回 グループ別プレゼン/討論 第12回 グループ別プレゼン/討論 第13回 グループ別プレゼン/討論 第14回 グループ別プレゼン/討論 第15回 フィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点(授業での議論参加)…6割
学期末レポート…4割 詳細は初回授業で説明する。 |
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
授業のテーマについてさらに学びたい受講者には担当教員が随時指示する。
|
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(授業外学習(予習・復習)等)
国内外の出来事について報道されるニュースに常に接しておく。授業の内容に関連して関心をもった出来事があれば、次の授業においてそれを質問・紹介する。
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(その他(オフィスアワー等))
社会に対するアンテナを日常的に張り巡らして様々なことに好奇心を発揮する態度と、与えられた知識を鵜呑みにするのではなく、常に批判的に問い返す姿勢を受講者には求めたい。
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :文化人類学調査法
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(英 訳) | ILAS Seminar :Cultural Anthropological Research | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 少人数 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||||||||
(受講定員(1回生定員)) | 5(5)人 | ||||||||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 1共23 | ||||||||||||
(キーワード) | フィールドワーク / 調査計画 / 資料収集 / 文化人類学 | ||||||||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||||||||
(授業の概要・目的) | フィールドワークは、文化人類学における必須の資料収集方法である。本演習は、文化人類学のフィールドワーク法を体得する準備段階に位置づけられる。そのため、段階を踏んで、初歩的なフィールドワークの経験を積むことが、本演習の概要である。まず、準備作業としての事前情報収集、人類学的な主題設定と計画立案を行う。つぎに、教員が受講生を引率して、実際に調査地に泊り込みで出かけ、一次資料を集める。さらに、収集資料をまとめて考察し、口頭発表する。2025年度は、奈良県大淀町近辺において、6月21日(土)〜6月22日(日)に実施する予定である。場所や日程については、受講生との相談により正式に決定する ただし、感染症や気象等の状況によっては、フィールドワークを中止することもある。 |
||||||||||||
(到達目標) | 本演習の目標は、下記の手順により、フィールドワークの基本的な技法を体得することにある。 1)文献等を事前に収集して準備作業を行い、実践的な調査計画を立てる。 2)実地調査地に行き、調査計画に基づいて聞き取りや参与観察を行う。 3)収集資料をまとめて分析し、テーマに基づいて考察する。 単なる情報収集に終わることなく、人類学的に考察を行うことが重要である。 |
||||||||||||
(授業計画と内容) | 第1回〜第4回:日本語で書かれたフィールドワークの方法論や民族誌を輪読し、担当者が発表する。発表内容について討論する。 第5回〜第7回:受講生自らが関心をもつ個別の対象について、調査地に関わる文献等を渉猟して、基本情報を収集し、口頭発表と討論を行う。なお、資料収集においては、授業時間外の自習を含む。 第8回〜第11回:個別対象から抽出した人類学的なテーマについて、文献を読む。学生自らの問題関心を人類学の既存研究と結びつける。問題関心に基づいて、予備調査計画を立てて口頭発表し、全員で討論する。 授業時間外:調査地に赴いて調査を行い(1泊2日)、現地で収集資料をまとめる。 第12回〜第14回:調査資料を整理したうえで考察し、口頭発表する。 第15回:授業の総括およびフィードバック |
||||||||||||
(履修要件) |
特になし
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業における積極性、情報をまとめたプレゼンテーション、議論、発表レジュメの充実度をもとに評価する。詳細は授業中に説明する。 | ||||||||||||
(教科書) |
使用しない
|
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(参考書等) |
授業中に紹介する
参考資料となる市町村史等が図書館に入っているので、活用すること。
|
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(授業外学習(予習・復習)等) | フィールドワークに関わる文献に目を通す。また、授業の性格上、自分の関心テーマに関して、積極的に文献研究や情報収集を行う。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 自ら積極的に調査する意欲が必要である。多様な事象に興味を持ち、疑問に基づいて課題を設定し、自ら解決するために創意工夫する態度が望まれる。人類学関連科目が多数開講されているので、それらを履修することが推奨される。 なお、フィールドワークを実施する場合、かかる費用は受講生の負担となる。調査に先立ち、学生教育災害傷害保険に加入しておくこと。 1泊2日の調査費用は、受講生の自己負担であり、今年度の往復交通・宿泊費は、合計1万5000円程度(現地での活動費・食費を除く)を想定している。 |
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ILASセミナー :文化人類学調査法
(科目名)
ILAS Seminar :Cultural Anthropological Research
(英 訳)
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|
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | ||||||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 5(5)人 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 1共23 |
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(キーワード) フィールドワーク / 調査計画 / 資料収集 / 文化人類学 | ||||||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | ||||||||||
(授業の概要・目的)
フィールドワークは、文化人類学における必須の資料収集方法である。本演習は、文化人類学のフィールドワーク法を体得する準備段階に位置づけられる。そのため、段階を踏んで、初歩的なフィールドワークの経験を積むことが、本演習の概要である。まず、準備作業としての事前情報収集、人類学的な主題設定と計画立案を行う。つぎに、教員が受講生を引率して、実際に調査地に泊り込みで出かけ、一次資料を集める。さらに、収集資料をまとめて考察し、口頭発表する。2025年度は、奈良県大淀町近辺において、6月21日(土)〜6月22日(日)に実施する予定である。場所や日程については、受講生との相談により正式に決定する
ただし、感染症や気象等の状況によっては、フィールドワークを中止することもある。 |
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(到達目標)
本演習の目標は、下記の手順により、フィールドワークの基本的な技法を体得することにある。
1)文献等を事前に収集して準備作業を行い、実践的な調査計画を立てる。 2)実地調査地に行き、調査計画に基づいて聞き取りや参与観察を行う。 3)収集資料をまとめて分析し、テーマに基づいて考察する。 単なる情報収集に終わることなく、人類学的に考察を行うことが重要である。 |
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(授業計画と内容)
第1回〜第4回:日本語で書かれたフィールドワークの方法論や民族誌を輪読し、担当者が発表する。発表内容について討論する。 第5回〜第7回:受講生自らが関心をもつ個別の対象について、調査地に関わる文献等を渉猟して、基本情報を収集し、口頭発表と討論を行う。なお、資料収集においては、授業時間外の自習を含む。 第8回〜第11回:個別対象から抽出した人類学的なテーマについて、文献を読む。学生自らの問題関心を人類学の既存研究と結びつける。問題関心に基づいて、予備調査計画を立てて口頭発表し、全員で討論する。 授業時間外:調査地に赴いて調査を行い(1泊2日)、現地で収集資料をまとめる。 第12回〜第14回:調査資料を整理したうえで考察し、口頭発表する。 第15回:授業の総括およびフィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業における積極性、情報をまとめたプレゼンテーション、議論、発表レジュメの充実度をもとに評価する。詳細は授業中に説明する。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
授業中に紹介する
参考資料となる市町村史等が図書館に入っているので、活用すること。
