


授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
科学論基礎ゼミナール
|
(英 訳) | Introductory Seminar on Philosophy and History of Science | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(各論) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 水5 |
||||||
(教室) | 教育院棟演習室21 | ||||||
(授業の概要・目的) | 哲学と科学に興味があり、かつ、文章を読みながら「議論する」ことについて深く学びたい学生に向けて、ディスカッション中心の授業を行ないます(単位取得には積極的な発言が必要です)。 教科書の文章をクラス全体で精読するほか、各回の担当者を選定し、担当者による司会進行のもとで、ディスカッションを実施します。 |
||||||
(到達目標) | 文章精読とディスカッションの技術を学ぶとともに、哲学的・科学的観点から新たな知見を獲得する。 |
||||||
(授業計画と内容) | 第1回:授業についてのガイダンスを行なう。 第2回:教員による司会進行と解説のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。 第3回〜第14回:各回の担当者による司会進行のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。適宜、教員による解説を挟む。 第15回:フィードバック |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 各回の授業におけるディスカッションへの参加度と、担当者としての発言内容をもとに、成績評価を行なう。(詳細は講義のガイダンスにて説明します。) | ||||||
(教科書) |
『哲学の問い』
(ちくま新書, 2024年)
ISBN:978-4480076328
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 各回のディスカッション内容を振り返ることで、自分の担当回ではどのように司会進行を行なうかを考えておく。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | ゼミナール形式であることをふまえ、受講希望者多数の際は、受講制限をすることがあります。活発な議論への参加を期待します。 | ||||||
科学論基礎ゼミナール
(科目名)
Introductory Seminar on Philosophy and History of Science
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(各論) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
水5 (教室) 教育院棟演習室21 |
|||||||
(授業の概要・目的)
哲学と科学に興味があり、かつ、文章を読みながら「議論する」ことについて深く学びたい学生に向けて、ディスカッション中心の授業を行ないます(単位取得には積極的な発言が必要です)。
教科書の文章をクラス全体で精読するほか、各回の担当者を選定し、担当者による司会進行のもとで、ディスカッションを実施します。 |
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(到達目標)
文章精読とディスカッションの技術を学ぶとともに、哲学的・科学的観点から新たな知見を獲得する。
|
|||||||
(授業計画と内容)
第1回:授業についてのガイダンスを行なう。 第2回:教員による司会進行と解説のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。 第3回〜第14回:各回の担当者による司会進行のもと、クラス全体でのディスカッションを行なう。適宜、教員による解説を挟む。 第15回:フィードバック |
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(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
各回の授業におけるディスカッションへの参加度と、担当者としての発言内容をもとに、成績評価を行なう。(詳細は講義のガイダンスにて説明します。)
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|||||||
(教科書)
『哲学の問い』
(ちくま新書, 2024年)
ISBN:978-4480076328
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
各回のディスカッション内容を振り返ることで、自分の担当回ではどのように司会進行を行なうかを考えておく。
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|||||||
(その他(オフィスアワー等))
ゼミナール形式であることをふまえ、受講希望者多数の際は、受講制限をすることがあります。活発な議論への参加を期待します。
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
Japanese Philosophy II-E2
|
(英 訳) | Japanese Philosophy II-E2 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 英語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木2 |
||||||
(教室) | 教育院棟演習室24 | ||||||
(授業の概要・目的) | Internationally, the “Kyoto School” has become almost synonymous with “Japanese philosophy.” Nevertheless, the constitution of the “school” and its central ideas remains hotly debated. This course aims to clarify the philosophical significance of the Kyoto School by examining a period of intense controversy during the 1930s. | ||||||
(到達目標) | Students who successfully complete this course will reach the following attainment goals: 1) competently discuss basic issues raised by representative members of the Kyoto School; 2) analyze and evaluate philosophical texts. |
||||||
(授業計画と内容) | The following is the planned course schedule. Please note that this schedule may be subject to change. Session 1 - Course introduction Session 2 - Nishida Kitaro and the Dialectical World, I Session 3 - Nishida Kitaro and the Dialectical World, II Session 4 - Nishida Kitaro and the Dialectical World, III Session 5 - DISCUSSION SESSION: Issues in Nishida Session 6 - Tanabe Hajime, I: Dialectic Session 7 - Tanabe Hajime, II: Absolute mediation Session 8 - Tanabe Hajime, III: Duty Session 9 - DISCUSSION SESSION: Issues in Tanabe Session 10 - Nishitani Keiji, I: The critique of Nishida Session 11 - Nishitani Keiji, II: The critique of Tanabe Session 12 - Nishitani Keiji, III: The necessity of life Session 13 - DISCUSSION SESSION: Issues in Nishitani Session 14 - Review: The “Kyoto School” Session 15 - Feedback |
||||||
(履修要件) |
Japanese Philosophy I is not a requirement for taking this course; however, students are expected to have some familiarity with reading and writing about philosophical texts.
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | GRADE EVALUATION METHOD Criterion #1: Discussion prep and participation (10% × 3 = 30%) Criterion #2: Comment sheets (20%) Criterion #3: Final exam (50%) =100% Total Possible ATTENDANCE Attendance is strongly encouraged. If students miss a class, it is their responsibility to review material for the final exam. Students must attend discussion sessions to receive credit for Criterion #1, and regular attendance of lectures is necessary for full credit for Criterion #2. |
||||||
(教科書) |
授業中に指示する
|
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(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | Assigned readings will be uploaded on PandA. Students are expected to come to lectures prepared, having read the assigned texts. Most of the works that we will treat are dense, but the lectures aim to demystify the contents and encourage active reflection. Regular reading and reflection play a central role in ensuring successful discussion sessions and setting a firm foundation for the final exam. |
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(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
Japanese Philosophy II-E2
(科目名)
Japanese Philosophy II-E2
(英 訳)
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|
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 英語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木2 (教室) 教育院棟演習室24 |
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(授業の概要・目的)
Internationally, the “Kyoto School” has become almost synonymous with “Japanese philosophy.” Nevertheless, the constitution of the “school” and its central ideas remains hotly debated. This course aims to clarify the philosophical significance of the Kyoto School by examining a period of intense controversy during the 1930s.
|
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(到達目標)
Students who successfully complete this course will reach the following attainment goals:
1) competently discuss basic issues raised by representative members of the Kyoto School; 2) analyze and evaluate philosophical texts. |
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(授業計画と内容)
The following is the planned course schedule. Please note that this schedule may be subject to change. Session 1 - Course introduction Session 2 - Nishida Kitaro and the Dialectical World, I Session 3 - Nishida Kitaro and the Dialectical World, II Session 4 - Nishida Kitaro and the Dialectical World, III Session 5 - DISCUSSION SESSION: Issues in Nishida Session 6 - Tanabe Hajime, I: Dialectic Session 7 - Tanabe Hajime, II: Absolute mediation Session 8 - Tanabe Hajime, III: Duty Session 9 - DISCUSSION SESSION: Issues in Tanabe Session 10 - Nishitani Keiji, I: The critique of Nishida Session 11 - Nishitani Keiji, II: The critique of Tanabe Session 12 - Nishitani Keiji, III: The necessity of life Session 13 - DISCUSSION SESSION: Issues in Nishitani Session 14 - Review: The “Kyoto School” Session 15 - Feedback |
|||||||
(履修要件)
Japanese Philosophy I is not a requirement for taking this course; however, students are expected to have some familiarity with reading and writing about philosophical texts.
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
GRADE EVALUATION METHOD
Criterion #1: Discussion prep and participation (10% × 3 = 30%) Criterion #2: Comment sheets (20%) Criterion #3: Final exam (50%) =100% Total Possible ATTENDANCE Attendance is strongly encouraged. If students miss a class, it is their responsibility to review material for the final exam. Students must attend discussion sessions to receive credit for Criterion #1, and regular attendance of lectures is necessary for full credit for Criterion #2. |
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(教科書)
授業中に指示する
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
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(授業外学習(予習・復習)等)
Assigned readings will be uploaded on PandA. Students are expected to come to lectures prepared, having read the assigned texts. Most of the works that we will treat are dense, but the lectures aim to demystify the contents and encourage active reflection.
