環境と健康、疾病の関わりについて考える 2012年度

[授業の概要・目的]
人の疾病や健康は主に遺伝要因と環境要因により規定されます。遺伝要因は、体質というような言葉で表現されることもありますが、我々の遺伝子で規定される要因です。環境要因は、周囲から降りかかる様々なストレスと言うことも可能です。本ゼミでは、環境要因に注目し、環境と健康・疾病の関係、関係に内在するメカニズムについて見識を深めることをめざします。

[授業計画と内容]
まず、環境と健康、疾病の関わりについて2回前後で概説を加えます。ついで、水銀による環境汚染、カドミウムによる環境汚染、PCBを含むダイオキシン類による環境汚染、大気汚染、放射線、紫外線による環境汚染、発展途上国における環境汚染、越境汚染、室内汚染、地球規模の汚染等による健康影響や疾病について、また、環境汚染物質の影響評価手法、環境汚染物質管理対策について、学んでいただく予定です。なお、上述の課題について、教員が問題を提起し、学生各自にレポートや発表を依頼し、それに基づいて討議することも予定しています。

[成績評価の方法・基準]
レポートや発表、討議への積極的な参加と内容を評価します。
[その他(授業外学習の指示・オフィスアワー等)]
予備知識、準備学習は不要です。環境と自身の関係について、身近なところから、考えはじめておいてください。

高野 裕久 他

所属:大学院工学研究科 都市環境工学専攻 環境衛生学講座
職名:教授
出身地:新潟県
専門分野:環境医学