授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
現代規範理論
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(英 訳) | Public Philosophy | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月4 |
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(教室) | 総合研究棟2号館 公共第一教室(本部構内) | ||||||
公共政策大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 本授業は、現代社会が直面する諸問題に関して、主として政治理論の領域において提出された多様な解答を考察することを目的とする。今日、象牙の塔に立て籠もり観想的な学問にとどまっていた従来の研究姿勢を反省して、哲学・倫理学・法哲学・公共経済学等の諸領域において、領域横断的にアクチュアルな課題に実践的に対応し、一定の処方箋を提示しようとする規範理論の構築が盛んになりつつある。政治理論も例外ではない。本授業では、このように他の学問領域と交錯しながら活発に展開されている現代政治理論の諸相を多面的に検討する。 しかしながら、現代規範理論は、過去の思想的遺産とけっして無縁ではなく、むしろその延長線上に構想されている。また、思想・理論は、現実と切り離されたところで空中楼閣の如くに成立するわけではなく、常に直接的、間接的に当該時代状況と真摯に向き合うなかから生み出される。従って、本授業では現代規範理論と政治思想史の両者の知見を比較対照しながら考察することによって、両者の連続性を明らかにすると同時に、逆に現代社会の特殊性を浮き彫りにすることを目的とする。 【大学院横断型教育の概要・目的】 本授業科目は公共政策大学院の基本科目であるが、現代社会においては社会正義に関する知識は公共的な職務に就く者のみならず、研究者を含めて理系・文系を問わずあらゆる職務・職業に従事する者にとって不可欠なものになりつつある。この授業では、正義に関する思想・哲学についての素養がなくても理解できる入門的な知識を提供することが目的である。 |
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(到達目標) | 現代規範理論の主な内容と議論状況を、現代社会の諸問題とのかかわり、および思想史的背景を踏まえつつ理解し、アクチュアルな公共的課題に実践的に応答するための資質と教養を身につけること。 | ||||||
(授業計画と内容) | 授業は、教科書第1〜9章にそって、教員が配布する資料(レジュメ)を参照しながら、進められる。主として教員によるレクチャーというかたちをとるが、レジュメ記載の論点や例題を題材に、適宜受講生が発言する機会を設ける予定である。受講生一人ひとりの積極的な授業参加が求められる。 授業全体のスケジュールは、以下のとおり。 1. イントロダクション 2. 政治——権力と公共性 3. 権力——強制と自発性 4. リベラリズムの展開——その振幅と変容 5. 現代の自由論——自由とは何か 6. 平等——正義を求めて 7. 平等(続) 8. デモクラシー——歴史と現実 9. ネーションとエスニシティ——アイデンティティの政治 10.フェミニズムと政治理論——寄与と挑戦 11.フェミニズムと政治理論(続) 12.公共性と市民社会——公共圏とデモクラシー 13.公共性と市民社会(続) 14.まとめ——「政治的なるもの」のゆくえ 15.フィードバック(詳細は授業で指示する) |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 受講態度も加味しつつ、基本的には学期末のレポートによる。 | ||||||
(教科書) |
『現代政治理論〔新版補訂版〕』
(有斐閣アルマ)
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(参考書等) |
『政治学入門——歴史と思想から学ぶ』
(有斐閣ストゥディア)
『政治思想史と理論のあいだ』
(岩波現代文庫)
『西洋政治思想史』
(有斐閣アルマ)
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 教科書の該当箇所を、授業前に読んでくること。配布資料や、必要に応じて参考書等を読み、理解を深めること。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 特になし | ||||||
現代規範理論
(科目名)
Public Philosophy
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月4 (教室) 総合研究棟2号館 公共第一教室(本部構内) |
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公共政策大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
本授業は、現代社会が直面する諸問題に関して、主として政治理論の領域において提出された多様な解答を考察することを目的とする。今日、象牙の塔に立て籠もり観想的な学問にとどまっていた従来の研究姿勢を反省して、哲学・倫理学・法哲学・公共経済学等の諸領域において、領域横断的にアクチュアルな課題に実践的に対応し、一定の処方箋を提示しようとする規範理論の構築が盛んになりつつある。政治理論も例外ではない。本授業では、このように他の学問領域と交錯しながら活発に展開されている現代政治理論の諸相を多面的に検討する。
しかしながら、現代規範理論は、過去の思想的遺産とけっして無縁ではなく、むしろその延長線上に構想されている。また、思想・理論は、現実と切り離されたところで空中楼閣の如くに成立するわけではなく、常に直接的、間接的に当該時代状況と真摯に向き合うなかから生み出される。従って、本授業では現代規範理論と政治思想史の両者の知見を比較対照しながら考察することによって、両者の連続性を明らかにすると同時に、逆に現代社会の特殊性を浮き彫りにすることを目的とする。 【大学院横断型教育の概要・目的】 本授業科目は公共政策大学院の基本科目であるが、現代社会においては社会正義に関する知識は公共的な職務に就く者のみならず、研究者を含めて理系・文系を問わずあらゆる職務・職業に従事する者にとって不可欠なものになりつつある。この授業では、正義に関する思想・哲学についての素養がなくても理解できる入門的な知識を提供することが目的である。 |
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(到達目標)
現代規範理論の主な内容と議論状況を、現代社会の諸問題とのかかわり、および思想史的背景を踏まえつつ理解し、アクチュアルな公共的課題に実践的に応答するための資質と教養を身につけること。
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(授業計画と内容)
授業は、教科書第1〜9章にそって、教員が配布する資料(レジュメ)を参照しながら、進められる。主として教員によるレクチャーというかたちをとるが、レジュメ記載の論点や例題を題材に、適宜受講生が発言する機会を設ける予定である。受講生一人ひとりの積極的な授業参加が求められる。 授業全体のスケジュールは、以下のとおり。 1. イントロダクション 2. 政治——権力と公共性 3. 権力——強制と自発性 4. リベラリズムの展開——その振幅と変容 5. 現代の自由論——自由とは何か 6. 平等——正義を求めて 7. 平等(続) 8. デモクラシー——歴史と現実 9. ネーションとエスニシティ——アイデンティティの政治 10.フェミニズムと政治理論——寄与と挑戦 11.フェミニズムと政治理論(続) 12.公共性と市民社会——公共圏とデモクラシー 13.公共性と市民社会(続) 14.まとめ——「政治的なるもの」のゆくえ 15.フィードバック(詳細は授業で指示する) |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
受講態度も加味しつつ、基本的には学期末のレポートによる。
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(教科書)
『現代政治理論〔新版補訂版〕』
(有斐閣アルマ)
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(参考書等)
『政治学入門——歴史と思想から学ぶ』
(有斐閣ストゥディア)
『政治思想史と理論のあいだ』
(岩波現代文庫)
『西洋政治思想史』
(有斐閣アルマ)
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(授業外学習(予習・復習)等)
教科書の該当箇所を、授業前に読んでくること。配布資料や、必要に応じて参考書等を読み、理解を深めること。
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(その他(オフィスアワー等))
特になし
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
東アジアジュニアワークショップ
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(英 訳) | East Asia Junior Workshop | ||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||||||||
(使用言語) | 日本語及び英語 | ||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||
(単位数) | 3 単位 | ||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||
(曜時限) | 月4 |
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(教室) | 文学部校舎社会学共同研究室 | ||||||||||||
文学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||||||||
(授業の概要・目的) | 「東アジア社会」についての理解を深めることを目的に、京都大学、国立台湾大学、ソウル大学の社会学科・社会学専修が共同で実施する授業であり、今年度は12年目となる。学期中の授業では、東アジア社会について3大学の教員が交替でスカイプ授業を行う。その後、京都、台北、ソウルのいずれかでワークショップとフィールドトリップを実施する(今年度はソウル)。ワークショップでは、3大学から参加した学生が、各自の関心にしたがって英語で研究発表を行う。ホスト校の学生は、その社会をさまざまな角度から知ってもらうためのフィールドトリップを企画して実施する。 国際的な遠隔授業と英語ワークショップの組合せという、全国にも類例のない授業であり、近隣の諸社会との共通性と相違を身をもって理解し、グローバルな活動経験を積む機会となる。国境を越えた友人ができることも楽しい収穫となるだろう。何年か続けて受講して3都市を回るリピーターも歓迎する。 |
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(到達目標) | (1)東アジア社会、とりわけ台湾や韓国に関する文献を読み、講義を受け、フィールドトリップに参加することで、東アジアに関する全般的かつ経験的理解を深める。 (2)国立台湾大学、ソウル大学の学生たちとの直接の交流を通じて、隣国の同世代の人たちの関心、考え方、実力を知り、交流を深める。 (3)英語のプレゼンテーションを行い、質問の受け答えができるようになる。 |
||||||||||||
(授業計画と内容) | 第1回〜第6回 3大学の教員によるスカイプ授業 第7回〜第15回 各自の関心にしたがってパワーポイント資料を作成し、英語で発表練習を行う。 8月お盆明けの5日間 ワークショップとフィールドワーク |
||||||||||||
(履修要件) |
英語での受講と研究発表に最低限必要な学力、もしくはチャレンジ精神をそなえていることが求められる。
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業へのコミットメント、ワークショップとフィールドトリップへの積極的参加、英語でのプレゼンテーションにより評価する。詳細は授業で説明する。 | ||||||||||||
(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
各講義につき論文1本程度を指示する。Kulasisからダウンロードすること。
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(授業外学習(予習・復習)等) | 各講義につき論文1本程度をあらかじめ読んでくる。各自の関心にしたがって発表資料を作成する。 | ||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 詳細は最初の授業で説明する。 | ||||||||||||
東アジアジュニアワークショップ
(科目名)
East Asia Junior Workshop
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語及び英語 | ||||||||||
(旧群) (単位数) 3 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月4 (教室) 文学部校舎社会学共同研究室 |
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文学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | ||||||||||
(授業の概要・目的)
「東アジア社会」についての理解を深めることを目的に、京都大学、国立台湾大学、ソウル大学の社会学科・社会学専修が共同で実施する授業であり、今年度は12年目となる。学期中の授業では、東アジア社会について3大学の教員が交替でスカイプ授業を行う。その後、京都、台北、ソウルのいずれかでワークショップとフィールドトリップを実施する(今年度はソウル)。ワークショップでは、3大学から参加した学生が、各自の関心にしたがって英語で研究発表を行う。ホスト校の学生は、その社会をさまざまな角度から知ってもらうためのフィールドトリップを企画して実施する。
国際的な遠隔授業と英語ワークショップの組合せという、全国にも類例のない授業であり、近隣の諸社会との共通性と相違を身をもって理解し、グローバルな活動経験を積む機会となる。国境を越えた友人ができることも楽しい収穫となるだろう。何年か続けて受講して3都市を回るリピーターも歓迎する。 |
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(到達目標)
(1)東アジア社会、とりわけ台湾や韓国に関する文献を読み、講義を受け、フィールドトリップに参加することで、東アジアに関する全般的かつ経験的理解を深める。
(2)国立台湾大学、ソウル大学の学生たちとの直接の交流を通じて、隣国の同世代の人たちの関心、考え方、実力を知り、交流を深める。 (3)英語のプレゼンテーションを行い、質問の受け答えができるようになる。 |
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(授業計画と内容)
第1回〜第6回 3大学の教員によるスカイプ授業 第7回〜第15回 各自の関心にしたがってパワーポイント資料を作成し、英語で発表練習を行う。 8月お盆明けの5日間 ワークショップとフィールドワーク |
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(履修要件)
英語での受講と研究発表に最低限必要な学力、もしくはチャレンジ精神をそなえていることが求められる。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業へのコミットメント、ワークショップとフィールドトリップへの積極的参加、英語でのプレゼンテーションにより評価する。詳細は授業で説明する。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
各講義につき論文1本程度を指示する。Kulasisからダウンロードすること。
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(授業外学習(予習・復習)等)
各講義につき論文1本程度をあらかじめ読んでくる。各自の関心にしたがって発表資料を作成する。
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(その他(オフィスアワー等))
詳細は最初の授業で説明する。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
マインドフルネス:東洋と西洋の間
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(英 訳) | Mindfulness: East and West | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 英語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水4 |
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(教室) | 橘会館 | ||||||
総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 本講義ではマインドフルネスの基礎的な研究、理論および実践を紹介する。特に、オックスフォード大学マインドフルネスセンターが共同開発したマインドフルネス認知療法 (MBCT) に焦点を当てる。さらに、京都における「正念正知」の伝統文化を参照に京都大学のマインドフルリビング研究会で行われている最新の研究と応用から分かるMBCTの本質的な心理教育と実践的なスキルを紹介する。このような 「生の知」は、人間の苦しみの根本的な精神的原因に対処し、危機的な時代に生き残り、繁栄するための統合された知識(総合生存学)を提供するものとして構想される。 This course presents the foundational research, theory, and practice of mindfulness. We focus on Mindfulness-Based Cognitive Therapy, originally co-developed at the University of Oxford Mindfulness Centre, and introduce its essential psychoeducation and practical skills according to the current research and adaptation conducted in Kyoto University’s Mindful Living Research Group, in relation to Kyoto’s traditional culture of “mindful awareness." Such “life-wisdom” will be envisioned as addressing the root mental causes of human distress, and thus offering in our critical times an integrated knowledge to survive and thrive. 前半では、学際的・文化横断的なアプローチから理論(「聞・思」)に注力する。元々は仏教の概念であるマインドフルネス(パーリ語 sati、 漢訳「念」)を西洋と東洋の交点、及び仏教学、西洋哲学、認知行動心理学など、人文学と認知科学の交点として検証する。特に古代のフレームワークである「四念住」(呼吸を含めた「身念住」、苦楽を含めた「受念住」、貪欲と瞋恚を含めた「心念住」、様々な現象「法念住」)がいかにして翻訳され、科学的なマインドフルネス介入法として適応されてきたかを分析する。 