Regular reading and reflection play a central role in ensuring successful discussion sessions and setting a firm foundation for the final exam. |
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(その他(オフィスアワー等))
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
自己存在論II
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(英 訳) | Ontology of Self II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(各論) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 2回生以上 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木3 |
||||||
(教室) | 共北32 | ||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的) | 「自己存在」は人間存在を特色づける基本的な規定の一つであり、哲学史上、精神、主体、自己意識、実存、現存在、一人称といった概念の下で究明され続けてきたものである。時の古今を問わず、洋の東西を問わず、こうした考察が絶えず繰り返されているという事実は、「今ここにこうしてある私とは何者であるのか」という問いが、我々にとっていかに根源的であり、そしてまたいかに抜き差しならないものであるかをいみじくも物語っていると言えよう。 本講義のねらいは、「自己存在論Ⅰ」と同様、そのような「自己存在」を基軸としながら、主として近現代の哲学における諸問題を考究し、もって受講者各人自身による思索の歩みを裨益せんとすることにある。但し本講義は、このねらいを「自己存在論Ⅰ」とは違った仕方で追求せんとするものである。 もとより「ゼルプスト・デンケン(自分で考え抜くこと)」は、決して一朝一夕になしうるものではない。だがそれこそが哲学をすることの生命であり、そしてまた一身を賭して試みるに値する事柄であることを受講生諸氏が本講義を通して感得されんことを冀ってやまない。 |
||||||
(到達目標) | 「ゼルプスト・デンケン(自分で考え抜くこと)」は、決して一朝一夕になしうるものではないとはいえ、それこそが哲学をすることの生命であり、そしてまた一身を賭して試みるに値する事柄であることを理解する。 | ||||||
(授業計画と内容) | 我々は独力で自存しているのではなく、好むと好まざるに関わらず、「生まれる」ことによって初めて存在する。その限りにおいて、自己存在を考究せんとする際には、世代の問題を避けて通ることはできまい。そして今日、この世代の問題の究察は環境問題との関連において、その重要性を益々増している。所謂「世代間倫理」を巡る数多の所説がその証左である。 今年度の「自己存在論Ⅱ」では「自己存在論Ⅰ」に引き続き、世代間倫理の考察を通して、その眼目を詳らかにしていきたい。 目下のところ、以下のような課題について、1課題あたり3-4回の授業を行う予定である(但しこの予定は適宜変更される場合もある)。なお授業回数はフィードバックを含め、全15回とする。 1. 世代間倫理を巡る諸問題 2. H. ヨーナスの未来倫理 3. ヨーナスによる世代間倫理の基礎づけ 4. 世代間倫理の基礎づけに関する私論 |
||||||
(履修要件) |
哲学系科目I・II(哲学I・II、倫理学I・II、科学論I・II、論理学I・II等)の中、少なくとも一つを既修していることが極めて望ましい。しかしながらそうでない場合にも本授業を履修して頂くことは可能である(その代わりに頑張って私の話に付いてきて下さい)。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 定期試験によって評価する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 授業中に指示する文献を予習し、筆記した講義ノートを復習する。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
自己存在論II
(科目名)
Ontology of Self II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(各論) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 2回生以上 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
木3 (教室) 共北32 |
|||||||
総合人間学部 の学生は、全学共通科目として履修できません。所属学部で履修登録してください。 | |||||||
(授業の概要・目的)
「自己存在」は人間存在を特色づける基本的な規定の一つであり、哲学史上、精神、主体、自己意識、実存、現存在、一人称といった概念の下で究明され続けてきたものである。時の古今を問わず、洋の東西を問わず、こうした考察が絶えず繰り返されているという事実は、「今ここにこうしてある私とは何者であるのか」という問いが、我々にとっていかに根源的であり、そしてまたいかに抜き差しならないものであるかをいみじくも物語っていると言えよう。
本講義のねらいは、「自己存在論Ⅰ」と同様、そのような「自己存在」を基軸としながら、主として近現代の哲学における諸問題を考究し、もって受講者各人自身による思索の歩みを裨益せんとすることにある。但し本講義は、このねらいを「自己存在論Ⅰ」とは違った仕方で追求せんとするものである。 もとより「ゼルプスト・デンケン(自分で考え抜くこと)」は、決して一朝一夕になしうるものではない。だがそれこそが哲学をすることの生命であり、そしてまた一身を賭して試みるに値する事柄であることを受講生諸氏が本講義を通して感得されんことを冀ってやまない。 |
|||||||
(到達目標)
「ゼルプスト・デンケン(自分で考え抜くこと)」は、決して一朝一夕になしうるものではないとはいえ、それこそが哲学をすることの生命であり、そしてまた一身を賭して試みるに値する事柄であることを理解する。
|
|||||||
(授業計画と内容)
我々は独力で自存しているのではなく、好むと好まざるに関わらず、「生まれる」ことによって初めて存在する。その限りにおいて、自己存在を考究せんとする際には、世代の問題を避けて通ることはできまい。そして今日、この世代の問題の究察は環境問題との関連において、その重要性を益々増している。所謂「世代間倫理」を巡る数多の所説がその証左である。 今年度の「自己存在論Ⅱ」では「自己存在論Ⅰ」に引き続き、世代間倫理の考察を通して、その眼目を詳らかにしていきたい。 目下のところ、以下のような課題について、1課題あたり3-4回の授業を行う予定である(但しこの予定は適宜変更される場合もある)。なお授業回数はフィードバックを含め、全15回とする。 1. 世代間倫理を巡る諸問題 2. H. ヨーナスの未来倫理 3. ヨーナスによる世代間倫理の基礎づけ 4. 世代間倫理の基礎づけに関する私論 |
|||||||
(履修要件)
哲学系科目I・II(哲学I・II、倫理学I・II、科学論I・II、論理学I・II等)の中、少なくとも一つを既修していることが極めて望ましい。しかしながらそうでない場合にも本授業を履修して頂くことは可能である(その代わりに頑張って私の話に付いてきて下さい)。
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
定期試験によって評価する。
|
|||||||
(教科書)
使用しない
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
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|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
授業中に指示する文献を予習し、筆記した講義ノートを復習する。
|
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
哲学II
|
(英 訳) | Philosophy II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木4 |
||||||
(教室) | 共西41 | ||||||
(授業の概要・目的) | 本授業は、主に西洋哲学史の近現代の主要な流れの一つを、特に20世紀ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの思想を視座として概観することを目的とする。 哲学が自分自身で森に分け入って探索することであるとすれば、哲学史はそのような探索の先人の記録である。哲学史を学ぶことは、自分自身で探索することとは異なるかもしれない。しかし、それらの知は自分自身で探索する際の豊かな道標となるはずである。 |
||||||
(到達目標) | 西洋哲学史における代表的な議論の幾つかを学ぶことによって、ものごとに対する多義的な見方を身に着け、複雑な現実を単純化せずに捉えられるようになる。 | ||||||
(授業計画と内容) | 以下のようなスケジュールで講義を行う予定である。 第01回 イントロダクション 講義全体の趣旨・概要と成績評価などについての説明 第02回 現象学(1):フッサール 第03回 現象学(2):ポール・ヴィリリオ 第04回 ハイデガーの前期思想:『存在と時間』を中心に(1) 第05回 ハイデガーの前期思想:『存在と時間』を中心に(2) 第06回 ハイデガーの前期思想:『存在と時間』を中心に(3) 第07回 ハイデガーの中期思想:「芸術作品の根源」を中心に(2) 第08回 ハイデガーの後期思想:「物」講演を中心に(1) 第09回 ハイデガーの後期思想:「物」講演を中心に(2) 第10回 フランス現代思想(1):デリダ 第11回 フランス現代思想(2):レヴィナス 第12回 フランス現代思想(3):ドゥルーズ 第13回 日本近代思想:吉本隆明 第14回 思弁的実在論:メイヤスー、グレアム・ハーマン 期末試験 第15回 フィードバック(期末試験についてのコメント) |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 小課題40%と期末試験60%で評価する。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
講義ではその都度、スライド・資料などを配布する。
|
||||||
(参考書等) |
『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』
(講談社, 2023年)
『ハイデガー『存在と時間』入門』
(講談社, 2017年)
『ハイデガー 世界内存在を生きる』
(講談社, 2022年)
『現代思想入門』
(講談社, 2022年)
『日本近代思想論』
(青土社, 2022年)
各自で予習・復習するために、有益な文献については、適宜、講義中に紹介する。
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 【予習】については特に必要ないが、講義スケジュールは上に記したようなものなので、興味があれば各学者の生涯や時代背景について調べておくとよい。 【復習】としては、配布物・ノートをしっかり見返し、講義で扱った著作などを適宜各自で読み、理解を深めておくこと。 |
||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 講義内容についての質問などは、講義前後の時間に直接教員まで。 | ||||||
哲学II
(科目名)
Philosophy II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木4 (教室) 共西41 |
|||||||
(授業の概要・目的)
本授業は、主に西洋哲学史の近現代の主要な流れの一つを、特に20世紀ドイツの哲学者マルティン・ハイデガーの思想を視座として概観することを目的とする。
哲学が自分自身で森に分け入って探索することであるとすれば、哲学史はそのような探索の先人の記録である。哲学史を学ぶことは、自分自身で探索することとは異なるかもしれない。しかし、それらの知は自分自身で探索する際の豊かな道標となるはずである。 |
|||||||
(到達目標)
西洋哲学史における代表的な議論の幾つかを学ぶことによって、ものごとに対する多義的な見方を身に着け、複雑な現実を単純化せずに捉えられるようになる。
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|||||||
(授業計画と内容)
以下のようなスケジュールで講義を行う予定である。 第01回 イントロダクション 講義全体の趣旨・概要と成績評価などについての説明 第02回 現象学(1):フッサール 第03回 現象学(2):ポール・ヴィリリオ 第04回 ハイデガーの前期思想:『存在と時間』を中心に(1) 第05回 ハイデガーの前期思想:『存在と時間』を中心に(2) 第06回 ハイデガーの前期思想:『存在と時間』を中心に(3) 第07回 ハイデガーの中期思想:「芸術作品の根源」を中心に(2) 第08回 ハイデガーの後期思想:「物」講演を中心に(1) 第09回 ハイデガーの後期思想:「物」講演を中心に(2) 第10回 フランス現代思想(1):デリダ 第11回 フランス現代思想(2):レヴィナス 第12回 フランス現代思想(3):ドゥルーズ 第13回 日本近代思想:吉本隆明 第14回 思弁的実在論:メイヤスー、グレアム・ハーマン 期末試験 第15回 フィードバック(期末試験についてのコメント) |
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(履修要件)
特になし