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(授業外学習(予習・復習)等)
フィールドワークに関わる文献に目を通す。また、授業の性格上、自分の関心テーマに関して、積極的に文献研究や情報収集を行う。
|
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(その他(オフィスアワー等))
自ら積極的に調査する意欲が必要である。多様な事象に興味を持ち、疑問に基づいて課題を設定し、自ら解決するために創意工夫する態度が望まれる。人類学関連科目が多数開講されているので、それらを履修することが推奨される。
なお、フィールドワークを実施する場合、かかる費用は受講生の負担となる。調査に先立ち、学生教育災害傷害保険に加入しておくこと。 1泊2日の調査費用は、受講生の自己負担であり、今年度の往復交通・宿泊費は、合計1万5000円程度(現地での活動費・食費を除く)を想定している。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :民俗学ゼミ
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(英 訳) | ILAS Seminar :Folklore Studies | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 8(6)人 | ||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 人文科学研究所本館4F421号室 | ||||||
(キーワード) | 文化人類学および民俗学関連 / 民俗(民間伝承) / 衣食住 / 経済生活 / 社会組織 | ||||||
(授業の概要・目的) | 民俗学とは、人間の「せつなさ」と「しょうもなさ」に寄り添う学問ではないかと思う。普通の人々が日々の暮らしのなかから創り上げ、承け伝えてきたコトバ、モノ、ワザといったものの総体、そしてその結果として存在する「私たち自身」を「民俗資料」と名づけ、そこから、文字資料には決して書き残されることのなかった普通の人々の歴史を探ることを試みる学問である。本ゼミは、民俗学の目的と方法を、その創始者・柳田国男(1875−1962)の学問的生涯に即して説明した上で、衣食住、経済生活、社会組織などの個別分野についてとりあげる予定である。 | ||||||
(到達目標) | 民俗学の基本的な考え方と初歩的な実践方法を理解する。 | ||||||
(授業計画と内容) | 以下のトピックにつき、現地見学、ディスカッション、資料調査等を行う。 1.使用上の注意 2,柳田国男の生涯 3.民俗学の方法 4.たべる—食— 5.すむ—住— 6.きる—衣— 7.生活史作成の注意1 8.はたらく−生産・生業− 9.はこぶ−交通・運輸− 10.とりかえる−交換・交易− 11.生活史作成の注意2 12.つどう1−血縁− 13.つどう2−地縁− 14.つどう3−社縁− 15.まとめ(フィードバック) |
||||||
(履修要件) |
講義「民俗学Ⅰ」(水4)を併せて履修すること。講義内容を前提にゼミを行う。諸般の事情により履修のできない場合は、補足のための課題を課す。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | ゼミへの参加の積極性およびゼミ活動に関する期末レポートにより評価する。詳細は授業中に説明する。 |
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(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
『柳田国男と民俗学の近代』
(吉川弘文館)
ISBN:9784642075442
『身体論のすすめ』
(丸善)
ISBN:4621075985
『日本的思考の原型』
(講談社)
ISBN:4061158066
『民俗学入門』
(岩波書店)
ISBN:978-4-00-431910-8
『書いてみた生活史:学生とつくる民俗学』
(実生社)
ISBN:978-4-910686-13-4
その他、授業中に適宜紹介する。
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 知的好奇心の旺盛な受講生を歓迎する。 予習・復習等については授業中に随時指示する。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 学生教育研究災害傷害保険へ加入すること(新入生は原則的に必須となっています)。交通費(通常は市バス往復運賃程度)原則学生負担となります。 初回は人文科学研究所本館の玄関(東側)にお集まりください。 |
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ILASセミナー :民俗学ゼミ
(科目名)
ILAS Seminar :Folklore Studies
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 8(6)人 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 人文科学研究所本館4F421号室 |
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(キーワード) 文化人類学および民俗学関連 / 民俗(民間伝承) / 衣食住 / 経済生活 / 社会組織 | |||||||
(授業の概要・目的)
民俗学とは、人間の「せつなさ」と「しょうもなさ」に寄り添う学問ではないかと思う。普通の人々が日々の暮らしのなかから創り上げ、承け伝えてきたコトバ、モノ、ワザといったものの総体、そしてその結果として存在する「私たち自身」を「民俗資料」と名づけ、そこから、文字資料には決して書き残されることのなかった普通の人々の歴史を探ることを試みる学問である。本ゼミは、民俗学の目的と方法を、その創始者・柳田国男(1875−1962)の学問的生涯に即して説明した上で、衣食住、経済生活、社会組織などの個別分野についてとりあげる予定である。
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(到達目標)
民俗学の基本的な考え方と初歩的な実践方法を理解する。
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(授業計画と内容)
以下のトピックにつき、現地見学、ディスカッション、資料調査等を行う。 1.使用上の注意 2,柳田国男の生涯 3.民俗学の方法 4.たべる—食— 5.すむ—住— 6.きる—衣— 7.生活史作成の注意1 8.はたらく−生産・生業− 9.はこぶ−交通・運輸− 10.とりかえる−交換・交易− 11.生活史作成の注意2 12.つどう1−血縁− 13.つどう2−地縁− 14.つどう3−社縁− 15.まとめ(フィードバック) |
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(履修要件)
講義「民俗学Ⅰ」(水4)を併せて履修すること。講義内容を前提にゼミを行う。諸般の事情により履修のできない場合は、補足のための課題を課す。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
ゼミへの参加の積極性およびゼミ活動に関する期末レポートにより評価する。詳細は授業中に説明する。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
『柳田国男と民俗学の近代』
(吉川弘文館)
ISBN:9784642075442
『身体論のすすめ』
(丸善)
ISBN:4621075985
『日本的思考の原型』
(講談社)
ISBN:4061158066
『民俗学入門』
(岩波書店)
ISBN:978-4-00-431910-8
『書いてみた生活史:学生とつくる民俗学』
(実生社)
ISBN:978-4-910686-13-4
その他、授業中に適宜紹介する。
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(授業外学習(予習・復習)等)
知的好奇心の旺盛な受講生を歓迎する。
予習・復習等については授業中に随時指示する。 |
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(その他(オフィスアワー等))
学生教育研究災害傷害保険へ加入すること(新入生は原則的に必須となっています)。交通費(通常は市バス往復運賃程度)原則学生負担となります。
初回は人文科学研究所本館の玄関(東側)にお集まりください。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :教育・社会・国家
|
(英 訳) | ILAS Seminar :Education, Society and Nation-State | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
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(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 10(10)人 | ||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 人環棟535 | ||||||
(キーワード) | 映画 / 表象 / 教師生徒関係 / 学校制度の比較史 | ||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 古今東西の映画のなかで、教育を主題にしたものや教育の世界(教師や生徒や学校の日常の人間関係)が濃密に描かれた作品をいくつか取り上げ、そこに描かれた像を考察することを通して、教育が歴史・社会的文脈においてしか成立しえない事象であることを理解し、また教育学に包含される問題群がいかに幅広く、多様なものであるかを理解することを目指す。取り上げる作品は日本だけのものに偏らず、アメリカやヨーロッパのものを多く含むことで比較社会・比較教育的な試みを可能にする。 |
