ポストゲノム科学 2011年度

<center>ある日の授業の発表風景</center>

1.授業内容:各自が興味のある遺伝子に注目し、自身でデータベース検索、遺伝子領域増幅(PCR)のためのプライマー設計、実験、解析、考察することにより、ゲノムがいかに身近なものか体験しました。これまでにアルコールなどの代謝、毛髪、色覚、耳垢、アレルギー、身長、Y染色体、神経、クモの糸、植物の気孔や花芽など様々な生物の遺伝子を対象とし、解析や考察の過程でデータの取り扱い方や注意点なども自ら発見しているようです。また、夏期休暇等には学会や研究所等の見学を通じて、最先端の研究現場を体感する場も提供しています。

2.写真:ある日の授業の発表風景

3.過去の受講生からのメッセージ:
・ポストゲノム科学では、丁寧に教えてもらいつつ自分でDNAを回収し自由に興味のある遺伝子について配列の確認をさせてもらうことで、絶対にこれから役に立つ実験技能を手に入れられたと思います。それに加えて、希望者には夏休み中に霊長類研究所の見学にも行かせていただきとても貴重な経験が得られた講義でした。(H.21年度 理学部)

・これから何を学んでいこうかと迷っている方。
焦ることはありません。僕も何を学びたいのかを探そうと大学に入った一人です。
そんな方にはぜひ、この「ポケゼミ」を受講することをおすすめします。
理科の選択で物理・化学で入学した僕が、まさか生物を志そうというきっかけになったのがこの「ポケゼミ」でした。
ポケゼミでは、自分の学部とは関係なく様々な研究などに触れることができ、他学部の同級生とも仲良くなれるチャンスです。
ポケゼミの一環で霊長類研究所に見学に行き、そこで実験をさせてもらったことは、入学したての当時の僕にとっては新鮮で貴重な体験となりました。
思わぬところで自分にぴったりの研究分野に出会えるかもしれません。
この「ポケゼミ」を大学での学びの第一歩にしてみてはいかがでしょう。
(H.21年度 理学部)

写真提供:霊長類研究所(大学院理学研究科生物科学専攻)修士課程 早川卓志

平井 啓久 教授
今井 啓雄 准教授
郷 康広 助教
 
 霊長類研究所遺伝子情報分野
(理学研究科生物科学専攻ポストゲノム科学分科)