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|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
小課題40%と期末試験60%で評価する。
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|||||||
(教科書)
使用しない
講義ではその都度、スライド・資料などを配布する。
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(参考書等)
『ハイデガーの哲学 『存在と時間』から後期の思索まで』
(講談社, 2023年)
『ハイデガー『存在と時間』入門』
(講談社, 2017年)
『ハイデガー 世界内存在を生きる』
(講談社, 2022年)
『現代思想入門』
(講談社, 2022年)
『日本近代思想論』
(青土社, 2022年)
各自で予習・復習するために、有益な文献については、適宜、講義中に紹介する。
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(授業外学習(予習・復習)等)
【予習】については特に必要ないが、講義スケジュールは上に記したようなものなので、興味があれば各学者の生涯や時代背景について調べておくとよい。
【復習】としては、配布物・ノートをしっかり見返し、講義で扱った著作などを適宜各自で読み、理解を深めておくこと。 |
|||||||
(その他(オフィスアワー等))
講義内容についての質問などは、講義前後の時間に直接教員まで。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
Philosophy of Nature II-E2
|
(英 訳) | Philosophy of Nature II-E2 | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
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||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 英語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 木4 |
||||||
(教室) | 共西11 | ||||||
(授業の概要・目的) | What is the relationship between “thinking” and “nature”? This course will treat representative approaches that respond to this question in the wake of Kant’s revolution in philosophy. In the aftermath of Kant’s attempt to determine the rules of thinking about nature, there was an explosion of interest in taking nature very seriously as an object of philosophical thought. Post-Kantian thinkers saw themselves as trying to complete Kant’s project by radicalizing his approach. In later generations, in Europe as well as Japan, their ideas would become crucial for rethinking what it means to think about nature. |
||||||
(到達目標) | Students who successfully complete this course will reach the following attainment goals: 1) competently discuss approaches to thinking about nature in the aftermath of Kant; 2) analyze and evaluate philosophical texts. |
||||||
(授業計画と内容) | The following is the planned course schedule. Please note that this schedule may be subject to change. Session 1 - Course introduction Session 2 - The Kantian aftermath Session 3 - Fichte: The not-I Session 4 - Schelling: Living nature Session 5 - DISCUSSION SESSION: Issues in Fichte and Schelling Session 6 - Hegel, I: The critique of Fichte and Schelling Session 7 - Hegel, II: The concept of life and absolute method Session 8 - Hegel, III: The philosophy of nature Session 9 - DISCUSSION SESSION: Issues in Hegel Session 10 - Weber: Disenchantment Session 11 - Watsuji Tetsuro: Making a home Session 12 - Heidegger: Homesickness Session 13 - DISCUSSION SESSION: Issues in disenchantment Session 14 - Review: Thinking and nature Session 15 - Feedback |
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(履修要件) |
Philosophy of Nature I is not a requirement for taking this course; however, students are expected to have some familiarity with reading and writing about philosophical texts.
|
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | GRADE EVALUATION METHOD Criterion #1: Discussion prep and participation (10% × 3 = 30%) Criterion #2: Comment sheets (20%) Criterion #3: Final exam (50%) = 100% Total Possible ATTENDANCE Attendance is strongly encouraged. If students miss a class, it is their responsibility to review material for the final exam. Students must attend discussion sessions to receive credit for Criterion #1, and regular attendance of lectures is necessary for full credit for Criterion #2. |
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(教科書) |
授業中に指示する
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | Assigned readings will be uploaded on PandA. Students are expected to come to lectures prepared, having read the assigned texts. Most of the works that we will treat are dense, but the lectures aim to demystify the contents and encourage active reflection. Regular reading and reflection play a central role in ensuring successful discussion sessions and setting a firm foundation for the final exam. |
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(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
Philosophy of Nature II-E2
(科目名)
Philosophy of Nature II-E2
(英 訳)
|
|
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 英語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
木4 (教室) 共西11 |
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(授業の概要・目的)
What is the relationship between “thinking” and “nature”? This course will treat representative approaches that respond to this question in the wake of Kant’s revolution in philosophy.
In the aftermath of Kant’s attempt to determine the rules of thinking about nature, there was an explosion of interest in taking nature very seriously as an object of philosophical thought. Post-Kantian thinkers saw themselves as trying to complete Kant’s project by radicalizing his approach. In later generations, in Europe as well as Japan, their ideas would become crucial for rethinking what it means to think about nature. |
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(到達目標)
Students who successfully complete this course will reach the following attainment goals:
1) competently discuss approaches to thinking about nature in the aftermath of Kant; 2) analyze and evaluate philosophical texts. |
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(授業計画と内容)
The following is the planned course schedule. Please note that this schedule may be subject to change. Session 1 - Course introduction Session 2 - The Kantian aftermath Session 3 - Fichte: The not-I Session 4 - Schelling: Living nature Session 5 - DISCUSSION SESSION: Issues in Fichte and Schelling Session 6 - Hegel, I: The critique of Fichte and Schelling Session 7 - Hegel, II: The concept of life and absolute method Session 8 - Hegel, III: The philosophy of nature Session 9 - DISCUSSION SESSION: Issues in Hegel Session 10 - Weber: Disenchantment Session 11 - Watsuji Tetsuro: Making a home Session 12 - Heidegger: Homesickness Session 13 - DISCUSSION SESSION: Issues in disenchantment Session 14 - Review: Thinking and nature Session 15 - Feedback |
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(履修要件)
Philosophy of Nature I is not a requirement for taking this course; however, students are expected to have some familiarity with reading and writing about philosophical texts.