The first part of the course concentrates on theory (study and reflection), from a transcultural and transdisciplinary approach. We examine the construct of “mindfulness” (originally a Buddhist concept, Pali: sati; Chinese: nian 念) at the crossroads of East and West, integrating classical humanities and clinical sciences, and especially combining Buddhist studies, Western philosophy, and cognitive-behavioral psychology. In particular, we analyze how the ancient framework of the “four ways of establishing mindfulness” (“body” including breath; “affectivity” including pleasure and pain, “mind” including desire and aversion, and dhamma or phenomena) has been translated and adapted into scientific mindfulness-based interventions. 後半では実践(「修」)に移り、高等教育や職場など、健常者のために開発されたMBCTのコースを提供する。「Mindfulness: Finding Peace in a Frantic World」 (Williams and Penman 2021) と呼ばれるこの全8回のコースは、エビデンスに基づく科学的手法によって評価され、ストレス、抑うつ、不安のレベルを緩和し、学業成績と生活全体の質を向上させることが示されている。 The second part moves to practice, offering a practical course in Mindfulness-Based Cognitive Therapy according to its version adapted to the healthy population, and especially suited for higher education and the workplace. This 8-session course, “Mindfulness: Finding Peace in a Frantic World” (Williams and Penman 2011), has been evaluated by evidence-based scientific methods, and shown to alleviate levels of stress, depression, and anxiety, and to improve academic performance and overall quality of life. すべての講義・実践は橘会館という、和室と庭園を擁した日本家屋にて行われる。この環境が、ライフスキルとしてのマインドフルネスによる学習体験をより深いものにする。最後には、マインドフルネスが情報化社会において、情報から知識、知識から智慧、生きるということそのものに立ち戻る術となる可能性を考察する。 All classes are conducted in Tachibana-kaikan, a traditional Japanese building with tatami room and garden view. This deeply fosters the learning experience of mindfulness understood as a general life skill. Ultimately, we will argue that in the digital age, mindfulness may be also offer a way from information to knowledge, and from knowledge to wisdom, back to real life. |
||||||
(到達目標) | 「聞・思・修」に即し、本講義の目標は (1)「聞・思」:マインドフルネスの基礎を文化・分野横断的に学び、 (2)「修」:健常者のために開発されたマインドフルネス認知療法の主な実践と基礎的なスキルを身に着け、日常生活に応用する。 In terms of study, reflection, and practice, the objectives of this class are: (1) Study and reflection: to acquire the foundations of the academic study of mindfulness according to a transcultural and transdisciplinary approach; (2) Practice: to master the main exercises and acquires the core skills of Mindfulness-Based Cognitive Therapy, as adapted to the healthy population, in order to be able to apply them in real life. |
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(授業計画と内容) | 第一回 はじめに:マインドフルネスの起源と定義 1. Introduction: Origins and Definitions of Mindfulness 【第一部 マインドフルネスの哲学】 Part I. Philosophy of Mindfulness 第二回 「生活世界」に立ち戻る:京都の庭園から学ぶ 2. Back to the “Life-World”: Lessons from Kyoto’s Gardens 第三回 東洋と西洋における生き方としての哲学:智慧の羅針盤 3. Philosophy as a Way of Life in East and West: The Wisdom Compass 第四回 注意力と注意散漫の倫理学 4. Ethics of Attention and Distraction 第五回 認識の源:伝統、理性と経験 5. Epistemic Sources: Tradition, Reason, and Experience 第六回 仏教心理学における一瞬一瞬の経験 6. Moment-by-Moment Experience in Buddhist Psychology 第七回 心身医学と認知行動心理学におけるマインドフルネス 7. Mindfulness in Mind-Body Medicine and Cognitive-Behavioral Psychology 【第二部 マインドフルネス認知療法の実践】 Part II. Practical Course in Mindfulness-Based Cognitive Therapy 第八回 意識と自動性 8. Awareness and Automaticity 第九回 身体と呼吸のマインドフルネス 9. Mindfulness of Body and Breath 第十回 今の瞬間に集中する 10. Concentration on the Present Moment 第十一回 感情と思考のメタ認知的な観察 11. Metacognitive Awareness of Emotions and Thoughts 第十二回 困難へうまく対応する(自動的に反応しない) 12. Responding Skilfully (Not Reacting Automatically) to Difficulties 第十三回 慈しみ、哀れみ、喜びと平等心 13. Befriending, Compassion, Joy, and Equanimity 第十四回 セルフケアと健康的な生き方 14. Self-Care and Healthy Lifestyle 第十五回 人生のためのマインドフルネス:学習したことの講義外への応用 15. Mindfulness for Life: Extending the Learning Beyond the Course |
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(履修要件) |
受講時に簡単なアンケートと確認を行い、この講義が各受講者に適しているか判断する。定員20名。
There are simple questionnaire and formalities conducted at the time of the first class to assess if the course is suitable to each participant. The course is limited to 20 people. |
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 参加度、および(1)理論の要約・考察(2)実践に関するリフレクション Evaluation is made according to active participation and two reports: (1) summary/discussion of the theory part; (2) reflective essay about the practice part. |
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(教科書) |
『Mindfulness: A Practical Guide to Finding Peace in a Frantic World』
(Piatkus, 2011)
ISBN:074995308X
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(参考書等) |
『Satipatthana: The Direct Path to Realization』
(Windhorse, 2003)
『Mindfulness. Ancient Wisdom Meets Modern Psychology』
(The Guilford Press, 2019)
『What is Ancient Philosophy?』
(Belknap Press of Harvard University Press, 2002)
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(授業外学習(予習・復習)等) | 指定した論文や本の講読とレポート、及び授業外のマインドフルネスの実践。 Required elements include reading assignments, report writing, and home practice of mindfulness exercises. |
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(その他(オフィスアワー等)) | Contact: deroche.marchenri.6u@kyoto-u.ac.jp | ||||||
マインドフルネス:東洋と西洋の間
(科目名)
Mindfulness: East and West
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 英語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水4 (教室) 橘会館 |
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総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
本講義ではマインドフルネスの基礎的な研究、理論および実践を紹介する。特に、オックスフォード大学マインドフルネスセンターが共同開発したマインドフルネス認知療法 (MBCT) に焦点を当てる。さらに、京都における「正念正知」の伝統文化を参照に京都大学のマインドフルリビング研究会で行われている最新の研究と応用から分かるMBCTの本質的な心理教育と実践的なスキルを紹介する。このような 「生の知」は、人間の苦しみの根本的な精神的原因に対処し、危機的な時代に生き残り、繁栄するための統合された知識(総合生存学)を提供するものとして構想される。
This course presents the foundational research, theory, and practice of mindfulness. We focus on Mindfulness-Based Cognitive Therapy, originally co-developed at the University of Oxford Mindfulness Centre, and introduce its essential psychoeducation and practical skills according to the current research and adaptation conducted in Kyoto University’s Mindful Living Research Group, in relation to Kyoto’s traditional culture of “mindful awareness." Such “life-wisdom” will be envisioned as addressing the root mental causes of human distress, and thus offering in our critical times an integrated knowledge to survive and thrive. 前半では、学際的・文化横断的なアプローチから理論(「聞・思」)に注力する。元々は仏教の概念であるマインドフルネス(パーリ語 sati、 漢訳「念」)を西洋と東洋の交点、及び仏教学、西洋哲学、認知行動心理学など、人文学と認知科学の交点として検証する。特に古代のフレームワークである「四念住」(呼吸を含めた「身念住」、苦楽を含めた「受念住」、貪欲と瞋恚を含めた「心念住」、様々な現象「法念住」)がいかにして翻訳され、科学的なマインドフルネス介入法として適応されてきたかを分析する。 The first part of the course concentrates on theory (study and reflection), from a transcultural and transdisciplinary approach. We examine the construct of “mindfulness” (originally a Buddhist concept, Pali: sati; Chinese: nian 念) at the crossroads of East and West, integrating classical humanities and clinical sciences, and especially combining Buddhist studies, Western philosophy, and cognitive-behavioral psychology. In particular, we analyze how the ancient framework of the “four ways of establishing mindfulness” (“body” including breath; “affectivity” including pleasure and pain, “mind” including desire and aversion, and dhamma or phenomena) has been translated and adapted into scientific mindfulness-based interventions. 後半では実践(「修」)に移り、高等教育や職場など、健常者のために開発されたMBCTのコースを提供する。「Mindfulness: Finding Peace in a Frantic World」 (Williams and Penman 2021) と呼ばれるこの全8回のコースは、エビデンスに基づく科学的手法によって評価され、ストレス、抑うつ、不安のレベルを緩和し、学業成績と生活全体の質を向上させることが示されている。 The second part moves to practice, offering a practical course in Mindfulness-Based Cognitive Therapy according to its version adapted to the healthy population, and especially suited for higher education and the workplace. This 8-session course, “Mindfulness: Finding Peace in a Frantic World” (Williams and Penman 2011), has been evaluated by evidence-based scientific methods, and shown to alleviate levels of stress, depression, and anxiety, and to improve academic performance and overall quality of life. すべての講義・実践は橘会館という、和室と庭園を擁した日本家屋にて行われる。この環境が、ライフスキルとしてのマインドフルネスによる学習体験をより深いものにする。最後には、マインドフルネスが情報化社会において、情報から知識、知識から智慧、生きるということそのものに立ち戻る術となる可能性を考察する。 All classes are conducted in Tachibana-kaikan, a traditional Japanese building with tatami room and garden view. This deeply fosters the learning experience of mindfulness understood as a general life skill. Ultimately, we will argue that in the digital age, mindfulness may be also offer a way from information to knowledge, and from knowledge to wisdom, back to real life. |
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(到達目標)
「聞・思・修」に即し、本講義の目標は
(1)「聞・思」:マインドフルネスの基礎を文化・分野横断的に学び、 (2)「修」:健常者のために開発されたマインドフルネス認知療法の主な実践と基礎的なスキルを身に着け、日常生活に応用する。 In terms of study, reflection, and practice, the objectives of this class are: (1) Study and reflection: to acquire the foundations of the academic study of mindfulness according to a transcultural and transdisciplinary approach; (2) Practice: to master the main exercises and acquires the core skills of Mindfulness-Based Cognitive Therapy, as adapted to the healthy population, in order to be able to apply them in real life. |
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(授業計画と内容)