||||||
(到達目標) | 教育が歴史・社会的文脈においてしか成立しえない事象であることを理解し、教育学に包含される問題群がいかに幅広く、多様なものであるかを感得することで、教育学を学ぶモチベーションを高める。 |
||||||
(授業計画と内容) | 1.オリエンテーション 2.〜14.個人発表またはグループ発表:教育をテーマとする映画作品および原作(または関連文献)を各受講者が取り上げ、読みとった教育像を報告し全体で共有化の上、討論を通じて考察を深める。 <取り上げる作品例> ・山田洋次監督『学校』『学校Ⅱ』1993、1996日本 ・吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』2012、日本 ・ピーター・ウィア監督『いまを生きる』1989、米国 ・チャン・イーモウ監督『あの子を探して』1999 中国 ・ガス・ヴァン・サント監督『グッド・ウィル・ハンティング』1997 アメリカ ・ジョー・ジョンストン監督『遠い空の向こうに』1999 アメリカ ・ジェイソン・ライトマン監督『ジュノ = JUNO』2008 アメリカ ・マーク・ウェブ監督『Gifted = ギフテッド』2017 アメリカ ・スティーブン・チョボスキー監督『ワンダー 君は太陽』2017 アメリカ ・ガーウィグ監督『レディ・バード』2017 アメリカ ・フランソワ・ベゴドー監督『パリ20区、僕たちのクラス』2008 フランス ・アリアンヌ・アスカリッド監督『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』2014 フランス ・フランソワ・トリュフォー監督『大人は判ってくれない』1959 フランス ・サム・ウッド監督『チップス先生さようなら』1939 イギリス ・ジョン・カーニー監督『シング・ストリート 未来へのうた』2016 アイルランド 15.フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点評価による。 教育現象の歴史・社会的文脈での把握・理解が達成されたかどうかを観点に、セミナーにおける発表時のレジュメの完成度、説明の適切性、作品選択の理由説明などを評価する(70%)。さらにそこに日常の討論・共同作業への参加状態、貢献などを加味する(30%)。 |
||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | グループ発表においては、他のメンバーと密に連絡を取り、協調して発表準備を行うこと。 他の人が発表で取り上げる作品もなるべく、吉田南図書館1F視聴覚室または附属図書館3Fラーニング・コモンズで視聴しておくことが望ましい。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
ILASセミナー :教育・社会・国家
(科目名)
ILAS Seminar :Education, Society and Nation-State
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 10(10)人 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 人環棟535 |
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(キーワード) 映画 / 表象 / 教師生徒関係 / 学校制度の比較史 | |||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
古今東西の映画のなかで、教育を主題にしたものや教育の世界(教師や生徒や学校の日常の人間関係)が濃密に描かれた作品をいくつか取り上げ、そこに描かれた像を考察することを通して、教育が歴史・社会的文脈においてしか成立しえない事象であることを理解し、また教育学に包含される問題群がいかに幅広く、多様なものであるかを理解することを目指す。取り上げる作品は日本だけのものに偏らず、アメリカやヨーロッパのものを多く含むことで比較社会・比較教育的な試みを可能にする。
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(到達目標)
教育が歴史・社会的文脈においてしか成立しえない事象であることを理解し、教育学に包含される問題群がいかに幅広く、多様なものであるかを感得することで、教育学を学ぶモチベーションを高める。
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(授業計画と内容)
1.オリエンテーション 2.〜14.個人発表またはグループ発表:教育をテーマとする映画作品および原作(または関連文献)を各受講者が取り上げ、読みとった教育像を報告し全体で共有化の上、討論を通じて考察を深める。 <取り上げる作品例> ・山田洋次監督『学校』『学校Ⅱ』1993、1996日本 ・吉田大八監督『桐島、部活やめるってよ』2012、日本 ・ピーター・ウィア監督『いまを生きる』1989、米国 ・チャン・イーモウ監督『あの子を探して』1999 中国 ・ガス・ヴァン・サント監督『グッド・ウィル・ハンティング』1997 アメリカ ・ジョー・ジョンストン監督『遠い空の向こうに』1999 アメリカ ・ジェイソン・ライトマン監督『ジュノ = JUNO』2008 アメリカ ・マーク・ウェブ監督『Gifted = ギフテッド』2017 アメリカ ・スティーブン・チョボスキー監督『ワンダー 君は太陽』2017 アメリカ ・ガーウィグ監督『レディ・バード』2017 アメリカ ・フランソワ・ベゴドー監督『パリ20区、僕たちのクラス』2008 フランス ・アリアンヌ・アスカリッド監督『奇跡の教室 受け継ぐ者たちへ』2014 フランス ・フランソワ・トリュフォー監督『大人は判ってくれない』1959 フランス ・サム・ウッド監督『チップス先生さようなら』1939 イギリス ・ジョン・カーニー監督『シング・ストリート 未来へのうた』2016 アイルランド 15.フィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点評価による。
教育現象の歴史・社会的文脈での把握・理解が達成されたかどうかを観点に、セミナーにおける発表時のレジュメの完成度、説明の適切性、作品選択の理由説明などを評価する(70%)。さらにそこに日常の討論・共同作業への参加状態、貢献などを加味する(30%)。 |
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(教科書)
使用しない
|
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
グループ発表においては、他のメンバーと密に連絡を取り、協調して発表準備を行うこと。
他の人が発表で取り上げる作品もなるべく、吉田南図書館1F視聴覚室または附属図書館3Fラーニング・コモンズで視聴しておくことが望ましい。 |
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(その他(オフィスアワー等))
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :科学論
|
(英 訳) | ILAS Seminar :Philosophy and History of Science | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 10(10)人 | ||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
||||||
(教室) | 教育院棟演習室21 | ||||||
(キーワード) | 哲学および倫理学関連 / 分析哲学 / 科学哲学 | ||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 哲学と科学に興味があり、かつ、文章を読みながら「議論する」ことについて深く学びたい学生に向けて、ディスカッション中心の授業を行ないます(単位取得には積極的な発言が必要です)。 教科書の文章をクラス全体で精読するほか、各回の担当者を選定し、担当者による司会進行のもとで、ディスカッションを実施します。 |
||||||
(到達目標) | 文章精読とディスカッションの技術を学ぶとともに、哲学的・科学的観点から新たな知見を獲得する。 | ||||||
(授業計画と内容) | 第1回:授業についてのガイダンスを行なう。 第2回:教員による司会進行と解説のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。 第3回〜第14回:各回の担当者による司会進行のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。適宜、教員による解説を挟む。 第15回:フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 各回の授業におけるディスカッションへの参加度と、担当者としての発言内容をもとに、成績評価を行なう。(詳細は講義のガイダンスにて説明します。) |
||||||
(教科書) |
『哲学の問い』
(ちくま新書)
ISBN:978-4480076328
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 各回のディスカッション内容を振り返ることで、自分の担当回ではどのように司会進行を行なうかを考えておく。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 連絡方法等については教員のウェブサイトを参照してください。活発な議論への参加を期待します。 総合人間学部の学生は、別途選抜を行なう場合があるので、総合人間学部生用のシラバスの授業計画をご覧ください。 |
