可視化-ビッグデータ時代の科学を拓く- 2015年度

可視化結果を表するための大型表示装置です。24台の液晶モニタから構成され、ビッグデータの可視化に威力を発揮します。
受講生は、データを使って説明する機会を提供されます。授業で目指すのは、科学的なボケ・ツッコミです。

 みなさん、はじめまして! この授業では、「可視化」を通して、みなさんと一緒に科学を学べることを楽しみにしています。「科学」ってなんでしょうか? 理科という科目を思い浮かべる方が多いかもしれません。まず、ネットで「科学」や「科学的方法」について、調べてみましょう。理科とは違う意味で説明されていることがわかります。

 次に、「可視化」ってなんでしょうか?この意味は、本来見えないものを見えるようにすることで「視覚化」や「みえる化」ということもあります。ちょっと難しい言葉では、可視化は、あらゆる現象から、データを取得し、そのデータを人間に認識させるために画像化し、その画像を認識した人間による重要な特徴への気付きや意味ある行動変容を促進する役割を担っている技術のことを指します。

日々膨大なデータが生み出されるビッグデータ時代において、科学的方法を実践するうえでデータ分析は必要不可欠になってきています。データマイニング、データアナリティックスなどを利活用できるデータサイエンティストという新しい職種も出てきました。この状況に対して、可視化の果たす役割は重要です。

 オープンデータという自由に利用できるデータが増えてきています。このデータを活用して、さまざまな知的発見が可能になっています。この授業では、学生のみなさん自身が「問い」を立て、その検証のためにデータを活用します。

小山田 耕二

【所属と職名】学術情報メディアセンター・教授
【生年】1960年
【出生地】兵庫県神戸市
【専門分野】研究室は工学研究科電気工学専攻情報メディア工学講座情報可視化分野に属しています。専門分野は、ひとことでいいますと、可視化です。世の中でそのままでは見えないものを見えるようにして、思考を深めたり、対話を促進する技術について研究しています。最近は、人間の認知構造の可視化に興味があります。