第一回 はじめに:マインドフルネスの起源と定義 1. Introduction: Origins and Definitions of Mindfulness 【第一部 マインドフルネスの哲学】 Part I. Philosophy of Mindfulness 第二回 「生活世界」に立ち戻る:京都の庭園から学ぶ 2. Back to the “Life-World”: Lessons from Kyoto’s Gardens 第三回 東洋と西洋における生き方としての哲学:智慧の羅針盤 3. Philosophy as a Way of Life in East and West: The Wisdom Compass 第四回 注意力と注意散漫の倫理学 4. Ethics of Attention and Distraction 第五回 認識の源:伝統、理性と経験 5. Epistemic Sources: Tradition, Reason, and Experience 第六回 仏教心理学における一瞬一瞬の経験 6. Moment-by-Moment Experience in Buddhist Psychology 第七回 心身医学と認知行動心理学におけるマインドフルネス 7. Mindfulness in Mind-Body Medicine and Cognitive-Behavioral Psychology 【第二部 マインドフルネス認知療法の実践】 Part II. Practical Course in Mindfulness-Based Cognitive Therapy 第八回 意識と自動性 8. Awareness and Automaticity 第九回 身体と呼吸のマインドフルネス 9. Mindfulness of Body and Breath 第十回 今の瞬間に集中する 10. Concentration on the Present Moment 第十一回 感情と思考のメタ認知的な観察 11. Metacognitive Awareness of Emotions and Thoughts 第十二回 困難へうまく対応する(自動的に反応しない) 12. Responding Skilfully (Not Reacting Automatically) to Difficulties 第十三回 慈しみ、哀れみ、喜びと平等心 13. Befriending, Compassion, Joy, and Equanimity 第十四回 セルフケアと健康的な生き方 14. Self-Care and Healthy Lifestyle 第十五回 人生のためのマインドフルネス:学習したことの講義外への応用 15. Mindfulness for Life: Extending the Learning Beyond the Course |
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(履修要件)
受講時に簡単なアンケートと確認を行い、この講義が各受講者に適しているか判断する。定員20名。
There are simple questionnaire and formalities conducted at the time of the first class to assess if the course is suitable to each participant. The course is limited to 20 people. |
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
参加度、および(1)理論の要約・考察(2)実践に関するリフレクション
Evaluation is made according to active participation and two reports: (1) summary/discussion of the theory part; (2) reflective essay about the practice part. |
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(教科書)
『Mindfulness: A Practical Guide to Finding Peace in a Frantic World』
(Piatkus, 2011)
ISBN:074995308X
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(参考書等)
『Satipatthana: The Direct Path to Realization』
(Windhorse, 2003)
『Mindfulness. Ancient Wisdom Meets Modern Psychology』
(The Guilford Press, 2019)
『What is Ancient Philosophy?』
(Belknap Press of Harvard University Press, 2002)
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(授業外学習(予習・復習)等)
指定した論文や本の講読とレポート、及び授業外のマインドフルネスの実践。
Required elements include reading assignments, report writing, and home practice of mindfulness exercises. |
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(その他(オフィスアワー等))
Contact: deroche.marchenri.6u@kyoto-u.ac.jp
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
デジタルガバメント論
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(英 訳) | Introduction to Digital Government | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
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(教室) | 総合研究棟2号館 公共第一教室(本部構内) | ||||||
公共政策大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 本講義は、最近の政府のデジタル化を巡る取り組みを踏まえ、行政手続きのデジタル化や行政組織の利用するシステムの高度化にかかる最近の動きについて整理し、そのあるべき姿について論じる。 2020年のコロナ禍をきっかけとして、わが国の社会経済の大幅なデジタル化が進展した。こうした中で、日本政府はデジタル化をその重要な政策目標に掲げ、これまでの電子政府の取り組みをさらに一層前に進めた「デジタルガバメント」の構築を急いでいる。本講義では、政府の審議会委員として実際にデジタルガバメント化に取り組んでいる講師が、政府内における最新の議論を紹介し、それを踏まえた考え方を整理することで、今後の中央政府や地方公共団体による行政のデジタル化に関する様々な改革について体系的に理解し、その現実とあるべき姿についての考え方を提供する。 |
||||||
(到達目標) | 本講義は、受講者一人一人が行政官庁の立場、および、その行政サービスの利用者の立場から、行政のデジタル化のあるべき姿に関する基本的な考え方を習得し、具体的な個々の行政手続きのデジタル化について議論ができるようになることをの到達目標とする。 | ||||||
(授業計画と内容) | 概ね、以下の内容を各回の授業ごとに取り上げる予定。ただし、本講義で取り扱うテーマは現在進行中の議論が多いこともあり、取り上げるトピックスの内容については、その時のカレントな問題状況などに応じて必要な内容および順序の変更を行う。 1. 序論 デジタルガバメントへの長い道のり 2. コロナがもたらした「脱対面、書面、押印」の動き 3. 従来の電子政府と新しいデジタルガバメントの違い 4. マイナンバー制度の可能性とプライバシー保護 5. 電子署名法と行政手続きのオンライン化 6. 国庫金出納事務のデジタル化の実際と今後 7. 2023年のインボイス義務化とその影響 8. 行政文書のデジタル化とオープンデータ、オープンガバメント 9. デジタルガバメントのセキュリティ 10. デジタルディバイド問題とその克服 11. デジタルガバメントの推進組織とその役割分担 12. 各府省のデジタル化論議と自治体業務のIT化、クラウド化 13. 海外のデジタルガバメント(1) 欧州における国際的な協調 14. 海外のデジタルガバメント(2) アジアの国々の動き 15. これからのデジタルガバメント 14回分の授業終了後に、適宜の方法で「15 これからのデジタルガバメント」について説明し、また講師からのフィードバックを実施する。 |
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(履修要件) |
受講者には特別な履修要件を課さない。講義の進度・内容は第1回の講義において行うアンケートの結果に応じて調整する。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 質問等による授業への積極的な参加(10点)、授業時間内に実施する理解度テスト(期中4回、40点)、筆記試験(50点)。やむを得ない理由で理解度テストに参加できなかった者にはレポート課題等の救済措置を講じる。理解度テストの実施方法や筆記試験の有無については、外部環境に応じて変更する可能性がある。詳細は、開講後に連絡する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
教科書は指定しないが、各回の講義内容についてはハンドアウト(講義ノート)を配布する予定。
|
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(参考書等) |
『Foundations of Digital Government Leading and Managing in the Digital Era』
(Springer-Verlag Berlin Heidelberg, 2014)
ISBN:978-3-642-38510-0
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(関連URL) | https://www8.cao.go.jp/kisei-kaikaku/kisei/meeting/meeting.html 規制改革推進会議の配布資料、議事録等 | ||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業外学習については、ハンドアウトをもとに授業内容および授業で触れきれなかった発展的課題を確認すること。そのうえで、ハンドアウトで紹介されている関連文献・参考資料を必要に応じて読み込むことが望ましい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 固定的なオフィスアワーは設けないので、面談については、メールでアポをとること。その他、必要な事項は授業の際に伝達・指示する。 以下のサイトの「教育活動」のパートに掲載する授業紹介動画を参照されたい。 https://www.iwashita.kyoto.jp/profile |
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デジタルガバメント論
(科目名)
Introduction to Digital Government
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水5 (教室) 総合研究棟2号館 公共第一教室(本部構内) |
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公共政策大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
本講義は、最近の政府のデジタル化を巡る取り組みを踏まえ、行政手続きのデジタル化や行政組織の利用するシステムの高度化にかかる最近の動きについて整理し、そのあるべき姿について論じる。
2020年のコロナ禍をきっかけとして、わが国の社会経済の大幅なデジタル化が進展した。こうした中で、日本政府はデジタル化をその重要な政策目標に掲げ、これまでの電子政府の取り組みをさらに一層前に進めた「デジタルガバメント」の構築を急いでいる。本講義では、政府の審議会委員として実際にデジタルガバメント化に取り組んでいる講師が、政府内における最新の議論を紹介し、それを踏まえた考え方を整理することで、今後の中央政府や地方公共団体による行政のデジタル化に関する様々な改革について体系的に理解し、その現実とあるべき姿についての考え方を提供する。 |
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(到達目標)
本講義は、受講者一人一人が行政官庁の立場、および、その行政サービスの利用者の立場から、行政のデジタル化のあるべき姿に関する基本的な考え方を習得し、具体的な個々の行政手続きのデジタル化について議論ができるようになることをの到達目標とする。
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(授業計画と内容)
概ね、以下の内容を各回の授業ごとに取り上げる予定。ただし、本講義で取り扱うテーマは現在進行中の議論が多いこともあり、取り上げるトピックスの内容については、その時のカレントな問題状況などに応じて必要な内容および順序の変更を行う。 1. 序論 デジタルガバメントへの長い道のり 2. コロナがもたらした「脱対面、書面、押印」の動き 3. 従来の電子政府と新しいデジタルガバメントの違い 4. マイナンバー制度の可能性とプライバシー保護 5. 電子署名法と行政手続きのオンライン化 6. 国庫金出納事務のデジタル化の実際と今後 7. 2023年のインボイス義務化とその影響 8. 行政文書のデジタル化とオープンデータ、オープンガバメント 9. デジタルガバメントのセキュリティ 10. デジタルディバイド問題とその克服 11. デジタルガバメントの推進組織とその役割分担 12. 各府省のデジタル化論議と自治体業務のIT化、クラウド化 13. 海外のデジタルガバメント(1) 欧州における国際的な協調 14. 海外のデジタルガバメント(2) アジアの国々の動き 15. これからのデジタルガバメント 14回分の授業終了後に、適宜の方法で「15 これからのデジタルガバメント」について説明し、また講師からのフィードバックを実施する。 |
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(履修要件)
受講者には特別な履修要件を課さない。講義の進度・内容は第1回の講義において行うアンケートの結果に応じて調整する。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
質問等による授業への積極的な参加(10点)、授業時間内に実施する理解度テスト(期中4回、40点)、筆記試験(50点)。やむを得ない理由で理解度テストに参加できなかった者にはレポート課題等の救済措置を講じる。理解度テストの実施方法や筆記試験の有無については、外部環境に応じて変更する可能性がある。詳細は、開講後に連絡する。
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(教科書)
使用しない
教科書は指定しないが、各回の講義内容についてはハンドアウト(講義ノート)を配布する予定。
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(参考書等)
『Foundations of Digital Government Leading and Managing in the Digital Era』
(Springer-Verlag Berlin Heidelberg, 2014)
ISBN:978-3-642-38510-0
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業外学習については、ハンドアウトをもとに授業内容および授業で触れきれなかった発展的課題を確認すること。そのうえで、ハンドアウトで紹介されている関連文献・参考資料を必要に応じて読み込むことが望ましい。
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(その他(オフィスアワー等))
固定的なオフィスアワーは設けないので、面談については、メールでアポをとること。その他、必要な事項は授業の際に伝達・指示する。
以下のサイトの「教育活動」のパートに掲載する授業紹介動画を参照されたい。 https://www.iwashita.kyoto.jp/profile |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
認知デザイン特論
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(英 訳) | Advanced Studies: Cognition and Design Studies | ||||||||||||||||||||||||||||||||||
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(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 木1 |
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(教室) | 共東31 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
教育学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | デザインという人間の営みを、脳・心・行動の3つの水準で捉える認知心理学や認知科学の理論から、総合的に考察することがこの授業の目的である。まず、脳・心・行動そのものがそれぞれどのようにデザインされているのかを知ることが重要である。次に、脳・心・行動のもつ制約と、その制約を逆手に取った豊かな認知的活動との関連を考察する。さらに、豊かなデザインを生み出す能力を高めるために、脳・心・行動を発達させ、活性化させるためのさまざまな環境要因について考察する。最後に、行動のどのようなはたらきがどのような豊かなデザインを生み出しうるのかについての関連性を、文芸、教育などの事例を取り上げて考察する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | 認知心理学や認知科学の理論を基盤として,脳・心・行動そのものがどうデザインされているのかを知り,それらと認知活動との関連,および豊かなデザインを生み出す能力を高めるための環境要因について考察できるようになる。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | 第1回 (齊藤) イントロダクション:認知機能の制約とデザイン 第2回 (齊藤) 記憶の制約と認知トレーニングのデザイン 第3回 (高橋) パーソナリティ発達のデザイン 第4回 (高橋) 遺伝と環境の影響による個人差のデザイン1 第5回 (高橋) 遺伝と環境の影響による個人差のデザイン2 第6回 (野村) 脳のデザイン 第7回 (野村) 文化と遺伝子のデザイン 第8回 (野村) 感情と心身のデザイン 第9回 (田口) 教えることのデザイン 第10回 (田口) 学習環境のデザイン 第11回 (マナロ) Designing of Visual Information (in English) 第12回 (マナロ) Designing Failure for Success (in English) 第13回 (楠見) 言語芸術のデザイン 第14回 (楠見) メディア環境のデザイン 第15回 フィードバック * フィードバック方法は別途連絡する。 * 授業の順序は変更することがある。その場合は、事前に通知をする。 |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 毎回の授業ごとに講義に関連した課題を課す。各課題を担当教員が採点し、それらを集計して成績とする。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
『教育認知心理学の展望』
(ナカニシヤ出版)
ISBN:9784779510496
その他は授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業中に紹介された参考図書・論文、配布資料等を用いて、復習する。 |
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(その他(オフィスアワー等)) | 授業責任者連絡先 E-mailアドレス taguchi.mana.3z@kyoto-u.ac.jp オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 |
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認知デザイン特論
(科目名)
Advanced Studies: Cognition and Design Studies
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | ||||||||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | ||||||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木1 (教室) 共東31 |
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教育学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | ||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