||||||
ILASセミナー :科学論
(科目名)
ILAS Seminar :Philosophy and History of Science
(英 訳)
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||||||
(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 10(10)人 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 教育院棟演習室21 |
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(キーワード) 哲学および倫理学関連 / 分析哲学 / 科学哲学 | |||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
哲学と科学に興味があり、かつ、文章を読みながら「議論する」ことについて深く学びたい学生に向けて、ディスカッション中心の授業を行ないます(単位取得には積極的な発言が必要です)。
教科書の文章をクラス全体で精読するほか、各回の担当者を選定し、担当者による司会進行のもとで、ディスカッションを実施します。 |
|||||||
(到達目標)
文章精読とディスカッションの技術を学ぶとともに、哲学的・科学的観点から新たな知見を獲得する。
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|||||||
(授業計画と内容)
第1回:授業についてのガイダンスを行なう。 第2回:教員による司会進行と解説のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。 第3回〜第14回:各回の担当者による司会進行のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。適宜、教員による解説を挟む。 第15回:フィードバック |
|||||||
(履修要件)
特になし
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|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
各回の授業におけるディスカッションへの参加度と、担当者としての発言内容をもとに、成績評価を行なう。(詳細は講義のガイダンスにて説明します。)
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(教科書)
『哲学の問い』
(ちくま新書)
ISBN:978-4480076328
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
各回のディスカッション内容を振り返ることで、自分の担当回ではどのように司会進行を行なうかを考えておく。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
連絡方法等については教員のウェブサイトを参照してください。活発な議論への参加を期待します。
総合人間学部の学生は、別途選抜を行なう場合があるので、総合人間学部生用のシラバスの授業計画をご覧ください。 |
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :社会心理学
|
(英 訳) | ILAS Seminar :Social Psychology | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 10(10)人 | ||||||
(配当学年) | 1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
||||||
(教室) | 共北12 | ||||||
(キーワード) | 災害 / グループワーク / 人間科学 | ||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 防災・減災および災害復興に関して、人間科学(自然科学とは異なるもう一つの科学)としての社会心理学による実践/研究のアプローチについて理解を深める。 | ||||||
(到達目標) | ・防災・減災に対する人間科学的アプローチ(研究者と当事者の協同的実践を前提とするアプローチ)を理解する。 ・各種グループワークの手法を体験的に学ぶ。 |
||||||
(授業計画と内容) | 1.イントロダクション 2〜3.人間科学的アプローチの視点と姿勢 4.災害サイクル 5〜6.新しい避難訓練 7〜8:生活防災の提案 9〜11:ボランティアと心のケア 12〜14:災害リスクコミュニケーション 15.フィードバック 毎回の授業は、受講者(担当者)による教科書の発表、教員による解説、受講者によるディスカッションやグループワーク、から構成される。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 担当分の発表など授業への参加度、および、課題レポート(3回程度)により評価する。詳細は授業中に説明する。 | ||||||
(教科書) |
PandAで、または授業中に資料を配付する。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業で取り上げる資料には、事前に目を通してきてください。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
ILASセミナー :社会心理学
(科目名)
ILAS Seminar :Social Psychology
(英 訳)
|
|
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 10(10)人 (配当学年) 1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 共北12 |
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(キーワード) 災害 / グループワーク / 人間科学 | |||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
防災・減災および災害復興に関して、人間科学(自然科学とは異なるもう一つの科学)としての社会心理学による実践/研究のアプローチについて理解を深める。
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(到達目標)
・防災・減災に対する人間科学的アプローチ(研究者と当事者の協同的実践を前提とするアプローチ)を理解する。
・各種グループワークの手法を体験的に学ぶ。 |
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(授業計画と内容)
1.イントロダクション 2〜3.人間科学的アプローチの視点と姿勢 4.災害サイクル 5〜6.新しい避難訓練 7〜8:生活防災の提案 9〜11:ボランティアと心のケア 12〜14:災害リスクコミュニケーション 15.フィードバック 毎回の授業は、受講者(担当者)による教科書の発表、教員による解説、受講者によるディスカッションやグループワーク、から構成される。 |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
担当分の発表など授業への参加度、および、課題レポート(3回程度)により評価する。詳細は授業中に説明する。
|
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(教科書)
PandAで、または授業中に資料を配付する。
|
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業で取り上げる資料には、事前に目を通してきてください。
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :民事手続の基礎
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(英 訳) | ILAS Seminar :Introduction to Civil Procedure | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 15(15)人 | ||||||
(配当学年) | 1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 共北36 | ||||||
(キーワード) | 民事紛争の解決方法 / 民事裁判の特質 / 民事裁判の仕組み・手続 / 裁判官の判断形成過程 / 法的思考 | ||||||
(授業の概要・目的) | 紛争解決とは、錯綜した事実関係を分析・整理して問題を発見し、一定のルールを基準として解決を図ることである。民事紛争の種々の解決方法を学ぶことは、社会の様々な局面における問題解決を図るための基礎的な訓練となり、実社会で必要な幅広い対応力を身につけることにつながる。 本講座では、まず、身近な民事紛争の事例を取り上げて、様々な解決方法の利害得失を理解するとともに、特に民事裁判(民事訴訟)について、その特質、基本的な流れ、利用方法等を学ぶこととする。講義では、元裁判官の経験を活かして、世の中に生起する様々な紛争が民事裁判等を通じて実際にどのように解決されているかについて具体的事例をあげて説明する。そして、受講生は、①紛争事案についてどのような解決手段を選択するのが相当か、その場合どのような手続を踏み、実際に交渉等の場面でどのような主張をするのが相当かを全員で議論する、②当事者の雑多な言い分の中から法的に重要な事実を拾い出して法的主張を組み立て、それを記載した裁判関係文書を作成してみる、③模擬裁判(口頭弁論、集中証拠調べ等)を実演して、主張や反論の仕方、事実を引き出すための尋問の仕方などを学ぶといった体験的・実践的学習を通じて、事案の分析の仕方、法的な論述の進め方や討論の仕方を身をもって学び取れるようにする。これらの学習を通じて、受講生が「法化社会」で生きていくために必要な「法的なものの考え方」や事案を分析して法的に論証する力を身につけるとともに、民事紛争解決システムの利用の仕方を理解する一助としたい。 |
