スポーツと教育の日米比較 2013年度

[自己紹介]
私は日本の言語、社会、文化の翻訳や通訳などに関連する仕事を十年間程頑張っているアメリカ人です。日本とアメリカの文化としてスポーツコーチングや教育的なしつけについて研究上の関心をもって、このテーマについて様々な新聞、雑誌、そしてオンラインでも色んな記事や論文(※1)を出版しています。最初の本は2013年前半にカリフォルニア大学バークリー校出版(※2)で出る予定で、学会や大学での講演の記録も長いです。私は異文化に対するビジネスや政府関係のコンサルティング経験もいっぱいです。履歴書は下をご覧下さい。メールはamiller333_at_yahoo.comまでお願いします。

※1
http://www.aaronlmiller.com/ja/publications-japanese/Icon new window
※2
http://ieas.berkeley.edu/publications/index.htmlIcon new window


[授業の概要・目的]
グローバル化された現代社会の中では、スポーツは重要な役割を担っている。日米いずれの教育制度においても、スポーツの社会化機能は重要であり、特にチームスポーツは、他者との接し方を身につけるという社会生活の基本を学習する上で中心的な役割を果たしている。この授業では、体育教師やスポーツコーチがスポーツを通してどのように社会的価値やメンタリティを身につけさせていくのかを具体的に検討すると同時に、スポーツがメディア、企業、政治や政策とどのような関係にあるのかについて考えていきたい。
授業では、英語論文のリーディングとそれに基づくディスカッションを取り入れる予定である。また、映画も素材として使用する。受講する学生は、スポーツ経験をもっている必要はないが、社会や教育制度におけるスポーツの位置について「積極的に」ディスカッションに参加する姿勢をもって臨んでほしい。

[授業計画と内容]
【1日目午前】自己紹介、授業計画と内容、学生のスポーツ経験について聞く、学生同士のなかでアイスブレイカーウオームアップをする
【1日目午後】スポーツとグローバル化について
「近代スポーツ」と「グローバル化」の定義、日本でのスポーツ近代化と展開はどう分かれば良いのか、アメリカンスポーツとイングリッシュスポーツの広がりについて考える/グループリーディングとディスカッション
【2日目午前】スポーツと教育について:「教育」と「スポーツ」と「部活」の定義、スポーツでのしつけや根性や人間形成などの概念について考える/黙読リーディングとディスカッション
【2日目午後】教育とスポーツがぶつかる時について考えるために「コーチカーター」という映画をみる、そしてディスカッション
【3日目午前】スポーツ文化について:「スポーツ文化」の定義、日米スポーツの相違点、そして両国でも同じようなスポーツ実践をする事実という意味について考える/グループリーディングとディスカッション
【3日目午後】スポーツコーチング論:「コーチング」の定義/日本の昔ながらスポーツコーチングって何、そしてそれのメリットとデメリット/黙読リーディングとディスカッション
【4日目午前】スポーツトレーニング論:「トレーニング」の定義/イチローのトレーニングについて話す/いわゆるハードトレーニングによって何を得る、何を得ない?日米のスポーツ根性論について映画をみてディスカッションをする
【4日目午後】授業のラップアップ、小レポートのガイドラインを指示する