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
GRADE EVALUATION METHOD
Criterion #1: Discussion prep and participation (10% × 3 = 30%) Criterion #2: Comment sheets (20%) Criterion #3: Final exam (50%) = 100% Total Possible ATTENDANCE Attendance is strongly encouraged. If students miss a class, it is their responsibility to review material for the final exam. Students must attend discussion sessions to receive credit for Criterion #1, and regular attendance of lectures is necessary for full credit for Criterion #2. |
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(教科書)
授業中に指示する
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
Assigned readings will be uploaded on PandA. Students are expected to come to lectures prepared, having read the assigned texts. Most of the works that we will treat are dense, but the lectures aim to demystify the contents and encourage active reflection.
Regular reading and reflection play a central role in ensuring successful discussion sessions and setting a firm foundation for the final exam. |
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(その他(オフィスアワー等))
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
論理学II
|
(英 訳) | Logic II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
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(教室) | 4共30 | ||||||
(授業の概要・目的) | 本講義の目標は、前期の「論理学Ⅰ」にひきつづき、現代論理学の最も基礎的なトピックを学ぶことである。具体的には、様相論理を題材にして、「可能性」や「必然性」にかかわる推論などについて学ぶ。 「論理学Ⅰ」のシラバスでも述べたように、さまざまな個別の学問(例えば数学基礎論・集合論・自然科学の諸分野・言語学など)などを学ぶ際に、論理学の知識は有益である。この講義では、命題論理の知識を前提して、様相命題論理の諸体系を学習する。様相論理は最も基本的な非古典論理のひとつであり、その(標準的な)意味論——可能世界意味論——の枠組みはさまざまな領域で活用・応用されている。本講義は、基本的な様相命題論理の体系の学習を通じて、様相推論の興味深い特徴や非古典論理の基本的な発想を学ぶ。 |
||||||
(到達目標) | 本講義を通じて、非古典論理の基礎のひとつである様相命題論理の基本的な知識を学ぶことができる(具体的には、モデルやフレームなどに関する意味論的知識および公理系K, D, T, S4, B, S5における証明や演繹などに関する構文論的知識を得ることができる)。 「授業の概要・目的」でも触れたが、様相論理はさまざまな理論的領域(例えば数学・情報科学・経済学・言語学)で活用されるツールである。それゆえ、本講義を受けることによって、こうした学問を専門的に学ぶためのいわば「武器」を得ることができるだろう。 |
||||||
(授業計画と内容) | 第1回 イントロダクション——様相論理とは何か 第2回 可能世界意味論 第3回 「スーパー世界」の構造——反射性・推移性・対称性 第4回 モデル・フレーム・恒真 第5回 諸システム(K・D・T・S4・B・S5)について 第6回 システムKの構文論 第7回 Kにおける定理の証明の習 第8回 同値な式の代入に関する定理の証明 第9回 様相の交換に関する定理の証明 第10回 システムD・T・S4・B・S5の構文論 第11回 健全性定理 第12回 完全性定理(1) 第13回 完全性定理(2) 第14回 完全性定理(3) 第15回 フィードバック(様相についての哲学) |
||||||
(履修要件) |
前期の「論理学Ⅰ」(山口担当)を受講していることが望ましい。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 定期試験のみによって評価する。 合格するためには恒真性(いわゆるK-validityやT-validity)に関するいわば「論理計算」を完全にマスターしている必要がある。また、優秀な成績を収めるためには、メタ定理の意味を十分に理解している必要があるだろう。 |
||||||
(教科書) |
使用しない
|
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(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 論理学の学習は、たんなる情報の収集ではなく、〈論理的技術を身につける〉という要素が大きい。それゆえ、受け身の態度では習得できず、自らの頭を使うことによってのみ知識を定着させることができる。予習は不要だが、復習はしっかりと行なうこと。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 適宜、宿題を課すので、受講者は積極的にとりくまれたい。 | ||||||
論理学II
(科目名)
Logic II
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
|||||||
(曜時限)
金3 (教室) 4共30 |
|||||||
(授業の概要・目的)
本講義の目標は、前期の「論理学Ⅰ」にひきつづき、現代論理学の最も基礎的なトピックを学ぶことである。具体的には、様相論理を題材にして、「可能性」や「必然性」にかかわる推論などについて学ぶ。
「論理学Ⅰ」のシラバスでも述べたように、さまざまな個別の学問(例えば数学基礎論・集合論・自然科学の諸分野・言語学など)などを学ぶ際に、論理学の知識は有益である。この講義では、命題論理の知識を前提して、様相命題論理の諸体系を学習する。様相論理は最も基本的な非古典論理のひとつであり、その(標準的な)意味論——可能世界意味論——の枠組みはさまざまな領域で活用・応用されている。本講義は、基本的な様相命題論理の体系の学習を通じて、様相推論の興味深い特徴や非古典論理の基本的な発想を学ぶ。 |
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(到達目標)
本講義を通じて、非古典論理の基礎のひとつである様相命題論理の基本的な知識を学ぶことができる(具体的には、モデルやフレームなどに関する意味論的知識および公理系K, D, T, S4, B, S5における証明や演繹などに関する構文論的知識を得ることができる)。
「授業の概要・目的」でも触れたが、様相論理はさまざまな理論的領域(例えば数学・情報科学・経済学・言語学)で活用されるツールである。それゆえ、本講義を受けることによって、こうした学問を専門的に学ぶためのいわば「武器」を得ることができるだろう。 |
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(授業計画と内容)
第1回 イントロダクション——様相論理とは何か 第2回 可能世界意味論 第3回 「スーパー世界」の構造——反射性・推移性・対称性 第4回 モデル・フレーム・恒真 第5回 諸システム(K・D・T・S4・B・S5)について 第6回 システムKの構文論 第7回 Kにおける定理の証明の習 第8回 同値な式の代入に関する定理の証明 第9回 様相の交換に関する定理の証明 第10回 システムD・T・S4・B・S5の構文論 第11回 健全性定理 第12回 完全性定理(1) 第13回 完全性定理(2) 第14回 完全性定理(3) 第15回 フィードバック(様相についての哲学) |
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(履修要件)
前期の「論理学Ⅰ」(山口担当)を受講していることが望ましい。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
定期試験のみによって評価する。
合格するためには恒真性(いわゆるK-validityやT-validity)に関するいわば「論理計算」を完全にマスターしている必要がある。また、優秀な成績を収めるためには、メタ定理の意味を十分に理解している必要があるだろう。 |
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(教科書)
使用しない
|
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
論理学の学習は、たんなる情報の収集ではなく、〈論理的技術を身につける〉という要素が大きい。それゆえ、受け身の態度では習得できず、自らの頭を使うことによってのみ知識を定着させることができる。予習は不要だが、復習はしっかりと行なうこと。
|
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(その他(オフィスアワー等))
適宜、宿題を課すので、受講者は積極的にとりくまれたい。
|
|||||||
授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
東洋社会思想史II
|
(英 訳) | The History of Eastern Thought II | ||||
---|---|---|---|---|---|---|---|
(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
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(教室) | 共北26 | ||||||
