生命を知る、観る、創る:いのちの科学 2014年度

【授業の概要・目的】
 いのちの科学:Life Science。
 我々は、Life Scienceの研究に日々没頭する6人です。その興味の対象は、分子(例えばRNAやタンパク質)から個体(ヘビやヒト)まで、幅広く、マニアックです。
このゼミでは、「いのち」の科学に関する我々の世界観をみなさんに語ります。Life Scienceにおける近年のHot Topicsから、我々が解明しようと挑戦している最先端の謎まで、みなさんと一緒に考えていけたらと思います。

【授業計画と内容】
我々が予定している授業の内容は以下の通りです(授業回数には対応していません)。

「RNAが世界を変える!?」担当:齊藤博英
1. 生命の起源と進化分子工学: RNAワールドを例に
2. シンセティックバイオロジー:最近の動向
3. iPS細胞技術の課題と未来(iPS細胞研究所を見学しつつ)

「コンピューターで生命を読み解く」担当:前多祐介
1. システム生物学:分子からネットワークへ
2. システム生物学:データを読み解く
3. システム生物学について総合討論

「タンパク質の素晴らしさを知ろう!」担当:今村博臣
1.生命とエネルギー:細胞のエネルギー通貨ATP
2.動くタンパク質
3.光るタンパク質

「細胞に創られた秩序構造形成」担当:諸根信弘
1 細胞骨格タンパク質
2 エンドサイトーシスを担うタンパク質複合体
3 電子顕微鏡法

「からだの右と左をめぐる進化の謎」担当:細将貴
1.さまざまな左右非対称性:「右利きのヘビ」を例に
2.左右性と、生き物同士の相互作用
3.左右性と、多様化する生命

「病気・老化・健康って?」担当:山崎正幸
1 タンパク質の凝集による病気とは?
2 老化サイエンスの最先端
3 健康について皆で話そう

山崎 正幸 他