デザインという人間の営みを、脳・心・行動の3つの水準で捉える認知心理学や認知科学の理論から、総合的に考察することがこの授業の目的である。まず、脳・心・行動そのものがそれぞれどのようにデザインされているのかを知ることが重要である。次に、脳・心・行動のもつ制約と、その制約を逆手に取った豊かな認知的活動との関連を考察する。さらに、豊かなデザインを生み出す能力を高めるために、脳・心・行動を発達させ、活性化させるためのさまざまな環境要因について考察する。最後に、行動のどのようなはたらきがどのような豊かなデザインを生み出しうるのかについての関連性を、文芸、教育などの事例を取り上げて考察する。
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(到達目標)
認知心理学や認知科学の理論を基盤として,脳・心・行動そのものがどうデザインされているのかを知り,それらと認知活動との関連,および豊かなデザインを生み出す能力を高めるための環境要因について考察できるようになる。
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(授業計画と内容)
第1回 (齊藤) イントロダクション:認知機能の制約とデザイン 第2回 (齊藤) 記憶の制約と認知トレーニングのデザイン 第3回 (高橋) パーソナリティ発達のデザイン 第4回 (高橋) 遺伝と環境の影響による個人差のデザイン1 第5回 (高橋) 遺伝と環境の影響による個人差のデザイン2 第6回 (野村) 脳のデザイン 第7回 (野村) 文化と遺伝子のデザイン 第8回 (野村) 感情と心身のデザイン 第9回 (田口) 教えることのデザイン 第10回 (田口) 学習環境のデザイン 第11回 (マナロ) Designing of Visual Information (in English) 第12回 (マナロ) Designing Failure for Success (in English) 第13回 (楠見) 言語芸術のデザイン 第14回 (楠見) メディア環境のデザイン 第15回 フィードバック * フィードバック方法は別途連絡する。 * 授業の順序は変更することがある。その場合は、事前に通知をする。 |
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(履修要件)
特になし
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
毎回の授業ごとに講義に関連した課題を課す。各課題を担当教員が採点し、それらを集計して成績とする。
|
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(教科書)
使用しない
|
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(参考書等)
『教育認知心理学の展望』
(ナカニシヤ出版)
ISBN:9784779510496
その他は授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業中に紹介された参考図書・論文、配布資料等を用いて、復習する。
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(その他(オフィスアワー等))
授業責任者連絡先 E-mailアドレス taguchi.mana.3z@kyoto-u.ac.jp
オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
FinTech 概論
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(英 訳) | Introduction to FinTech | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木2 |
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(教室) | 総合研究棟2号館 公共第一教室(本部構内) | ||||||
公共政策大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 近年、金融業界において、金融と情報技術を組み合わせた新しいサービスの形態や、ITベンチャー企業による金融分野への新規参入を意味する「FinTech」という言葉が注目を集めている。本講義では、FinTechの実態とその背景となる技術、金融機関経営、金融規制等を巡る議論を紹介し、金融論的な立場から現状の分析を行う。具体的には、近年のわが国における金融ITの実態、FinTechの基礎となるオープンAPI技術やブロックチェーン技術の基礎、主要なFinTech企業のビジネスモデルとその強み、FinTechが金融機関の経営戦略に与える影響、暗号資産(仮想通貨)の価格変動と利用実態、中央銀行デジタル通貨を巡る議論、FinTechの規制と振興を巡る規制面の動き等、FinTechとして理解されている幅広い領域について説明する。 【大学院横断型教育の概要・目的】 FinTechは情報技術、金融論、金融法などの知識が複合的に必要とされる学際的な領域であり、特定の大学院に限定することなく、大学院横断型教育とすることが適当である。本講義での教育を受けることによって、理系、文系を問わず、実務で必要とされる知識が身につくほか、これから発展の見込まれるFinTech領域について、各専門分野の学生が更に検討を深め、全学の研究レベルの向上を図ることも目的とする。 |
||||||
(到達目標) | FinTechと呼ばれているものの本質を理解し、金融機関経営や金融規制の現場でその知識を有効に活用できるようになることを到達目標とする。 | ||||||
(授業計画と内容) | 概ね、以下の内容を各回の授業ごとに取り上げる予定。ただし、特に講義後半に取り上げるトピックスの内容については、受講者の予備知識・関心および各国のFinTechの現場で発生しているカレントな問題状況などに応じて必要な内容および順序の変更を行う。 §1 序論:FinTechの虚像と実像 §2 FinTechの起源:新たな金融の担い手の登場 §3 日本におけるFinTechの振興 §4 日本の金融ITの実態 §5 キャッシュレス化を巡る議論 §6 暗号資産とブロックチェーン §7 ブロックチェーン技術の基礎 §8 暗号資産の相場変動と取引実態 §9 暗号資産に対する規制 §10 ステーブルコインとリブラ構想 §11 中央銀行デジタル通貨を巡る議論 §12 FinTechへの対応を迫られる証券、保険業界 §13 金融規制における技術革新:RegTech §14 金融機関のデータ利活用とプライバシー保護 §15 これからのFinTechの行方 14回分の授業終了後に、適宜の方法で「§15 これからのFinTechの行方」について説明し、また講師からのフィードバックを実施する。 |
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(履修要件) |
受講者には特別な履修要件を課さない。講義の進度・内容は第1回の講義において行うアンケートの結果に応じて調整する。ただし、受講者は、開講時に配布する「予備知識・関心事項についての事前アンケート」を必ず提出すること。
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||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 質問等による授業への積極的な参加(10点)、授業時間内に実施する理解度テスト(期中4回、40点)、筆記試験(50点)。やむを得ない理由で理解度テストに参加できなかった者にはレポート課題等の救済措置を講じる。理解度テストの実施方法や筆記試験の有無・配点については、外部環境に応じて変更する可能性がある。詳細は、開講後に連絡する。 | ||||||
(教科書) |
教科書は指定しないが、各回の講義内容についてはハンドアウト(講義ノート)を配布する予定。
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(参考書等) |
『ブロックチェーンの未来』
(日本経済新聞社)
『貨幣進化論』
(新潮社)
『中央銀行が終わる日』
(新潮社)
『FinTech入門』
(日経BP社)
『ブロックチェーン・レボリューション』
(ダイヤモンド社)
|
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(授業外学習(予習・復習)等) | 授業外学習については、ハンドアウトをもとに授業内容および授業で触れきれなかった発展的課題を確認すること。そのうえで、ハンドアウトで紹介されている関連文献・参考資料を必要に応じて読み込むことが望ましい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 固定的なオフィスアワーは設けないので、面談については、メールでアポをとること。その他、必要な事項は授業の際に伝達・指示する。 以下のサイトの「教育活動」のパートに掲載する授業紹介動画を参照されたい。 https://www.iwashita.kyoto.jp/profile |
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FinTech 概論
(科目名)
Introduction to FinTech
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木2 (教室) 総合研究棟2号館 公共第一教室(本部構内) |
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公共政策大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
近年、金融業界において、金融と情報技術を組み合わせた新しいサービスの形態や、ITベンチャー企業による金融分野への新規参入を意味する「FinTech」という言葉が注目を集めている。本講義では、FinTechの実態とその背景となる技術、金融機関経営、金融規制等を巡る議論を紹介し、金融論的な立場から現状の分析を行う。具体的には、近年のわが国における金融ITの実態、FinTechの基礎となるオープンAPI技術やブロックチェーン技術の基礎、主要なFinTech企業のビジネスモデルとその強み、FinTechが金融機関の経営戦略に与える影響、暗号資産(仮想通貨)の価格変動と利用実態、中央銀行デジタル通貨を巡る議論、FinTechの規制と振興を巡る規制面の動き等、FinTechとして理解されている幅広い領域について説明する。
【大学院横断型教育の概要・目的】 FinTechは情報技術、金融論、金融法などの知識が複合的に必要とされる学際的な領域であり、特定の大学院に限定することなく、大学院横断型教育とすることが適当である。本講義での教育を受けることによって、理系、文系を問わず、実務で必要とされる知識が身につくほか、これから発展の見込まれるFinTech領域について、各専門分野の学生が更に検討を深め、全学の研究レベルの向上を図ることも目的とする。 |
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(到達目標)
FinTechと呼ばれているものの本質を理解し、金融機関経営や金融規制の現場でその知識を有効に活用できるようになることを到達目標とする。
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(授業計画と内容)
概ね、以下の内容を各回の授業ごとに取り上げる予定。ただし、特に講義後半に取り上げるトピックスの内容については、受講者の予備知識・関心および各国のFinTechの現場で発生しているカレントな問題状況などに応じて必要な内容および順序の変更を行う。 §1 序論:FinTechの虚像と実像 §2 FinTechの起源:新たな金融の担い手の登場 §3 日本におけるFinTechの振興 §4 日本の金融ITの実態 §5 キャッシュレス化を巡る議論 §6 暗号資産とブロックチェーン §7 ブロックチェーン技術の基礎 §8 暗号資産の相場変動と取引実態 §9 暗号資産に対する規制 §10 ステーブルコインとリブラ構想 §11 中央銀行デジタル通貨を巡る議論 §12 FinTechへの対応を迫られる証券、保険業界 §13 金融規制における技術革新:RegTech §14 金融機関のデータ利活用とプライバシー保護 §15 これからのFinTechの行方 14回分の授業終了後に、適宜の方法で「§15 これからのFinTechの行方」について説明し、また講師からのフィードバックを実施する。 |
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(履修要件)
受講者には特別な履修要件を課さない。講義の進度・内容は第1回の講義において行うアンケートの結果に応じて調整する。ただし、受講者は、開講時に配布する「予備知識・関心事項についての事前アンケート」を必ず提出すること。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
質問等による授業への積極的な参加(10点)、授業時間内に実施する理解度テスト(期中4回、40点)、筆記試験(50点)。やむを得ない理由で理解度テストに参加できなかった者にはレポート課題等の救済措置を講じる。理解度テストの実施方法や筆記試験の有無・配点については、外部環境に応じて変更する可能性がある。詳細は、開講後に連絡する。
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(教科書)
教科書は指定しないが、各回の講義内容についてはハンドアウト(講義ノート)を配布する予定。
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(参考書等)
『ブロックチェーンの未来』
(日本経済新聞社)
『貨幣進化論』
(新潮社)
『中央銀行が終わる日』
(新潮社)
『FinTech入門』
(日経BP社)
『ブロックチェーン・レボリューション』
(ダイヤモンド社)
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業外学習については、ハンドアウトをもとに授業内容および授業で触れきれなかった発展的課題を確認すること。そのうえで、ハンドアウトで紹介されている関連文献・参考資料を必要に応じて読み込むことが望ましい。
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(その他(オフィスアワー等))
固定的なオフィスアワーは設けないので、面談については、メールでアポをとること。その他、必要な事項は授業の際に伝達・指示する。
以下のサイトの「教育活動」のパートに掲載する授業紹介動画を参照されたい。 https://www.iwashita.kyoto.jp/profile |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
人新世の哲学
|
(英 訳) | Philosophy in the Anthropocene | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語及び英語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・前期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木3 |
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(教室) | 東一条館201大講義室 | ||||||
総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 温暖化、パンデミック、豪雨、海面上昇など、人間をとりまく自然環境のあり方が不安定化するなか、人間の活動のあり方、人間が生きることの条件について、考え直すことが求められている。現在、この状況を名指すものとして「Anthropocene人新世(じんしんせい)」という言葉が用いられるようになっている。「人類の地質学」という自然科学の論文が、2000年代後半に人文科学の領域で受容され、発展を遂げつつあるというのが現状である。本講義では、第一に、人新世に関連する現代の人文科学・哲学の著作、文献を参照し、そこでこのテーマがどのように扱われているかを解説ことを目的とする。そこではまず、ディペッシュ・チャクラバルティが2021年の著作『惑星時代における歴史の気候』などで展開する、「人間の条件の問い直し」という哲学的な問題を中心にして議論を展開する。人間存在の基本を揺さぶるようになった自然を前にしたときその存在条件に関わる思考のあり方を問い直し、新しいものへとバージョンアップすることが求められると考えるからである。チャクラバルティとの関連で、ティモシー・モートンのエコロジー思想を論じるが、これが重要なのは、人新世の現実を「人間が経験しているのにもかかわらず人間の通常の理解を超えている現実」と捉え、そこに関与するための思考の可能性を問うものだからである。「人新世で生きる人間とはどのようなものか」という問いをめぐる考察を深めることを目的に、「人新世」をめぐる議論が何を意味するのか、「人新世」を語ることの意義とはなにかをも問い、人新世についての哲学的・人文科学的考察についての一定の理解の仕方を提示することを目指す。 | ||||||
(到達目標) | 「人新世」に関する哲学的・人文科学的な研究の現状を体系的に理解する。のみならず、講義中に紹介するさまざまな文献の読解を通じ、そこで何が問題になっているかを自分なりに問いつつ考えることで、「人新世」で生きるとはどのようなことか、そこで人間の存在条件を問い直すとしたらそれはどのようなものになるかを主体的に想像し、考えることができるようになる。 |
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(授業計画と内容) | 1. イントロダクション 2. なぜ人新世なのか。 3. チャクラバルティの「歴史の気候:四つのテーゼ」論文をめぐって 4. 人文科学における「人新世」の衝撃(1)人間の世界の「外部」との接触 5. 人文科学における「人新世」の衝撃 (2)人間と自然の区分の崩壊 6. 人新世における人間の変容:脆さの問題、「生存可能性(habitability)」をめぐって 7. 人新世における世界の二面性:globalとplanetary 8. 人新世における時空(地質的時間)のなかの人間 9. エコロジカルな共存:ティモシー・モートンの哲学(1) 10. ハイパー・オブジェクト:ティモシー・モートンの哲学(2) 11. Humankind:ティモシー・モートンの哲学(3) 12. 人新世における近代の問題:人為の論理とその限界 13. 人新世における表象の問題:表現の物質性をめぐって 14. 人新世と翻訳の問題:西洋の言語と非西洋の言語 15. フィードバック |
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(履修要件) |
特になし
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | レポート試験。 | ||||||
(教科書) |
授業中、適宜文献を紹介する。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業中紹介した文献などを自分で読むことをおすすめする。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
人新世の哲学
(科目名)
Philosophy in the Anthropocene
(英 訳)
|
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語及び英語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・前期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木3 (教室) 東一条館201大講義室 |
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総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