(授業の概要・目的) | 明治以来、西洋近代思想の導入が朱子学的価値観の否定・克服を意味することが多かった日本では、朱子学は頑迷固陋な保守思想として理解されることが多い。しかし、朱子学が誕生したその当時においては決してそのようではなかった。むしろ、中国の宋代という新しい時代に必要な新しい価値観を形成する進歩的思想だったのである。宋代という時代は、以前のような世襲貴族ではなく、科挙試験によって登用された知識人が政治や文化を主導する時代であった。 内藤湖南や宮崎市定に「唐宋変革論」という学説が存在するように、唐代から宋代に至っては、政治・社会・経済・文化の様々な方面で大きな変動が起こった。いわゆる「三大発明」も宋代の知識人によって発明されたように、科学技術の発達も目を見張るものがあった。そうした様々な時代の変化は、儒教思想のアップデートをも促したのであり、そうして誕生したのが朱子学だったのである。 「頭ではわかっているはずなのに、行動が伴わないことがあるのはなぜか」「有効に機能する政策を作成するには、どのように計画すればよいのか」朱子学は、このような現代人にとっても悩みとなるような多くの問題に取り組んだのである。 朱子学は単なる倫理思想ではなく、一身の修養論から、万人の統治論、政策論、宇宙論にまで説き至る、中国思想史上、空前絶後の思想体系であった。その思想の影響力は、中国にとどまらず、前近代の朝鮮や日本においても絶大であった。本講義では、そうした朱子学の形成と発展とを、アジアでの受容も視野に入れながら、紹介する。 なお、本講義での学生に対する到達目標は高いため、意欲的な学生の受講は大いに歓迎するが、単位目的のみの履修は推奨できない。 |
||||||
(到達目標) | 朱子学的な理念を知ることを通じて、誤解や偏見に引きずられずに物事を正しく理解するための心がけや、社会生活を健全に営む上でのモラルの重要性を理解する。 朱子学に対する世間の誤解や、そうした誤解が蔓延る原因を考察することを通じて、世間で常識とされる考え方に対して批判的に検討する視点を養う。 |
||||||
(授業計画と内容) | ・参加者の興味・関心を踏まえて、適宜内容を改める。 第一回 この講義の目的・ガイダンス 第二回 春秋時代と孔子の思想① 第三回 春秋時代と孔子の思想② 第四回 戦国時代と孟子の思想 第五回 唐宋変革論と宋代社会 第六回 朱子の生涯 第七回 朱子と『大学』① 第八回 朱子と『大学』② 第九回 朱子と『論語』解釈 第十回 朱子の修養論 第十一回 朱子の政策論 第十二回 朱子学の制度化と変容 第十三回 江戸の日本朱子学 第十四回 明治以降の日本朱子学 第十五回 フィードバック |
||||||
(履修要件) |
前期の東洋社会思想史Ⅰを受講していることを前提としたい。前期の講義の音声付PPT資料をPandA(3〜4回分ほど)にアップするので、前期を未履修の受講者は、前期の内容を必要に応じて確認すること。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | PANDAを通じて、毎回、講義の感想・質問を提出することを課題とし、平常点とする。 成績は平常点50%+期末レポート50%で評価。 |
||||||
(教科書) |
使用しない
|
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(参考書等) | |||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 講義内容に関連して推薦する図書を紹介する。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
東洋社会思想史II
(科目名)
The History of Eastern Thought II
(英 訳)
|
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 共北26 |
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(授業の概要・目的)
明治以来、西洋近代思想の導入が朱子学的価値観の否定・克服を意味することが多かった日本では、朱子学は頑迷固陋な保守思想として理解されることが多い。しかし、朱子学が誕生したその当時においては決してそのようではなかった。むしろ、中国の宋代という新しい時代に必要な新しい価値観を形成する進歩的思想だったのである。宋代という時代は、以前のような世襲貴族ではなく、科挙試験によって登用された知識人が政治や文化を主導する時代であった。
内藤湖南や宮崎市定に「唐宋変革論」という学説が存在するように、唐代から宋代に至っては、政治・社会・経済・文化の様々な方面で大きな変動が起こった。いわゆる「三大発明」も宋代の知識人によって発明されたように、科学技術の発達も目を見張るものがあった。そうした様々な時代の変化は、儒教思想のアップデートをも促したのであり、そうして誕生したのが朱子学だったのである。 「頭ではわかっているはずなのに、行動が伴わないことがあるのはなぜか」「有効に機能する政策を作成するには、どのように計画すればよいのか」朱子学は、このような現代人にとっても悩みとなるような多くの問題に取り組んだのである。 朱子学は単なる倫理思想ではなく、一身の修養論から、万人の統治論、政策論、宇宙論にまで説き至る、中国思想史上、空前絶後の思想体系であった。その思想の影響力は、中国にとどまらず、前近代の朝鮮や日本においても絶大であった。本講義では、そうした朱子学の形成と発展とを、アジアでの受容も視野に入れながら、紹介する。 なお、本講義での学生に対する到達目標は高いため、意欲的な学生の受講は大いに歓迎するが、単位目的のみの履修は推奨できない。 |
|||||||
(到達目標)
朱子学的な理念を知ることを通じて、誤解や偏見に引きずられずに物事を正しく理解するための心がけや、社会生活を健全に営む上でのモラルの重要性を理解する。
朱子学に対する世間の誤解や、そうした誤解が蔓延る原因を考察することを通じて、世間で常識とされる考え方に対して批判的に検討する視点を養う。 |
|||||||
(授業計画と内容)
・参加者の興味・関心を踏まえて、適宜内容を改める。 第一回 この講義の目的・ガイダンス 第二回 春秋時代と孔子の思想① 第三回 春秋時代と孔子の思想② 第四回 戦国時代と孟子の思想 第五回 唐宋変革論と宋代社会 第六回 朱子の生涯 第七回 朱子と『大学』① 第八回 朱子と『大学』② 第九回 朱子と『論語』解釈 第十回 朱子の修養論 第十一回 朱子の政策論 第十二回 朱子学の制度化と変容 第十三回 江戸の日本朱子学 第十四回 明治以降の日本朱子学 第十五回 フィードバック |
|||||||
(履修要件)
前期の東洋社会思想史Ⅰを受講していることを前提としたい。前期の講義の音声付PPT資料をPandA(3〜4回分ほど)にアップするので、前期を未履修の受講者は、前期の内容を必要に応じて確認すること。
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|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
PANDAを通じて、毎回、講義の感想・質問を提出することを課題とし、平常点とする。
成績は平常点50%+期末レポート50%で評価。 |
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(教科書)
使用しない
|
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(参考書等)
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
講義内容に関連して推薦する図書を紹介する。
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(その他(オフィスアワー等))
|
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
倫理学基礎ゼミナール
|
(英 訳) | Introductory Seminar on Ethics | ||||
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(担当教員) |
|
||||||
(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(各論) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
||||||
(教室) | 共北33 | ||||||
(授業の概要・目的) | 倫理とは他者にかかわる営みであり、倫理を考えるためには他者とはどういうものかという考察を避けることはできない。フランスの哲学者サルトルは、それまで他者論であまり注目されることのなかった、他人に私が見られるという体験のうちに、他者の存在の核心を探ろうとする。私を見る他者のまなざしは私にとって恐ろしいものであるとともに、私の存在を形作る柱にもなっている。 基本事項の解説を多く加えながらサルトルのテキストを熟読する。 |
||||||
(到達目標) | サルトルのテキストを英訳で読み、現象学と彼の独自の他者論について、基本的な知識を習得する。 また、このことを通じて、学術的な文章の読解力を身につける。 |
||||||
(授業計画と内容) | 第1回:授業方法、成績の算定方法等についてのガイダンスを行う。 第2回〜第14回:上記テキストを精読し、詳しい解説を加える。他者という事象、サルトルの属する現象学派の考え方、またその背景にある近現代の哲学の流れについて、基本的な事項を理解してもらう。 第15回:フィードバック(詳細は別途連絡する。) |
||||||
(履修要件) |
特になし
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点。具体的には出席と参加の状況(50点)、授業時のテキストの訳の巧拙(30点)、質疑応答の際の授業内容の理解度(20点)を評価対象とする。予習が不十分な場合は減点対象である。 | ||||||
(教科書) |
テキストはJean-Paul Sartreの仏語原著からの英訳 "Being and Nothingness" (Routledge社刊、ISBN:9780415278485)を使用し、必要箇所をプリントにして配付する。
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 当日授業で読む箇所の予習は不可欠である。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | ゼミナール形式の授業なので、受講希望者多数の場合は抽選により受講者を制限することがある。制限の詳細は掲示等に注意すること。 | ||||||
倫理学基礎ゼミナール
(科目名)
