地球環境・資源と物理探査 2014年度

 人間社会の発展は,地球という環境の中で,資源エネルギーを活用することで達成された。この環境の変化を把握し,資源やエネルギーの利用に直接関連する手段が物理探査と呼ばれる技術である。しかし,実際にどのような技術であるのだろうか?本ゼミでは,前半の座学と後半の野外作業から構成される。前半に環境・資源・エネルギーと物理探査の関わりに関する講義・演習を行った後,後半には電磁気学的な探査を取り上げ,実際の作業を体験する。本ゼミを通して,当たり前のように消費している資源エネルギーが有限なものであること,そしてどのように利用されているのか,日頃触れることの無い物理探査がどのような技術であるのか,などについて理解を深めることを目的とする。
 前半の座学については,第8回目にレポートを提出する。後半7回では京都市内など野外において物理探査(電気探査・電磁探査)を実施する。具体的な調査ターゲット,調査地域,計画立案については,受講学生が自主的に決定する。探査結果については,プレゼンテーションを行なうとともに,レポートにまとめて提出を行なう。

【詳細内容】
1回目 全体のイントロダクション,座学テーマ例紹介,テーマ別担当分け(2~3名を3~4班に)
2~6回目  学生によるプレゼンテーションと概説
7回目    前半の座学の総括(前半のフィードバック)
8回目    野外実習イントロダクション,班分け(2名×3-4班)
9回目   学生によるプレゼンテーション(調査ターゲット,地域を各自で自薦最終的な調査地域は学生の投票により決定)
10~11回目 野外調査
12~13回目 データ解析・結果の取りまとめ

※なお,11~12回目の野外調査は週末にまとめて実施する可能性がある。

(前半)工学研究科 教授 三ケ田 均 (後半)工学研究科 准教授 後藤 忠徳