温暖化、パンデミック、豪雨、海面上昇など、人間をとりまく自然環境のあり方が不安定化するなか、人間の活動のあり方、人間が生きることの条件について、考え直すことが求められている。現在、この状況を名指すものとして「Anthropocene人新世(じんしんせい)」という言葉が用いられるようになっている。「人類の地質学」という自然科学の論文が、2000年代後半に人文科学の領域で受容され、発展を遂げつつあるというのが現状である。本講義では、第一に、人新世に関連する現代の人文科学・哲学の著作、文献を参照し、そこでこのテーマがどのように扱われているかを解説ことを目的とする。そこではまず、ディペッシュ・チャクラバルティが2021年の著作『惑星時代における歴史の気候』などで展開する、「人間の条件の問い直し」という哲学的な問題を中心にして議論を展開する。人間存在の基本を揺さぶるようになった自然を前にしたときその存在条件に関わる思考のあり方を問い直し、新しいものへとバージョンアップすることが求められると考えるからである。チャクラバルティとの関連で、ティモシー・モートンのエコロジー思想を論じるが、これが重要なのは、人新世の現実を「人間が経験しているのにもかかわらず人間の通常の理解を超えている現実」と捉え、そこに関与するための思考の可能性を問うものだからである。「人新世で生きる人間とはどのようなものか」という問いをめぐる考察を深めることを目的に、「人新世」をめぐる議論が何を意味するのか、「人新世」を語ることの意義とはなにかをも問い、人新世についての哲学的・人文科学的考察についての一定の理解の仕方を提示することを目指す。
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(到達目標)
「人新世」に関する哲学的・人文科学的な研究の現状を体系的に理解する。のみならず、講義中に紹介するさまざまな文献の読解を通じ、そこで何が問題になっているかを自分なりに問いつつ考えることで、「人新世」で生きるとはどのようなことか、そこで人間の存在条件を問い直すとしたらそれはどのようなものになるかを主体的に想像し、考えることができるようになる。
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(授業計画と内容)
1. イントロダクション 2. なぜ人新世なのか。 3. チャクラバルティの「歴史の気候:四つのテーゼ」論文をめぐって 4. 人文科学における「人新世」の衝撃(1)人間の世界の「外部」との接触 5. 人文科学における「人新世」の衝撃 (2)人間と自然の区分の崩壊 6. 人新世における人間の変容:脆さの問題、「生存可能性(habitability)」をめぐって 7. 人新世における世界の二面性:globalとplanetary 8. 人新世における時空(地質的時間)のなかの人間 9. エコロジカルな共存:ティモシー・モートンの哲学(1) 10. ハイパー・オブジェクト:ティモシー・モートンの哲学(2) 11. Humankind:ティモシー・モートンの哲学(3) 12. 人新世における近代の問題:人為の論理とその限界 13. 人新世における表象の問題:表現の物質性をめぐって 14. 人新世と翻訳の問題:西洋の言語と非西洋の言語 15. フィードバック |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
レポート試験。
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(教科書)
授業中、適宜文献を紹介する。
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
授業中紹介した文献などを自分で読むことをおすすめする。
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
アジア文明を横断した仏教史
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(英 訳) | Buddhism Across Asian Civilisations | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 英語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・後期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 月5 |
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(教室) | 東一条館201大講義室 | ||||||
総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 本講義では、インドにおける仏教の起源とその教義がアジアの多様な文明に広まった系譜をたどることで、仏教の歴史の基礎を提供する。特に、人間の条件に関する仏教の教えやそれを通した生、死、楽、苦の意味付けとその整理がどのようにアジアの人々に影響を及ぼしたかを考察する。仏教の教義と実践がレジリエンスの象徴的な出典として機能するため、いかに各地域の歴史的・文化的背景に応じて大いなる柔軟性、転換、順応を見せてきたかも検証する。 第一部では、インドにおける仏教の歴史的起源と教義の基礎について考察し、各宗派の共通点と違いを明らかにする。第二部では、アジア各地域における仏教の展開とあらゆる系統への進化について学ぶ。各文明における仏教と土着の伝統(インドと南アジアのバラモン教・ヒンズー教、中国の儒教と道教、日本の神道、チベットのボン教など)との文化的交流と緊張、そしてそのうえで生じた創造的な文化の統合を検証する。このように、本講義ではアジアの諸哲学や宗教も扱っていく。 This class intends to offer solid foundations in the history of Buddhism, by studying its sources and doctrines in India, and its transcultural diffusion across Asian civilizations. We will especially consider how the peoples of Asia have relied upon the teachings of the Buddha about the human condition as ways to organize and express life, death, happiness and suffering in meaningful patterns. We will examine how Buddhist doctrines and practices have been constantly adapting to various historical and cultural contexts in order to serve as symbolic resources for resilience. In a first part, we will consider the historical origins and doctrinal foundations of Buddhism in India. We will thus discuss the common elements and major differences between the various schools. In a second part, we will consider the expansion of Buddhism and its evolution in different lineages across Asia. For each civilization, we will consider the cultural exchanges and tensions with local traditions (Brahmanism/Hinduism in India and South Asia; Confucianism and Daoism in China, Shinto in Japan, Bon in Tibet, etc.), as well as the emergence of creative cultural syntheses. In this way, this class intends to offer also clear references in Asian philosophies and religions. |
||||||
(到達目標) | 本講義の目的は、仏教学の基礎を提供し、そしてアジアの諸哲学や宗教にも言及する。本講義は特定の講読プログラム(仏教学専攻・非仏教学専攻、英語・日本語の言語能力等に応じたプログラム)を提供することで、仏教の指導的学習 (directed studies) を行う。 The objective of this class is to offer solid foundations in Buddhist studies, and clear references in Asian philosophies and religions. The class will be conducted as a course of “directed studies” in Buddhism according to a specific reading program (core or extensive; in English, Japanese, or other languages, depending on individual preferences). |
||||||
(授業計画と内容) | 第一回 イントロダクション:仏教は哲学か、それとも宗教か? Introduction: is Buddhism a philosophy or a religion? 【第一部 インドにおける仏教の起源と基礎】 PART I. ORIGINS AND FOUNDATIONS IN INDIA 第二回 インドの状況と歴史的人物としてのブッダ The Indian context and the historical Buddha 第三回 ブッダの教え:言語、経典と伝統 The teachings of the Buddha: languages, texts and traditions 第四回 「四聖諦」:苦、その原因、消滅、そして幸福への道 The four noble truths: suffering, its cause, its cessation, and the path to happiness 第五回 仏教徒のコミュニティー:出家と在家の倫理 The Buddhist community: monastic and lay ethics 第六回 仏教の宇宙論:世界観、業(カルマ)、輪廻 Buddhist cosmology: various worlds, karman, and rebirths 第七回 無我の知恵: 我の仏教的な批判 Selfless wisdom: the Buddhist critique of an independent self 第八回 仏教瞑想論:止と観 Buddhist theories of meditation: calm abiding and insight 第九回 阿毘達磨における仏教の心理学 Buddhist psychology in the Abhidharma 第十回 大乗(MahAyAna)における菩薩の理想 The Great Vehicle and the compassionate ideal of the bodhisattva 【第二部 アジアにおける広がりと順応】 PART II. DIFFUSION AND ADAPTATION ACROSS ASIA 第十一回 南アジア・東南アジアにおける仏教 Buddhism in South and Southeast Asia 第十二回 シルクロードを通り中国に伝わった仏教 Buddhism along the Silk Road and in China 第十三回 東アジアの仏教と日本への伝達 Buddhism in East Asia and its transmission to Japan 第十四回 チベット、ヒマラヤ地域、モンゴルにおける仏教 Buddhism in Tibet, the Himalayas and Mongolia 第十五回 結びとフィードバック Conclusion and feedback session |
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(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 以下の方法で評価する:(1)参加度、(2)『Foundations of Buddhism』(一部、または全文)に関するレポート、(3)エッセイ。 Evaluation is made according to: (1) active participation, (2) a reading report on the textbook Foundations of Buddhism (partial or total), and (3) an essay. |
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(教科書) |
『Foundations of Buddhism』
(Oxford University Press, 1998)
|
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(参考書等) |
『MahAyAna Buddhism: The Doctrinal Foundations』
(Routledge, 2009)
『The Buddhist conquest of China. The spread and adaptation of Buddhism in early medieval China』
(Brill, 1972)
『The Tibetans』
(Blackwell, 2006)
『A Cultural History of Japanese Buddhism』
(Wiley Blackwell, 2015)
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | - 仏教学専攻以外の学生は、コア・リーディングプログラムを修する: R. Gethin 『Foundations of Buddhism』の pp.1-111。 - 仏教学専攻を希望する学生は、拡張リーデングプログラムを修する:『Foundations of Buddhism』全文、および参考書に記載されているもの。 - Students who do not specialize in Buddhist studies will be directed in core readings: the main parts (pp. 1-111) of the textbook by R. Gethin, Foundations of Buddhism. - Students who wish to specialize in Buddhist studies will be directed in extensive readings: the entire textbook Foundations of Buddhism, as well as other works indicated in the references. |
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(その他(オフィスアワー等)) | DEROCHE Marc-Henri: deroche.marchenri.6u@kyoto-u.ac.jp ※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 |
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アジア文明を横断した仏教史
(科目名)
Buddhism Across Asian Civilisations
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 英語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・後期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
月5 (教室) 東一条館201大講義室 |
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総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
本講義では、インドにおける仏教の起源とその教義がアジアの多様な文明に広まった系譜をたどることで、仏教の歴史の基礎を提供する。特に、人間の条件に関する仏教の教えやそれを通した生、死、楽、苦の意味付けとその整理がどのようにアジアの人々に影響を及ぼしたかを考察する。仏教の教義と実践がレジリエンスの象徴的な出典として機能するため、いかに各地域の歴史的・文化的背景に応じて大いなる柔軟性、転換、順応を見せてきたかも検証する。
第一部では、インドにおける仏教の歴史的起源と教義の基礎について考察し、各宗派の共通点と違いを明らかにする。第二部では、アジア各地域における仏教の展開とあらゆる系統への進化について学ぶ。各文明における仏教と土着の伝統(インドと南アジアのバラモン教・ヒンズー教、中国の儒教と道教、日本の神道、チベットのボン教など)との文化的交流と緊張、そしてそのうえで生じた創造的な文化の統合を検証する。このように、本講義ではアジアの諸哲学や宗教も扱っていく。 This class intends to offer solid foundations in the history of Buddhism, by studying its sources and doctrines in India, and its transcultural diffusion across Asian civilizations. We will especially consider how the peoples of Asia have relied upon the teachings of the Buddha about the human condition as ways to organize and express life, death, happiness and suffering in meaningful patterns. We will examine how Buddhist doctrines and practices have been constantly adapting to various historical and cultural contexts in order to serve as symbolic resources for resilience. In a first part, we will consider the historical origins and doctrinal foundations of Buddhism in India. We will thus discuss the common elements and major differences between the various schools. In a second part, we will consider the expansion of Buddhism and its evolution in different lineages across Asia. For each civilization, we will consider the cultural exchanges and tensions with local traditions (Brahmanism/Hinduism in India and South Asia; Confucianism and Daoism in China, Shinto in Japan, Bon in Tibet, etc.), as well as the emergence of creative cultural syntheses. In this way, this class intends to offer also clear references in Asian philosophies and religions. |
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(到達目標)
本講義の目的は、仏教学の基礎を提供し、そしてアジアの諸哲学や宗教にも言及する。本講義は特定の講読プログラム(仏教学専攻・非仏教学専攻、英語・日本語の言語能力等に応じたプログラム)を提供することで、仏教の指導的学習 (directed studies) を行う。
The objective of this class is to offer solid foundations in Buddhist studies, and clear references in Asian philosophies and religions. The class will be conducted as a course of “directed studies” in Buddhism according to a specific reading program (core or extensive; in English, Japanese, or other languages, depending on individual preferences). |
