ヒト胚子の3次元立体模型を作製しよう 2012年度

ヒトは受精後38週で生まれます。そのうち3?8週は器官を形成する時期で、胚子期と呼ばれます。わずか数週間の間に胚子はダイナミックな変化を遂げ、ヒトらしい形態となります。20世紀前半の研究者は、その外表や内部器官の立体的な変化について研究するために、貴重なヒト胚子から組織連続切片を作成して内部観察を行ったり、プラスター模型を作成して立体を再構築する等、大変な労力を投じました。本ゼミでは、同様のアプローチを現代風に行います。すなわち高解像度のMRI画像を用いて撮像したヒト胚子の連続2次元画像を出発材料として、コンピューターを用いて胚子全体あるいは特定器官の立体像の設計図を作成し、3次元プリンターを用いて模型を作製します。
ヒトの発生を知りたい、もの作りに興味がある、コンピューターグラフィックスに関心がある、生命倫理についても考えてみたい等、全学部からの幅広い興味を持つ学生の参加を期待します。
開講初年度につき、模型が無事完成するかどうかは、学生の創意工夫と努力と運によります。

高桑徹也
生年:1963年
出身地:名古屋市
専門分野:病理学
趣味等:硬式テニス
その他好きなもの、–柴犬、熱帯魚、Macintoshコンピュータ、マニュアル車、振り子時計、HondaのCub、エアプランツ(病理学研究室HP http://www.hs-kyoto.net/)Icon new window

山田重人
専門分野:解剖学、発生学、胎児医学、遺伝医学
趣味:音楽鑑賞・楽器演奏

杉本直三
生年: 1962年
出身地: 神戸市
専門分野:医用画像情報学
趣味等: 器械体操

いずれも医学研究科人間健康科学系専攻、教授