||||||
(到達目標) | 民事紛争の各種の解決方法の利害得失や民事裁判(民事訴訟)の仕組みと特質について基礎的な知識を修得するとともに、紛争を解決するに当たり、事実関係を整理・分析した結果に基づき口頭又は書面により効果的に論証する力を身につける。 | ||||||
(授業計画と内容) | 基本的に以下の計画に従って講義を進める。ただし、講義の進み具合、受講生の理解度に対応して順序や同一テーマの回数を変えることがある。 第1回 授業のガイダンス/私的紛争の発生とその解決方法(民事手続概論) −裁判所、裁判官、裁判所職員の概要を知ろう −私的紛争の解決とはどういうことか?どのような解決方法があるのか? 第2回 民事裁判(訴訟)の特質/民事訴訟手続の概要 −民事裁判(訴訟)の特質は何か? −民事訴訟の手続の概要を知ろう 第3回 民事訴訟手続の流れの概観 −訴えの提起から判決までの手続はどのように進められるのか? 第4回 民事裁判の判断の構造 −裁判官の判断形成過程とはどのようなものか? −判断形成上、法律要件該当事実(要件事実)が果たす機能は何か? 第5回 訴えと請求 −訴えの種類にはどのようなものがあるか? −訴状・答弁書にはどのような事項を記載することが求められるか? −訴訟上の請求(訴訟物)とはどのようなものか? 第6回 民事訴訟の基本原則(処分権主義・弁論主義・口頭弁論の諸原則) −民事訴訟はどのようなルールに従って進められるか? −審理におけるイニシャティブは裁判所・当事者のいずれにあるだろうか? 第7回 民事訴訟と裁判官 −裁判官の判断作用には競技審判などと比べてどのような特色があるか? −紛争解決に向けての裁判官の姿勢はどのようなものだろうか? 第8回 争点中心の審理と争点整理手続 −争点中心の審理をするためにはどのようなことが必要になるだろうか? −争点整理はどのような目的で何をすることか? −争点整理はどのように行われるか? −集中証拠調べとはどのようなことだろうか? 第9回 事実認定と証拠(1) −民事裁判における事実認定にはどのような特色があるだろうか? −事実認定はどのようなルールに従って行われるか? −事実認定に当たり自由心証主義はどのような役割を果たしているか? −経験則とは何か?これと自由心証主義とはどのような関わりをもつか? 第10回 事実認定と証拠(2) −証明の対象になる事実はどのようなものか? −証拠調べにはどのような種類があるあるか? −どのようにして証拠(書証・人証)の証明力を判断するのか? −対立矛盾する証拠がある場合、どのようにして事実を認定するのか? 第11回 模擬口頭弁論 −具体的な事案について、原告側・被告側の受講生が、それぞれの立場から主張を行い、裁判官役の受講生が質問しながら主張や証拠を整理して、争点を明確にし、証拠調べの対象を絞り込む実演を行う。 第12回 判決と和解 −判例の拘束力とはどのようなものか? −判決書作成の目的は何か?何をどのように記載すべきか? −確定判決にはどのような効力があるか? −判決以外の訴訟終了事由にはどのようなものがあるか? −判決と和解の利害得失は何か? 第13回 模擬裁判(集中証拠調べから判決言渡しまで) −具体的な事案について、受講生が原告・被告各訴訟代理人役、裁判官役等を分担して、集中証拠調べから判決言渡しまでの裁判手続を実演する。 第14回 模擬裁判の判決言渡し/講評/全体の補足とまとめ 第15回 期末試験/学習到達度の評価 第16回 フィードバック フィードバックの具体的実施方法は後日連絡する。 |
||||||
(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 討論への積極的な参加・貢献の度合い(10点)、課題に対するレポート起案(2回、各20点)、期末試験(50点)により評価する。 起案は全回提出を必須とする。起案については到達目標の達成度に基づき評価する。 期末試験は、民事裁判に関する基礎的な知識を問うものとし、一部は論述式とする。論述問題は基礎的な知識をもとに自分の考えを論理的かつ明確に展開できているかを基準に評価する。 【評価基準】*平成27年度以降のカリキュラムの適用学生 到達目標について以下の評価基準に基づき評価する。 96〜100点:目標を十分に達成しており、とくに優れている。 85〜 95点:目標を十分に達成しており、優れている。 75〜 84点:目標について良好な達成度を示している。 65〜 74点:目標について標準的な達成度を示している。 60〜 64点:目標につき最低限の水準を満たすにとどまる。 0〜 59点:目標について最低限の水準を満たしておらず、さらに学習が必要である。 |
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(教科書) |
教科書は特に指定しない。
事前にレジュメ及び事例問題等をKULASISに登載する。
ただし、小六法(『ポケット六法』、『デーリー六法』等。どこの出版社のものでもよいが、最新版を用意すること)は必須。
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(参考書等) |
『民事裁判入門[第3版補訂版]』
(有斐閣)
ISBN:978-4-641-13623-6
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(授業外学習(予習・復習)等) | レジュメの該当箇所について参考書や指定された文献等を手がかりに予習して授業に臨み、授業後は、必要に応じて参考書等も参照しつつ何を理解できたか確認することが望ましい。事例問題については、予め検討し、授業での討論に備えること。 特に準備が必要な事項(模擬裁判の準備、課題に対するレポート起案の作成・提出方法等)については授業中に別途指示する。 |
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(その他(オフィスアワー等)) | できる限り講師と受講生あるいは受講生間で対話的討論ができる授業を目指したい。授業中わからないことがあれば遠慮なく質問してほしいし、種々の問題について積極的に発言してほしい。 模擬裁判では、各担当者チーム(原告側、被告側、裁判官)が協力し合って入念な準備をすること。 |
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ILASセミナー :民事手続の基礎
(科目名)
ILAS Seminar :Introduction to Civil Procedure
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 15(15)人 (配当学年) 1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 共北36 |
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(キーワード) 民事紛争の解決方法 / 民事裁判の特質 / 民事裁判の仕組み・手続 / 裁判官の判断形成過程 / 法的思考 | |||||||
(授業の概要・目的)
紛争解決とは、錯綜した事実関係を分析・整理して問題を発見し、一定のルールを基準として解決を図ることである。民事紛争の種々の解決方法を学ぶことは、社会の様々な局面における問題解決を図るための基礎的な訓練となり、実社会で必要な幅広い対応力を身につけることにつながる。
本講座では、まず、身近な民事紛争の事例を取り上げて、様々な解決方法の利害得失を理解するとともに、特に民事裁判(民事訴訟)について、その特質、基本的な流れ、利用方法等を学ぶこととする。講義では、元裁判官の経験を活かして、世の中に生起する様々な紛争が民事裁判等を通じて実際にどのように解決されているかについて具体的事例をあげて説明する。そして、受講生は、①紛争事案についてどのような解決手段を選択するのが相当か、その場合どのような手続を踏み、実際に交渉等の場面でどのような主張をするのが相当かを全員で議論する、②当事者の雑多な言い分の中から法的に重要な事実を拾い出して法的主張を組み立て、それを記載した裁判関係文書を作成してみる、③模擬裁判(口頭弁論、集中証拠調べ等)を実演して、主張や反論の仕方、事実を引き出すための尋問の仕方などを学ぶといった体験的・実践的学習を通じて、事案の分析の仕方、法的な論述の進め方や討論の仕方を身をもって学び取れるようにする。これらの学習を通じて、受講生が「法化社会」で生きていくために必要な「法的なものの考え方」や事案を分析して法的に論証する力を身につけるとともに、民事紛争解決システムの利用の仕方を理解する一助としたい。 |
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(到達目標)
民事紛争の各種の解決方法の利害得失や民事裁判(民事訴訟)の仕組みと特質について基礎的な知識を修得するとともに、紛争を解決するに当たり、事実関係を整理・分析した結果に基づき口頭又は書面により効果的に論証する力を身につける。
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(授業計画と内容)
