「音」のデータ分析 2013年度

私たちは,いろいろな「音」に囲まれて生活をしています.本授業では,さまざまな「音」,たとえば
・人の声
・動物の声
・楽器の音
・交差点の音
・駅の音
・山の音
・講義室の音
などを実際に録音し,数学的な手法でその音を分析します.これによって,「音」の本質を探究し,「音」とは何かを深く理解することを最終的な目的とします.

この分析にはフーリエ解析という数学の理論を使います(写真は,発見者のフーリエさんです).フーリエ解析は,大学で習う数学の中で一番面白い数学の一つであり,また実生活において一番役に立つ数学でもあります.

また,コンピュータを使ったデータ分析手法を学ぶことも,この授業の目的のひとつです.

「音」に興味がある人,大学で習う数学(フーリエ解析)を実験で体験してみたい人,面白いことが好きな人はぜひ受講してみてください.

永原 正章

京都大学情報学研究科講師.専門分野は制御工学と信号処理です.制御工学というロケットを飛ばすための理論を,音声や画像のディジタル処理に応用するという研究を主に行っています.大学では,まったく関係ない(と思われがちな)学問どうしが融合して,新しい研究が始まる,ということがしばしば起こります.理系と文系の壁も研究者の間では,どんどん崩されてきています.大学では,自分の学部にとらわれず,幅広くいろいろなことを学ぶことが大切です.私の略歴等の詳細は下記のページを見てください.
http://www-ics.acs.i.kyoto-u.ac.jp/~nagahara/index_j.htmlIcon new window