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(授業計画と内容)
第一回 イントロダクション:仏教は哲学か、それとも宗教か? Introduction: is Buddhism a philosophy or a religion? 【第一部 インドにおける仏教の起源と基礎】 PART I. ORIGINS AND FOUNDATIONS IN INDIA 第二回 インドの状況と歴史的人物としてのブッダ The Indian context and the historical Buddha 第三回 ブッダの教え:言語、経典と伝統 The teachings of the Buddha: languages, texts and traditions 第四回 「四聖諦」:苦、その原因、消滅、そして幸福への道 The four noble truths: suffering, its cause, its cessation, and the path to happiness 第五回 仏教徒のコミュニティー:出家と在家の倫理 The Buddhist community: monastic and lay ethics 第六回 仏教の宇宙論:世界観、業(カルマ)、輪廻 Buddhist cosmology: various worlds, karman, and rebirths 第七回 無我の知恵: 我の仏教的な批判 Selfless wisdom: the Buddhist critique of an independent self 第八回 仏教瞑想論:止と観 Buddhist theories of meditation: calm abiding and insight 第九回 阿毘達磨における仏教の心理学 Buddhist psychology in the Abhidharma 第十回 大乗(MahAyAna)における菩薩の理想 The Great Vehicle and the compassionate ideal of the bodhisattva 【第二部 アジアにおける広がりと順応】 PART II. DIFFUSION AND ADAPTATION ACROSS ASIA 第十一回 南アジア・東南アジアにおける仏教 Buddhism in South and Southeast Asia 第十二回 シルクロードを通り中国に伝わった仏教 Buddhism along the Silk Road and in China 第十三回 東アジアの仏教と日本への伝達 Buddhism in East Asia and its transmission to Japan 第十四回 チベット、ヒマラヤ地域、モンゴルにおける仏教 Buddhism in Tibet, the Himalayas and Mongolia 第十五回 結びとフィードバック Conclusion and feedback session |
|||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
以下の方法で評価する:(1)参加度、(2)『Foundations of Buddhism』(一部、または全文)に関するレポート、(3)エッセイ。
Evaluation is made according to: (1) active participation, (2) a reading report on the textbook Foundations of Buddhism (partial or total), and (3) an essay. |
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(教科書)
『Foundations of Buddhism』
(Oxford University Press, 1998)
|
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(参考書等)
『MahAyAna Buddhism: The Doctrinal Foundations』
(Routledge, 2009)
『The Buddhist conquest of China. The spread and adaptation of Buddhism in early medieval China』
(Brill, 1972)
『The Tibetans』
(Blackwell, 2006)
『A Cultural History of Japanese Buddhism』
(Wiley Blackwell, 2015)
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(授業外学習(予習・復習)等)
- 仏教学専攻以外の学生は、コア・リーディングプログラムを修する: R. Gethin 『Foundations of Buddhism』の pp.1-111。
- 仏教学専攻を希望する学生は、拡張リーデングプログラムを修する:『Foundations of Buddhism』全文、および参考書に記載されているもの。 - Students who do not specialize in Buddhist studies will be directed in core readings: the main parts (pp. 1-111) of the textbook by R. Gethin, Foundations of Buddhism. - Students who wish to specialize in Buddhist studies will be directed in extensive readings: the entire textbook Foundations of Buddhism, as well as other works indicated in the references. |
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(その他(オフィスアワー等))
DEROCHE Marc-Henri: deroche.marchenri.6u@kyoto-u.ac.jp
※オフィスアワーの詳細については、KULASISで確認してください。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
統計学の哲学
|
(英 訳) | Philosophy of statistics | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 演習 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・後期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水2 |
||||||
(教室) | 文学部校舎第6講義室 | ||||||
文学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 「データを証拠に変える装置」としての統計学は、今日の科学において特権的な役割を担っ ている。しかしそれだけでなく、帰納推論への形式的アプローチとして見た場合、統計学はヒューム以来の哲学的問題に対する様々な示唆を含んでいる。本授業では、現代統計学を支える数理的枠組みを概観した後、ベイズ統計や古典検定理論を始めとした種々の統計学的手法と、そのもとにある哲学的思想を明らかにする。とりわけ、それらの統計的手法と、現代認識論における内在主義と外在主義とをそれぞれ比較し結びつけることで、統計学と哲学的認識論の間の関係性を浮かび上がらせる。 | ||||||
(到達目標) | - ベイズ統計・検定理論など、現代統計学の基本的なアイデアを理解する - 正当化の概念や内在主義・外在主義など、現代認識論の基本的なアイデアを理解する - 現代統計学のもとにある哲学的思想や問題を理解する - 哲学的問題に対する現代統計学の含意を理解する |
||||||
(授業計画と内容) | 1. オリエンテーション 2. なぜ哲学/統計学は統計学/哲学の問題になるのか(序章) 3. 確率モデルと統計モデル 4. 意味論・認識論入門 5. 主観的確率解釈 6. ベイズ統計の基礎 7. ベイズ統計の認識論的問題 8. 頻度的確率解釈 9. 古典統計の基礎 10. 古典統計の認識論的問題 11. モデル適合と予測 12. モデル選択の基礎 13. AICと認識論的プラグマティズム 14. まとめ 15. フィードバック(授業なし) |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | - 授業コメント 20% - 小課題2回 20% - 期末レポート 60% |
||||||
(教科書) |
『統計学を哲学する』
(名古屋大学出版会)
ISBN:4815810036
|
||||||
(参考書等) | |||||||
(関連URL) | http://www.philosophy.bun.kyoto-u.ac.jp/junotk/ja/teaching.html | ||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | - 復習:前回授業範囲でわからなかったところ、気になったところをリストアップする - 予習:毎回、指定された教科書の範囲を読み、質問や気になったところをリストアップする - 毎週授業日前日までに、コメントシートに質問・コメントを書き込む |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | - オフィスアワー:火2限 - 授業サイト:http://www.philosophy.bun.kyoto-u.ac.jp/junotk/ja/teaching.html |
||||||
統計学の哲学
(科目名)
Philosophy of statistics
(英 訳)
|
|
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 演習 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・後期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
水2 (教室) 文学部校舎第6講義室 |
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文学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
「データを証拠に変える装置」としての統計学は、今日の科学において特権的な役割を担っ ている。しかしそれだけでなく、帰納推論への形式的アプローチとして見た場合、統計学はヒューム以来の哲学的問題に対する様々な示唆を含んでいる。本授業では、現代統計学を支える数理的枠組みを概観した後、ベイズ統計や古典検定理論を始めとした種々の統計学的手法と、そのもとにある哲学的思想を明らかにする。とりわけ、それらの統計的手法と、現代認識論における内在主義と外在主義とをそれぞれ比較し結びつけることで、統計学と哲学的認識論の間の関係性を浮かび上がらせる。
|
|||||||
(到達目標)
- ベイズ統計・検定理論など、現代統計学の基本的なアイデアを理解する
- 正当化の概念や内在主義・外在主義など、現代認識論の基本的なアイデアを理解する - 現代統計学のもとにある哲学的思想や問題を理解する - 哲学的問題に対する現代統計学の含意を理解する |
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(授業計画と内容)
1. オリエンテーション 2. なぜ哲学/統計学は統計学/哲学の問題になるのか(序章) 3. 確率モデルと統計モデル 4. 意味論・認識論入門 5. 主観的確率解釈 6. ベイズ統計の基礎 7. ベイズ統計の認識論的問題 8. 頻度的確率解釈 9. 古典統計の基礎 10. 古典統計の認識論的問題 11. モデル適合と予測 12. モデル選択の基礎 13. AICと認識論的プラグマティズム 14. まとめ 15. フィードバック(授業なし) |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
- 授業コメント 20%
- 小課題2回 20% - 期末レポート 60% |
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(教科書)
『統計学を哲学する』
(名古屋大学出版会)
ISBN:4815810036
|
|||||||
(参考書等)
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
- 復習:前回授業範囲でわからなかったところ、気になったところをリストアップする
- 予習:毎回、指定された教科書の範囲を読み、質問や気になったところをリストアップする - 毎週授業日前日までに、コメントシートに質問・コメントを書き込む |
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(その他(オフィスアワー等))
- オフィスアワー:火2限
- 授業サイト:http://www.philosophy.bun.kyoto-u.ac.jp/junotk/ja/teaching.html |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
国際環境政治学
|
(英 訳) | Global Environmental Politics | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語及び英語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・後期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水3 |
||||||
(教室) | 東一条館セミナー室(020) | ||||||
総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 本講義は、一国の国境を越えて生じる汚染、気候変動、資源問題、生態系破壊、自然災害などの環境問題に関する国際政治を学ぶものである。 国境を越えて影響が広がる環境問題に対処するには、その科学的因果関係を解明するだけでは足りず、その問題に有効に対処する国家間の協力が欠かせない。しかし現実には、そうした国家間協力の枠組み(国際環境レジーム)作りについて、各国が激しく対立することは少なくない。 なぜ国家は、気候変動のような甚大かつ大規模な影響を及ぼしうる問題の対処をめぐってすら、時に対立するのか?どうやったら、有効な国際環境レジームを構築しうるのか?国際環境政治において、国際機関、企業、NGO、研究者は、どのような役割を果たしうるのか? 本講義の目的は、国際環境問題に関わる様々な主体間の利害対立について理解を深めるとともに、それを乗り越えて国際環境問題に対処するための方策を自ら考えうる力を養うことである。 なお、本講義は、いわゆる反転授業の形で進める。受講生は、事前に配布する講義ビデオを授業前に視聴することとし、教室では講義ビデオの内容を踏まえたディスカッションを行う。 ***************************************************************: This course helps students learn about the conflicts of interest and policy-decisions concerning global environmental problems such as pollution, climate change, resource problems, and ecological destruction. In order to understand the background of these problems and implement countermeasures, it is necessary not only to elucidate the scientific causal relationship but to also know the different interests among stakeholders and the differences in the political system of each country. In addition, it is also important to understand why countries can or cannot cooperate towards coping with global environmental problems. Therefore, this course aims to deepen the understanding of these political factors affecting global environmental problems and to develop the ability to propose solutions. This lecture will be conducted in the form of "flipped classroom". Students are expected to watch the lecture videos distributed prior to the class, and we will have a discussion based on the content of the lecture video in the classroom. |
||||||
(到達目標) | ・様々な国際環境問題に関わる主体間の利害対立とそれを超克するための方策について理解する。 ・国際環境問題の対処に必要な国際協力の実現に向け行動する意欲と素養を高める。 ・英語による(1)文献読解、(2)プレゼンテーション、(3)レポート執筆を通じて、国際社会で活躍するためのコミュニケーション力を高める。 ******************************************************************* - To understand domestic and global political factors affecting various global environmental problems. - To devise policies necessary to solve global environmental problems and develop the ability to propose them. - To enhance the communication skills necessary for a global professional, through presentation and report-writing. |
||||||
(授業計画と内容) | 基本的に以下のようなスケジュールで講義を行う。授業中、積極的にディスカッションを取り入れる。なお、講義の進捗等により、スケジュールを変更する場合がある。 1 イントロダクション 2 国際環境政治の特徴 3 国際環境政治の主体①:国家 4 国際環境政治の主体②:国際機関 5 国際環境政治の主体③:NGO・企業 6 国際環境レジームの構築 7 国際約束の国内履行 8 国際環境政治とSDGs 9 国際環境政治と貿易 10 国際環境政治と科学 11 汚染対策の国際環境レジーム①:オゾン、気候変動 12 汚染対策の国際環境レジーム②:危険廃棄物、有害化学物質 13 資源保護の国際環境レジーム①:生物多様性、森林保護 14 資源保護の国際環境レジーム②:砂漠化、漁業資源 15 まとめ ******************************************************************* The course schedule might be changed depending on the progression of lectures. 1 Introduction 2 Major Characteristics of Global Environmental Politics 3 States in Global Environmental Politics 4 International Organizations in Global Environmental Politics 5 NGOs and Companies in Global Environmental Politics 6 Development of Global Environmental Regime 7 Domestic Implementation of International Agreements 8 Global Environmental Politics and SDGs 9 Global Environmental Politics and Trade 10 Global Environmental Politics and Science 11 Pollution-Control Regimes: Ozone Depletion, Climate Change 12 Pollution-Control Regimes: Hazardous Waste, Toxic Chemicals 13 Resource-Protection Regimes: Biodiversity, Endangered Species, Forest 14 Resource-Protection Regimes: Desertification, Ocean Fisheries, Whaling 15 Conclusion |