基本的に以下の計画に従って講義を進める。ただし、講義の進み具合、受講生の理解度に対応して順序や同一テーマの回数を変えることがある。 第1回 授業のガイダンス/私的紛争の発生とその解決方法(民事手続概論) −裁判所、裁判官、裁判所職員の概要を知ろう −私的紛争の解決とはどういうことか?どのような解決方法があるのか? 第2回 民事裁判(訴訟)の特質/民事訴訟手続の概要 −民事裁判(訴訟)の特質は何か? −民事訴訟の手続の概要を知ろう 第3回 民事訴訟手続の流れの概観 −訴えの提起から判決までの手続はどのように進められるのか? 第4回 民事裁判の判断の構造 −裁判官の判断形成過程とはどのようなものか? −判断形成上、法律要件該当事実(要件事実)が果たす機能は何か? 第5回 訴えと請求 −訴えの種類にはどのようなものがあるか? −訴状・答弁書にはどのような事項を記載することが求められるか? −訴訟上の請求(訴訟物)とはどのようなものか? 第6回 民事訴訟の基本原則(処分権主義・弁論主義・口頭弁論の諸原則) −民事訴訟はどのようなルールに従って進められるか? −審理におけるイニシャティブは裁判所・当事者のいずれにあるだろうか? 第7回 民事訴訟と裁判官 −裁判官の判断作用には競技審判などと比べてどのような特色があるか? −紛争解決に向けての裁判官の姿勢はどのようなものだろうか? 第8回 争点中心の審理と争点整理手続 −争点中心の審理をするためにはどのようなことが必要になるだろうか? −争点整理はどのような目的で何をすることか? −争点整理はどのように行われるか? −集中証拠調べとはどのようなことだろうか? 第9回 事実認定と証拠(1) −民事裁判における事実認定にはどのような特色があるだろうか? −事実認定はどのようなルールに従って行われるか? −事実認定に当たり自由心証主義はどのような役割を果たしているか? −経験則とは何か?これと自由心証主義とはどのような関わりをもつか? 第10回 事実認定と証拠(2) −証明の対象になる事実はどのようなものか? −証拠調べにはどのような種類があるあるか? −どのようにして証拠(書証・人証)の証明力を判断するのか? −対立矛盾する証拠がある場合、どのようにして事実を認定するのか? 第11回 模擬口頭弁論 −具体的な事案について、原告側・被告側の受講生が、それぞれの立場から主張を行い、裁判官役の受講生が質問しながら主張や証拠を整理して、争点を明確にし、証拠調べの対象を絞り込む実演を行う。 第12回 判決と和解 −判例の拘束力とはどのようなものか? −判決書作成の目的は何か?何をどのように記載すべきか? −確定判決にはどのような効力があるか? −判決以外の訴訟終了事由にはどのようなものがあるか? −判決と和解の利害得失は何か? 第13回 模擬裁判(集中証拠調べから判決言渡しまで) −具体的な事案について、受講生が原告・被告各訴訟代理人役、裁判官役等を分担して、集中証拠調べから判決言渡しまでの裁判手続を実演する。 第14回 模擬裁判の判決言渡し/講評/全体の補足とまとめ 第15回 期末試験/学習到達度の評価 第16回 フィードバック フィードバックの具体的実施方法は後日連絡する。 |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
討論への積極的な参加・貢献の度合い(10点)、課題に対するレポート起案(2回、各20点)、期末試験(50点)により評価する。
起案は全回提出を必須とする。起案については到達目標の達成度に基づき評価する。 期末試験は、民事裁判に関する基礎的な知識を問うものとし、一部は論述式とする。論述問題は基礎的な知識をもとに自分の考えを論理的かつ明確に展開できているかを基準に評価する。 【評価基準】*平成27年度以降のカリキュラムの適用学生 到達目標について以下の評価基準に基づき評価する。 96〜100点:目標を十分に達成しており、とくに優れている。 85〜 95点:目標を十分に達成しており、優れている。 75〜 84点:目標について良好な達成度を示している。 65〜 74点:目標について標準的な達成度を示している。 60〜 64点:目標につき最低限の水準を満たすにとどまる。 0〜 59点:目標について最低限の水準を満たしておらず、さらに学習が必要である。 |
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(教科書)
教科書は特に指定しない。
事前にレジュメ及び事例問題等をKULASISに登載する。
ただし、小六法(『ポケット六法』、『デーリー六法』等。どこの出版社のものでもよいが、最新版を用意すること)は必須。
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(参考書等)
『民事裁判入門[第3版補訂版]』
(有斐閣)
ISBN:978-4-641-13623-6
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(授業外学習(予習・復習)等)
レジュメの該当箇所について参考書や指定された文献等を手がかりに予習して授業に臨み、授業後は、必要に応じて参考書等も参照しつつ何を理解できたか確認することが望ましい。事例問題については、予め検討し、授業での討論に備えること。
特に準備が必要な事項(模擬裁判の準備、課題に対するレポート起案の作成・提出方法等)については授業中に別途指示する。 |
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(その他(オフィスアワー等))
できる限り講師と受講生あるいは受講生間で対話的討論ができる授業を目指したい。授業中わからないことがあれば遠慮なく質問してほしいし、種々の問題について積極的に発言してほしい。
模擬裁判では、各担当者チーム(原告側、被告側、裁判官)が協力し合って入念な準備をすること。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :日本美術史入門
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(英 訳) | ILAS Seminar :Introduction of Japanese Art History | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 10(10)人 | ||||||
(配当学年) | 1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 総合研究2号館 第9講義室 | ||||||
(キーワード) | 美学美術史学 / 日本 / 絵画・彫刻・工芸品 / プレゼンテーション | ||||||
(授業の概要・目的) | 美術作品はそれを生み出した人や社会とどのように関わるのでしょうか。どのように観察し、どのような問題意識を持てば、作品から人の営みを語ることができるのでしょうか。この授業では日本美術を対象とし、受講者自らが考察対象とする作品を設定して作品研究を遂行し、美術史研究の実際を経験することを目的とします。 |
||||||
(到達目標) | ・美術史学の基本的な方法を習得する。 ・日本文化に対する理解を深める。 ・ディスカッションする力、プレゼンテーションする力をつける。 |
||||||
(授業計画と内容) | 授業はゼミナール形式で進めます。資料の収集や分析といった作業、および口頭発表とそれをめぐるディスカッションを行います。受講生には自らの興味関心に基づいて日本美術史から研究対象とする作品を定めて「問い」を設定し、その解明を目指します。 以下の手順で進め、1テーマあたり1〜2回の授業日をあてる予定です。授業回数は15回で、最終回はフィードバックです。 1.日本美術史の研究方法を知る。 2.研究対象とする作品を決定する。 3.美術作品を言葉で記述する。 4.学術論文を捜索し、研究の論点を知る。 5.設定したテーマに関連する作品を収集する。 6.パワーポイントを作成して研究結果を報告、議論する。 7.学術論文の形式を備えたレポートを作成する。 |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 討論への参加(40%)、発表内容(30%)、レポート内容(30%)によって、総合的に評価します。 | ||||||
(教科書) |
プリントを配布する。
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||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 毎回の授業で課題が提示されるので、次回授業までにそれに取り組むことになります。また、テーマとする作品を設定し、授業の最終段階では口頭発表をもとにレポートをまとめます。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 毎回出席できることを前提とし、自らの作業・発表だけでなく、他の受講生の作業を見たり、発表を聞いて討論することを重視します。 | ||||||
ILASセミナー :日本美術史入門
(科目名)
ILAS Seminar :Introduction of Japanese Art History
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 10(10)人 (配当学年) 1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 総合研究2号館 第9講義室 |
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(キーワード) 美学美術史学 / 日本 / 絵画・彫刻・工芸品 / プレゼンテーション | |||||||
(授業の概要・目的)
美術作品はそれを生み出した人や社会とどのように関わるのでしょうか。どのように観察し、どのような問題意識を持てば、作品から人の営みを語ることができるのでしょうか。この授業では日本美術を対象とし、受講者自らが考察対象とする作品を設定して作品研究を遂行し、美術史研究の実際を経験することを目的とします。
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(到達目標)
・美術史学の基本的な方法を習得する。
・日本文化に対する理解を深める。 ・ディスカッションする力、プレゼンテーションする力をつける。 |
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(授業計画と内容)
