アタマとカラダうまくつながっていますか? 2013年度

二重課題処理能力強化訓練;皆で体験してみよう
2012年度の課題は新しい二重課題処理能力強化エクササイズ考案
2012年度に誕生した新しい二重課題処理能力強化エクササイズ
これから様々な所で使わせていただきます。
2012年度のポケゼミメンバー これからも一緒に研究していきましょう!
青山准教授
山田助教

 アタマとカラダはどのようにつながっているのでしょうか。解剖学、生理学、脳科学、神経医学など多くの学問の成果からその仕組みが明らかにされてきております。私たちの手法は研究室で行う解析とは異なり、実践フィールドの中からこの課題に挑んでおります。

>例えば荒神橋の上から北を向いて鴨川を眺めることを想像してみてください。<

 さあどんな場面が想像できましたでしょうか?左側に京都府立医大病院、正面に鴨川の源流の山々、右側には比叡山、川横の歩道には散歩している人、座ってお弁当を食べている人、跳び石には渡ろうとしている子供がいるかもしれません。

>さてここで鴨川の中にシラサギが舞い降りました。<

 ここで思い浮かべた風景は先ほどと比べていかがでしょうか?府立医大も比叡山も子供達も消えてしまいませんでしたか?
 私たちのアタマの中には注意配分機能があり、何かに集中する際には他の感覚を閉ざす機能があります。先ほどの想像の際に、皆さんは目を閉じたり、周りの音が聞こえにくくなった方もおられると思います。これらの現象は生理的なものですが、次々と注意配分を変えていかなければいかない局面でこの変換がうまくいかなかったらどうなるでしょう。交差点の真ん中で止まってしまう、誰かと話していて看板にぶつかってしまうということが起きるのではないでしょうか。これらの二つ以上の課題をほぼ同時に遂行する機能を二重課題処理能力(dual task)と呼びますが、この機能低下が最近増えている高齢者の転倒と関係していることがわかってきました。
 本ポケゼミでは高齢者の転倒を防ぐ事を切り口に、フィールドにおいて皆さんの周囲に存在する二重課題処理の実例とそれをどのように役立てていくかを皆で考えてみましょう。

担当教員

名前:青山 朋樹
所属:医学研究科人間健康科学系専攻
職名:准教授
生年:1970年
出身地:長野県安曇野市(旧南安曇郡三郷村)
専門分野:整形外科学、リハビリテーション医学、再生医学
趣味:盆栽、庭いじり、サイクルスポーツ
座右の銘:攻めのdefense

名前:山田 実
所属:医学研究科人間健康科学系専攻
職名:助教
生年:1980年
出身地:兵庫県姫路市
専門分野:リハビリテーション、老年医学
趣味:子育て、散歩
座右の銘:七転び八起き