||||||
(履修要件) |
特に定めない。文理いずれの専攻を問わず、広く受講を歓迎する。
N/A. Beginners in political sciences are welcome. |
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 【評価方法】 授業内ディスカッションへの積極的な参加(20点)、プレゼンテーション(30点)、レポート(50点)により、到達目標の達成度を評価する。 【評価基準】 A+:100点〜96点 A :95点〜85点 B :84点〜75点 C :74点〜65点 D :64点〜60点 F :59点以下 ***************************************************** Evaluation will be done based on the following criteria: 1. Participation in discussions (20%) 2. Presentations (30%) 3. Reports (50%) A+:100〜96 A :95〜85 B :84〜75 C :74〜65 D :64〜60 F :59 or less |
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(教科書) |
『Global Environmental Politics 8th Edition』
(Routledge)
ISBN:9780367227623
|
||||||
(参考書等) | |||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 本講義は、いわゆる反転授業の形で進める。受講生は、事前に配布する講義ビデオを授業前に視聴することとし、教室では講義ビデオの内容を踏まえたディスカッションを行う。 This lecture will be conducted in the form of "flipped classroom". Students are expected to watch the lecture videos distributed prior to the class, and we will have a discussion based on the content of the lecture video in the classroom. |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 面談を希望する学生は、(1) 名前・所属および(2) 面談希望日時(3つ以上の希望日時を提示されたい)を書いて、電子メールで連絡されたい。 If you wish to make an appointment, please e-mail your name, student number, and three possible options (dates and time intervals) to the course instructor. |
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国際環境政治学
(科目名)
Global Environmental Politics
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語及び英語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・後期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
水3 (教室) 東一条館セミナー室(020) |
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総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
本講義は、一国の国境を越えて生じる汚染、気候変動、資源問題、生態系破壊、自然災害などの環境問題に関する国際政治を学ぶものである。
国境を越えて影響が広がる環境問題に対処するには、その科学的因果関係を解明するだけでは足りず、その問題に有効に対処する国家間の協力が欠かせない。しかし現実には、そうした国家間協力の枠組み(国際環境レジーム)作りについて、各国が激しく対立することは少なくない。 なぜ国家は、気候変動のような甚大かつ大規模な影響を及ぼしうる問題の対処をめぐってすら、時に対立するのか?どうやったら、有効な国際環境レジームを構築しうるのか?国際環境政治において、国際機関、企業、NGO、研究者は、どのような役割を果たしうるのか? 本講義の目的は、国際環境問題に関わる様々な主体間の利害対立について理解を深めるとともに、それを乗り越えて国際環境問題に対処するための方策を自ら考えうる力を養うことである。 なお、本講義は、いわゆる反転授業の形で進める。受講生は、事前に配布する講義ビデオを授業前に視聴することとし、教室では講義ビデオの内容を踏まえたディスカッションを行う。 ***************************************************************: This course helps students learn about the conflicts of interest and policy-decisions concerning global environmental problems such as pollution, climate change, resource problems, and ecological destruction. In order to understand the background of these problems and implement countermeasures, it is necessary not only to elucidate the scientific causal relationship but to also know the different interests among stakeholders and the differences in the political system of each country. In addition, it is also important to understand why countries can or cannot cooperate towards coping with global environmental problems. Therefore, this course aims to deepen the understanding of these political factors affecting global environmental problems and to develop the ability to propose solutions. This lecture will be conducted in the form of "flipped classroom". Students are expected to watch the lecture videos distributed prior to the class, and we will have a discussion based on the content of the lecture video in the classroom. |
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(到達目標)
・様々な国際環境問題に関わる主体間の利害対立とそれを超克するための方策について理解する。
・国際環境問題の対処に必要な国際協力の実現に向け行動する意欲と素養を高める。 ・英語による(1)文献読解、(2)プレゼンテーション、(3)レポート執筆を通じて、国際社会で活躍するためのコミュニケーション力を高める。 ******************************************************************* - To understand domestic and global political factors affecting various global environmental problems. - To devise policies necessary to solve global environmental problems and develop the ability to propose them. - To enhance the communication skills necessary for a global professional, through presentation and report-writing. |
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(授業計画と内容)
基本的に以下のようなスケジュールで講義を行う。授業中、積極的にディスカッションを取り入れる。なお、講義の進捗等により、スケジュールを変更する場合がある。 1 イントロダクション 2 国際環境政治の特徴 3 国際環境政治の主体①:国家 4 国際環境政治の主体②:国際機関 5 国際環境政治の主体③:NGO・企業 6 国際環境レジームの構築 7 国際約束の国内履行 8 国際環境政治とSDGs 9 国際環境政治と貿易 10 国際環境政治と科学 11 汚染対策の国際環境レジーム①:オゾン、気候変動 12 汚染対策の国際環境レジーム②:危険廃棄物、有害化学物質 13 資源保護の国際環境レジーム①:生物多様性、森林保護 14 資源保護の国際環境レジーム②:砂漠化、漁業資源 15 まとめ ******************************************************************* The course schedule might be changed depending on the progression of lectures. 1 Introduction 2 Major Characteristics of Global Environmental Politics 3 States in Global Environmental Politics 4 International Organizations in Global Environmental Politics 5 NGOs and Companies in Global Environmental Politics 6 Development of Global Environmental Regime 7 Domestic Implementation of International Agreements 8 Global Environmental Politics and SDGs 9 Global Environmental Politics and Trade 10 Global Environmental Politics and Science 11 Pollution-Control Regimes: Ozone Depletion, Climate Change 12 Pollution-Control Regimes: Hazardous Waste, Toxic Chemicals 13 Resource-Protection Regimes: Biodiversity, Endangered Species, Forest 14 Resource-Protection Regimes: Desertification, Ocean Fisheries, Whaling 15 Conclusion |
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(履修要件)
特に定めない。文理いずれの専攻を問わず、広く受講を歓迎する。
N/A. Beginners in political sciences are welcome. |
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
【評価方法】
授業内ディスカッションへの積極的な参加(20点)、プレゼンテーション(30点)、レポート(50点)により、到達目標の達成度を評価する。 【評価基準】 A+:100点〜96点 A :95点〜85点 B :84点〜75点 C :74点〜65点 D :64点〜60点 F :59点以下 ***************************************************** Evaluation will be done based on the following criteria: 1. Participation in discussions (20%) 2. Presentations (30%) 3. Reports (50%) A+:100〜96 A :95〜85 B :84〜75 C :74〜65 D :64〜60 F :59 or less |
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(教科書)
『Global Environmental Politics 8th Edition』
(Routledge)
ISBN:9780367227623
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(参考書等)
|
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(授業外学習(予習・復習)等)
本講義は、いわゆる反転授業の形で進める。受講生は、事前に配布する講義ビデオを授業前に視聴することとし、教室では講義ビデオの内容を踏まえたディスカッションを行う。
This lecture will be conducted in the form of "flipped classroom". Students are expected to watch the lecture videos distributed prior to the class, and we will have a discussion based on the content of the lecture video in the classroom. |
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(その他(オフィスアワー等))
面談を希望する学生は、(1) 名前・所属および(2) 面談希望日時(3つ以上の希望日時を提示されたい)を書いて、電子メールで連絡されたい。
If you wish to make an appointment, please e-mail your name, student number, and three possible options (dates and time intervals) to the course instructor. |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
外資系投資銀行ビジネス- 理論と実務
|
(英 訳) | Investment Bank:Theories and Business Practices | ||||||||||||||||||||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
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(群) | 院横断 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(旧群) | |||||||||||||||||||||||||||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||||||||||||||||||||||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(開講年度・開講期) | 2024・後期 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(曜時限) | 水4 |
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(教室) | 総合研究2号館講義室3 | ||||||||||||||||||||||||||||||
経営管理大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||||||||||||||||||||||||||
(授業の概要・目的) | 外資系投資銀行が提供する金融サービスについて、その基礎的な経済理論にも触れながら、実務的な業務内容について講述するとともに、その社会的な意義について講義する。また、AIやブロックチェーンなど新たなデジタルテクノロジーが台頭するなか、世界の金融市場におけるファイナンスやデリバティブの潮流が如何に変容しているか、さらには気候変動リスクへの対応や脱炭素社会の推進など金融機関に求められる役割の変化が投資銀行の経営や実務に如何なる影響を及ぼしているかについても論じる。本授業では、金融市場や金融商品、経済分析などの各部門の専門家が解説する。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(到達目標) | グローバルに展開する投資銀行が果たす役割や実務的内容について理解を深める。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(授業計画と内容) | グローバル投資銀行の役割から先端的な金融サービスの潮流まで、幅広い内容を各分野の実務的な専門家が解説し、質疑応答を通じて理解を深める。講義の最後には簡単なテストも行う。 (※の授業は英語による講義が含まれます。) 1 序論1−グローバル投資銀行と国内銀行の役割 ※ 2 序論2−金融市場が経済に与える影響 3 株式市場ビジネスの実務と潮流 4 金融工学−市場における投資商品 5 ESG投資の現状と課題 6 デリバティブにおけるイノベーション 7 クレジットサイクルと機関投資家の動向 8 本邦金融機関と金融市場ビジネスの実態 9 中央銀行の金融政策と各国国債市場を巡る考察 10 金融機関とデリバティブの関わり 11 特別講義1−金融市場で無視される日本経済 12 特別講義2−ストラクチャードファイナンス 13 特別講義3−国際開発金融機関について 14 結論−グローバル投資銀行の未来 ※ |
||||||||||||||||||||||||||||||
(履修要件) |
金融商品や金融業界に興味があること。
|
||||||||||||||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | テストは各クラスの最後に行う。評価は、1)出席率、2)ディスカッションへの参加の程度、および、3)テストの総得点に基づいて行う。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||||||||||||||||||||||||||
(参考書等) | |||||||||||||||||||||||||||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 後続のクラスをよりよく理解するために、各クラスでカバーされているトピックを、その都度復習すること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 授業の数回を外国人講師が英語で行う予定である。その際、日本語でのサポートを行う。 連絡先:ソシエテ・ジェネラル寄附講義担当 浅田,友松 E-mail: asada.fumika.2u@kyoto-u.ac.jp tomomatu.tomoko.7h@kyoto-u.ac.jp |
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外資系投資銀行ビジネス- 理論と実務
(科目名)
Investment Bank:Theories and Business Practices
(英 訳)