授業はゼミナール形式で進めます。資料の収集や分析といった作業、および口頭発表とそれをめぐるディスカッションを行います。受講生には自らの興味関心に基づいて日本美術史から研究対象とする作品を定めて「問い」を設定し、その解明を目指します。 以下の手順で進め、1テーマあたり1〜2回の授業日をあてる予定です。授業回数は15回で、最終回はフィードバックです。 1.日本美術史の研究方法を知る。 2.研究対象とする作品を決定する。 3.美術作品を言葉で記述する。 4.学術論文を捜索し、研究の論点を知る。 5.設定したテーマに関連する作品を収集する。 6.パワーポイントを作成して研究結果を報告、議論する。 7.学術論文の形式を備えたレポートを作成する。 |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
討論への参加(40%)、発表内容(30%)、レポート内容(30%)によって、総合的に評価します。
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(教科書)
プリントを配布する。
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
毎回の授業で課題が提示されるので、次回授業までにそれに取り組むことになります。また、テーマとする作品を設定し、授業の最終段階では口頭発表をもとにレポートをまとめます。
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(その他(オフィスアワー等))
毎回出席できることを前提とし、自らの作業・発表だけでなく、他の受講生の作業を見たり、発表を聞いて討論することを重視します。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
ILASセミナー :ハビタブル・アース−生命を育む地球史
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(英 訳) | ILAS Seminar :Habitable Earth - History of our Home Planet | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 少人数 | ||||||
(使用言語) | 日本語及び英語 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・前期 | ||||||
(受講定員(1回生定員)) | 12(12)人 | ||||||
(配当学年) | 主として1回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 東一条館201大講義室 | ||||||
(キーワード) | ハビタブルゾーン / 地球惑星系 / 太陽系 / 太陽系外惑星 / ExoKyoto | ||||||
(授業の概要・目的) | 地球が誕生した後、長期にわたってハビタブルゾーン(ゴルディロックスゾーン)に位置し、様々な生命の発展を支えた事実を、太陽系の他の惑星群の放射平衡温度(黒体温度)と惑星探査機による惑星表面温度との比較、大気組成や自転・公転周期、衛星(月)の形成と存在などを考慮しながら考察する。同時に、現在までに発見された太陽系外惑星について様々な知見をもとに分類し、様々な恒星系での複数のハビタブルゾーン定義について考察し、生命が存在する可能性のあるハビタブル惑星の条件を考察する。 また、シュミットカセグレン望遠鏡を用いた天体観望を通じて太陽系の惑星と主な一等星や星座・メシエ天体について学習する。NASAのJWST、HSTや、岡山せいめい望遠鏡などについても解説を行う。 また地球史の学習を通じて海洋と大気の形成条件と,海洋循環や水文循環プロセスがもたらす気候安定効果について学び,そのシステムが機能しなくなった際の極端事象について学ぶ。また大量絶滅事象を学習することにより,地球生態システムを維持するための要因について学び、人類の生存のための重要な惑星的条件について考慮する。同時に、太陽フレア・恒星フレアによる生命・宇宙開発への影響についても考察する。 本ILASセミナーは、2015年度にポケットゼミとして開講されて以来、10年目の開講となるが、2016-2024年度には太陽系外惑星データベースExoKyotoをILASセミナー受講生が中心となって開発・公開を行ない、現在様々な分野で利用されている。また総合生存学館環境災害研究会、SIC有人宇宙学研究センター、宇宙生物学ゼミらと連携しつつ観望会や系外惑星セミナー・観測を開催するなど、活発な交流活動を行っており、そのようなアウトリーチ活動の開催やILASセミナー終了後の相互連携も目標としている。 |
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(到達目標) | ハビタブル・ゾーン(ゴルディロックスゾーン)についての理解を深め、地球の特殊性を理解し、生命が存在する惑星についての基礎的条件について考察する。身近な天体に親しみ、天体観測についての基礎的スキルを身につける。さらに、人類および生命の維持のために必要な惑星の条件について学び、太陽系外惑星の分類に応用したのち、人類と生命の生存のために我々が何をなすべきかについて知見を育む。 天体観望会の開催や、系外惑星データベースの開発、ワークショップや合宿を通じての人材交流を通じて、「市民に開かれた大学」として、積極的に情報発信できる学生となることをもう一つの目標とする。 |
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(授業計画と内容) | 以下のテーマについて授業を行う予定である。なお、2コマ相当を京都大学防災研究所白浜海象観測所での実習に充てる。 1.地球型惑星それぞれの比較を通じて第三番惑星の特殊性について学ぶ。地球型惑星それぞれについての太陽定数・惑星アルベドを利用した放射平衡温度(黒体温度 Blackbody Temperature)算定を通じて、各惑星における大気の組成比較とその温室効果の違いについて学ぶ。 2.ハビタブル惑星の条件1−金星を例にとり暴走温室効果(Runaway Greenhouse Effect)と射出限界(Critical Flux)について学ぶ。さらに、地球と金星の比較とそれぞれの磁気圏とその作用、またビーナス・エクスプレスによる磁気リコネクションの証拠などをもとに惑星磁場の重要性について学ぶ。 3.ハビタブル惑星の条件2−雪玉地球(Snowball Earth)を例にとり,水文プロセスの重要性について学ぶ。 これらから、Kopparapu et al.2013によるハビタブルゾーン設定について学ぶ。 4.地球惑星形成の歴史1−月誕生過程について、ジャイアント・インパクト説をもとに解説し、月の存在と地球環境の安定、自転軸の安定について学ぶ。 5.地球惑星形成の歴史2−雪玉地球(Snowball Earth)時代の証拠とその大気組成への影響(過酸化水素の生成による酸素濃度増加説)、海洋凍結による海洋循環停止の影響について学ぶ。 6.地球惑星形成の歴史3−ペルム期末大量絶滅(P-T境界事変)と海洋無酸素事変(Oceanic Anoxic Events - OAEs)について学ぶ。 7.地球惑星形成の歴史4−白亜紀末大量絶滅(K-T境界事変)と隕石衝突説、またその証拠とされるK-T境界層のイリジウムについて学ぶ。 8.地球惑星形成の歴史5−新生代・完新世の大量絶滅の可能性について学ぶ。 9.太陽系外惑星1−系外惑星発見の歴史とその手法(視線速度法)、ケプラー宇宙望遠鏡とトランジット法について学ぶ。 10.太陽系外惑星2−系外惑星の分類・愛称(ホットジュピター・ホットネプチューン、スーパーアースなど)を学び、系外惑星の居住可能性の分類方法について学ぶ。 11.太陽系外惑星3−系外惑星データベース“ExoKyoto”を用いて、ハビタブルな惑星を探り、その居住可能性について議論を行う。 12.<フィードバック>以下のフィールド見学会および、望遠鏡の基本操作、主な星座と一等星、メシエ天体について解説する。 *防災研究所白浜海象見学と惑星の観望会実施予定7月5日-7月6日(土曜日・日曜日) 【場所】京都大学防災研究所白浜海象観測所 http://rcfcd.dpri.kyoto-u.ac.jp/frs/shirahama/index.html 白浜水族館 【現地協力教員(予定)】馬場 康之(准教授) 【予定費用(受講生実費)】交通費 プラス宿泊代(1万円前後)+食事代(参加人数によって変化) (昨年度は、バスにて全員で移動・今年度もバス移動であれば交通費は不徴収) *白浜海の家宿泊が可能となれば、安く宿泊可能です。 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/outside/fa_sirahama.html 【内容】白浜海象観測所の見学 ボートによる観測実習(海象次第)望遠鏡を用いた惑星観測(天候次第) *受講生には基本的に全員参加いただく予定ですが、参加できない学生は特別措置を講じます。 *2023年度は有志での串本実習も実施しました。 |
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(履修要件) |
宇宙や地球・他の惑星系について興味のある学生であること。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 講義の後の短いレポートと最終レポートによる。 講義の理解、惑星系と宇宙についての興味などを評価する。 |
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(教科書) |
授業中に指示する
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(参考書等) |
『シリーズ現代の天文学 第一巻 人類の住む宇宙』
(日本評論社)
『シリーズ現代の天文学 第九巻 太陽系と惑星』
(日本評論社)
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(関連URL) |
http://www.exoplanetkyoto.org