Introductory Seminar on Ethics
(英 訳)
|
|
||||||
(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(各論) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 共北33 |
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(授業の概要・目的)
倫理とは他者にかかわる営みであり、倫理を考えるためには他者とはどういうものかという考察を避けることはできない。フランスの哲学者サルトルは、それまで他者論であまり注目されることのなかった、他人に私が見られるという体験のうちに、他者の存在の核心を探ろうとする。私を見る他者のまなざしは私にとって恐ろしいものであるとともに、私の存在を形作る柱にもなっている。
基本事項の解説を多く加えながらサルトルのテキストを熟読する。 |
|||||||
(到達目標)
サルトルのテキストを英訳で読み、現象学と彼の独自の他者論について、基本的な知識を習得する。
また、このことを通じて、学術的な文章の読解力を身につける。 |
|||||||
(授業計画と内容)
第1回:授業方法、成績の算定方法等についてのガイダンスを行う。 第2回〜第14回:上記テキストを精読し、詳しい解説を加える。他者という事象、サルトルの属する現象学派の考え方、またその背景にある近現代の哲学の流れについて、基本的な事項を理解してもらう。 第15回:フィードバック(詳細は別途連絡する。) |
|||||||
(履修要件)
特になし
|
|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点。具体的には出席と参加の状況(50点)、授業時のテキストの訳の巧拙(30点)、質疑応答の際の授業内容の理解度(20点)を評価対象とする。予習が不十分な場合は減点対象である。
|
|||||||
(教科書)
テキストはJean-Paul Sartreの仏語原著からの英訳 "Being and Nothingness" (Routledge社刊、ISBN:9780415278485)を使用し、必要箇所をプリントにして配付する。
|
|||||||
(参考書等)
授業中に紹介する
|
|||||||
(授業外学習(予習・復習)等)
当日授業で読む箇所の予習は不可欠である。
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(その他(オフィスアワー等))
ゼミナール形式の授業なので、受講希望者多数の場合は抽選により受講者を制限することがある。制限の詳細は掲示等に注意すること。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
西洋思想史基礎ゼミナール
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(英 訳) | Introductory Seminar on the History of Western Thought | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(各論) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | ゼミナール | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金3 |
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(教室) | 4共25 | ||||||
(授業の概要・目的) | 西洋哲学における古典中の古典を取り上げ、その講読を通して西洋思想史上の基礎的な問題の所在を確認し、同時に又それらの諸問題に関して参加者全員で討議すること。これが本ゼミナールの狙いである。 本ゼミナールを通して受講生諸君は、正確な語学の知識、テキストを精緻に読解する能力と論理的思考力、相手の言うことを理解した上で自分の考えるところを相手にも理解して貰えるように表現する能力等を涵養しうるであろう。 |
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(到達目標) | 正確な語学の知識、テキストを精緻に読解する能力と論理的思考力、相手の言うことを理解した上で自分の考えるところを相手にも理解して貰えるように表現する能力等を涵養する。 | ||||||
(授業計画と内容) | カントの『純粋理性批判』を取り上げる。どこからどこまでを読むか、各回にどこを扱うかについては、初回の授業にて受講希望者の皆さんと御相談の上で委細決定する為、ここでは次のように示すことしかできない。 1. ガイダンス 2.~14. 『純粋理性批判』の訳読・解説・討論 15. フィードバック(詳細については後日説明) テキストは、基本的には英訳(こちらでプリントを用意する)を用いるが、原典(ドイツ語)も適宜参照することにする。 |
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(履修要件) |
後期(西洋思想史基礎ゼミナール)を受講するためには、前期(ILASセミナー:西洋思想史)を修得しておくことが望ましいが、後期からの受講者も歓迎する。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 平常点(訳読とゼミナールでの発言)と定期試験による。 評価の割合は八対二。 | ||||||
(教科書) |
プリントを用意する。
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | 所定の文献を予習して精読し、復習してよく理解する。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 履修希望者が多い場合は、受講者を制限するときもある。 |
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西洋思想史基礎ゼミナール
(科目名)
Introductory Seminar on the History of Western Thought
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(各論) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) ゼミナール | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金3 (教室) 4共25 |
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(授業の概要・目的)
西洋哲学における古典中の古典を取り上げ、その講読を通して西洋思想史上の基礎的な問題の所在を確認し、同時に又それらの諸問題に関して参加者全員で討議すること。これが本ゼミナールの狙いである。
本ゼミナールを通して受講生諸君は、正確な語学の知識、テキストを精緻に読解する能力と論理的思考力、相手の言うことを理解した上で自分の考えるところを相手にも理解して貰えるように表現する能力等を涵養しうるであろう。 |
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(到達目標)
正確な語学の知識、テキストを精緻に読解する能力と論理的思考力、相手の言うことを理解した上で自分の考えるところを相手にも理解して貰えるように表現する能力等を涵養する。
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(授業計画と内容)
カントの『純粋理性批判』を取り上げる。どこからどこまでを読むか、各回にどこを扱うかについては、初回の授業にて受講希望者の皆さんと御相談の上で委細決定する為、ここでは次のように示すことしかできない。 1. ガイダンス 2.~14. 『純粋理性批判』の訳読・解説・討論 15. フィードバック(詳細については後日説明) テキストは、基本的には英訳(こちらでプリントを用意する)を用いるが、原典(ドイツ語)も適宜参照することにする。 |
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(履修要件)
後期(西洋思想史基礎ゼミナール)を受講するためには、前期(ILASセミナー:西洋思想史)を修得しておくことが望ましいが、後期からの受講者も歓迎する。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
平常点(訳読とゼミナールでの発言)と定期試験による。 評価の割合は八対二。
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(教科書)
プリントを用意する。
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
所定の文献を予習して精読し、復習してよく理解する。
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(その他(オフィスアワー等))
履修希望者が多い場合は、受講者を制限するときもある。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
倫理学II
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(英 訳) | Ethics II | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金4 |
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(教室) | 教育院棟講義室32 | ||||||
(授業の概要・目的) | 「どうして私は道徳を守らねばならないのか。もしかすると道徳など、守らねばならないと信じ込まれているだけで、本当は守らなくてよいのではないか」 この種の素朴だが根源的な問いから出発して、道徳というものを根本から問い直してみたい(佐藤担当前期「倫理学I」と内容上一連の授業)。 |
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(到達目標) | 常識的な倫理観を否定する倫理学上のいくつかの立場の批判的検討を通じ、倫理の正当性を問い、倫理についての理解を深める。 | ||||||