|
|
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | |||||||||||||||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||||||||||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・後期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
水4 (教室) 総合研究2号館講義室3 |
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経営管理大学院 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||||||||||||||
(授業の概要・目的)
外資系投資銀行が提供する金融サービスについて、その基礎的な経済理論にも触れながら、実務的な業務内容について講述するとともに、その社会的な意義について講義する。また、AIやブロックチェーンなど新たなデジタルテクノロジーが台頭するなか、世界の金融市場におけるファイナンスやデリバティブの潮流が如何に変容しているか、さらには気候変動リスクへの対応や脱炭素社会の推進など金融機関に求められる役割の変化が投資銀行の経営や実務に如何なる影響を及ぼしているかについても論じる。本授業では、金融市場や金融商品、経済分析などの各部門の専門家が解説する。
|
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(到達目標)
グローバルに展開する投資銀行が果たす役割や実務的内容について理解を深める。
|
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(授業計画と内容)
グローバル投資銀行の役割から先端的な金融サービスの潮流まで、幅広い内容を各分野の実務的な専門家が解説し、質疑応答を通じて理解を深める。講義の最後には簡単なテストも行う。 (※の授業は英語による講義が含まれます。) 1 序論1−グローバル投資銀行と国内銀行の役割 ※ 2 序論2−金融市場が経済に与える影響 3 株式市場ビジネスの実務と潮流 4 金融工学−市場における投資商品 5 ESG投資の現状と課題 6 デリバティブにおけるイノベーション 7 クレジットサイクルと機関投資家の動向 8 本邦金融機関と金融市場ビジネスの実態 9 中央銀行の金融政策と各国国債市場を巡る考察 10 金融機関とデリバティブの関わり 11 特別講義1−金融市場で無視される日本経済 12 特別講義2−ストラクチャードファイナンス 13 特別講義3−国際開発金融機関について 14 結論−グローバル投資銀行の未来 ※ |
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(履修要件)
金融商品や金融業界に興味があること。
|
|||||||||||||||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
テストは各クラスの最後に行う。評価は、1)出席率、2)ディスカッションへの参加の程度、および、3)テストの総得点に基づいて行う。
|
|||||||||||||||||||
(教科書)
使用しない
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
後続のクラスをよりよく理解するために、各クラスでカバーされているトピックを、その都度復習すること。
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(その他(オフィスアワー等))
授業の数回を外国人講師が英語で行う予定である。その際、日本語でのサポートを行う。
連絡先:ソシエテ・ジェネラル寄附講義担当 浅田,友松 E-mail: asada.fumika.2u@kyoto-u.ac.jp tomomatu.tomoko.7h@kyoto-u.ac.jp |
|||||||||||||||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
科学技術と社会に関わるクリティカルシンキング
|
(英 訳) | Critical Thinking on Science, Technology and Society | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
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(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・後期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木2 |
||||||
(教室) | 文学部校舎第4講義室 | ||||||
文学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 伊勢田ほか編『科学技術をよく考える』および呉羽ほか編『宇宙開発をみんなで議論しよう』をテキストとして、科学技術と社会の接点で生じるさまざまな問題、特に宇宙開発をめぐる問題についてディスカッションを行い、多面的な思考法と、思考の整理術を学んでいく。理系の大学院のカリキュラムでは、科学と社会の関わりについて学ぶ機会はそれほど多く与えられない。他方、東日本大震災後の状況に特に顕著にあらわれているように、科学技術が大きな影響をおよぼす現在の社会において、研究者が自らの研究の社会的含意について考えること、アカデミズムの外の人々と語り合うことの必要性は非常に高まっている。練習問題を使いながら広い視野を持った大学院生を養成することが目的である。 | ||||||
(到達目標) | ・クリティカルシンキング(CT)という考え方について知り、CTのいくつかの基本的なテクニックを身につけること ・科学技術社会論の概念を学び、それを使って議論ができるようになること |
||||||
(授業計画と内容) | 授業はテーマにそったグループディスカッション、全体ディスカッション、講義、演習の組み合わせで行われる。 テキストは以下の14のテーマを取り上げているが、本授業ではそのうち6つをとりあげ、関連する知識やスキルとあわせて各2回程度を使って議論を行う。取り上げる題材は受講者の興味も踏まえて決定する。 『科学技術をよく考える』 ・遺伝子組み換え作物 ・脳科学の実用化 ・喫煙 ・乳がん検診 ・血液型性格判断 ・地球温暖化 ・地震予知 ・宇宙科学・技術への公的投資 ・動物実験 ・原爆投下の是非を論じること自体の正当性 『宇宙開発をみんなで議論しよう』 ・有人月探査とロマン ・宇宙の資源開発 ・宇宙技術のデュアルユース ・宇宙ゴミ(スペースデブリ) 初回に前半のテーマ3つを決定する。5回目の授業で後半のテーマ3つを決定する。 授業の進行は以下のとおり イントロダクション(1回) テーマごとのディスカッション(12回) まとめとフィードバック(2回) |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 3分の2以上の出席が単位発行の最低条件となる。 積極的な授業参加による平常点が70%、提出物の評価が30%で採点する。 |
||||||
(教科書) |
『科学技術をよく考える クリティカルシンキング練習帳』
(名古屋大学出版会)
『宇宙開発をみんなで議論しよう』
(名古屋大学出版会)
|
||||||
(参考書等) |
『哲学思考トレーニング』
(ちくま新書)
『新版 論理トレーニング』
(産業図書)
『よくわかる現代科学技術史・STS』
(ミネルヴァ書房)
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | ディスカッションのテーマとなる箇所は事前に読むこと。また宿題という形で課題を課すことがあるのでそれをきちんと行うこと。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | オフィスアワーは金曜日15:00-16:30 . | ||||||
科学技術と社会に関わるクリティカルシンキング
(科目名)
Critical Thinking on Science, Technology and Society
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・後期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
木2 (教室) 文学部校舎第4講義室 |
|||||||
文学研究科 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
伊勢田ほか編『科学技術をよく考える』および呉羽ほか編『宇宙開発をみんなで議論しよう』をテキストとして、科学技術と社会の接点で生じるさまざまな問題、特に宇宙開発をめぐる問題についてディスカッションを行い、多面的な思考法と、思考の整理術を学んでいく。理系の大学院のカリキュラムでは、科学と社会の関わりについて学ぶ機会はそれほど多く与えられない。他方、東日本大震災後の状況に特に顕著にあらわれているように、科学技術が大きな影響をおよぼす現在の社会において、研究者が自らの研究の社会的含意について考えること、アカデミズムの外の人々と語り合うことの必要性は非常に高まっている。練習問題を使いながら広い視野を持った大学院生を養成することが目的である。
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|||||||
(到達目標)
・クリティカルシンキング(CT)という考え方について知り、CTのいくつかの基本的なテクニックを身につけること
・科学技術社会論の概念を学び、それを使って議論ができるようになること |
|||||||
(授業計画と内容)
授業はテーマにそったグループディスカッション、全体ディスカッション、講義、演習の組み合わせで行われる。 テキストは以下の14のテーマを取り上げているが、本授業ではそのうち6つをとりあげ、関連する知識やスキルとあわせて各2回程度を使って議論を行う。取り上げる題材は受講者の興味も踏まえて決定する。 『科学技術をよく考える』 ・遺伝子組み換え作物 ・脳科学の実用化 ・喫煙 ・乳がん検診 ・血液型性格判断 ・地球温暖化 ・地震予知 ・宇宙科学・技術への公的投資 ・動物実験 ・原爆投下の是非を論じること自体の正当性 『宇宙開発をみんなで議論しよう』 ・有人月探査とロマン ・宇宙の資源開発 ・宇宙技術のデュアルユース ・宇宙ゴミ(スペースデブリ) 初回に前半のテーマ3つを決定する。5回目の授業で後半のテーマ3つを決定する。 授業の進行は以下のとおり イントロダクション(1回) テーマごとのディスカッション(12回) まとめとフィードバック(2回) |
|||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
3分の2以上の出席が単位発行の最低条件となる。
積極的な授業参加による平常点が70%、提出物の評価が30%で採点する。 |
|||||||
(教科書)
『科学技術をよく考える クリティカルシンキング練習帳』
(名古屋大学出版会)
『宇宙開発をみんなで議論しよう』
(名古屋大学出版会)
|
|||||||
(参考書等)
『哲学思考トレーニング』
(ちくま新書)
『新版 論理トレーニング』
(産業図書)
『よくわかる現代科学技術史・STS』
(ミネルヴァ書房)
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
ディスカッションのテーマとなる箇所は事前に読むこと。また宿題という形で課題を課すことがあるのでそれをきちんと行うこと。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
オフィスアワーは金曜日15:00-16:30 .
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
人新世の人文学
|
(英 訳) | Humanities in the Anthropocene | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 院横断 | ||||||
(分野(分類)) | 人文社会科学系 | ||||||
(使用言語) | 日本語及び英語 | ||||||
(旧群) | |||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2024・後期 | ||||||
(配当学年) | 大学院生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木3 |
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(教室) | 東一条館025講義室 | ||||||
総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | インド出身の作家アミタヴ・ゴーシュは「気候変動の危機は文化の危機であり、想像力の危機である」と述べたのだが、彼のいう危機のなかには当然のことながら人文学の危機もまた含まれる。危機とは、広い意味での思考の危機、言語の危機、人間の危機とも言えるが、それはすなわち、高温や旱魃や集中豪雨や海面上昇といった事態を前にして人間の新たなる思考、可能性が試されている、ということである。 人間がこの状況においてなおも生きていくには、この状況に関する新しい思考、感じ方、論じ方が求められることになるだろう。そのためには、この状況の理解の妨げになる古い思考、古い感受性から逃れ、別の仕方で世界を感じ、思考することが求められる。この授業では、気候変動という事実が、そこで生きている人間にとって意味することが何であるかを考え、そこで求められることになる人間の存在の仕方についてがどのようなものであるかを想像力を駆使して考えることの訓練を行う。具体的には、人文学の基本としての「読むこと」「考えること」「議論すること」「書くこと」の訓練であるが、それはまた、新聞やテレビや書籍において流布されている誤情報から身を守りつつネットで流れる陰謀論に陥らないでいるための訓練ともいえる。具体的には、人新世の人文学における重要なテキストのうちのいくつかを選び、精読しつつ授業を行う。 |
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(到達目標) | ・人新世(人間活動を起因とする気候変動を特徴とする)においてなおも人文学をすることに意味があるとしたらそれは何故であるか理解すること。 ・人新世の人文学において先駆的業績とされる文献を精読することを通じて、未来の人文学の構想のための基本的アイデアに触れ、のみならず自分で理解すること。 ・人新世・気候変動に関して流布する情報の真偽を確かめるための基準を自分のなかに確立し、現実に起きている世界の変化の只中において今後生きていくための指針を見出していくこと。 |
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(授業計画と内容) | 1.ガイダンス・「気候変動が想像力の危機である」ということの意味について考える(第1週) 2.人新世におけるリアリティ、思考、感じることに関する人文学的諸問題(第2週〜第5週) (ティモシー・モートンの議論を読解する。) 3.人新世における時空間の問題、そこでの生存可能性(habitability)への問い(第6週〜第9週) (ディペッシュ・チャクラバルティの議論を読解する) 4.人新世の人文学の可能性(第10週〜第14週) (モートン、チャクラバルティ以外の議論の紹介。) 5.ふりかえり(第15週) |
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(履修要件) |
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業への出席と授業レポートを参考にして総合的に判断します。 | ||||||
(教科書) |
授業中に指示する
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(参考書等) | |||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 配布した文献をしっかり読んでおくこと。わからないことがあったら質問事項をまとめておくこと。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
人新世の人文学
(科目名)
Humanities in the Anthropocene
(英 訳)
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(群) 院横断 (分野(分類)) 人文社会科学系 (使用言語) 日本語及び英語 | |||||||
(旧群) (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2024・後期 (配当学年) 大学院生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木3 (教室) 東一条館025講義室 |
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総合生存学館 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
インド出身の作家アミタヴ・ゴーシュは「気候変動の危機は文化の危機であり、想像力の危機である」と述べたのだが、彼のいう危機のなかには当然のことながら人文学の危機もまた含まれる。危機とは、広い意味での思考の危機、言語の危機、人間の危機とも言えるが、それはすなわち、高温や旱魃や集中豪雨や海面上昇といった事態を前にして人間の新たなる思考、可能性が試されている、ということである。
人間がこの状況においてなおも生きていくには、この状況に関する新しい思考、感じ方、論じ方が求められることになるだろう。そのためには、この状況の理解の妨げになる古い思考、古い感受性から逃れ、別の仕方で世界を感じ、思考することが求められる。この授業では、気候変動という事実が、そこで生きている人間にとって意味することが何であるかを考え、そこで求められることになる人間の存在の仕方についてがどのようなものであるかを想像力を駆使して考えることの訓練を行う。具体的には、人文学の基本としての「読むこと」「考えること」「議論すること」「書くこと」の訓練であるが、それはまた、新聞やテレビや書籍において流布されている誤情報から身を守りつつネットで流れる陰謀論に陥らないでいるための訓練ともいえる。具体的には、人新世の人文学における重要なテキストのうちのいくつかを選び、精読しつつ授業を行う。 |
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(到達目標)
・人新世(人間活動を起因とする気候変動を特徴とする)においてなおも人文学をすることに意味があるとしたらそれは何故であるか理解すること。
・人新世の人文学において先駆的業績とされる文献を精読することを通じて、未来の人文学の構想のための基本的アイデアに触れ、のみならず自分で理解すること。 ・人新世・気候変動に関して流布する情報の真偽を確かめるための基準を自分のなかに確立し、現実に起きている世界の変化の只中において今後生きていくための指針を見出していくこと。 |
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(授業計画と内容)
1.ガイダンス・「気候変動が想像力の危機である」ということの意味について考える(第1週) 2.人新世におけるリアリティ、思考、感じることに関する人文学的諸問題(第2週〜第5週) (ティモシー・モートンの議論を読解する。) 3.人新世における時空間の問題、そこでの生存可能性(habitability)への問い(第6週〜第9週) (ディペッシュ・チャクラバルティの議論を読解する) 4.人新世の人文学の可能性(第10週〜第14週) (モートン、チャクラバルティ以外の議論の紹介。) 5.ふりかえり(第15週) |
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(履修要件)
特になし
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業への出席と授業レポートを参考にして総合的に判断します。
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(教科書)
授業中に指示する
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
配布した文献をしっかり読んでおくこと。わからないことがあったら質問事項をまとめておくこと。
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(その他(オフィスアワー等))
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