生命科学研究の第一線に立つI 2013年度

 一個一個の細胞は、遺伝子の転写やタンパク質への翻訳など、生きるための活動を行っています。さらに数十兆個にもおよぶさまざまな細胞が集合してわたしたちの体はつくられ、「生命」をうみだしています。生命科学とは生命の成り立ちを解明する研究です。

 一方、ウイルスは細胞のなかに入り込み、細胞が持つさまざまな仕組みをうまく利用して、複製しようとします。そして私たちの体や細胞は、ウイルスに対抗するいろいろな手段を準備しています。ですので、ウイルスの詳しい研究から、生命の新しい仕組みが見えてきます。

 ウイルス研究所では、このような生命の本質を追究する研究を行っています。

 本ポケットゼミでは、毎年10名の学生がウイルス研究所に集い、世界をリードする研究者たちとの交流を通して、第一線の生命科学研究に触れる機会を提供しています。

杉田 昌彦 他