(授業計画と内容) | (1)授業の方法、成績算定法等に関するガイダンス(第1回) (2)問題提起と前期まとめ:「どうして道徳を守らなければならないのか」(第1回) (3)ホッブズ 彼への疑問点の検討…利己的人間にとって「道徳」は可能か(第2〜3回) (4)ベンサム:快楽の総和を増大させる行為が正 功利主義──義務論的倫理学との対比において(第4〜6回) 利己的人間観の検討(第7回) (5)相対主義的倫理観:川の向こうとこちらで正義は異なる(第8回) (6)ヘアの選好功利主義:相対主義への対応策? 選好功利主義(第9〜10回) 倫理の相対性と選好功利主義(第11回) 批判的検討…「選好」の検討。どうして道徳を守らなければならないか(第11回) (7)討議倫理:道徳という逃れがたきもの 討議倫理(第12~13回) どうして道徳を守らなければならないか。…ひとつの結論(第14回) フィードバック:詳細は別途連絡する(第15回)。 |
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(履修要件) |
前期「倫理学I」(佐藤担当)と一連の講義であるが、「倫理学I」履修済みの者でなくとも理解できるように授業は進める。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | 授業時に随時数回、事前の予告なく実施する小テストによる。 | ||||||
(教科書) |
使用しない
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(参考書等) |
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等) | ノート参照可の小テストを授業時に随時実施するので、それに備えて授業ノートを整理し、復習しておくことが望ましい。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 受講希望者多数の場合、受講者を制限することがある。その際は、今年度前期「倫理学I」(佐藤担当に限る)の単位修得者のうち抽選に参加する者について優先的に登録を認め、後期からの受講希望者に関しては、残りの人数枠で抽選とする予定である。抽選に関しては別途指示があるので注意すること。 | ||||||
倫理学II
(科目名)
Ethics II
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金4 (教室) 教育院棟講義室32 |
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(授業の概要・目的)
「どうして私は道徳を守らねばならないのか。もしかすると道徳など、守らねばならないと信じ込まれているだけで、本当は守らなくてよいのではないか」
この種の素朴だが根源的な問いから出発して、道徳というものを根本から問い直してみたい(佐藤担当前期「倫理学I」と内容上一連の授業)。 |
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(到達目標)
常識的な倫理観を否定する倫理学上のいくつかの立場の批判的検討を通じ、倫理の正当性を問い、倫理についての理解を深める。
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(授業計画と内容)
(1)授業の方法、成績算定法等に関するガイダンス(第1回) (2)問題提起と前期まとめ:「どうして道徳を守らなければならないのか」(第1回) (3)ホッブズ 彼への疑問点の検討…利己的人間にとって「道徳」は可能か(第2〜3回) (4)ベンサム:快楽の総和を増大させる行為が正 功利主義──義務論的倫理学との対比において(第4〜6回) 利己的人間観の検討(第7回) (5)相対主義的倫理観:川の向こうとこちらで正義は異なる(第8回) (6)ヘアの選好功利主義:相対主義への対応策? 選好功利主義(第9〜10回) 倫理の相対性と選好功利主義(第11回) 批判的検討…「選好」の検討。どうして道徳を守らなければならないか(第11回) (7)討議倫理:道徳という逃れがたきもの 討議倫理(第12~13回) どうして道徳を守らなければならないか。…ひとつの結論(第14回) フィードバック:詳細は別途連絡する(第15回)。 |
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(履修要件)
前期「倫理学I」(佐藤担当)と一連の講義であるが、「倫理学I」履修済みの者でなくとも理解できるように授業は進める。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
授業時に随時数回、事前の予告なく実施する小テストによる。
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
ノート参照可の小テストを授業時に随時実施するので、それに備えて授業ノートを整理し、復習しておくことが望ましい。
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(その他(オフィスアワー等))
受講希望者多数の場合、受講者を制限することがある。その際は、今年度前期「倫理学I」(佐藤担当に限る)の単位修得者のうち抽選に参加する者について優先的に登録を認め、後期からの受講希望者に関しては、残りの人数枠で抽選とする予定である。抽選に関しては別途指示があるので注意すること。
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
論理学II
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(英 訳) | Logic II | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金4 |
||||||
(教室) | 共西41 | ||||||
(授業の概要・目的) | 本講義の目標は、「論理学Ⅰ」の内容を踏まえた上で、現代論理学において大変重要な意義を有する二つの定理の証明について概説することにある。 まず「述語論理における完全性定理」の証明(いわゆる「ヘンキン証明」)を取り上げる。但しこれは実に様々な道具立てを要するものである為、本講義は自ずから、そうした必要事項を逐一説明することから始めていくことになろう。 ついで「ゲーデルの不完全性定理」の証明を概観することにしたい。とはいえこの有名な証明をきちんと理解しうるには、形式的数論や帰納的関数、及び「嘘つきのパラドックス」等に関する最低限の予備知識を備えておくことが肝要である。したがって本講義では、今述べた諸点に関しても必要最小限の解説を行うことにしよう。 |
||||||
(到達目標) | 現代論理学において大変重要な意義を有する二つの定理(完全性定理と不完全性定理)の証明について理解する。 | ||||||
(授業計画と内容) | 以下のような課題について、1課題あたり1〜3週の授業をする予定である。なお、授業回数はフィードバックを含め、全15回とする。 1.解釈とモデル 2.健全性定理と完全性定理 3.形式的数論と帰納的関数 4.ラッセルのパラドックスとヒルベルトのプログラム 5.ゲーデル数とメタ数学の算術化 6.第一不完全性定理 7.第二不完全性定理 |
||||||
(履修要件) |
「論理学Ⅰ」を履修されんことを推奨する。但しこれにより、「論理学Ⅰ」の未履修者が本講義を履修することは些かも妨げられないので、安心されたし。その場合は各自必要に応じて自学自習の上、頑張ってついてきて下さい。
|
||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度) | 定期試験によって評価する。 | ||||||
(教科書) |
『現代論理学』
(世界思想社)
ISBN:978-4-7907-0397-6
|
||||||
(参考書等) |
授業中に紹介する
|
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(授業外学習(予習・復習)等) | 所定の教科書の当該箇所の予習・復習をする。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | 講義内容に関する質問を大いに歓迎する。但し原則として、質疑応答は授業中の所定の時間内に行うことにする。 上記の点に関する御理解と御協力を願う。 |
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論理学II
(科目名)
Logic II
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金4 (教室) 共西41 |
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(授業の概要・目的)
本講義の目標は、「論理学Ⅰ」の内容を踏まえた上で、現代論理学において大変重要な意義を有する二つの定理の証明について概説することにある。
まず「述語論理における完全性定理」の証明(いわゆる「ヘンキン証明」)を取り上げる。但しこれは実に様々な道具立てを要するものである為、本講義は自ずから、そうした必要事項を逐一説明することから始めていくことになろう。 ついで「ゲーデルの不完全性定理」の証明を概観することにしたい。とはいえこの有名な証明をきちんと理解しうるには、形式的数論や帰納的関数、及び「嘘つきのパラドックス」等に関する最低限の予備知識を備えておくことが肝要である。したがって本講義では、今述べた諸点に関しても必要最小限の解説を行うことにしよう。 |
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(到達目標)
現代論理学において大変重要な意義を有する二つの定理(完全性定理と不完全性定理)の証明について理解する。
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(授業計画と内容)
以下のような課題について、1課題あたり1〜3週の授業をする予定である。なお、授業回数はフィードバックを含め、全15回とする。 1.解釈とモデル 2.健全性定理と完全性定理 3.形式的数論と帰納的関数 4.ラッセルのパラドックスとヒルベルトのプログラム 5.ゲーデル数とメタ数学の算術化 6.第一不完全性定理 7.第二不完全性定理 |
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(履修要件)
「論理学Ⅰ」を履修されんことを推奨する。但しこれにより、「論理学Ⅰ」の未履修者が本講義を履修することは些かも妨げられないので、安心されたし。その場合は各自必要に応じて自学自習の上、頑張ってついてきて下さい。
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|||||||
(成績評価の方法・観点及び達成度)
定期試験によって評価する。
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(教科書)
『現代論理学』
(世界思想社)
ISBN:978-4-7907-0397-6