初めての日本語での太陽系外惑星データベース。本ILASセミナー担当者とILASセミナー受講生有志が中心になってこのデータベースを作成している。
http://www.gwrlab.org 担当教員の研究室ホームページ |
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(授業外学習(予習・復習)等) | NASAやESAのホームページ、NHK教育などでの宇宙関連番組、講義で紹介する英語での教育番組等を積極的に学習する。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 望遠鏡や双眼鏡を用いたフィールドでの天体観測も講義期間中に随時案内する予定であるが、京大吉田キャンパス内で実施する場合以外は小人数での移動を伴うので、参加希望の学生は学研災(学生教育研究災害傷害保険・付帯賠償責任保険)に加入する必要があります。また、移動交通費は希望者多数の場合、学生の実費負担にて行う場合があります。 | ||||||
ILASセミナー :ハビタブル・アース−生命を育む地球史
(科目名)
ILAS Seminar :Habitable Earth - History of our Home Planet
(英 訳)
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(群) 少人数 (使用言語) 日本語及び英語 | |||||||
(単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・前期 (受講定員(1回生定員)) 12(12)人 (配当学年) 主として1回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 東一条館201大講義室 |
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(キーワード) ハビタブルゾーン / 地球惑星系 / 太陽系 / 太陽系外惑星 / ExoKyoto | |||||||
(授業の概要・目的)
地球が誕生した後、長期にわたってハビタブルゾーン(ゴルディロックスゾーン)に位置し、様々な生命の発展を支えた事実を、太陽系の他の惑星群の放射平衡温度(黒体温度)と惑星探査機による惑星表面温度との比較、大気組成や自転・公転周期、衛星(月)の形成と存在などを考慮しながら考察する。同時に、現在までに発見された太陽系外惑星について様々な知見をもとに分類し、様々な恒星系での複数のハビタブルゾーン定義について考察し、生命が存在する可能性のあるハビタブル惑星の条件を考察する。
また、シュミットカセグレン望遠鏡を用いた天体観望を通じて太陽系の惑星と主な一等星や星座・メシエ天体について学習する。NASAのJWST、HSTや、岡山せいめい望遠鏡などについても解説を行う。 また地球史の学習を通じて海洋と大気の形成条件と,海洋循環や水文循環プロセスがもたらす気候安定効果について学び,そのシステムが機能しなくなった際の極端事象について学ぶ。また大量絶滅事象を学習することにより,地球生態システムを維持するための要因について学び、人類の生存のための重要な惑星的条件について考慮する。同時に、太陽フレア・恒星フレアによる生命・宇宙開発への影響についても考察する。 本ILASセミナーは、2015年度にポケットゼミとして開講されて以来、10年目の開講となるが、2016-2024年度には太陽系外惑星データベースExoKyotoをILASセミナー受講生が中心となって開発・公開を行ない、現在様々な分野で利用されている。また総合生存学館環境災害研究会、SIC有人宇宙学研究センター、宇宙生物学ゼミらと連携しつつ観望会や系外惑星セミナー・観測を開催するなど、活発な交流活動を行っており、そのようなアウトリーチ活動の開催やILASセミナー終了後の相互連携も目標としている。 |
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(到達目標)
ハビタブル・ゾーン(ゴルディロックスゾーン)についての理解を深め、地球の特殊性を理解し、生命が存在する惑星についての基礎的条件について考察する。身近な天体に親しみ、天体観測についての基礎的スキルを身につける。さらに、人類および生命の維持のために必要な惑星の条件について学び、太陽系外惑星の分類に応用したのち、人類と生命の生存のために我々が何をなすべきかについて知見を育む。
天体観望会の開催や、系外惑星データベースの開発、ワークショップや合宿を通じての人材交流を通じて、「市民に開かれた大学」として、積極的に情報発信できる学生となることをもう一つの目標とする。 |
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(授業計画と内容)
以下のテーマについて授業を行う予定である。なお、2コマ相当を京都大学防災研究所白浜海象観測所での実習に充てる。 1.地球型惑星それぞれの比較を通じて第三番惑星の特殊性について学ぶ。地球型惑星それぞれについての太陽定数・惑星アルベドを利用した放射平衡温度(黒体温度 Blackbody Temperature)算定を通じて、各惑星における大気の組成比較とその温室効果の違いについて学ぶ。 2.ハビタブル惑星の条件1−金星を例にとり暴走温室効果(Runaway Greenhouse Effect)と射出限界(Critical Flux)について学ぶ。さらに、地球と金星の比較とそれぞれの磁気圏とその作用、またビーナス・エクスプレスによる磁気リコネクションの証拠などをもとに惑星磁場の重要性について学ぶ。 3.ハビタブル惑星の条件2−雪玉地球(Snowball Earth)を例にとり,水文プロセスの重要性について学ぶ。 これらから、Kopparapu et al.2013によるハビタブルゾーン設定について学ぶ。 4.地球惑星形成の歴史1−月誕生過程について、ジャイアント・インパクト説をもとに解説し、月の存在と地球環境の安定、自転軸の安定について学ぶ。 5.地球惑星形成の歴史2−雪玉地球(Snowball Earth)時代の証拠とその大気組成への影響(過酸化水素の生成による酸素濃度増加説)、海洋凍結による海洋循環停止の影響について学ぶ。 6.地球惑星形成の歴史3−ペルム期末大量絶滅(P-T境界事変)と海洋無酸素事変(Oceanic Anoxic Events - OAEs)について学ぶ。 7.地球惑星形成の歴史4−白亜紀末大量絶滅(K-T境界事変)と隕石衝突説、またその証拠とされるK-T境界層のイリジウムについて学ぶ。 8.地球惑星形成の歴史5−新生代・完新世の大量絶滅の可能性について学ぶ。 9.太陽系外惑星1−系外惑星発見の歴史とその手法(視線速度法)、ケプラー宇宙望遠鏡とトランジット法について学ぶ。 10.太陽系外惑星2−系外惑星の分類・愛称(ホットジュピター・ホットネプチューン、スーパーアースなど)を学び、系外惑星の居住可能性の分類方法について学ぶ。 11.太陽系外惑星3−系外惑星データベース“ExoKyoto”を用いて、ハビタブルな惑星を探り、その居住可能性について議論を行う。 12.<フィードバック>以下のフィールド見学会および、望遠鏡の基本操作、主な星座と一等星、メシエ天体について解説する。 *防災研究所白浜海象見学と惑星の観望会実施予定7月5日-7月6日(土曜日・日曜日) 【場所】京都大学防災研究所白浜海象観測所 http://rcfcd.dpri.kyoto-u.ac.jp/frs/shirahama/index.html 白浜水族館 【現地協力教員(予定)】馬場 康之(准教授) 【予定費用(受講生実費)】交通費 プラス宿泊代(1万円前後)+食事代(参加人数によって変化) (昨年度は、バスにて全員で移動・今年度もバス移動であれば交通費は不徴収) *白浜海の家宿泊が可能となれば、安く宿泊可能です。 http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/about/facilities/outside/fa_sirahama.html 【内容】白浜海象観測所の見学 ボートによる観測実習(海象次第)望遠鏡を用いた惑星観測(天候次第) *受講生には基本的に全員参加いただく予定ですが、参加できない学生は特別措置を講じます。 *2023年度は有志での串本実習も実施しました。 |
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(履修要件)
宇宙や地球・他の惑星系について興味のある学生であること。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
講義の後の短いレポートと最終レポートによる。
講義の理解、惑星系と宇宙についての興味などを評価する。 |
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(教科書)
授業中に指示する
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(参考書等)
『シリーズ現代の天文学 第一巻 人類の住む宇宙』
(日本評論社)
『シリーズ現代の天文学 第九巻 太陽系と惑星』
(日本評論社)
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(授業外学習(予習・復習)等)
NASAやESAのホームページ、NHK教育などでの宇宙関連番組、講義で紹介する英語での教育番組等を積極的に学習する。
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(その他(オフィスアワー等))
望遠鏡や双眼鏡を用いたフィールドでの天体観測も講義期間中に随時案内する予定であるが、京大吉田キャンパス内で実施する場合以外は小人数での移動を伴うので、参加希望の学生は学研災(学生教育研究災害傷害保険・付帯賠償責任保険)に加入する必要があります。また、移動交通費は希望者多数の場合、学生の実費負担にて行う場合があります。
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