エネルギー社会工学ゼミナール(豊かさとは何か) 2011年度

内容
 本ポケゼミでは、どのような社会が望ましいかを議論することが主眼です。豊かな生活が送れるような社会と一言で言ってしまえば簡単ですが、“豊かな”というのはどのような状態でしょうか。世の中には、人間開発指数や幸福指数など豊かさを表す指標が発表されていますが、そのような指標で十分でしょうか。私たちの欲求にはきりがないですが、その優先順位は同じでしょうか。以上のようなことについて、すでに公表されているいろいろな説や意見を学びながら、考えてみようというのが、このゼミの主眼です。

教員から一言
 最初は、自分の意見を持つことが困難かもしれません。しかし、いろいろな資料をみて、人の意見を聞いているうちに共感できること、できないことが出てきます。そして徐々に、やがてはっきりと自分の立場が分かってきます。そして最後には、きちんと自分の意見が発表できるようになります。本ポケゼミでは、このようなプロセスを通じて自分の考えを明確に持ち発表できるスキルを身に着けることが大事だと考えています。今後グローバル化した社会で活躍するためにきっと役に立つと思います。

石原 慶一

エネルギー科学研究科 エネルギー社会・環境科学専攻、教授
エネルギー・環境に役に立つ材料開発を研究する一方、将来のエネルギー需要を見据えたエネルギーシステムシナリオ構築に関する研究に従事。