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(参考書等)
授業中に紹介する
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(授業外学習(予習・復習)等)
所定の教科書の当該箇所の予習・復習をする。
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(その他(オフィスアワー等))
講義内容に関する質問を大いに歓迎する。但し原則として、質疑応答は授業中の所定の時間内に行うことにする。
上記の点に関する御理解と御協力を願う。 |
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授業の進捗状況や受講生の習熟度などによって「授業計画と内容」,「成績評価の方法」が変更になる場合があります。
(科目名) |
東洋社会思想史II
|
(英 訳) | The History of Eastern Thought II | ||||
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(担当教員) |
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(群) | 人社 | ||||||
(分野(分類)) | 哲学・思想(基礎) | ||||||
(使用言語) | 日本語 | ||||||
(旧群) | A群 | ||||||
(単位数) | 2 単位 | ||||||
(週コマ数) | 1 コマ | ||||||
(授業形態) | 講義 | ||||||
(開講年度・開講期) | 2025・後期 | ||||||
(配当学年) | 全回生 | ||||||
(対象学生) | 全学向 | ||||||
(曜時限) | 金5 |
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(教室) | 共東21 | ||||||
(授業の概要・目的) | 明治以来、西洋近代思想の導入が朱子学的価値観の否定・克服を意味することが多かった日本では、朱子学は頑迷固陋な保守思想として理解されることが多い。しかし、朱子学が誕生したその当時においては決してそのようではなかった。むしろ、中国の宋代という新しい時代に必要な新しい価値観を形成する進歩的思想だったのである。宋代という時代は、以前のような世襲貴族ではなく、科挙試験によって登用された知識人が政治や文化を主導する時代であった。 内藤湖南や宮崎市定に「唐宋変革論」という学説が存在するように、唐代から宋代に至っては、政治・社会・経済・文化の様々な方面で大きな変動が起こった。いわゆる「三大発明」も宋代の知識人によって発明されたように、科学技術の発達も目を見張るものがあった。そうした様々な時代の変化は、儒教思想のアップデートをも促したのであり、そうして誕生したのが朱子学だったのである。 「頭ではわかっているはずなのに、行動が伴わないことがあるのはなぜか」「有効に機能する政策を作成するには、どのように計画すればよいのか」朱子学は、このような現代人にとっても悩みとなるような多くの問題に取り組んだのである。 朱子学は単なる倫理思想ではなく、一身の修養論から、万人の統治論、政策論、宇宙論にまで説き至る、中国思想史上、空前絶後の思想体系であった。その思想の影響力は、中国にとどまらず、前近代の朝鮮や日本においても絶大であった。本講義では、そうした朱子学の形成と発展とを、アジアでの受容も視野に入れながら、紹介する。 なお、本講義での学生に対する到達目標は高いため、意欲的な学生の受講は大いに歓迎するが、単位目的のみの履修は推奨できない。 |
||||||
(到達目標) | 朱子学的な理念を知ることを通じて、誤解や偏見に引きずられずに物事を正しく理解するための心がけや、社会生活を健全に営む上でのモラルの重要性を理解する。 朱子学に対する世間の誤解や、そうした誤解が蔓延る原因を考察することを通じて、世間で常識とされる考え方に対して批判的に検討する視点を養う。 |
||||||
(授業計画と内容) | ・参加者の興味・関心を踏まえて、適宜内容を改める。 第一回 この講義の目的・ガイダンス 第二回 春秋時代と孔子の思想① 第三回 春秋時代と孔子の思想② 第四回 戦国時代と孟子の思想 第五回 唐宋変革論と宋代社会 第六回 朱子の生涯 第七回 朱子と『大学』① 第八回 朱子と『大学』② 第九回 朱子と『論語』解釈 第十回 朱子の修養論 第十一回 朱子の政策論 第十二回 朱子学の制度化と変容 第十三回 江戸の日本朱子学 第十四回 明治以降の日本朱子学 第十五回 フィードバック |
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(履修要件) |
前期の東洋社会思想史Ⅰを受講していることを前提としたい。前期の講義の音声付PPT資料をPandA(3〜4回分ほど)にアップするので、前期を未履修の受講者は、前期の内容を必要に応じて確認すること。
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(成績評価の方法・観点及び達成度) | PANDAを通じて、毎回、講義の感想・質問を提出することを課題とし、平常点とする。 成績は平常点50%+期末レポート50%で評価。 |
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(教科書) |
使用しない
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(参考書等) | |||||||
(授業外学習(予習・復習)等) | 講義内容に関連して推薦する図書を紹介する。 | ||||||
(その他(オフィスアワー等)) | |||||||
東洋社会思想史II
(科目名)
The History of Eastern Thought II
(英 訳)
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(群) 人社 (分野(分類)) 哲学・思想(基礎) (使用言語) 日本語 | |||||||
(旧群) A群 (単位数) 2 単位 (週コマ数) 1 コマ (授業形態) 講義 | |||||||
(開講年度・ 開講期) 2025・後期 (配当学年) 全回生 (対象学生) 全学向 |
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(曜時限)
金5 (教室) 共東21 |
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(授業の概要・目的)
明治以来、西洋近代思想の導入が朱子学的価値観の否定・克服を意味することが多かった日本では、朱子学は頑迷固陋な保守思想として理解されることが多い。しかし、朱子学が誕生したその当時においては決してそのようではなかった。むしろ、中国の宋代という新しい時代に必要な新しい価値観を形成する進歩的思想だったのである。宋代という時代は、以前のような世襲貴族ではなく、科挙試験によって登用された知識人が政治や文化を主導する時代であった。
内藤湖南や宮崎市定に「唐宋変革論」という学説が存在するように、唐代から宋代に至っては、政治・社会・経済・文化の様々な方面で大きな変動が起こった。いわゆる「三大発明」も宋代の知識人によって発明されたように、科学技術の発達も目を見張るものがあった。そうした様々な時代の変化は、儒教思想のアップデートをも促したのであり、そうして誕生したのが朱子学だったのである。 「頭ではわかっているはずなのに、行動が伴わないことがあるのはなぜか」「有効に機能する政策を作成するには、どのように計画すればよいのか」朱子学は、このような現代人にとっても悩みとなるような多くの問題に取り組んだのである。 朱子学は単なる倫理思想ではなく、一身の修養論から、万人の統治論、政策論、宇宙論にまで説き至る、中国思想史上、空前絶後の思想体系であった。その思想の影響力は、中国にとどまらず、前近代の朝鮮や日本においても絶大であった。本講義では、そうした朱子学の形成と発展とを、アジアでの受容も視野に入れながら、紹介する。 なお、本講義での学生に対する到達目標は高いため、意欲的な学生の受講は大いに歓迎するが、単位目的のみの履修は推奨できない。 |
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(到達目標)
朱子学的な理念を知ることを通じて、誤解や偏見に引きずられずに物事を正しく理解するための心がけや、社会生活を健全に営む上でのモラルの重要性を理解する。
朱子学に対する世間の誤解や、そうした誤解が蔓延る原因を考察することを通じて、世間で常識とされる考え方に対して批判的に検討する視点を養う。 |
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(授業計画と内容)
・参加者の興味・関心を踏まえて、適宜内容を改める。 第一回 この講義の目的・ガイダンス 第二回 春秋時代と孔子の思想① 第三回 春秋時代と孔子の思想② 第四回 戦国時代と孟子の思想 第五回 唐宋変革論と宋代社会 第六回 朱子の生涯 第七回 朱子と『大学』① 第八回 朱子と『大学』② 第九回 朱子と『論語』解釈 第十回 朱子の修養論 第十一回 朱子の政策論 第十二回 朱子学の制度化と変容 第十三回 江戸の日本朱子学 第十四回 明治以降の日本朱子学 第十五回 フィードバック |
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(履修要件)
前期の東洋社会思想史Ⅰを受講していることを前提としたい。前期の講義の音声付PPT資料をPandA(3〜4回分ほど)にアップするので、前期を未履修の受講者は、前期の内容を必要に応じて確認すること。
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(成績評価の方法・観点及び達成度)
PANDAを通じて、毎回、講義の感想・質問を提出することを課題とし、平常点とする。
成績は平常点50%+期末レポート50%で評価。 |
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(教科書)
使用しない
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(参考書等)
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(授業外学習(予習・復習)等)
講義内容に関連して推薦する図書を紹介する。
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(その他(オフィスアワー等))
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